株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 47/91

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違い

特別試験,応用情報技術者と高度区分が終わったので,秋に向けての意識がメインだったのですが,今週末7月10日(日)は,ITパスポートと基本情報技術者の特別試験です。
私もそうですが,ダブル受験される方も多いと思います。1時期に2区分が受験できる,というのは,個人的にはなんかすごくお得な気分です。
今日,試験センターのホームページに「「ITパスポート試験疑似体験用ソフトウェア」の公開について」と書いてあるとおり,ITパスポートの疑似体験用のソフトウェアが公開されました。ITパスポートを受験される方は,試験前の力試しに試してみるのもいいと思います。
最近,基本情報技術者(FE)試験の問題を見ていて感じるのは,応用情報技術者(AP)試験と比べて,単に難易度が違う,っていうだけじゃなく,微妙にいろいろ違うな,ということです。
たとえば,午前の問題は,FEではテクノロジ系が50問,APでは49問です。その分,マネジメント系がFEでは10問,APでは11問になっています。ストラテジ系は同じですが,若干FEの方がテクノロジ系,特にコンピュータシステムあたりを重視している感じです。
午後の問題だと,FEでは問8のアルゴリズムが必須,という点が,APの経営戦略の問1かアルゴリズムの問2かを選べるのとは大きく違います。
配点も20点ですし,アルゴリズムの出来が,合否にかなり影響してきますね。
あともちろん,プログラミング言語の問題が出てくるところも違います。
先日,コメントにも書きましたが,ちゃんとマスターしてしまえば,一番簡単なのはアセンブラ(CASLII)だとは思います。
表計算は,言語を覚える必要がないので,一番とっつきやすいのですが,問題が結構ややこしく,考えさせる問題が多いです。試験会場で,わけがわからなくなってパニックするリスクはあると思います。
C,COBOL,Javaは,ちょこっとかじった,ぐらいでは解けないので,ちゃんと専門書1冊分ぐらいは勉強しておく必要はあります。
多分,オブジェクト指向をからめて,一番難しくしやすいのがJavaですので,今までの傾向を見る限り,Javaが一番難しくなる可能性は高いと思います。
ただ,好みの問題なので,一番好きな言語を選ぶ,というのが楽しくっていいかな,って思います。
私は,好みという意味では,COBOLとCASLIIは自由度があんまりなくって,面白くないと感じています。言語的に一番好きなのはJavaなので,今のところJavaを選択予定です。
かっちりしたものが好きな方はCOBOL,確実に合格したい方はCASLII,パズルみたいに頭を使いたい方は表計算,アルゴリズムが好きな人はC,新しもの好きはJavaっていうのが,私の感想です。
あと,午後の他の分野では,ハードウェア,ソフトウェアが午後でも出てくるのが,FEの特徴です。マネジメント系,ストラテジ系は各1問しか出てきませんし,FEの午後は,テクノロジ系に重点が置かれている感じです。
今,勉強していて,FEの方がAPより,「技術者のための試験」という色が濃いと感じます。
経営戦略もプロジェクトマネジメントも,出ないわけではありませんが,それをメインでやっても,全体で2問しかありませんし,どうしてもテクノロジ系の問題を選択する必要があります。
ですので,経営戦略とかマネジメントの得意な方は,いきなりAPに行った方が,受かりやすいかもしれません。
逆に,技術をきっちり学習したいなら,FEの勉強をしっかりやるのがおすすめです。
FEの問題は,APより簡単なのですが,ちゃんと考えさせる問題も多いです。
全体的に,「解くことで勉強になる」問題の割合が高いように感じます。
だからこそ,順番に勉強していくことで,無理なくステップアップしていくことができます。
違いもいろいろあるFEとAPですが,基本的には,難易度が「基本(レベル2)」「応用(レベル3)」という試験です。しっかりFEの勉強をすることが,次にもつながります。
あと4日,やれることをやって,試験に臨んでいきましょう。

情報セキュリティを学ぶ前にすること

本日は,秋向けセミナーのスタートとして,わく☆すた公開セミナー「スタートアップセミナー 合格への道しるべ 情報セキュリティスペシャリスト」を開催しました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
今日は終わったあとの懇親会も盛り上がり,楽しい時間を過ごすことができました。
今後,引き続き,7/11(月)応用情報技術者のセミナーを開催していきます。情報セキュリティスペシャリスト版の合格への道しるべDVDは,編集が終わり次第の発売となりますので,来られなかった方もよろしければご活用ください。

いつも思うのですが,情報セキュリティスペシャリストの試験って,セキュリティ以外の要素の方が,セキュリティ知識そのものよりもだいぶん大きいように感じています。
第1に,情報セキュリティ自体が,応用技術なので,基本ができてないと理解できない,ということが挙げられます。
情報セキュリティという分野自体が,10年ぐらい前から独立してできた分野で,それまではネットワークの一部のような位置づけでした。ですので,基本的に,ネットワーク技術の上にセキュリティ技術があります。少なくとも,TCP/IPの基本ぐらいはわかってないと,セキュリティの理解は苦しいです。
それに,セキュリティというのは,何かを創り上げていくものではなく,なにか怖いもの(脅威)があって,それに対して守るための技術や管理手法です。ですので,守るための技術は,他の分野とも密接に絡み合ってきます。Webのセキュリティの場合は,プログラミングとも関連してきますし,データベースのセキュリティの場合は,データベースと関連してきます。
ですので,セキュリティを学ぶためには,他分野のこともそれなりに知っておく必要があるのです。
さらに,セキュリティマネジメントというのは,人を管理するための手法です。
ですので,その会社,組織,そしてそこにいる人によって,管理手法も変わってきます。ソフトウェア開発会社の社員なら,「パッチ当てといてね」と全社員に言えば大丈夫ですが,不動産会社の社員だと,そのやり方がわからない人もいるので,ただ伝えるだけではダメです。そういった,組織の都合,人の都合によって,臨機応変に対策を変える必要があります。
ですので,問題文を読みこなして,会社の状況なども考えながら,「問題文に合わせて」解くための読解力,問題文とコミュニケートする力が求められます。また,自分の言いたいことをちゃんと伝える文章力も必要です。
そのため,国語力が,情報セキュリティスペシャリスト試験では,かなり必要になってくるのです。
情報セキュリティの勉強は,ただ覚えただけだと,午後試験では使えません。
「SQLインジェクションの対策はエスケープ処理,バインド機構」などと覚えていても,午後2で具体的に出てきたら,太刀打ちできないと思います。その仕組みや実例についてもある程度知っておく必要がありますし,それを理解するためには,WebやSQLについてのある程度の知識も必要です。
情報セキュリティを学ぶ時に,いきなり情報セキュリティの知識だけ学ぶよりも,周辺の基礎知識や基礎力をアップさせてからやると,より効率的に,本質的な学習ができます。
一見,まわり道に見えますが,情報セキュリティを学ぶ前に,他分野の基礎や国語について学ぶのはおすすめです。
自分にホントは何が足りないのか,見極めてから学習を行っていきましょう。

合格できない根本原因を分析する

先日の「スタートアップセミナー 合格への道しるべ」ネットワークスペシャリストセミナーを収録した,平成23年度秋版の「合格への道しるべDVD」ネットワークスペシャリスト版が完成しました。
今ご注文をいただいた分は,平成23年秋版の発送になります。
情報セキュリティスペシャリスト版は,明日7月5日(火)のセミナー終了後,応用情報技術者版は来週7月11日のセミナー終了後に,編集が終わり次第発売いたします。

特別試験を受験された方は,試験が終わって,やっと落ち着いてきたところだと思います。
今の時期に,イヤでしょうが,やっておく方がいいことに,「今回の試験の敗因,特に,合格出来なかった場合は根本原因」の分析です。
この時の分析のポイントは,「この問題ができなかった」「この知識がなかった」という,表面的な敗因に終始しないことです。
合格できなかったときの原因に,「この問題のこの設問ができなかったから落ちた」という人がいます。
こういう人は大体,別の年には,別の問題の別の設問が原因で落ちます。
特に,合否ラインぎりぎりの人は,どれか1つの問題のせいにしたがるのですが,落ちるってことは,少なくとも自分が書いた答案の40%以上が間違っているってことなので,どれか1つの問題が原因,というわけがありません。
一番印象に残っている問題が原因と考えがちなのですが,実はそれは違うことが多いのです。
合否が微妙な人も含めて,できなかった問題「全部」が,なぜできなかったのかを考えて,それを総合的に分析してみると,根本原因は見えてきやすいと思います。
たとえば,情報セキュリティスペシャリスト試験の場合,「問題文を取り違えた」ことが原因で間違えた問題がいくつもあるのなら,読解力,文章を読む力の不足が根本原因になります。
技術的な部分,特にネットワークやシステム開発など,セキュリティ以外の知識が要求されるところが全然解けていないのなら,応用情報技術者試験レベルの基礎知識の不足が根本原因です。
ぜひ,「できなかったところ全体」を振り返ってみましょう。
そして,その全体の間違いを引き起こす根本原因が明らかになれば,次回はきっと,合格できると思います。

平成23年秋期試験について

平成23年秋期試験の案内書・願書の配布が始まりました。
協力先事業所・書店での「案内書・願書」の配布」に記載されている場所に置いてありますので,願書を郵送して申し込まれる方や,願書を現物で見てみたい方は,手に入れてみるといいと思います。
案内書自体は,「平成23年度秋期試験案内書」で公開されていますので,内容はこちらで確認できます。
今回の試験では,特別試験の影響で,申込の締切が遅いです。
8月15日(月)特別試験の結果を見て,秋試験を申し込むかどうか決める人でも間に合うように,8月29日(月)(郵送の場合は8月19日(金))まで締切が延長されています。
そして,申し込むことはもう決めていて,特別試験の結果を踏まえて試験区分を選ぶ,という場合は,あとで変更が可能です。
コメント欄で,匿名希望さんに情報をいただきましたが,「平成23年度秋期試験案内書」の6ページにあるように,申込後,試験地,試験区分など申込内容を変更する場合は,9 月 1 日(木)13:00 までにホームページから申請してください。
また,特別試験の合格証書や午前1通過者番号が届かない場合に備えてか,

1.一部免除申請番号照会について
平成 23 年度特別情報処理技術者試験(以下,特別試験という)の応用情報技術者
試験(AP)の合格者,高度試験の合格者又は高度試験の午前Ⅰ通過者は,合格発表
後,高度試験の一部免除申請番号(AP・高度試験の合格証書番号,高度試験の午前
Ⅰ 通 過 者 番 号 ) を 情 報 処 理 技 術 者 試 験 セ ン タ ー の ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.jitec.ipa.go.jp/)(以下,ホームページという)上で照会することができま
す。

という記述が,「平成23年度秋期試験案内書」の冒頭,2ページのお知らせにあります。
合格発表を見て,早速申し込んだり,申込の変更をすることができそうです。
今回は,午前1免除が切れる人も多いですし,結果によって午前1を受けるかどうかが変わってくる人もいると思います。
といっても,勉強を8月終わりから始めて,高度区分に合格する,というのは大変です。
ある程度見切り発車で,7月中には勉強を始めていく必要があります。
高度午前1については,わく☆すたでは,7月30日(土)に,「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」で,高度共通午前1・応用情報技術者午前の集中講座を行います。
いつもより1時間延長して,1日みっちり,午前レベルの知識の取得を行います。
また,YouTubeで公開している「平成22年春秋・高度午前1【共通】解説動画データDVD」もプレゼントいたします。問題演習も含めて,午前レベルの知識を身につけていきましょう。
午前レベルの知識を,単なる付け焼き刃ではなく身に付けると,午後の勉強にもとても役立ちますので,この時期に午前の学習を進めておくのはおすすめです。
特に,応用情報技術者試験は,午前の知識の上に,午後が積み重なっていきますので,午前をおろそかにしないことが肝心です。
応用情報技術者,高度区分の試験が終わって一週間,疲れが取れたら,少しずつ進んでいきましょう。

上のレベルの勉強をする

早いもので,今日からもう7月ですね。
例年なら,もう合格発表が終わって,秋試験に向けて集中していく時期ですが,今年はまだ試験が終わったばかりですし,のんびりしている人も多いと思います。
もちろん,頑張ってばかりいると体や心が悲鳴を上げるので,ある程度の休養は必要です。
先週の疲れは,しっかりとれるぐらいは休んでから,新たなスタートを切っていく必要があります。ですので,今は,全力で勉強を始める,というより,「秋に向けて計画を立てる」ぐらいの時期でいいと思います。

ネットワークスペシャリスト試験におすすめの本

本日は,秋向けセミナーのスタートとして,わく☆すた公開セミナー「スタートアップセミナー 合格への道しるべ ネットワークスペシャリスト」を開催しました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
今後,引き続き,7月5日(火)情報セキュリティスペシャリスト,7/11(月)応用情報技術者のセミナーを開催していきます。平成23年秋向けのDVD「合格への道しるべ」は,セミナーを収録したものとなりますので,セミナーが終わり次第,順次発売する予定です。
よろしければ,こちらもご活用ください。
今回は,おすすめの本,参考書については,実物をもとに,セミナーの中で解説させていただきました。
今後,情報セキュリティスペシャリスト,応用情報技術者についても,同様に,セミナー中にコメントさせていただく予定です。
ネットワークスペシャリスト試験に関して,私が一番おすすめの本は,今でも,「ネットワークスペシャリスト試験のバイブル」でも書かせていただいた,「マスタリングTCP/IP入門編」だとは思います。
ただ,もちろん,この本はTCP/IPの専門書ですし,試験参考書ではないので,試験範囲としては6割ぐらいしかカバーしてません。そこは,ある程度,他の専門書や参考書で補完していただければいいのかな,とは感じています。
ネットワークスペシャリスト試験の対策書は,以前に比べるとだいぶんいいものが増えてきて,試験範囲をだいたい網羅していて,役に立つ本も結構あります。
ただ,「これ1冊で完璧!」というものはありませんので,それも踏まえて,自分で勉強の工夫をしていく,ということが大切になってくると思います。
秋の試験まであと110日,悔いのないように,今やれることをやっていきましょう。

今回の試験の感想

特別試験の解答速報,やっととりあえず,全問出揃いました。
初期状態より,だいぶレベルは上がったと思います。皆様のご協力,ありがとうございました。
これからさらに,再度見直しながらブラッシュアップしていこうと思います。
公式の解答発表は,「平成23年度特別試験 合格発表スケジュール」によると,8/12(水)正午予定ですので,それまでの参考になれば幸いです。
今回の試験,とりあえず3区分(応用情報技術者,情報セキュリティスペシャリスト,データベーススペシャリスト)を解いてみた感じとしては,あまり易しくはなかったと思います。といっても,特別難しいというわけではないですが。
データベーススペシャリストの午後2は,結構難易度高かったですね。内容と言うより,分量の多さが,2時間の試験じゃ無理,って感じです。データベースはいつもそうではあるのですが,例年よりもさらに多かったです。
これは,合格ラインは下がるかもしれません。
情報セキュリティスペシャリストは,相変わらずの,日本語的要素が大きかった気がします。そして,技術問題も,付け焼き刃で知識を覚えているだけだと間違う,っていうのが結構ありました。ボリュームだけみると少ないのですが,読み込むと結構深い問題が多かったです。
情報セキュリティスペシャリストは,一昨年から今年にかけて,問題の難易度は徐々に上がっている感じがします。
応用情報技術者試験は,結構新しめの内容が多かったように感じます。問題文も長めになっていますし,ちゃんとわかっていれば解けるけど,付け焼き刃だと通用しない,というあたりをうまく狙ってる感じの問題です。
教育的な問題が多く,この問題を解くことによって,知識力がアップするという良問が多いです。
あと,高度午前1に関しては,今回は易しめだったように感じてます。
今回の午前1の突破率は,前回より上がると思います。ここのところの傾向では,春は突破率が高め,秋が低め,というのが続いているので,次は難しいかもしれません。
全体の感想としてはこんな感じです。また,できればまた,細かく分析できればと思います。

秋に向けてのスタート

皆様,試験,お疲れ様でした。
試験センターホームページでは早速,「平成23年度特別試験 合格発表スケジュール」が発表されています。昨日受験した試験については,合格発表日は8/15(月)正午予定です。
1ヶ月半ぐらいなので,例年に比べると発表までの期間が短いです。秋試験の郵送申込,団体申込の締切が8月19日(金)なので,これに間に合わせてるんだとは思います。
今回は,秋試験までの期間が短いので,すでに試験まで4ヶ月を切っています。ひととおり復習したら,早めにスタートを切りましょう。わく☆すたでは,明後日6/29(水)夜より,「スタートアップセミナー 合格への道しるべ」を開催します。
特に,ネットワークスペシャリストを受験される方は,普段だともう勉強を開始する時期ですので,少し休んだら,早めに走り出していきましょう。
解答速報は,引き続きバージョンアップしていってます。もう少しで,データベーススペシャリストも出揃う予定です。
マンパワーが少ないので,かなりバタバタしていますが,皆様の応援ツッコミのおかげで,どんどんバージョンアップできています。
本当に,ありがとうございます。
引き続きディスカッションは受け付けておりますので,よろしくお願いいたします。

試験会場より

いよいよ試験本番です。
皆様,調子はいかがでしょうか。
私はただ今,午前1が終了しました。
朝,iPhoneに住所を入力して会場に行ったら,そこは応用情報技術者のみの会場でした。
あわてて別会場に走ってなんとか間に合いましたが,かなりヒヤッとしました。
午前2からの方は,これから,という人も多いと思います。
悔いの残らないよう,全力を出していきましょう。

試験会場に行こう

いよいよ明日は,はじめての「特別」情報処理技術者試験ですね。
6月に情報処理技術者試験なんて,後にも先にも,もうないかもしれません。
こんな貴重な機会ですし,受験を申し込まれている方は,ぜひ試験会場に行ってみましょう。
「全然勉強できていないから。。。」という方も,記念受験のつもりで受けるのもいいと思います。
私自身,記念受験のつもりで行って,全然できなくって悔しくって,そのバネで勉強をはじめたことも何度もありました。
最初にデータベーススペシャリスト試験を受けた時なんて,なんか見慣れないER図が出てきて,「は?リポジトリ?メタデータ?何それ?」状態で,頭が真っ白になりました。
その日は落ち込んで帰りましたが,その悔しさが,次の年の合格につながったとすごく感じています。
逆に,実務経験のある分野だと,意外といけちゃうこともあります。
個人的には,アプリケーションエンジニア(今のシステムアーキテクト)が,一番実務経験のある分野でした。ですので,午後2の論文を何本か書いただけで勉強不足で臨んだのですが,意外にも受かってしまった,ということがあります。
とりあえず,無理かな,って思っても,試験会場には向かいましょう。
きっとなにか,大きな収穫があります。
多分,体調不良,急な予定などで,行きたくても行けない人も多いです。
そういった場合は仕方ないですが,今回は手放すしかないと思います。でも,「次につなげる」という意味では,試験が終わったら問題は公開されますので,今回の試験問題を解いてみるのもおすすめです。
いずれにしても,今,できることに集中して,やれるだけやることが大切です。
今日は,あくせく勉強するよりも,明日を万全に過ごすための準備を行うのがおすすめです。
YouTubeわく☆すたチャンネル,平成22年秋応用情報技術者試験午前解説を,全問公開しました。
直前ですし,気楽に,テレビでも見るように,お楽しみいただければ幸いです。
私も,証明写真を撮ってきました。
やれることは,今日のうちにやっておいて,明日の試験に落ち着いて臨みましょう。

試験問題を速く解く方法

私事ですが,今日,洗面台の掃除をしていたら,誤って,指を深く切ってしまいました。
右手の人差し指。。。ペンを持つと,痛くて字がかけません。
キーボードなら右手の人差し指を使わないで書くこともできますし,マウスはトラックボールに変えたら,人差し指を使わなくても問題なくなりました。
でも,手書きは。。。ちょっと無理なのです。
ここは,昔練習した二枚返しを思い出して,左手で答案を書くか。。。でも,書くのが遅いので,午後2を書き切れるだろうか。。。と,悩みどころです。
多分,2日もすれば,字が書けるぐらいには回復できるだろう,と,楽観視はしておりますが,直前のケガは,ちょっと痛いです。
試験前後は,いろんなことが,普段より起こりやすい気がしています。
皆さんも,試験直前の病気やケガには,十分注意しましょう。
私は情報処理技術者試験も28回目ですし,結構試験慣れしているので,問題を解くスピードは速いと思います。
でも,今回改めて,手のスピードを封じられると,「速く試験問題を解く」というのが,また課題として立ちふさがってきました。今回は,スピードも意識して,問題を解きたいと思います。
私自身,最初の頃は時間が全然足りなかったので,速く時間内で問題を解く方法は,いろいろ研究してきました。
今日はそれをいくつか,紹介したいと思います。
いつも使うというより,時間的に追い込まれたら,思い出してみてください。
1.直接解答用紙に書き込む
記述式問題の場合,時間があれば,問題用紙に軽く答えを書いてみて,字数を調節してから解答用紙に書くのがペストです。文章も推敲されてレベルが上がりますし,後の答え合わせにも使えます。
ただ,時間がないときには,それよりもとにかく,「書く」ことが大切です。
時間がなくなったら,とにかく設問を読んで,浮かんだことをいきなり記述していきましょう。
そうやって直接書いたことが,意外とそのまま正解だったりすることも多いです。
2.最初の方の字だけ丁寧に書く
これは,論文の時に意識していることですが,文字の印象は,最初が肝心です。最初がきれいだと読みやすいですし,人間の目は,読み進めているうちに,その人の筆跡に慣れてきます。ですので,途中からは,少々字が崩れても,内容を拾ってもらいやすいです。基本私は,論文は最後に時間がなくなるので,最後は殴り書きになることが多いのですが,ちゃんと書き切っていれば大丈夫のようです。
最初の,設問ア,ぐらいの文章は,なるべく丁寧に書きましょう。
3.ストップ・ロス・オーダーを設定する
私はいつも,ストップ・ロス・オーダー,つまり,1問解いていて,この時間を超えたら強制的にやめる,という方法をとっています。
具体的には,午後1だと1問45分,応用情報の午前だと25分です。
ついつい,「もうちょっとだからついでに解いちゃおう」と思いがちなのですが,その「ちょっと」がすぐ,20分にも30分にもなってしまうのが,試験の怖いところです。
いったんやめて,時間があったら戻ってくる,とした方が,結果的に時間は速くなります。
時間が来たらやめる,という風に,自分で決めておくのも大切です。
4.筆圧が弱くても書ける鉛筆にする
以前書きましたが,私はだいたい,2Bの鉛筆を中心に使っています。理由は,その方が,力がいらないので「速く書ける」からです。
あと,鉛筆はちょっとだけ高級品(三菱Uniとか)を使ってます。そうすると,黒鉛の抵抗が少ないので,文字をスムーズに書くことができます。
筆記用具で,記述のスピードはかなり変わってきます。高級でもそんなに高い物ではないので,こだわってみるのもおすすめです。
5.段落分けして,区切りを目立たせる
スペシャリスト系の午後2問題を解くとき,私はいつも,「段落」を意識しています。
段落とは,〔〕で囲まれた見出しがついている範囲で,試験の設問は,基本的に段落ごとに出題されます。ですので,段落を目立たせるように,問題文を読み込むときに印をつけています。
たとえば,こんな感じです。
(今日は指が痛いので,あんまりきれいに引けませんでした)

20110624photo

とりあえず,これくらいで,段落分けしておくと,設問を読んだ後に,該当の場所に戻ってくるのが簡単になります。
こんな感じで,簡単でもいいので,いろいろ工夫をしてみてください。
必殺技を編み出すみたいに,いろんな方法を考えてみるのも楽しいと思います。

過去問題を,ただ「読む」のもあり

本日,とても久しぶりに,メルマガ「わく☆すた通信」を発行しました。
こちらは,わく☆すたの商品をお買いいただいたり,セミナー・イベントにご参加いただいた皆様のうち,DMの送信をOKにしていただいた方のみにお送りしております。
今回は,「解答速報やります!試験当日,得点アップのコツ」ということで,当日に役立つ情報などを,いろいろお伝えしています。試験に向けて,お役に立てれば幸いです。
試験まであと3日,今まで準備をしてきた人は,試験に向けて,万全の流れを作っていけばOKです。
体調を崩すと大変なので,無理は禁物です。試験当日,風邪を引いて頭がボーッとして落ちた,という人もいますので,体調管理には十分気をつけましょう。
個人的には,この時期は,室内と外の温度差がありすぎて,クーラーの冷えすぎで体調を崩すことが多かったのですが,今年はそれがなくなって,助かってます。
といっても,試験本番は暑すぎる可能性があります。なるべく避暑対策を考えていった方がいいですね。
ちなみに,暑いときに論文を書くと,汗で解答冊子がフニャフニャになります。
試験の時に,ハンカチとティッシュは机の上に置けますので,時々は汗を拭きながら書くのがおすすめです。
汗でにじむと,読めなくはなりませんが,消せなくなります。
そして,試験まであと3日なのに,まだ過去問全部解けてないよ~,という方は,問題を解かずに,ただ「読む」だけでも,効果はあります。
特に,午後2は,過去3年分解くだけでも大変です。
私は,午後2の過去問を3年分やり切れないときには,各年度の1問だけ解いて,残りの1問は,読むだけにしておきます。午後1はだいたい全部解き終われるのですが,午後2は時間の都合上,どうしても解ききれない,ということはよくありました。
とりあえず読んで,問題と解答解説を読んでなんとなく理解する,というだけでも,傾向はつかめます。そして,試験に出てくる用語も押さえることができます。ちゃんと解いた方がいいのは間違いないですが,何もやらないよりは,読むだけでもやった方が力になります。
それに,この時期に読むのは,問題に「慣れる」という意味でも効果が大きいです。
情報処理技術者試験の午後問題は,問題文が長すぎて読むのがイヤになる,という人も多いと思います。私も読んでいて,ついつい,「あと何ページあるの,この問題。。。」と確かめたくなるぐらい長いです。
本番と似たような文章を読み慣れていると,文章を読むのも早くなりますし,「だいたいこれくらい読めば終わり」という感覚もつかめると思います。
ちょっと余裕があれば,問題を読んで解答を書き写す,ぐらいをやっておくと,記述の練習にもなります。もちろん,自分で考えて書くのがベストですが,「正解を書いて頭に入れる」というのは,意外と役に立ちます。
特に,情報セキュリティスペシャリストあたりは,試験センター発表の「解答例」の口調に慣れ親しんでいると,自分が記述するときもそれに近い感じになると思います。
手で書く,というのは,かなり記憶に残りますし,今からなら本番まで覚えていられます。
思ったように準備ができなかった,ということを悔やんでいても仕方ありません。
今,この瞬間から,できることをやって,本番に臨んでいきましょう。

論文を書くときのコツ

特別試験では,午後2が論述式で,論文を書く試験区分は,プロジェクトマネージャとシステム監査の2つです。
この2区分で論文を書くときには,一番大切になってくるのは,「その試験区分に合わせた考え方」です。
プロジェクトマネージャはプロジェクトマネージャの視点でものを考えることが求められます。
プロジェクト全体を見通して,大局的に,現実的に対応すること。実際にプロマネのメインの仕事は,人間関係であることが多いので,人間関係に関するところでのリアリティは求められます。
多分,普段からプロジェクトに関わっていれば,事例は山のように転がってはいるはずです。それを,プロジェクトメンバーの視点ではなく,プロジェクトマネージャの視点から考えられることが必要です。
別に,実際にプロジェクトマネージャの経験が豊富である必要はないとは思います。
求められているのは,「実際にプロジェクトマネジメントを任せられたときにちゃんとこなせるだけのスキル」で,準備ができているかどうかが問われます。
位置づけとしては,プロジェクトリーダぐらいで,ちゃんと勉強していざというときには自分がマネージャーになれる,というぐらいなら十分だとは思います。
システム監査は,システム監査の視点,外から見た視点でものを考えることが求められます。
直接作業をするのではなく,独立した外部の立場から,指摘事項を指摘していく,その俯瞰した姿勢が大切です。
監査経験があればベストですが,監査を受けた経験があれば,ある程度推測して書けるとも思います。
監査の場合,経験に基づいて書く,ということは,実はそれほど求められていませんし,大切なのは,考え方です。
そのあたりの,「試験区分に対応した立場」を,試験時には特に意識しましょう。
そして,試験の本番では,もう1つ大切なことがあります。
それは,「問題文に合わせる」こと。
基本,論文試験は,
   自分が経験したこと < 問題文に書いてあること
です。問題文で「たとえば,~が必要である。」などと書かれていたら,その内容について記述しましょう。たまに,問題文と関係ないのに,自分の経験について延々と書いている人も見かけます。
設問に入る前の,問題文の本文はとても大切です。
なぜ,論文を書くのに,問題文が1ページまるまるあるのか,考えてみましょう。
そこに書いてあることについて論述して欲しい,という試験官の意思表示です。ですので,それを無視して,自分の書きたい,自慢したい経験を書くと,確実に不合格になります。
ベストは,問題文で求められていて,かつ自分が経験したことを書くことです。
それがあれば,最優先で使ってみてください。そうするとものすごく説得力が出ます。
そうでない場合は,近い経験,知ってる経験を探して,問題文の主旨にあてはまるように書きましょう。
ここで重要なことは,「実際に経験したこと」ではなく,「この問題文では,こういった経験が求められているということをわかっている」ことです。
経験を書くのがベストですが,ない場合は,無理に題意を外れた経験を書くよりは,題意に合った想像を書いた方がマシだとは思います。
試験日まで,書くためのネタ集めを,なるべく多く集めるのは大切です。
論文の問題は,いつも同じではありません。
同じテーマで聞かれているようでも,問題文の記述・要旨は,結構違ったりします。
試験会場に行って,臨機応変に書けることはとても大切です。
コツさえわかれば,意外と論文試験は,突破するのは難しくありません。
最後まであきらめず,できる限りの準備を行って,柔軟に本番に臨んでいきましょう。

平成23年特別情報処理技術者試験 解答速報について

先日,「AP,DB,SCの解答例を一緒に作ってくれる仲間募集」でも書きましたが,今週末の特別情報処理技術者試験で,わく☆すたでは,解答速報を作成します。

今までは,こちらのブログで発表いたしましたが,今回からは,わく☆すたFacebookページディスカッションで公開します。
今日,雛形を作りましたが,こちらに解答速報をアップする予定です。
ディスカッションは,誰でも質問やツッコミ大歓迎,というより,ぜひツッコミをしてください。試験問題を肴に,盛り上がりましょう。
プロジェクトマネージャ,システム監査,エンベデッドシステムスペシャリストについても,「自分の解答例を載せて議論したい」と思われる方はお知らせください。
うちのFacebookページに掲載,でもいいですし,公開Facebookページへのリンクを載せることもできます。
今回,Facebookでやろうと思ったのは,「顔の見える,責任のある議論」をしたいと思ったからです。名前が見えることにより,より精度の高い,有意義な議論ができるんじゃないかと楽しみにしています。
「名前を出すのはちょっと。。。」と思われる方には,コメント欄も開放しておきます。
ただこちらは,返答ができるとは限りませんので,ご了承ください。
解答が欲しい,この問題の答えが気になる,という気持ちは,試験当日が一番強いと思います。そして,当日の復習,問題についていろいろ考えることが,実力アップにすごくつながります。
ですので,わく☆すたでは,解答速報の「当日出し」にこだわります。
ただ,解答の精度としては,7~9割ぐらいでしか出せないと思いますので,その後,議論しつつブラッシュアップしていきたいと考えています。
一緒にわく☆すたオフィスで議論してくれる仲間も,引き続き募集中です。
どんな問題が出てくるか,わくわくしつつ,試験をネタに盛り上がりましょう。

自分の「こだわり」「思い込み」を捨てる

私は昔,試験に自分のこだわりを持ち込んで,思いっきり失敗したことがあります。
10年ぐらい前まで,高校の教科「情報」の免許は,教員資格認定試験でも取ることができました。私はもちろん「情報」の内容は得意ですので,受かる気満々で受けに行きました。
そこで出題された専門知識が,OSI階層モデル。これを高校生に説明するという問題でしたが,ついつい熱が入って,7階層それぞれについて,かなり詳しく説明してしまいました。多分,情熱を込めすぎて,専門的になりすぎていて,わかりにくくなっていたと思います。
結果は残念ながら不合格。;_;
相手に合わせて,説明するという基本的なことを忘れていました。
それから私が肝に銘じていることは,「試験問題に向かったら自分を捨てる」ことです。
試験を受けるときには,できる限り,自分のこだわりや思い込みを捨て,「相手の要求していること」を答えることに,気を遣っています。
それが功を奏したのは,平成13年秋,初回の情報セキュリティアドミニストレータ試験。
セキュリティの専門家のための試験だと思っていたので,セキュリティ技術を勉強していったのですが,実際の試験問題をみるとなんだか様子が違います。
管理系のことがいっぱい出てきますし,会話形式で,「そんなことやってられない」とかいう課長まで出てきます。
かなり面食らいましたが,「問題文に合わせよう」と心に言い聞かせ,1つ1つ,「こんな人間的な解答でいいのかな」と不安になりながらも解いていきました。
結果は無事合格。
勉強したセキュリティ技術にこだわらず,言われたことを答えたのが良かったんだと思います。
情報セキュリティスペシャリストは,自分の中に技術へのこだわりがあると,かえって受かりにくくなる試験です。試験日まではしっかり勉強しつつも,本番ではそれをすっかり手放して,問題文の状況を読み取る,という柔軟さが必要とされます。
多分,情報セキュリティスペシャリストでは,専門バカにならずに,まわりの人に合わせてちゃんとマネジメントできる人が求められているんだと思います。このあたりは,試験対策で養える力とは違いますが,なにげに人間力が要求される試験です。
データベーススペシャリストの場合は,こだわりよりも「思い込み」が要注意です。
特に,基礎理論で候補キーを選ぶ場合に,人間の単純な思い込みだと候補キーになりそうなものがならなかったり,逆に普通に必要そうなものだけでは足りなかったりします。
「この業務ではこうであるはず」という思い込みを捨て,問題文の指示に従いきれるかどうかが,合否のカギを握ります。
実は,候補キー・主キーの取扱いを間違えると,ER図にも影響が出てきます。午後2の場合は,問題文の注釈に,さりげなく注意がかいてあったりして,それがカギだったりするので,すみずみまで見直していきましょう。
データベースは数学の理論ですので,巧みに「常識の裏」を書いた問題が出てきます。
応用情報技術者試験の場合,「この問題は選ばない」という思い込みを外してみるのもイイと思います。
経験がなくっても,ツッコミの才能があれば(?),システム監査の問題などは,以外に楽だったりします。
会社員の経験年数が豊富なら,以外とマネジメント系,ストラテジ系は解きやすいかもしれません。
実際の問題は,分野によっては時々かなり難しいものが出てきますので,午後の選択肢は多めに持っておく方がいいと思います。
試験問題に対して,「こんな問題おかしい」「実務ではこんなのありえない」と文句を言う人がいます。
基本的に,試験問題は,実際の事例を元にしていると思いますが,紙面の都合上,簡略化されているのが普通です。特に,応用情報技術者試験は,問題文も短いですし,かなりエッセンスだけを抜き出した感じです。
なので,つっこみどころはあるとは思います。
でも,それにこだわっていると,先に進めません。
「自分が正しい」に固執すると,全体で大切なことを見失ってしまいます。
ですので,試験に向けて,特に試験会場で試験問題に向かったときには,自分を捨てることはおすすめです。
全部捨てなくても,変なこだわりや思い込みは捨てる,と意識しているだけでもだいぶん違うと思います。
今までせっかく勉強してきたことを,本番で無にしてしまうのは悲しいです。
試験問題と戦うのではなく,仲良く丸く,やっていきましょう。

午前を侮らない

YouTubeのわく☆すたチャンネルで公開しております午前問題解説,ただいま,夏休みの終わる直前で焦る子供のように,わらわらと量産中です。
高度午前1応用情報技術者午前は,だいぶん増えましたので,直前の午前学習に,お役立てください。
ベストエフォートでできる限り多くの問題をアップしていきますが,たぶん,高度午前1は全部終わると思います。
今回から,問題によっては,「Camtasia Studio」というソフトを使って,解説を行っています。時々,すごく高画質の映像も見られますので,それもお楽しみください。
高度区分を受験される方に,時々聞かれるのが,「今回は,午前1の突破だけを目的に行こうと思います。午前1だけ受けて帰ってもOKですか?」ということです。
結論から言えば,午前1だけ受けて帰ってもOKです。
なので,試験会場に行かないぐらいなら,午前1だけでも受けて帰ってきた方がいいと思います。
実際,午前1だけで帰る人は,結構多いです。私はいつも午前1からいるのですが,午前2になると,午前1でいたはずの人が,結構いなくなっていたりします。
ただ,できるなら,残りは模擬試験のつもりででも,受けてくるのはおすすめです。
実力のなさを痛感することになるとは思いますが,その悔しさは,次につながります。私自身,最初にネットワークスペシャリスト試験を受けたときには,あまりのふがいなさに嫌気が差しましたが,それが「次は絶対合格する」というやる気にもつながりました。
直前で,追い込みが効くのは午前です。
そして,午前は,試験当日の18時には解答例が出るので,突破できたかどうか,すぐわかります。
今回はあきらめてる,という人も,今から勉強して,午前だけはゲームのように受けてみるのもおすすめです。
ちなみに,昔(平成20年以前)の気分で,「過去問やっとけば午前は楽勝」と思っていると,簡単に足下をすくわれます。
最近は,過去問の出題率が減っていますし,参考書や用語集をただ覚えただけで解ける問題はあまりありません。高度午前1は30問しかないから楽勝,と思っていると危険です。応用情報技術者試験午前の80問から30問ピックアップして出されますので,問題数が少ないだけで,難易度は同じです。
以前も出したかと思いますが,平成22年秋の応用情報技術者午前の突破率は37.4%,高度午前1の突破率は,SC 37.1%,NW 42.1%,SA 54.2%,ST 55.7%,SM 32.9%です。
3人に1人ぐらいしか受からない計算ですので,付け焼き刃だと,意外と高いハードルがあると思った方がいいです。
午前2も,専門分野だからと侮っていると,意外と難しいです。
突破率はどの区分も6割以上はありますが,専門分野は難易度も高いですし,マニアックな知識を聞かれることも多いです。
特に,前回春試験で最低の突破率(61.8%)のプロジェクトマネージャ試験は,要注意です。プロジェクトマネジメントだけでなく,システム開発技術,ソフトウェア開発管理技術,システム企画,法務,サービスマネジメントと,幅広く勉強しておく必要があります。
エンベデッドシステムスペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト試験も,専門分野以外がかなり出てきますので,ひととおり押さえておくことをおすすめします。システム監査も,さりげなくデータベースやネットワーク,セキュリティ,システム開発など,テクノロジ系が試験範囲に入っていますので要注意です。データベーススペシャリストは,かなり専門に特化しているような気がしますが,他の分野もそれなりに出てきます。
情報処理技術者試験の応用情報技術者試験以上は,すべての時間区分で合格点(60点)を突破できないとそれ以降は採点されません。
午前で落ちて,後が採点されないのは,残りが記述式である分,悲しさも大きいです。
直前の今の時期に復習すると,忘れかけていたことをもう一度思い出して,知識として定着します。
ちゃんと復習しておけば,午後が突破できる実力がある方なら,大丈夫だと思います。
午前レベルの勉強も侮らず,本番に向かって基礎固めをしていきましょう。

今年試験に出そうな情報セキュリティ

情報処理技術者試験を行っているIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)は,試験事業のほかに,情報セキュリティセンターで情報セキュリティに関する事業も行っていて,いろいろためになる情報を公開しています。
そして,同じ団体がやってるだけあって,情報セキュリティセンターで公開している内容は,かなりの頻度で情報庶路技術者試験の試験問題にも出題されます。
中でも,よく出てくるのが,毎年発表されている「10大脅威」の中の内容なのですが,今年も,「2011年版 10大脅威 進化する攻撃...その対策で十分ですか?」が公開されています。
こちらには,2010年に実際に起こったセキュリティの犯罪や,実例がいっぱい紹介されており,さらに,対策もコンパクトにまとめて書かれています。
情報セキュリティスペシャリスト試験を受験される方なら必見です。あまり読みやすい文章ではないですが,それも含めて,試験問題と同じ感じで,とても勉強になると思います。
その他の試験の場合は,システム監査は結構役立つと思います。システム監査試験は,なにげにセキュリティネタが多いですし,最新の内容も押さえておくと,セキュリティ監査で論文を書くこともできると思います。
あと,応用情報技術者試験で,情報セキュリティの問題を午後で選択しよう,と思っている方は,この中から出題されることが多いので,みておくのもおすすめです。
データベーススペシャリストの場合は,何年かに1回しか出てきませんが,たまにデーターベースセキュリティがDBMSやSQLの代わりに出題されることがあるので,目を通しておくと役に立つかもしれません。
このあたりは,余裕があったらやってみてください。
内容についてですが,たぶん,この資料をもとに考えると,今年の情報セキュリティスペシャリスト試験では,「「人」が起こしてしまう情報漏えい」と「ウェブサイトを利用した攻撃」と「ソフトウェアの脆弱性を利用した攻撃」については出てくると思います。
。。。って,ここまでは当たり前ですね。基本,毎年出てますし。
今年ならではのネタとしては,クラウドのセキュリティあたりは怪しいと思います。
クラウドを利用する場合には,国外にサーバがあることもあるので,クラウド業者との契約に注意すること,そして,クラウドは完全にはコントロールできないので,クラウド環境に預けるデータを識別する必要があること,の2つは押さえておいた方がいいかと思います。
それ以外だと,スマートフォンや携帯電話に関することなども,出ることはあり得そうです。
システム開発に関することは,プログラミング以外にもいろいろ出てきますので,一般的な危険については,知っておくと本番あわてなくってすむと思います。
情報セキュリティの分野は,進歩が激しいので,毎回新ネタは出てきます。
前回はガンブラー(G攻撃)についての問題も出てきましたし,今回も出てくる可能性はあります。SQLインジェクションなど,定番で被害の大きいセキュリティ犯罪は,連続で問題になる傾向があります。
もちろん,基本をしっかり理解する方が優先度は高いので,基礎知識が足りない人はそちらを学習するのが先ですが,ひととおり学習された方なら,新しいネタも入れておいた方がいいと思います。
自分の進捗度に合わせて,できるかぎり合格の可能性を上げていきましょう。

試験前の週末の過ごし方

まずは,わく☆すたからのお知らせです。
2011年秋向けのセミナーの,募集を開始しました。
今期は,3区分のスタートアップセミナーをはじめ,ネットワークスペシャリスト3回コース+過去問演習コース,分野別徹底学習ストラテジ系のセミナーを開催します。
詳しい情報および申し込みは,こちらの「公開セミナー」ページからお申し込みください。
今回は,なるべく皆様と交流していけるよう,今まではDVDのみの発売だった内容も,公開セミナーとして実施いたします。
単発での申し込みも受け付けておりますので,ご都合の合うときに,気軽にご参加ください。今回から,平日夜間のコースを新設しています。
試験まであと9日,土日が休みの人の場合,試験1週間前の休日の過ごし方は,とても大切です。
全然間に合ってない人は,追い込み勉強をする絶好の機会ですし,だいたい予定通りに来ている人は,さらに合格を確実にするため,弱点をつぶす作業に使えます。
個人的にやってみたり,人の話を聞いて,「直前に効きそうな勉強」を,いくつか紹介します。

1.一人模擬試験
試験1週間前に,試験と同じ時間(9:30スタート)で,時間通り同じように,試験を受けてみる方法です。
題材は,やったことのない過去問がベストですが,なければ解いたことのある問題でもかまいません。時間に慣れるのが目的なので,できる範囲でそろえてください。
できれば,図書館や自習室など,他の人もいて勉強できる環境,というのがベストです。
特に大切なのが午後2の演習です。ほかはできなくても,午後2の2時間を,2時間で解いてみる,という練習だけは,ぜひやってみてください。
論文系を受ける人は,2時間でとにかく論文を仕上げてみる,データベーススペシャリストを受ける人は,2時間でどこまで書ききれるかチャレンジしてみる,情報セキュリティスペシャリストを受ける人は,初見の午後2をどこまで正確に読み取れて,解答が規定の字数で伝わるように書けるかにチャレンジしてみるのがポイントです。
情報セキュリティスペシャリストの午後2の場合,「題意を読み間違えてしまう」ことが午後2の一番の敗因ですので,ぜひ一度,初見の問題に挑戦することをおすすめします。この目的なら,別に古くなってもいいですし,情報セキュリティアドミニストレータ試験は,そういった意味では結構難しい試験でしたので,平成13年ぐらいの問題にさかのぼってもいいと思います。
ちなみに,平成13年の第1回目の情報セキュリティアドミニストレータ試験は,専門家の方が題意を読み間違えてことごとく落ちてしまったという,いわくつきの試験です。
午後2を中心に,できる限り本番の時間配分で,演習を行ってみましょう。

2.知識の総ざらい
今まで使ってきて,全部クリアした参考書や問題集がある方は,一度ひととおり見直してみましょう。
意外と,忘れているポイントは結構あるものです。
このとき,急いで飛ばし飛ばしでもいいので,「1日ですべて」目を通すところがポイントです。少しずつやっていたときにはわからなかった,全体像が見えてきます。
情報処理技術者試験は,大局観が大切です。全体を見渡して,弱点をもう一度復習しておきましょう。

3.リフレッシュ・家族サービス
試験に向けて,心置きなく進める人は,一番やる気がある時期だと思いますので,ぜひ勉強してください。
でも,疲れがたまっていたり,家族との関係があったり,思うようにいかない人も大勢いると思います。
来週の日曜日に,大手を振って試験に行けるよう,家族サービスに努めるのも一つの方法です。
来週の日曜日に,最高のコンディションにできるよう,ゆっくり休んだり,体を動かしてリフレッシュするのもいいと思います。
ちなみに私は,運動不足を解消するため,土曜日は10kmのマラソン大会に出てきます。^^;
日曜日は,自分の勉強も兼ねて,YouTube撮影の予定です。
試験というのは,実は,知識をいっぱい入れさえすれば合格できるのではありません。
特に,情報処理技術者試験は,頭を使って考える必要がありますので,当日のコンディションが大きく合否に影響してきます。
ですので,1週間後の日曜日にピークを持って行けるよう,考えてコンディションを作っていきましょう。

AP,DB,SCの解答例を一緒に作ってくれる仲間募集

わく☆すたのFacebookページ,おかげさまで「いいね!」を押していただいている方が25名以上になりましたので,固定URLを取得することができました。
新しいアドレスは,
   http://www.facebook.com/WakuWakuStudyWorld
です。
皆様の応援,ありがとうございました。
今回の特別試験の解答速報は,こちらのFacebookの方に掲載したいと考えています。
もちろん,コメント,議論は大歓迎です。
解答速報を掲載する種目は,従来の応用情報技術者(AP)試験に加えて,データベーススペシャリスト(DB)試験,情報セキュリティスペシャリスト(SC)試験の3区分について実施する予定です。
なお,こちらの3区分の解答速報を,試験終了後,秋葉原のわく☆すたオフィスで,一緒に作ってくれる仲間を募集しております。
合格レベル,またはそれに近い実力があって,解答を教えてもらう,というのではなく,自分から意見を出していける方のご連絡をお待ちしています。
議論して切磋琢磨しつつ,最高の解答速報を創り上げましょう。
ご興味のある方は,わく☆すたホームページ内,「お問い合わせ」ページより氏名・受験区分などをお知らせください。
折返し,詳細をご連絡いたします。
私自身,自分が最初にネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリスト試験を受験していた時代から,解答速報の作成にはいろいろ関わってきました。
こんな自分でいいのかな,と,不安になりつつも,解答速報を作成する,というのが,「なるべくいい解答を書くぞ」という,試験時の目標にもつながりました。
そして,自分の解答例を作成すること自体が,試験の振り返りにもつながり,実力アップの手助けとなりました。
試験まであと10日,ベストな答案が作れるよう,最善を尽くしていきましょう。

手書きで字を書く練習をする

本日,試験センターより,「平成23年度秋期試験について」が発表されました。
今年は,願書を受け付ける期間が,インターネット受付の場合,8月29日(月)20時までとなっています。
昨年の締切は,8月17日(火)20時まででしたので,いつもよりはだいぶん遅くまで受付するみたいですね。これは,特別試験の合否を待ってから申し込みする人に配慮した形だと思います。
ぜひ,合格して,もう一つ上位区分を受験する,という形で,秋試験の申し込みを行えるといいですね。
私自身は,秋はITストラテジストを受験予定ですが,もし特別試験で不合格なら,もう一度情報セキュリティスペシャリストを受けます。結構企業研修もやってますし,落ちたらシャレにならないので,あんまり考えたくはないですが。。。^^;
情報処理技術者試験,応用情報技術者試験以上は,午後は記述式です。
ですので,意外と「手書きで文章がちゃんと書けるかどうか」が,合否に影響してきます。
特に,論文系は,午後2で最低でも2000字ぐらいの記述を,2時間で行います。
午後1も,論文系は,60字とか80字とか,文章で記述する問題も多いです。
ですので,単純に,「手書きで数多くの文字を書く」という,手の力が大切になっています。
私自身,学生時代は結構大きな鉛筆ダコができていて,「手書きで文章を書く」というのはかなり得意でした。でも,最近は,意識しないと手書きで書く機会がないので,いきなり書くと,遅いですし手がとても疲れます。
ですので,試験前は,なるべく意識して,手書きの文章を書くようにしています。
スペシャリスト系や応用情報技術者は,さすがに手が痛くなるほど文章を書くことはありませんが,それでも,手書きでわかるように,時間内に記述する必要があります。
特に,データベーススペシャリストは,時間との勝負の部分が大きいですので,「速く書けること」は,武器になると思います。
情報セキュリティスペシャリスト,応用情報技術者の場合には,急いで書くことよりは,「試験官に伝わるように文章を書く」ことが大切です。なるべく揚げ足をとられないように,相手に伝わる文章を,なるべくきれいな字で書くように意識するだけでも,だいぶん違うと思います。
正攻法としては,手書きで字を書く練習として最適なのは,「過去問演習」及び「論文書き」です。
直前だと,ただ内容をチェックする,というより,きっちり字数を数えて,時間内で書ききる,という練習が大切になってきます。
ただ,過去問はやりつくした,とか,なるべく勉強じゃない方がいい,という方は,「とにかく,何でもいいから書いてみる」という方法でも十分です。
文章を書き慣れるのが目的なので,日記でも,手紙でも,なんでもいいです。
私自身は,最近は,「モーニングページ」という方法を使ってます。朝起きて,思いついたことを何でもだらだらとA4のノート1ページに書き連ねる,というだけのものです。だいぶ以前に,「モーニングページについて」でも書いていますが,思いついたことをただ手で書くだけでも,思考が整理されてきますし,書く内容に悩まなくていいので,手書きの練習としては最適です。
情報処理技術者試験は,良くも悪くも,すべて「手書き」の試験です。
普段使わない筋肉だからこそ,ウォーミングアップしてから,試験に臨みましょう。