株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 44/91

こんな情報処理技術者試験があったらイヤだ

昨日,セミナー後の懇親会で盛り上がったネタに,「こんな情報処理技術者試験があったらイヤだ!」というのがありました。
その時出たネタ+後にいろいろ思いついたのを並べると,こんな感じです。

・試験を受けるのに抽選があって,当たらないと受けられない。
 (東京マラソンみたいな感じ。受ける権利がプラチナチケット。)
・午前が終わったら速攻で採点されて,点数が足りないと午後椅子に座った時に「ブーッ!」っと鳴って受けられない。
・いすがなくって,立って試験を受ける。またはちゃぶ台で座って受験。
・午前の試験の成績でAクラスからFクラスまで分かれて,Aクラスはリクライニングソファにドリンクバー,Fクラスはちゃぶ台で受験。
・試験会場に屋根がない。雨が降ると濡れないようにするのが大変。
・受験するのに年齢制限(下限だけじゃなく上限)がある。40歳以上お断りとか。
・受験申し込みのときに書類選考がある。志望の動機とか,400字ぐらいのエッセイを書かされるとか。
・1つの面(試験)をクリアしないと次にいけない。ITパスポート(レベル1)に合格しないと基本情報技術者(レベル2)を受けられないとか。
 それだけじゃなく,ペナルティ(3回落ちるとか)があるとレベル1に戻る。
・チーム対抗で,3人1組で受ける。全員で協力して解くんだけど,1人でも基準点に達しないと不合格。
・試験官が寝てる。または,気がついたら試験官がいなくなってる。
・「始めてください」のかけ声があっても,まだ問題用紙が配られてない。
・試験問題が袋とじ。うまく破かないと問題が破れる。
・試験終了時刻に誰も残ってない。試験官さえも。
・猫とかイグアナとか,人間以外の人も試験を受けている。
・論文試験のアンケートで,趣味とか血液型とか,理想の異性のタイプを聞かれる。
・試験問題の事例が残酷すぎて泣けてくる。
・O主任とU君の,プライベートな人間関係について問題文に書かれている。
・試験問題が手書きで,字が汚くて読めない。
・論文試験の採点官が自分の上司。それで,「お前こんなことやってないだろ」と突っ込まれる。
・実技試験で,実際に激しく火を噴いてるプロジェクトに送り込まれる。
・IPAの取引先に父親がいるなど,コネがあると合格しやすい。
・試験の開始から終了までの間に,5km移動しなければならない。
・お昼ご飯は給食。でも,全部食べないと昼からの試験が受けられない。

。。。などなど,いろいろありますね。
そう考えると,申し込めばみんな受験できる,自由な情報処理技術者試験が,素晴らしく感じられるようになりました。

皆さんも,何か面白いネタありましたら,教えてくださいね。^^

午後の勉強,7分野のススメ

本日,わく☆すた公開セミナー「応用情報技術者対策 3回コース」の3回目が無事終了しました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
今回はこれで,応用情報技術者試験対策は終了です。
収録DVDは,1週間後ぐらいで発売できる予定です。
今日の講義では,午後対策でプログラミング,経営戦略及びプロジェクトマネジメント,ITサービスマネジメント,組込みシステム開発の5分野を扱いました。
そこで実際に問題を解いている方をみて,改めて,「問題によって難易度に差がある」ということを感じました。
特定の分野の問題が毎回難しい,というわけではありません。
年によって,すごく難しかったり,結構簡単だったり,分野によっていろいろです。
例えば平成23年特別試験応用情報技術者午後の採点講評によると,全体として正答率が低かったのは,問1,問5,問7,問8,問10の5分野です。逆に,正答率が高かったのは,問2,問4の2分野になります。
その前の,平成22年秋試験応用情報技術者午後の採点講評によると,全体として正答率が低かったのは,問6,問12の2分野です。逆に,正答率が高かったのは,問2,問9,問10,問11の4分野になります。
正答率が高い,低いというのはどれくらいかはわかりませんが,これを見比べただけでも,年によってばらつきが結構あることが分かります。例えば,問10のプロジェクトマネジメントの問題は,平成22年秋は難易度が易しめで正答率は高かったのですが,平成23年特別では低くなっています。
実際,選ぼうと思っていた問題が難しくって大変だった,という話は良く聞きます。
特別試験では,問8の情報システム開発でのゴルフ場システムが解けなかった,というのはいろんなところで聞きました。
その点を考えると,午後で実際に解こうと思っている6分野だけ勉強するのではなく,保険のため7分野勉強しておくというのは役に立つと思います。
解けそうにない問題が出てきたときには,その保険のため勉強した分野に切り替えるのです。
私自身,去年受けたときには,テクノロジ系の問2,4,5,6,8,9を解く予定でした。
ただ,問5のネットワークが,曖昧な設問があって自信がなかったので,問10のプロジェクトマネジメントに変更しました。
そんな感じで選べる分野があると思うと,安心して試験にも臨めると思います。
時間がなくってぎりぎり合格,という方は6分野をまずはきっちりやる必要があると思います。
でも,「行けそう」と感じている場合には,合格を確実にするためにも,7分野目の学習をおすすめします。
実は午後の勉強は,午前にも役立つので,午前の点数アップにもつながると思います。
余裕があると,焦らないので,ケアレスミスも減っていきます。
最低限勉強する,という考え方だけでなく,少し余裕を持たせることも考えてみましょう。

過去のことは忘れ,今から勉強する

試験まであとちょうど1ヶ月です。
最近,私はITパスポート試験に合格したら発行される「ITパスポート」が今年中しか発行されないのを知って,「ITパスポート,受験しておけば良かったなぁ」と後悔しています。^^;
そんな感じで区分変更をしようにも,残念ながら変更期限は過ぎてますし,もうどうしようもないです。
CBTが無事11月に始まって,そこで取得できることを祈るのみです。
ということで,申し込んじゃったからにはもう変更できない10月16日に実施される秋の情報処理技術者試験。
あと1ヶ月,という期間は,今からスパートすれば間に合う期間であると同時に,ボーッとしてるとあっという間に過ぎる期間でもあります。
勉強の秋,それをうまく活用できるかどうか,それが合否の分かれ目になります。
試験1ヶ月前の今の時期,一番大切なことは,「今から1ヶ月,ちゃんと勉強ができるかどうか」です。
当たり前と言えば当たり前なのですが,勉強しなければ受かりませんし,1ヶ月間しっかり勉強すれば受かる可能性は格段に上がります。
そのときの心構えとして,「今までできなかった」という過去のことは忘れるのがおすすめです。
「昨日まで全然勉強できなかった」「まだまだこんなにやり残したことがある」。。。というのは,考えていても仕方ありませんし,そういう後悔をしている時間が,実際に勉強する時間を減らしていきます。
過去を振り返るより,「あと1ヶ月で,今の実力から合格レベルまで上げる」ということに集中してその方法を探すと,案外見つかるものです。
私自身,1ヶ月前から勉強してなんとか受かった,という試験も結構あります。
情報処理技術者試験の中では,プロジェクトマネージャはそんな感じでした。
1ヶ月前,申し込んだけど勉強は全然してなくって,焦ってました。
ただ,前年にアプリケーションエンジニアに受かっていたので,午前免除でしたし,論文試験の書き方は,前の年に大分練習したので,いけるような気がしていました。
とはいえ,全然基礎知識も足りません。
なので,本来はじっくり,プロジェクトマネジメントの考え方とか,PMBOKとか,しっかり勉強しようと思ってました。
でも,しようしようと思いつつ,忙しさにかまけて実行できていない自分がいました。
腹をくくって勉強しよう,と思い立ったのは1ヶ月前。
全部はできないので,やることは,「参考書を1冊読む」ことと,「過去問を3年分解く」ということだけに絞りました。
そして毎日,通勤電車の中で問題を解いたり,ヒマさえあれば参考書を読み進めたり,1日2時間ぐらいスキマ時間中心で勉強しました。
参考書の質が良かったこともあって,意外に勉強はスムーズに進んで,当日には,「結構いけるかな」という気分にはなっていました。
午後からの試験だったので,当日は直前まで復習したりして,試験に臨みました。
論文試験の出題が,ちょうど経験もあった「部下の教育」だったので,無事,いい感じで書くことができ,なんとか合格できました。
個人的には,時間がなかったのであれもこれも手を出さず,絞って集中したことが逆に良かったように感じています。
そして,焦り続けているのではなく,1ヶ月前に,「今から試験までの1ヶ月だけはベストを尽くす」と決めたことが大きかったです。
今まで勉強しなかった自分は,いくら後悔しても変えることはできません。
そんな過去のことは忘れ,今,この瞬間から勉強を始めていきましょう。

プログラミング or 経営戦略

今年の特別試験,基本情報技術者試験を受けたのですが,午後問題の選択は,ちょっと失敗したなぁ,と感じています。
「時間に余裕があるだろうから,問1から全部解いて,自信があるものを選ぼう」ぐらいの軽い気持ちで,問1から順番に解いていきました。
。。。そしたら,全然余裕がなくなって,問5まで解いた時点で残り1時間。アルゴリズムとプログラミング1問を解く時間しか残っていません。
なにげに頭を使って悩む問題が多くって,まったく選ぶ余裕なんてありませんでした。
基本情報をなめてました,ごめんなさい。
という感じになりますので,選択問題は,事前にある程度は決めておいた方がいいと思います。
特に,応用情報技術者試験は,最初の1問を,問1(経営戦略)にするか問2(プログラミング)にするか,が一番のポイントです。
どちらを選ぶか,は「好きな方」がいいと思います。
これは,どっちでもいい,という意味よりは,「自分が勉強していて楽しい」という意味の好きな方です。
プログラミングは,私はとても大好きなので,プログラムを組むのもアルゴリズムの問題を解くのも,パズルを解く感覚で楽しめます。
でも,アルゴリズムは,向き不向き,好き嫌いがとても大きい分野ですので,向かない人はホントに苦手だと思います。
わく☆すたのけんけんは,アルゴリズムが苦手だったので,ソフトウェア開発技術者試験を受験しませんでした。
代わりに,飛び越して高度を受験して,ネットワークやデータベース,情報セキュリティ(SU,SC),上級シスアドなどを取得していました。
平成20年までのソフトウェア開発技術者は,午後2があって,「アルゴリズムが苦手」な人には鬼門の試験でした。
でも,応用情報技術者になってからは,受験して無事,合格しています。
アルゴリズムを避けて,問1の経営戦略を選択することで,合格を確実にしていました。
昔アルゴリズムがダメであきらめた人も,今なら合格できると思いますので,再挑戦もおすすめです。
経営戦略分野は,最初のうちは参考書にもあまり記述がなかったのですが,5回実施され,だいぶん書籍も充実してきました。
基本的には,ITとはあんまり関係なく,「経営戦略」について出題されます。
キャッシュフロー計算書や在庫管理,マーケティングなど,経営戦略分野の1つのテーマが,少し掘り下げて出題されています。
ですので,経営の基礎や午前問題に出てくる用語を中心に,知識を固めていけば,大体大丈夫です。
ただ,経営戦略問題は,「文章で答える」問題が多いので,プログラミングよりは日本語の読解力や文章力が必要になってきます。
過去問(午後問1と問3)を多めに解いて,答え方をつかんでいくことが大切です。
プログラミング分野は,その場で仕様やプログラムを読んで理解できるかどうかがカギになります。
基本的に,聞いてる能力はプログラミング能力ですので,実務でプログラムを組んでいる人は強いと思います。
事前に定番のアルゴリズムについて勉強して理解しておくと,結構助けになります。
ハッシュとかリストとか,データ構造が難しめな問題が出てきますので,データ構造(スタック,キュー,リスト,二分木あたり)を理解して,使いこなせるようになっているといいと思います。
正攻法は,実際にいろいろな種類のプログラミングを行うことですが,問題演習で疑似体験もできます。
過去問(問2)を多めに解いて,問題に慣れることは大切です。
さらに,平成20年以前のソフトウェア開発技術者試験の午後1問5(アルゴリズム)が解けるようになると,今のプログラミング問題は簡単に感じられると思います。
今週末のわく☆すた公開セミナー「応用情報技術者対策3回コース」の3回目では,午後のプログラミングと経営戦略を両方扱います。
両方解いてみて,自分に向いている方をはっきりつかむ,というのが狙いです。
また,午後で選択しない場合でも,午後問題を解くことで午前の勉強にもつながります。
3回目だけの参加も歓迎です。
この2つの分野は,合格レベルにするのにある程度時間がかかります。
早めにきめて,余裕を持って試験に臨みましょう。

受験者数の減少

試験センターより,「「平成23年度秋期情報処理技術者試験」の応募者数について」が発表されました。
全体で,前年同期比82.8%で,今回はかなり受験者数が減少しています。
特別試験で受験時期や合格発表などがずれたことから,受けるのを見送った人も多いとは思います。
ITパスポートは,CBTがあるので急がなくてもいい,という要因もあると思います。
意外なのが,情報セキュリティスペシャリストとITサービスマネージャの減少幅が少ないこと。
実はさりげなく,この2区分は,人気が出てきているのかもしれません。
逆に,システムアーキテクト試験の減少幅が大きいのも,気になりますね。
秋だけの区分ですし,特別試験の影響はあまりないような気がするのですが。
過去2回の試験が,意外と難易度が高かったことから敬遠されているのかもしれません。
受験者数の減少は,悪いことばかりではありません。
特に,受験会場という点で考えると,遠くに飛ばされる確率は少なくなると思います。
特別試験の時には,会場確保が大変で,かなり遠くの会場まで行かれた方が大勢いましたが,今回はそんなことはないはずです。
また,節電も終わりましたし,冷房も暖房もそれほどいらない時期ですし,環境面では特別試験よりもはるかにいい状態で受験できると思います。
そういえば特別試験,私が受けた感覚では,いつもよりも出席率が悪かったような気がしています。
。。。でも,推移表を見る限りでは,SCは平成22年春が受験率65.9%,平成23年特別が受験率63.3%,そんなに大差はありませんね。全体的に,若干減ってはいる感じですが。
申込者数,受験者数の増減は,合格ラインには関係ありません。
個人的な欲求としては,前後左右の人はいない方が広々と受験できるので,受験者は少ない方がいいですが。^^;
ちゃんと必要な学習をして,試験日に力が出せれば合格できます。
やっと少しずつ,涼しくなってきました。
あと1ヶ月とちょっと,ラストスパートをかけていきましょう。

採点講評で,解答のポイントを知る

昨日,情報セキュリティスペシャリストの講座で,特別試験の採点講評を見ようとして,まだ発表されてなかったことに気づきました。^^;
で,本日9月12日,無事,応用情報技術者試験,高度区分午後の採点講評が発表されました。
これを見ると,どの問題が難しかったのか,そして,どのあたりが解答のポイントだったのかが,よく分かります。
「試験センターの中の人」が考えていることが垣間見られて,役に立つことが満載です。

午後問題・記述式のポイント

応用情報技術者試験の午後や高度区分の午後1は,記述式です。
午前は選択式なので,基本的に知識があれば大丈夫なのですが,午後問題はそれだけでは解けません。
というより,その,「知識だけではダメ」なところが,まさに午後試験で問われているところです。
記述式と言っても,単純に用語を聞いている問題も結構あります。
こういった問題は,選択式ならうろ覚えでも解けますし,パソコンで打っていたら漢字を変換してくれるのですが,手書きの記述の場合はそうはいきません。
「用語を正確に覚えているか」というのは,意外と肝心です。
そして,午後問題のメイン,配点が高い部分は,こういった用語問題ではなく,実際に文章を記述させる問題です。
基本的に,20字よりも40字,80字と,字数が大きい方が配点が高い傾向にあると思います。ですので,ちゃんと文章問題で正解が書ければ,用語は間違えても合格できます。
最近よく試験問題の採点をしていて,文章問題で間違えるパターンって,だいたいこの3つかな,と感じています。

1.問題文や設問文をよく読んでいない。
2.その問題を解くための知識やその理解がない。
3.問題文を解くために前提となる基礎ができていない。

1は,試験区分に関係なく,よくあるパターンです。
問題文で聞かれていることに答えないで,別のことを答える。これは単純に,読み込み不足だと思います。
特に,「設問文」は穴のあくほど見て,何を聞かれているかを正確に把握することが大切です。
このあたりは,問題を繰り返していけば,だんだんコツはつかめてくると思いますし,一度コツをつかめば,大体どの試験区分でも通用するようになります。

2と3は,似ているようで全然違う,解答を間違っていた場合の要因です。

2は,単にその設問で聞かれていることに対する知識がない場合です。
例えば,TCPのフラグについて知らなかったから答えられなかった,とか,クロスサイトリクエストフォージェリを知らなかった,とかそういった場合です。
これは,その知識を追加すれば,問題が解けるようになります。午後の問題は,意外と同じようなことが繰り返し聞かれますので,一度知識を身に付けてしまえば,他の問題にも応用がききます。

1と2は,基本的に過去問演習を行っていけば,合格に近づくと思います。
それではダメなのは,3の,問題文を解くための基礎がない場合です。
意外とよくいるのが,その専門分野の,最低限の基礎がないのに,過去問を無理矢理解いている人です。
情報セキュリティスペシャリストの場合,公開鍵暗号方式の秘密鍵と公開鍵の使い方とか,ISMSの基本的な考え方などは,分かっていないとそもそも問題文が理解できません。
ネットワークスペシャリストの場合,最低限,MACアドレスとIPアドレスの違いや,TCP/IPプロトコル群についてはわかっていないと,パケットの複雑な動きは理解できません。
その状態で,いくら応用問題を解いても,苦痛なだけで実力はつきません。
一度,基本に立ち返って,基礎を理解してから問題演習に入りましょう。
高度区分でこうした壁に当たった時におすすめなのが,応用情報技術者や基本情報技術者レベルの勉強です。
本来は,この2つの試験に受かってから高度に挑戦すると,そこまで基礎力が不足することはないはずですし,効率的です。
受けなくっても,一度基礎に立ち返るつもりで,1つ下のレベルを勉強し直してみるのはおすすめです。
一言に,「午後問題が解けない」といっても,その原因には実は,いろいろあります。
それぞれの状態に合わせて,必要なことをやっていきましょう。

必殺技っぽく見えるIT用語

今日,ライブドアの「赤っ恥! 間違って覚えていた知識」というニュースで,教えてgooの「間違えて覚えていた知識」という質問が取り上げられていました。
その質問は,「こけらおとしーー!」をプロレスの技だと思ってました,という話でしたが,確かになんとなく,プロレス技っぽく見えなくはないです。
そして,そんな感じでIT用語を見てみると,なんか強そうな用語って,いっぱいあると思います。
前回のネットワークスペシャリスト対策講座で,休憩時間に盛り上がっていたのが,「NATトラバーサルーー!」ってやると,なんか必殺技っぽく聞こえるよね,という話でした。
そんな目で見出すと,ただの用語暗記も,なんとなく楽しく見えてきます。
例えば,マスタリングTCP/IPを見ていて,何となく強そうというか,バトルに使えそうな用語だと,こんなのがあります。

スーパーコンピュータ。。。普通に強い,っていうか早いコンピュータですが^^;
トランスポート   。。。どこかにワープできそうです
トークンパッシング 。。。なんか,トークンという武器を投げてきそうです。
CIDR(サイダー)  。。。敵の名前っぽくって,手強そうです
IPトンネリング   。。。正体を隠して,敵のそばまで行けそうです
グローバルユニキャストアドレス 。。。 普通のIPv6アドレスですが,なんか世界に向かって強そうです
ホップリミット   。。。IPv4のTTLと同じなんですが,こっちの方が限界まで行きそうです
緊急ポインタ    。。。なんか,アラームがなって出動しそうです
スプリットホライズン。。。水平に光線でも出しそうな攻撃です
ASエクスターナルLSA。。。何をやるのかわからないけどすごそうな技に見えます
Trap        。。。わなを仕掛けて,敵をやりこめそうです
LDAP(エルダップ) 。。。言いながら技をかけると,なんかマッチする気がします

ちょっと強引に,個人的な感覚で選んでるだけですが,こういった目で専門書や参考書などを読み返すと,改めていろんな発見があると思います。
言葉の語感って,改めて感じると,本来の意味とは違ったところで印象に残ったりします。
こんな感じで,言葉遊びを兼ねて勉強するのも,気分転換にもなっておすすめです。

過去問をやって,できないところに重点をおく

今年の特別試験についての本試験問題集(1期分)が,アイテックさんで発売開始されました。
こちらにある,ITパスポート,基本情報技術者,応用情報技術者,情報セキュリティスペシャリストの4区分で,オンラインのみの限定発売だそうです。
特別試験の過去問解説は,「平成23年度【秋期】情報セキュリティスペシャリスト パーフェクトラーニング過去問題集」などにも掲載されてはいますが,内容も分量も,アイテックさんの方が使えるとは思います。(値段も大分違いますが)
最新の過去問までしっかり学習したい方は,買って学習されるのもおすすめです。
試験前1ヶ月の今頃の時期は,準備ができていてもできていなくっても,過去問演習をされるのをおすすめします。
今まできっちり勉強されてきた方なら,力試しのつもりで過去問を解いて,できてなかったところを復習していきましょう。
そして,勉強が全然間に合ってない,という方も,過去問を解いてみて,できていないところがたくさんあるのを感じながら,参考書などでその分野を強化していきましょう。
高度区分の場合,その専門分野が中心ですので,「よく出てくるポイント」というのは限られています。
例えば,ネットワークスペシャリストの場合には,TCPとIP,そしてイーサネットのスイッチあたりの理解がポイントになります。過去問で,うまくMACアドレスが答えられなかった,という場合には,MACアドレスの動きについて,しっかり理解し直す必要があります。
そして,実際の試験に大切なのは,知識があることよりも,「いかに問題と深く対話できるか」ということです。
記述式,論述式の試験ですので,試験官の意図を汲むことが,もっとも大切な合格のための要素となります。
ですので,「対話の練習」として,問題演習を行うことは大切なのです。
初対面で,はじめはなかなか意思疎通ができなかった相手でも,何度か会話を重ねているうちに,言いたいことは通じるようになります。
うまく解答が導けないと感じている方は,ぜひ,いろんな年度の問題を解いて慣れることに重点をおいていきましょう。
そろそろ時間も迫ってきました。
必要なことに重点をおく,その重点ポイントをつかむためにも,過去問をうまく活用していきましょう。

全区分制覇のコツ

私(美月)の数少ないアピールポイントの1つに,「情報処理技術者試験の全区分を制覇していること」というのがあります。
別に,取ったから特別なにかあるわけではないですが,IT関連の講師をするときには役に立ちます。
あくまでITSSだと7段階のうちのレベル4なので,すべての分野で専門家になれる,というわけではありません。
ただ,ITの全分野に対してひととおりの知識が得られていて,苦手意識のある分野がない,というのはメリットだと感じています。
技術の全体像,というのは,いろんな分野の勉強を積み重ねるにつれて,視野が広がって,見えやすくなってきます。
情報処理技術者試験の高度区分は,もともと専門に特化したものなので,自分の業務に関係あるものだけ取ればOKです。
ただ,意外と「全区分取得する」ということを目標にしている人も結構多いですし,それも意義があると思います。
ということで,私やまわりの人の経験をもとに,全区分制覇のコツについてお話したいと思います。
まず,当たり前なのですが,全部の区分に合格するためには,年数がかかります。
私自身,1996年10月の第二種情報処理技術者(今の基本情報技術者)からはじまって,2008年4月のシステム監査試験の合格まで,11年半かかっています。
ストレートで現行の12区分を取るにしても,最低6年です。
これは,「頑張って取るぞ」というモチベーションだけだと続かないと思います。
試験を受けること自体が好きになること,それが大切です。
基本的に,10月と4月には試験を受けるのが当たり前になることと,そのための勉強が習慣になって,それが楽しく感じられるようになれば波に乗れます。
そのためにおすすめなのは,自分が一番欲しく,そして取得するのが難関であると感じる試験に対して,「もうこれ以上はできない」っていうぐらい本気で勉強することです。
私自身,そうやって勉強した区分としては,「第一種情報処理技術者(今の応用情報技術者)」と「ネットワークスペシャリスト」の2区分があります。
特に,ネットワークスペシャリストは,最初の年に受けたとき,全然歯が立たなかったので,半年かけてびっしり勉強しました。
過去問は5年分完璧にして,参考書や専門書もいっぱい読んで,勉強会や模擬試験にも参加しました。
本気でやることで,合格も見えてきましたし,その後勉強を続ける上でのコツもつかむことができました。
実は,情報処理技術者試験の高度区分は,それぞれが全然別の試験ではなく,ある程度共通している部分も多いです。ですので,1つ本気で勉強しておくと,あとはそれほど勉強しなくっても,合格することが簡単になります。
個人的な感覚では,ネットワークスペシャリストの勉強を1とすると,データベーススペシャリストは0.5,情報セキュリティスペシャリストは0.3ぐらいの勉強で大丈夫な感じです。これは,単純な勉強量というだけでなく,最初に受ける試験がやっぱり一番大変だとは感じています。
あと,次のつまずいたのが,論文試験のアプリケーションエンジニア(今のシステムアーキテクト)でした。
午後1までは行けるのですが,午後2の論文の書き方がわからず,不合格でした。
ここは,独学の限界を感じたので,アイテックのオープンセミナーに参加して,素直に論文の書き方を学びました。
目から鱗が落ちることがいっぱいで,おかげで「論文の書き方」というのがつかめました。
そこからは,論文に関しては全勝です。
一度書き方をつかんでしまうと,立場と経験ネタを変えるだけで,すべての論文がある区分に対応できます。スペシャリスト系に比べると,論文系の方が共通区分が多いので,1つ取れれば,あとは簡単だと思います。
最後の1区分でつまずく人も意外と多いです。
あと1区分,ってなってから,連続で落ちるという話もよく聞きます。
私は,それはイヤだったので,最後の2008年のシステム監査は,万全を尽くしました。
公開セミナーに参加し,参考書を揃え,過去問演習をし,模擬試験を受け,落ちる要素をなくしていきました。
今振り返って,自力で合格できそうにないとき,「人の力を借りる」というのは,結構大事なことだったように感じています。
勉強会や公開セミナーに参加して,わからないことを教えてもらったこと,一緒に勉強する仲間ができたことは,すごく力になりました。
自分もそういった,いろんなことを与えられる人になれたらいいな,と思って今仕事しています。
情報処理技術者試験は,1つ取って終わり,という試験じゃないので,結構長丁場になります。
イヤイヤながらやっていると大変ですし,合格するまで続かないです。
「ストレートで全部合格するぞ!」と思っていても,どこかでつまずくこともあると思います。
ですので,全区分制覇の一番のコツは,「試験を楽しむこと」です。
失敗も経験のうちと,次の糧にすることができれば,最終的には突破できると思います。
今回受ける試験の勉強を,全力で楽しみながら,一歩一歩,進んでいきましょう。

「かっこいい文章」ではなく「読んでわかる文章」を書く

ITストラテジスト,システムアーキテクト,ITサービスマネージャなどの午後2は論述式です。
「論文」なので,なんかすごいことを書かないといけない,とか,格調高い文章を書かなければ,という風に身構える人も多いですが,実は全然,そんなことはありません。
文章としては,基本的に,相手が読んでわかればOKです。
採点官の方も,専門家なので,専門用語は理解してくれますし,最初から最後まで読んで,言ってることの意味が通じれば,文章としてはOKです。
ただ,意外と,この敷居が超えられない人が多いのです。
読んでいて,「何が言いたいのか伝わってこない」「話が最初と最後で食い違ってしまって,わけがわからなくなる」という文章は,意外と多かったりします。
そして,最近感じているのが,そういった分かりにくい文章ほど,なんか「かっこいい文章」「高尚な文章」を書こうとしているような気がすることです。
漢字が不必要に多い文章は,結構読みにくいです。個人的には,「~のため」を,「~の為」としている文章は,読みにくい傾向があるなぁ,と感じています。その一つだけとるとどっちでもいいのですが,文章の形態としては,全体的に背伸びして書いたような文章は,読みにくいです。
文章としてお手本になるのは,その試験区分の午後1の問題文だと思います。
状況の説明の仕方や,漢字の使い方,専門用語の使い方などは,午後1に習うと,間違いありません。
論文に限らず,記述式の試験は,試験官との対話です。
自分を大きく見せようとかっこよく文章を書く,というよりも,試験官が読みやすく,読んでわかるような文章を書けるように,練習していきましょう。

仲間と一緒に勉強する

最近,公開セミナーなどで,「セミナーに来ることでモチベーションが上がる」と言っていただける方が増えて,とても嬉しく感じています。
本やDVDでも勉強はできますが,実際に顔を合わせて勉強,というのは,それとは違った,別の魅力があると思います。
勉強する場所に向かうことで,気が散ることなく,集中して勉強できます。
また,一緒に勉強する仲間の存在も,後押しになります。特に,わく☆すたの公開セミナーは,企業研修と違って,自分で勉強したい人が集まってきていただいているので,私たちも毎回,刺激をもらっています。
セミナー以外でも,勉強会や,その他のコミュニティでも,同じようなことはできると思います。
私自身,ネットワークスペシャリストの勉強は,勉強仲間の存在がとても大きかったですし,一緒に高め合って合格していく体験は,とても貴重でした。
友達の話などを聞くと,セキュリティ関連の勉強会や,オープンソース関連の勉強会も,とっても楽しいそうです。
人と一緒に何かを学ぶ,というのは,自分一人では得られない何かがあるような気がします。
ITの勉強会は,なにげに結構いっぱい,至る所でやっています。
IT勉強会カレンダーなどにもまとめられていますし,試しに行ってみるのも楽しいと思います。
先日,近所(秋葉原)を散歩していたら,「勉強カフェ」というのを見つけました。
ためしに見学に行ってみると,なんかいろんな人がいて,思い思いの勉強をしている,楽しそうな場所でした。
診断士の勉強会なども開かれていて,同じ試験を受ける人と一緒に学ぶ,というのもいいな,と感じました。
ビジター利用もありますし,こういうところを使うのもありかもしれません。
自分で勉強する,というのも大切ですが,行き詰まったとき,寂しい時などには,同じような人がいるところに出かけてみる,というのも楽しいと思います。
あと1ヶ月半,いろいろ工夫しながら,学習していきましょう。

実務でよく起こる事例を知る

本日は,わく☆すた公開セミナー「ネットワークスペシャリスト対策 3回コース」の2回目が開催されました。ご参加いただいた方々,ありがとうございました。
今日は,台風の中,皆さんにお越しいただき,ありがとうございます。
おかげさまで,講義も懇親会も盛り上がり,いろいろな情報もいただき,とても有意義な1日でした。
今日改めて思ったのは,情報処理技術者試験の問題は,さりげなく,実務経験がないと浮かばないような問題を出してくることがあること。
実務で経験があれば,「あるある」というようなネタが,結構出題されていたりします。
そんな経験を補うためには,実際の事例を知るのが一番です。
ネットワークスペシャリストの場合は,「ネットワークトラブル対応徹底解説―クラウド時代のネットワーク設計・構築・運用術」などで,ちょっとした実務的なトラブル対応のコツを知っておくと,とても役に立つと思います。
実際の試験問題では,最新技術よりも,実際の現場でよく導入されている技術が出題されます。
IPv6なども,出てくる可能性はあるとは思いますが,それよりも定番の技術を固める方が大事です。
今日冗談で言ってましたが,ネットワークスペシャリスト試験では,「TCP」と「IP」,そして「レイヤ2スイッチ」と「レイヤ3スイッチ(ルータ)」は絶対出ると思います。(当たり前ですが。^^;)
試験まであと1ヶ月半,悔いの残らないよう,必要なことを学習していきましょう。

引き算の発想をする

今日,ITProの日経情報ストラテジーの記事で,「断捨離と渋滞学で話題の2人を引き合わせてみた」を読んでいて思いました。
勉強も仕事も,引き算の発想って,結構大事だなぁ,と。
試験勉強をする時って,「これをやった方がいい」ってことは,山ほどあります。
試験範囲を全部完璧に勉強できればそれは越したことはないし,参考書も全部マスターして,過去問も完璧に何周も勉強して。。。ってやれればベストだとは思います。
ただ,時間は有限ですし,そこまで完璧にやる必要もないです。
特に,試験まであと1ヶ月半,という今の時期からだと,やれることは限られてきます。
必要なことに優先順位をつけて,あまり必要でないことは,思い切って捨てる,というのは大切です。
例えば,ネットワークスペシャリストの勉強の場合,いわゆる「参考書」は,それほど学習しなくてもいいと思います。
特に,古い技術,フレームリレーとかX.25とか,トークンリングとかFDDIとかISDNとか,参考書によっては詳しく書いてあるものがありますが,ここは捨ててもいいと思います。出てこないわけではなくって,午前2で1問ぐらいは出てくるのですが,その程度は無視しても問題ないと思います。
応用情報技術者試験の場合も,参考書を完璧に覚える労力があるなら,問題演習をした方が効率的です。情報処理技術者試験は,暗記力が中心の試験ではないので,本の単語を覚えただけでは受かりません。
過去問をベースにすると,「今まで出てきたこと」が中心に学習できます。そして,今まで出てきたことは,これからも出てくる可能性が高いので,効率的に学習ができます。
ですので,過去問の学習は,どの試験区分でもおすすめです。
すべてやった方がいい,と思っていることでも,できないことというのはいろいろあります。
勉強以外にも,家族のことや仕事のこと,いろいろやることがあると思います。
バランスをとって勉強する,ということも大切です。
なるべく,不必要なこと,効果があまり見込めないことは引き算して,やることを厳選していきましょう。

ちょっと息抜きITクイズ

いよいよ,9月ですね。
私(美月)は,結局,8月中は,最も遠い場所に出かけたのが川崎,ぐらいで,ほとんど東京都内から出なかった気がします。積みゲーもたまってますが,遊ぶのは試験が終わってからにします。^^;
なんかいつもより試験の申し込みも遅く,リズムが狂っている感じもしますが,試験前の1ヶ月は,ラストスパートの時期として,とっても重要です。
再受験の方も,そろそろ勉強を開始しないと,また泣きを見ることになるかもしれません。
情報処理技術者試験の試験地、試験区分などを変更する場合は、9/1(木)13時までですので,お忘れのないよう,こちらから申請してください。
ちなみに,私は今年は,ITストラテジストを受験します。
一昨年落ちてしまったのですが,連続で受けるのはなんかイヤだったので,一度システムアーキテクトを受験して合格してからのリベンジです。
一昨年は午前1で落ちたので,高度午前1免除を申請しておいた方が安全かな,という誘惑にも駆られたのですが,やっぱり午前1から受けます。
高度区分午前1は,IT分野全般の基礎力を測るための試験です。
ちゃんと基礎を固めることで,応用的な知識も学習しやすくなります。単なる必要悪,ととらえず,積極的に学習していくと,いろんな分野の知識がつながってきて,おすすめです。
ベストは,応用情報技術者試験の勉強をして合格してから,高度区分の勉強をすることですが,午前1の勉強をするだけでも,ちゃんとやればある程度基礎力はつくとおもいます。
そんなこんなで,ちゃんと勉強しましょう,といっても,ある程度遊び心もないとつらいですよね。
今日は,面白い記事を見つけたので,紹介したいと思います。
その名も,「ちょっと息抜きITクイズ」。
ITProの矢沢久雄先生の「ソフトウェア芸人の部屋」という連載があるのですが,そちらに掲載されているクイズが,結構役に立って面白いのです。
現在,最新バージョンは,「ちょっと息抜きITクイズ 第7回 クイズITヒントでピント」です。
ちょっとずつヒントが出てきながら,ITに関する用語を答えていく,というクイズです。
往年のテレビ番組,『象印クイズ ヒントでピント』を知ってる方なら,さらに楽しめると思います。
ちなみに,以前の回は,こんな感じです。

ちょっと息抜きITクイズ 第6回 クイズIT教育委員会
ちょっと息抜きITクイズ 第5回 クイズITハイ&ロー
ちょっと息抜きITクイズ 第4回 クイズITエスチャー
ちょっと息抜きITクイズ 第3回 クイズIT連想ゲーム
ちょっと息抜きITクイズ 第2回 クイズITタイムショック
ちょっと息抜きITクイズ 第1回 クイズITグランプリ

私に分からない番組もあるのですが,ITストラテジストの平均受験者年齢以上ぐらいの方なら,ほとんど元ネタが分かると思います。
なにげに専門用語を覚えるきっかけにもなると思いますので,楽しみながら息抜きにどうぞ。

参考書の誤植(初期不良)を疑ってみる

わく☆すた,けんけんです。
#美月さんが体調不良のため,またまた登場です。
先日,業務用のPCを少し高速化しようと,SSDをキャッシュにしてHDDのアクセスを高速化できる拡張カードを購入してみました。丁度,某上級者向けブランドより新製品が出るとのことで,その製品を選択することにしました。
AKIBA PC Hotline!で販売されたのをチェックし,いそいそとアキバに徒歩で出かけ製品をGETし,デスクトップPCに取り付けてみました。
けれども,動くことは動くけれども,CrystalDiskMarkでベンチマークを測ってみるとHDDのマザー直結単体より遅くなってます!
ドライバを入れ直したり,SSD単体でベンチマークを測定してみたり,あれこれ悩みましたが,これは何かの不良かもしれないと,購入したパソコンショップAに電話して持参することにしました。
すると,ショップではカードが認識されず,初期不良とのことで交換することになり,無事,使えるようになりました。
(思った程速くなってないのが悲しいですが・・・)
実はこの初期不良は,情報処理技術者試験の参考書でも発生します。(本なので“誤植”ですよね。)
特に初版に多く発生します。(中にはずっと誤植のままの本もあったりして。)
たぶん1冊完璧にこなせば合格するであろうと思われる本に,「情報セキュリティスペシャリスト午後オリジナル問題集」と言う本があります。昔はネットワークスペシャリスト版もあったのですが,部数が出ないので改訂されなくなってしまいました。
そのネットワークスペシャリスト向けの初版は,かなり多くの誤植があったのです。
当時受験生で,これをやれば合格するだろうと,交通事故で入院していたこともあり,ひたすら毎日オリジナル午後問題を解いていました。
そうすると,「これって答え無いよな」とか「図が間違っている。線が足りない」とか気づいてくるのです。当時,ネットワークスペシャリスト向けの掲示板があり,そこに「おかしいと思いますが,皆様どうでしょうか?」と書き込みすると,著者の野崎先生から直々にコメントがあったのです。(このネタ,前にも書いたかも。)
そこから誤植を見つけたら,メールでお知らせすることになり,誤植はWebで公表すると言う好循環が生まれました。そのおかげもあって,その年にネットワークに合格することができました。
なので,もし参考書を読んで「おかしい?」と思ったら,出版社の本のページを探してみて下さい。もしかしたら誤植かもしれません。
あれこれ一人で悩むのではなく,正規の情報にアクセスしてみて下さい。
一番マズイのが,誤りをそのまま覚えてしまうことです。
上の例で言えば,HDDにSSDのキャッシュを付ければ,HDD単体のベンチマークより悪くなるはずがありません。
そんな定石を信じて,真実を探ってみて下さい。
試験問題も,そんなもんです。登場人物のS君が,おかしな行動をしている時に,「これっておかしいよな。こうだよな。」と思えたら,それが設問になっていることばかりです。
こう考えると,前に美月さんが書いていた,「適度にネガティブになる」にもつながってくると思います。
「あれっ?」と思うことは鵜呑みにせず,自分を信じて,進んでゆきましょう。

今日は,このへんで。

とりあえず,継続して受ける

昨日から,めちゃめちゃ楽しみにしていた世界陸上の男子100m。
ドキドキしながら見てたら注目の世界記録保持者,ボルト選手がフライングで失格。。。;_;
まるで,ドキドキしながら合格発表を見ると,「採点結果はありません」と書いてあったときのような心境でした。
勝つにしても,負けるにしても,記録は見てみたかった気がします。
競技会場にも,試験会場にも,魔物が住んでますよね。。。
そんなこんなで,秋の情報処理技術者試験,インターネット受付(個人)は 8/29(月)20時締切です。
申し込みを忘れると,絶対受かりませんので,確実に申し込んで,払込みもちゃんと完了させましょう。
ちなみに,けんけんは今日,受験申し込みしてました。
一応,申込内容の訂正は,9/1(木)13時まで行うことができます。
受験する試験区分を迷われている方は,とりあえず申し込んでおくのがおすすめです。
あと,特別試験で合格したので午前1免除する,とか,やっぱり試験区分を変更したい,という場合には,早めに変更申請しましょう。
試験直前で,まだ受験区分を迷われている方もいるようですので,参考程度に,選び方のお話をしたいと思います。
まず,情報処理技術者試験は,「慣れ」が結構ものをいいますので,秋試験,何でもいいので受けられるなら受けておくのがおすすめです。
春のプロジェクトマネージャやシステム監査が目標,という方で,秋は見送ろうと考えられている方もいらっしゃるかとは思いますが,そういう方は,「論文の練習」に出かけてみるというのもおすすめです。
模擬試験を受けるより安いですし,「2時間集中して論文を書く」というのは,それだけで実力もつきます。
「システムアーキテクト」「ITサービスマネージャ」「ITストラテジスト」の秋の論文試験3区分セット。新名称で全部揃えている人はいないと思います。
私も,論文の勘が鈍らないように,年に1回は論文試験を受けるようにはしています。
特別試験で応用情報技術者試験に受かったので高度区分に挑戦,という方で,ネットワークスペシャリストか情報セキュリティスペシャリストか迷われている方は,今回に限り,情報セキュリティスペシャリストの方をおすすめします。
ネットワークスペシャリストは,必要な勉強をすればそれほど向き不向きはなく合格できますが,ひととおり勉強するのに3ヶ月ぐらいはかかります。
今から1ヶ月半で一からだと,かなり厳しいです。
通常の年だと合格発表からスパートすれば間に合いますが,今回は難しいと思います。
逆に,情報セキュリティスペシャリストは,実は結構,応用情報技術者試験の勉強が活きてきます。
セキュリティに関係ない,データベースやネットワーク,システム開発やプログラミングなどの問題も結構出てくるので,ずっとセキュリティだけやってた人より有利なぐらいです。
あとは問題を読みこなす国語力があれば,1ヶ月半あれば合格は狙えると思います。
わく☆すたの公開セミナー「情報セキュリティスペシャリスト3回コース」の3回目は,そういう人のための1日集中コースにもなっています。
よろしければ,ご活用ください。
あと,不合格が続いて受験するのが疲れてきた。。。という方は,思い切ってやさしい試験を受けてみるのもおすすめです。
最後の紙ベースでの開催(になる可能性が高い)ITパスポート試験や,全体的に実力をつけるのに向いている基本情報技術者試験や応用情報技術者試験。このあたりで,一度基礎を再確認してから次のステップにいくと,スムーズに薦めると思います。
いずれにしても,迷ってるなら,申し込んでおくのがおすすめです。
あとで,「申し込めば良かった」はできませんので,悔いのないようにしておきましょう。

新しい可能性を見る

わく☆すた中の人,けんけんです。
#またまた登場でございます。
わく☆すたは,情報処理技術者試験の対策をしているので,美月さんも自分も情報処理技術者試験には合格して合格証を持ってます。けれども,その他にあまりメジャーじゃない資格と言うかライセンスも持っていたりします。
実は二人とも,「アマチュア無線技士」なのです。
ちなみに,美月さんは3アマ(昔の電信級と同じ)。自分は2アマで,唯一美月さんに勝っている分野だったりして。
そんなアマチュア無線業界のイベント「ハムフェア2011」が東京・有明で開催されたので,けんけんが代表して行ってきました。(美月さんは執筆が忙しいので,行けませんでした。)
インターネットや携帯電話が普通にある世の中で,何故ゆえ“無線”なの?と思われる方,多いかもしれませんが,両方とも10年前にはありませんでしたよね。アマチュア無線は,昭和初期の時代から,脈々と続く『King Of Hobby』なのです。
さて,今回は去年ハムフェアに参加した後に,思わず無線熱が再発し,無線機を新しく購入してしまいました。なので,その周辺機器で何か面白いものはないか探しに行く目的もありました。
その中で,時代の変化を告げるような新しい試みを見つけたのです。
アマチュア無線とコンピュータは,そもそもアマチュア無線家が新しい物好きなので,無線機とパソコンをTNC(モデムみたいなもの)で接続し,パソコン通信時代からパケット通信(AX-25プロトコルによる。)などで融合されてきました。
インターネットが普及すれにつれ,無線のインターネットGWによるVoIP化(D-STARWiRESEcho-Link)などが行われてきていました。
けれども,けんけん的にはイマイチ触手が動かず,デジタル通信するためのDTMFマイクは買わずに1年すぎてしまいました。
今回,「これは!」と思ったものは,CQ ham radioから発表された,オリジナルモジュールの「SDR-49シリーズ」です。
(情報が新しすぎて,まだWebに公式な物がないので,リンク載せられませんが,ハムフェアに参加してきた方々がブログなどに公開しているので,気になる人は検索かけてみて下さい。CQ誌の2011年9月号に2Pだけ記事になってます。)
「すごい!」と思ったのは,SSB受信機が10cm四方位の基盤3枚で出来上がってしまうことです。ちなみに,デジタル処理のデコーダーICが乗っていて,DSP処理されます。それにLAN端子が付属しています。しかも,制御はAndroidのスマートフォン! スマフォから受信した音が出てくるのです。

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基板3枚がどれだけすごいかどうかは,SSB受信機の仕組みを説明しないといけないので割愛します。また,スマートフォンが使えるってことは,場所の制限がなくなるってことです。それに,Androidなので,安価なタブレットもコントロールパネルとして使えます。

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アマチュア無線ってのは,家にある無線機を使って通信するので,電波出すには無線機がある場所にいなければなりませんでした。けれども,このモジュールを使ってインターネットに接続すれば,ネット環境がある場所であれば,どこからでも運用できてしまうのです。それに,このモジュールには,NAT超え機能も持っているので,ネットワークの複雑な設定も必要ありません。
なので,ロケーションの良い場所にアンテナ立てて,それを利用するなんて事が可能になっちゃいます。そして,受信したデータをストリーミング配信して,複数人同時受信なんてこともできるようになります。
また,おまけとして,SSBってのは帯域の幅が狭くて音質が悪いのが常識だったのですが,このモジュールでデジタル処理することで,Hi-Fi化(最近,Hi-Fiなんて言わないか。^^;)も可能になります。
そして,モジュールを活用することで,近年手に入らなくなってきた無線機を自作するパーツが手に入らなくなる問題も解決し,アマチュア無線家の自作への道が開けてもきます。自分も自作派復活できるかもしれません。
そんなわけで,このモジュールについての記事が連載されると言うことで,10うん年ぶりにCQ誌も買ってしまいました。
無線が好きと言っても,電子デバイス系やRF系はそれほど,強くないし,取り残され感があったのですが,モジュールができることで,今まで積み上げてきたものが使えるぞと,わくわくしてます。

趣味まるだしの記事になってしまいましたが,こんな世界もあるぞってことで,今回はこのへんで。

マルチメディアの用語は,Webを使って覚える

今日,IPAから,「IPAからのお知らせ【情報処理技術者試験情報/平成23年度秋期試験のインターネット受付締切り迫る!】」のメールが届きました。

締 切 迫 る !
   イ ン タ ー ネ ッ ト 受 付 は 、
    8 月 29 日 月 曜 日 20 時 ま で !

だそうです。
申し込み忘れていた方は,急いで申し込みをしましょう。
今日,参考書の原稿を書いていて,「これを本で表現するのは難しいなぁ」と感じたのは,コンピュータグラフィックス(CG)の分野です。特に3DCGは,普通の2色刷の紙面で表現するのは結構難しいです。
特に動画は,神で表現するのには無理があります。
この手の分野は,Webで実際の画像を見ればよくわかりますし,一目瞭然です。
テクスチャマッピングやメタボールなんかは,Wikipediaの「3次元コンピュータグラフィックス」の項目を見るだけでも,イメージがつかめると思います。
レイトレーシングとラジオシティの違いなども,「はじめての3DCG」のラジオシティの説明を読むと,イメージしやすいです。
マルチメディアですので,マルチメディアで勉強した方が身につきやすいのは当たり前です。
極めたい人は,フリーソフトのPOV-Rayとか商用ソフトのShadeとかで,実際にやってみるのも楽しめると思います。
午前分野の「大分類3.技術要素」の中の「中分類8.マルチメディア」。
ちなみに,高度午前1は,全部で30問ですが,「試験要綱」の17ページにある[試験分野別出題分野一覧表]にある23個の中分類は,必ず1問以上は出題されます。
そのため,「マルチメディア」の分野も,1問ずつで地味ですが,必ず出題はされるのです。
午前の1問ですので,実際にCGを作ってみる,というところまではやらなくてもいいとは思いますが,Webの画像などを見て,イメージをつかんでおくぐらいはやっておいた方がいいです。
特に,この分野は,参考書によっては載ってもいない,ということもありますし。
適材適所,本だけでなくいろんなメディアを使いながら,学習をすすめていきましょう。

ネスペの合否のカギは,過去問演習

去年新発売されて話題を呼んだ,「ネスぺ21 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説と合格のコツ」の平成22年度版,「ネスぺ22 β版 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説と合格のコツ」が発売されました。
表紙に「向き不向きがあります」と書かれていますし,確かに向き不向きはあると思います。
でも,この本は結構おすすめです。
1冊につき,1年分だけの午後の過去問解説のみ,過去問の解説が,これでもか,というぐらい詳しく書かれています。設問の解説だけでなく,「問題文自体」の解説まで入って,過去問をとことんまで使います。
そして,初心者向けではないといいながらも,意外と丁寧な,わかりやすい説明ですので,応用情報技術者試験レベル以上のネットワークの基礎力があれば読みこなせると思います。
過去問集の詳しい定番と言えば,従来はアイテックの「徹底解説ネットワークスペシャリスト本試験問題〈2011〉 (情報処理技術者試験対策書)」のみでした。
最近だと,参考書の形態ですが,「情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2011年版」は,これは過去問集,と言っていいくらい,過去問解説が詳しいです。
解説の詳しい過去問集が3冊も揃った,ということは,受験者にとっていい環境になったな,と感じます。
極める人は,この3冊全部買って,見比べながら過去問演習すると,すごく力がつくと思います。
ちなみに私のネットワークスペシャリスト受験時代は,1冊だけお気に入りのを買って,それに疑問に感じたときには本屋に行って立ち読みして確認していました。^^;
1冊ぐらいは,過去問専用に問題集を買うのは大切だと思います。
そして,分厚い本を読むのが苦手,とか,音で聞いたり映像で見たりする方がいい,という方は,わく☆すたのDVD「ネットワーク過去問解説」はいかがでしょうか。
ネスペ21に触発されて,いろんな周辺知識や別解のポイント,問題文の意図などを話していたら,平成22年度版はDVD4枚組になってしまいました。^^;
こちらも,よろしければご活用ください。
ほかの試験区分もそうですが,ネットワークスペシャリストは特に,過去問演習が合否のカギをにぎります。
ほかの試験区分に比べて,同じ技術ネタが連続で出てくることも多いですし,問題文の書き方や設問の聞き方に特徴があるので,慣れていないとつらい,ということもあると思います。
実際,はじめて試験問題を見るときには,情報セキュリティスペシャリストは読むだけなら大体の人ができるのですが,ネットワークスペシャリストは読むのも大変,という人が多いです。
ただ,慣れてしまえば論理的な文章ですし,答えに迷うことは少ない,いい文章です。
「出題者と対話する」
ネスペ21に書いてあった,合格のコツの1つです。
私もこれは,とても大切だと思います。
いくら知識があっても,出題者の意図を外してしまっては点数になりません。
出題者と対話して,出題の意図を読み取って,それに自分の知識や経験を合わせて解答する,それが試験に合格するための,基本となります。
そのためにも,事前に演習して,出題者との対話を練習しておくことはとても大切です。
過去問をしっかり活用して,合格する力を身に付けていきましょう。