株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 34/91

いろんな試験を受けてみる

試験勉強をして,試験を受ける,というのは,特に合格するだけが目的ではありません。
試験は,ある程度体系化された知識を聞かれますので,その勉強をすることで,体系化した知識を身につけることができます。
情報処理技術者試験も本来はそうですが,1つ1つ,理解しながら勉強していくことによって,全体的な知識が身について,視野が広がるというのが理想です。
これをやらずに,単にパターンや用語を暗記したり,という勉強に走ると,せっかくの試験勉強の効果が半減します。
ということで,情報処理技術者試験だけでなく,他の試験を受けてみるのも,いろんな意味でおすすめです。
以前,「情報処理技術者試験の難易度 2012年度版」でも紹介した「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ(Ver5 Rev1)(PDF)」を見ると,IT関連ではいろんな資格があります。
ベンダー資格か国家試験か,みたいな論争がたまにありますが,自分の専門性を磨いていくなら,その職種に該当する資格は,両方取っておく方がいいと思います。
例えば,ネットワークが本業なら,ネットワークスペシャリストとCCIEは両方とるのがおすすめです。
個人的には,秋にITサービスマネージャを受験するのに備えて,ITIL V3 Foundationはとりあえず受けてみます。それより上は,受かった後に考えようかな,と考えてます。
そして,意外と気分が変わって面白く,役に立つのがITとは違う分野の資格です。
例えば,工事担任者は,実際にネットワークを接続する時に必要な国家資格ですが,この勉強はネットワークスペシャリストに役立つ部分も多いです。
物理層,データリンク層,ネットワーク層など,OSI7階層の下の方のレイヤに詳しくなりますし。
今日,秋葉原を散歩してみて,なんとなくアマチュア無線の店に寄りました。
そこで,,そういえば,アマチュア無線技士の試験に出てくる無線工学って,結構回路図がいっぱい出てきて,エンベデッドの試験とも似たところがあるなぁ,とちょっと思いました。
電磁気学バリバリで,思いっきり理系,って感じで,久しぶりに問題を解くと新鮮で面白かったので,第1級アマチュア無線技士でも受けてみようかな,という気になりました。
申込は来月なので,ちょっとパラパラと見てみます。
あと,今日本屋のポスターで発見したのですが,「モバイルシステム技術検定」というのもあるそうです。
せっかくなので,いろいろ情報を仕入れてみるのも面白そうだと思ってます。
なんか,とりとめもなくなりましたが,「とらなきゃいけない資格」や「とったら有利になる資格」以外も,いろいろ受けてみると,知識の幅も広がるので楽しいと思います。

頭を使って遊ぶ

今日はついつい,教えてもらったアウディの懸賞の暗号解読に熱中してしまいました。
なんとか解けましたが,こういうのってハマると,結構時間がすぐ経ちますね。^^;
でも,こういうので使う頭は,アルゴリズムや基礎理論の問題を解く時に使う頭と同じ感じがしますし,定期的に解いて,頭を慣れさせておくのはおすすめです。
先月,久しぶりにエンベデッドシステムスペシャリストの午後問題を解こうとしたら,解けなくなっていて結構焦りました。
エンベデッドの問題も,アルゴリズム的なところが結構あって,しばらく解いていないと頭が鈍ります。
なんとか過去問演習を繰り返して勘を取り戻しましたが,定期的にブラッシュアップする必要性を痛感しました。
ということで,「お勉強」という形じゃなく,遊びでも,頭を使って遊ぶのは,結構いろんな時に役立ちます。
電車に乗ってるときの暇つぶしとかでやってみると,楽しく鍛えられていいんじゃないかな,って思います。
個人的には,高校生の頃にはまった詰め将棋が,アルゴリズム頭を鍛えるのにとっても役に立ったように感じてます。
授業中にも盤面を頭に浮かべて,いろいろコマを動かして試行錯誤していました。
この試行錯誤になれると,情報処理技術者試験のアルゴリズムのトレースぐらいは楽に感じると思います。
私は,「MENSA(メンサ) 超難問パズルに挑戦!」などのMENSAシリーズのパズル集が結構好きです。
単に順番に考えていけば解けるわけではなく,論理的に考えていって答えを一意に導く,という過程が面白いのです。
この,「答えを一意に絞る」感覚が身につくと,情報処理技術者試験の午後問題でも,結構使えます。
個人的な感覚では,データベーススペシャリストの午後2で,ER図がきれいに書けたときには,パズルがピタッと解けたときのような快感があります。
今の時期,ちょっと頭が鈍るのを防止するためにも,こうした,ちょっとした頭を使う遊びを行ってみるのはおすすめです。

ブログデザイン,変更してみました

皆様,ゴールデンウィーク,いかがお過ごしでしょうか。
今日は大雨でしたし,私は家に引きこもって,原稿書きなどの仕事をしてました。
せっかく試験も終わりましたし,模様替え,ということで,久しぶりにブログのデザインを変更していきました。
ちなみに,右側のブログパーツ「サイバーセキュリティ注意喚起サービス「icat」」は,IPAセキュリティセンターからのお知らせです。
前からあったのですが,デザイン変更を機に,一番上にもってきました。
あと,コメントの新着も追加してみました。
これを皮切りに,ホームページなどもいろいろ,秋向けにてこ入れしていく予定です。
これからも,ゆるゆると楽しく,ITとか試験とか勉強について語っていけたらな,と思ってます。
今日は,ちょっと気が早いですが,お風呂に菖蒲を入れて,菖蒲湯にしてみました。
野生の草って感じで,なんか楽しかったです。

簡単ですが,今日はこの辺で。

略語の読み方を知る

最近知って,とっても恥ずかしかったこと。
今までずっと,漫画家の「小畑健」は,「おばたけん」だと信じてました。^^;
先週,「ヒカルの碁」の何十回目かの読み返しをしている時,裏表紙の裏のところに,「Takeshi Obata」と書いてあるのにはじめて気づきました。^^;
ということで,読み方って,思い込んで覚えちゃってることって,結構ありますよね。
徹底攻略 応用情報技術者教科書」など,私の本はなるべく,読み方の難しい略語や漢字は,注釈などで読み方がわかるようにしています。
情報処理技術者試験の場合,試験に合格するだけなら特に読めなくてもOKですし,書ければ受かります。
ただ,その言葉を使って実際に仕事をするときに,ちょっと恥ずかしかったりするので,勉強する時から正しい読み方を覚えておくのがおすすめです。
特にネットワーク分野は,略語が多く,しかも,アルファベットをそのまま読まないことも多いです。
例えば,LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) は,「エルダップ」と発音します。
これ,意外と知らない人,多かったりしますが,知っておくといいと思います。
他にも,

 VLAN (Virtual Local Area Network)は,「ブイラン」
 NAT (Network Address Translation)は,「ナット」
 NAPT (Network Address Port Translation)は,「ナプト」または「ナプティー」
 ACK (Positive Acknowledgement)は,「アック」
 RIP (Routing Information Protocol)は,「リップ」

など,いろいろあります。
読み方がわからないときには,一度調べてから覚えると確実です。
ネットワーク関連の用語なら,だいたい「マスタリングTCP/IP 入門編」の注釈に載っていますし,そういった意味でも,一度マスタリングTCP/IPでしっかり学習するのはおすすめです。
物事を覚えるときには,読み方や元のスペルなど,周辺情報がいっぱいあった方が,頭に残りやすくなります。
読み方を知って,それを何回か唱えて慣れるまでやると,しっかり頭に入ると思います。
それに,読み方を知っていると,仕事の打合せなどでその単語が出てきた時に,聞き取りやすいです。
意外と,知らないときには素通りしていた言葉が,知ることによって頭に残る,ということはよくあります。
略語の読み方も押さえながら,一つ一つ,知識を増やしていきましょう。

「Web業界を支える技術者」フェア

今日,ヨドバシアキバの7階にある有隣堂に行ったら,「「Web業界を支える技術者」フェア」というのをやってました。
IT技術者が役に立った名著,ってことで,古典的な本から新しい本まで,いろんな本が並んでいました。
個人的には,自分の本棚の名著コレクションで並べているものと半分ぐらい重なっていたので,ちょっとうれしかったです。
フェアにも飾ってあった一番おすすめといえば,やっぱり「マスタリングTCP/IP 入門編 第5版」です。
今年リニューアルされたネットワークのバイブルで,基本からしっかり解説されています。
Web系の技術を学ぶ時の基礎には,TCP/IPはとっても大切です。
あとは,私が学生の時に見つけて,システムエンジニアになるきっかけになった本,「スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学」もありました。
この本で,エンジニアという職業が,とても面白く感じられたのが,IT業界に就職しようと思ったきっかけです。
あとは,アルゴリズムの名著,「珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造」。
内容は古いですが,あまり古くならない,本質的なプログラミングの考え方が学べる本です。
他にも,「人月の神話」の古典や,逆に「入門 HTML5」の新しめの本など,いろいろまとめてありました。
情報処理技術者試験の参考書もあって,そのチョイスは「?」な感じでしたが,全体的に役立つ本が満載で,かなり楽しめました。
ゴールデンウィークやその後にでも,秋葉原に行く機会がある方は,一度見てみるのはおすすめです。

気分が乗ったことをやる

勉強する時,気分が乗っていると,頑張らなくてもどんどん進みます。
でも,その気分はいつでも続くわけではないのです。
勉強は,「勉強したい」と思った時に,それを逃さずに始めるのが,一番スムーズにスタートします。
「勉強したいけど,今はタイミングじゃないから」と思っていると,やる気もどこかになくしてしまうかもしれません。
「やりたいと 思った時が 始めどき」です。
情報処理技術者試験の勉強も,別に,今の時期から始める必要はありません。
ただ,今,「試験勉強がやりたい!」と思ってるなら,早めスタートで始めてみるのもいいと思います。
本屋に行って,参考書を買ってみたり,過去問を一度解いてみるといった形で,とりあえずスタートを切ると,その後の道筋も見えてくると思います。
そして,この時期に一番おすすめなのは,試験や仕事に直接関係がない,「やると基礎力になる勉強や実践」です。
今日4月29日は,けんけんがそわそわして,新型CPU「Ivy Bridge」の発売イベント「Intel Technology Day in Akiba 2012」を見に行ってました。
新しいCPUで,新しい自作パソコンを作ってみる,というのは結構いい勉強になると思います。
あと,ゴールデンウィークに数日間ヒマがある,と言う人は,何か新しくプログラムを作ってみる,というのも楽しいです。
簡単なものでも,動くプログラムを作ってみると,実践的なスキルは身につくと思います。
開発環境がいらないところではJavaScriptとか,環境にお金がかかっても役立つもの,というのならiPhoneアプリとか,いろんな手がありますので,直観的に楽しそうなものをやってみましょう。
あと,じっくり本を読んでみる,というのも,この時期ならではの醍醐味だと思います。
個人的には,ゴールデンウィーク中に本屋巡りをして,新しい本に出会いたいな,と考えています。
もちろん,ゴールデンウィークは家族との貴重な時を過ごすのも,部屋を整理するのもいいと思います。
やりたいことを,やりたいタイミングでやることが,すべてをスムーズにすすめるためには大切です。
できる限り,自分の「やりたい」という気持ちをおさえつけず,いろいろやっていきましょう。

秋のおすすめ受験種目

ゴールデンウィークの間ぐらいに,なんとなく決めておいた方がいいこと,としては,「秋に何を受験するか」です。
もうすでに決定している人も多いかと思いますが,迷われている方に向けて,ちょっと目安の情報を提供しようと思います。

情報処理技術者試験のうち,春秋両方で試験が実施されるのが,基本情報技術者,応用情報技術者,そして情報セキュリティスペシャリストの3区分です。
そして,秋試験のみの実施が,ネットワークスペシャリスト,システムアーキテクト,ITサービスマネージャ,ITストラテジストの4区分になります。

秋試験ならではの特徴としては,スペシャリスト系に比べて論述系の区分が多いことが挙げられます。
システムアーキテクト,ITサービスマネージャ,ITストラテジストの3区分が,午後2が論述式の試験です。

そして,はじめて論述式の試験を受けるときには,私はシステムアーキテクトかITサービスマネージャをおすすめしています。
実務経験がある人が比較的多い分野なので,立場を難しく考えなくても論文が書ける,という特徴があるからです。
なので,論述式試験のデビューを考えられている方は,秋試験はおすすめです。

春試験のプロジェクトマネージャを狙う場合には,秋試験にはシステムアーキテクトかITサービスマネージャを受けて,論文を書くことに慣れるといいと思います。
ITストラテジストは,システムアーキテクトかITサービスマネージャ,どちらかの試験に受かってから挑戦すると,勉強しやすいと思います。
論述が書けた上で受験すると,「ITストラテジストの立場」を理解することが勉強の中心になりますし,勉強する内容がかなり減ります。

そして,秋試験しかない種目で,ちゃんと勉強するといろいろ役に立つのが,ネットワークスペシャリスト試験です。
ネットワークをしっかり理解しておくと,システム開発やセキュリティなど,いろいろな分野での仕事に役立ちます。ネットワークの専門家でなくても,勉強して役立つ知識が満載です。
情報セキュリティスペシャリストを繰り返し受験して合格できない,と感じている方は,一度ネットワークスペシャリストの勉強をしてみるのもおすすめです。

ネットワークがしっかり理解できると,情報セキュリティは格段に勉強しやすくなりますし,基礎ができるので受かりやすくなります。
両方狙っている方は特に,秋はネットワークスペシャリスト,春は情報セキュリティスペシャリスト,という受験方法がおすすめです。

それではゴールデンウィーク,しっかり試験の疲れをとって,次に向かっていきましょう。

1冊の本をじっくり,繰り返し読む

私が中学生の頃から心がけていることの1つに,「いい本は繰り返し読む」ということがあります。
本というのは,1回読んだだけだと,なかなか頭に入りません。
もちろん,1回読んで,「もういいや」と思う本はそれでいいのですが,いい本だな,と感じたときには,繰り返し読むようにしています。
特に,試験勉強の時には,基本になる本は,「これでもか!」というぐらい読みます。
いろんな本を乱読,というやり方よりも,気に入った本だけを精読する方が,基礎がしっかり身につくと感じています。
先日,「〈銀の匙〉の国語授業」という本を読みました。
この本の著者である橋本武先生は,「灘校・伝説の国語授業 本物の思考力が身につくスロ-リ-ディング」という本も書かれていて,兵庫の進学校,灘中での伝説の国語教師の方です。
中学3年間,「銀の匙」という本だけをじっくり読み込む,という授業で,基礎力をしっかり身につけさせる授業を行う先生です。
この本の中で,1冊の本をじっくり読むことの大切さ,名著を寄り道しながら完全に消化していく,ということの大切さを改めて学びました。
本の中で分からない言葉があったら,それを調べてみる,そして体験してみる,ということで,本の内容をしっかり身につけることができます。
私が,「本を繰り返して読む」ことを学んだのは,中学生の時に読んだ,「知的生活の方法」からです。
本の内容をただ知る,というだけでなく,「身につける」ためには,繰り返し読む,というのは本当に大切です。
繰り返していくことで,表面的な知識が,「しっかり身になる」という体験を積むことで,知識がどんどん積み重なっていくようになります。
情報処理関連だと,私が一番読み込んだのは,やっぱり「マスタリングTCP/IP入門編」です。
先日,第5版が出たので,改めてひととおり読み返しましたが,内容も新しくなっていて,いろいろ新しい発見や気づきがありました。
やっぱり今でもバイブル,という感じがします。
私がネットワークスペシャリストに受かる前には,以前「ダンプ解析は,ネットワークの基本」でも書いたダンプ解析については知らなかったので,ひたすら本を繰り返し読んでいました。
5月ぐらいに読み始めて,最初は半分位しか分からなかったのですが,繰り返し読んだり,他の本で調べたりしてるうちに,試験前には完全に消化できていました。
受かった後で,教えるときには,ダンプ解析の存在を知って,「これは使える!」と思って,いろいろキャプチャして解析していきました。
ダンプ解析をしながら「マスタリングTCP/IP入門編」を読むと,それほど無理なく,繰り返し読むことにつながりますので,楽しく学習できると思います。
ただ知識を知りたいだけでなく,本当に物事を身につけたいときには,「繰り返し学習」というのは,とても大切です。
1冊の良書を,繰り返し読む,ということは,自分の実力を一段高いものにするときに,とても役立ちます。
今の時期に,そういったバイブルになりそうな本を読むことは,すごくおすすめです。
あせっていろいろ手を出す前に,基本をしっかり,固めていきましょう。

おいしそうな問題

今日,スーパーに買い物に行ったとき,ローストビーフが30%オフになってるのを見つけて,思わず衝動買いしちゃいました。
最近,ずーっとローストビーフのことが頭から離れなかったのですが,さっき考えたら,原因が簡単に判明。
今年のデータベーススペシャリスト午後2問2のホテルの食材管理システムで出てきた「ローストビーフワゴン」。
なんか解いてると,立食パーティで,目の前でローストビーフを焼いてくれるイメージが湧いてきて,妙に印象に残ってました。
情報処理技術者試験の問題,なにげにおいしそうな問題が多いです。
個人的には,問題選択するときに,「おいしそうな問題」(点数が取りやすそうな問題,じゃなくって,美味しそうな食べ物が出てくる問題)をついつい優先して選んでるような気がします。^^;
せっかくなので,美味しそうな問題,という切り口で,問題を取り上げて行っちゃいます。
おいしい,というので一番に浮かんできたのは,第一種情報処理技術者平成11年午後問9のアルゴリズム問題,「おいしいメロンをたべたい」です。^^;
この問題は,後に同じアルゴリズム(文字列照合処理,BM法)が応用情報技術者平成21年秋午後問2でも出題されてます。
でも,この時は,題材がHIPOPOTAMUS(カバ)なので,あんまりおいしそうじゃないです。^^;
データベーススペシャリスト平成23年特別午後1問2の,飲食店チェーンも,かなり食欲をそそります。
くし焼き盛合せ,玉子焼き,サバ塩焼き・・・居酒屋メニューが,どれも想像力をかき立ててくれます。
データベーススペシャリストは,なにげに食べ物系の問題が多いので,解いていてお腹空きますね。^^;
エンベデッドシステムも,時々おいしそうな問題が出てきます。
印象に残っているのは,テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)平成16年春午後1問1の回転寿司料金システム。
ついつい,かっぱ寿司とか思い浮かべて,回転寿司が食べたくなる問題です。
そんな目で,今年の試験問題を眺めてると,こんなのも発見しました。
基本情報技術者平成24年春午後問3の,社員食堂の利用記録データベース。
設問2が,「料理名が”肉じゃが”の単価に誤りがあることが判明したので,購入者に差額を返金することになった。」って感じで,設問までおいしそうです。
特に役立つ情報じゃないですが,試験問題を,「解けるかどうか」以外の違った視点で眺めてみるのも,いろいろ新しい発見があって面白いと思います。

記録に残しておく

試験が終わって一週間,各社解答速報も出揃って,だいぶ落ち着いてきましたね。
私も,遅ればせながら,午前はIPAの公式回答「平成24年度春期試験 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合」を見て,午後はTACの「2012年 春期情報処理技術者試験 解答速報」と,iTECの「平成24年度春期 情報処理技術者試験 本試験解答情報」を見て,自己採点してみました。
エンベデッドシステムスペシャリスト受験で,午前1は30/30(100点),午前2は20/25(80点),午後1は問2選択(問1は必須)で73点,午後2は問2選択で79点(午後はTAC配点)って感じでした。
とりあえず現在の状況を記録に残しておいて,解答例発表,実際の合格発表でどれくらい誤差があるか,順番に確認していこうと思います。
今回は,時間に余裕があったので,書いた解答を全部記録してきましたし。
記憶ってのは,思ってるより頼りにならないものです。
そして,時間が経つと,自分の都合のいいように美化されがちなものでもあります。
試験の場合特に,合格発表の頃には,受験当時の記憶がかなり薄れていますので,実際よりもできた気分になることが多いです。
ですので,不合格だったときにも,「そんなはずはない。自分はできた。」と思いがちです。
そんなとき,振り返りやすいように,実際に試験時に書いた内容を記録に残しておくと確実です。
試験中に全部書けなかった場合は,後で再現できる限りやっておくのがおすすめです。
論述式の試験の場合は,書いた骨子,概要だけでも残しておくといいと思います。
ちゃんと残ってると,次の手をうつ助けにもなります。
受かった場合には,より難しい試験を受けるときの基礎にもなりますし,不合格だった場合には,その原因を分析するのにとても役立ちます。
個人的には,試験後に自分が書いた答案にこだわって見直してる人は,合格率が高いと感じています。
例えその試験で落ちたとしても,次の試験で受かる人が多いです。
勉強のスタートは,ありのままの自分の現在地を正確に見つめるところからです。
客観的に自分を知るためにも,なるべく記録は残しておきましょう。

まわり道する

最近ずっと調子が悪かった自作のデスクトップPCが,おとといから,とうとう立ち上がらなくなりました。
そこで,ノートPCにディスプレイとキーボード,マウスを使って使っているのですが,これがなかなか快適です。
デュアルディスプレイになりましたし,スピードも変わらず,意外とストレスなく使えています。
SugarSyncで同期していましたので,ファイルも特に違和感なく最新ですし。
デスクトップPCの必要性を,改めて考え直しているところです。
といっても,デスクトップPCを作ってみる,というのは,IT関連の技術者としては,できた方がいいスキルかな,とは感じています。
実際にCPUやメモリに触れてみる,というのは,実地の体験としても貴重です。
試験が終わった今の時期,個人的におすすめなのは,「まわり道」です。
今の時期から秋の試験に向かっていくよりも,実務にも役だって,どんな試験にも受かりやすくなる基礎力をつける方が,後々のことを考えるとおすすめかな,と感じてます。
どんな試験にも受かりやすくなる勉強として,いちばん大切なのは,
「読み書きそろばん」,つまり「数学と国語」です。
基本情報技術者や応用情報技術者の試験で出てくる「基礎理論」の分野は,高校レベルの数学がわかってないと,本当には理解できないと思います。
基礎理論分野は,ちゃんとわかるといろんなことがつながってきて,ITの勉強が俄然面白くなるので,一度はひととおり学習して欲しいところでもあります。
高校で数学をやってなかった,とか,完全に忘れてる,と言う人は,一度立ち返って勉強し直してみるのもおすすめです。
今日,以前の記事「数学を勉強しなおすのにおすすめな本」でも紹介した,「虚数の情緒―中学生からの全方位独学法」を読み返していました。
改めて,数学って奥が深いなぁ,と感じるとともに,この本の面白さに引き込まれてました。
この本の半分ぐらい,6章の「実数」ぐらいまでを理解できていれば,情報数学を理解するのには問題ないと思います。
2進数の話も出てきますし,直接役立つ部分も多いです。
個人的には理学部出身ですし,数学は大好きなので,今期はどこかで数学講座でも開けたらいいな,と目論んでもいます。
そして,国語については,このブログでも「国語力を身に付ける」などで何度も取り扱ってきましたが,すべての試験区分で一番大切な基礎力だと思います。
さっき,「ITストラテジスト試験に合格するのに大切なのってなんだろう」と,改めて考え直していてました。
多分,経営系の知識やITを包括的に見る力なども必要ですが,多分一番重要なのは,問題文の意図を正確に読む国語力です。
論述系の午後1試験は,知識やスキルよりも,「問題文に合わせる」力が重要になってきます。
そして,午後2の論述式は,自分の経験をアピールする場ではなく,「相手の言って欲しいことを読み取って,それを記述する」試験です。
そして,その側面で考えてみると,ITストラテジスト試験は,他のシステムアーキテクトやITサービスマネージャに比べると,難しい試験だと思います。
このあたりは,一合格者の個人的な意見,ぐらいで聞いていただければいいのですが,ITストラテジストはなんか,「空気を読むのが大変な試験」という印象です。
フレームワークもきっちり決まってないですし,臨機応変さは他の試験より重要だと思います。
いずれにしても,基本的な力をしっかり身に付けておくと,その後のスキルの積み重ねが楽になります。
余裕があるときにまわり道して,後につなげていきましょう。

ゆっくり休む

お久しぶりの美月です。
試験が終わった後,解答速報を仕上げたあたりで,風邪で発熱してダウンしてました。
40代になると,なかなか無理もききませんね。
そんなわけで,私は強制リセットがかかってしまいましたが,試験の後は無理しないで,ゆっくり休むことは大切です。
情報処理技術者試験の場合,1つの区分で終わり,というわけではなく,順番にステップアップすることが想定されています。
ですので,1つ1つレベルを上げていく限りは,大体3~4ヶ月の勉強が標準なんじゃないかと思います。
もちろん,早めのスタートを切ってもかまいませんし,じっくり1年かけて合格,という計画でもかまいません。
ただ,ずーっと頑張ってばかりだと息切れしますし,試験後の今の時期は,ちょっとぐらい息を抜いた方が,秋に向けてリフレッシュできると思います。
ゴールデンウィークぐらいまではゆっくり休んで,家族サービスをして,といった形で私生活を充実させる方がおすすめです。
この時期に勉強したい,という方は,なるべく試験から離れた,実際に実践してみるような勉強が楽しいです。
応用情報技術者や基本情報技術者試験を受ける方は,プログラミングを勉強してみるのが,一番基礎力につながると思います。
試験勉強ではなく,実際に動くプログラムを書いてみる,というのは,独特の楽しさがあります。
システムアーキテクト試験を受ける方も含めて,Javaなどのオブジェクト指向言語を学んでみるというのは,ちょっとまわり道かもしれませんが実力をつけるには確実です。
ネットワークスペシャリストを受ける方は,実際のパケットをキャプチャして観察してみるのはおすすめです。
あと,中古でもいいのでルータを買ってきて,実際に設定してみるのも楽しいと思います。シスコのルータ以外なら,結構安く買えますので,一度さわってみると感覚がつかめると思います。
個人的には5月は,サーバを構築して,Webサイトを1つ構築してみようかな,って思ってます。
勉強は,机上でばっかりやりすぎると,かえって行き詰まって,効率が悪くなります。
休めるときにはゆっくり休んで,次に向かっての活力を養っていきましょう。

春の情報処理技術者試験あれこれ

皆さん,試験お疲れさまでした。
私も昨日から試験&わく☆すた解答速報(応用情報技術者)作り&お仕事の解答速報作り(DB)などなど,いろいろ問題漬けでした。
やっと一息つけたので,ちょっと春の情報処理技術者試験を振り返ってみます。
試験問題,今回は全体的にオーソドックスな問題が多かったように感じています。
データベーススペシャリストも,極端な難問もありませんでしたし,基本的な理解と,ちゃんとやり切る根気が必要,という感じの午後問題でした。
応用情報技術者試験の午後問2のプログラミング。
ランレングス法って,過去問で何回も出てきてますし,最近だと基本情報技術者の午後(平成21年春午後問1)でも出てきたりしてます。
エンベデッドシステムスペシャリストの午後2問2は,介護用ベッドが題材で,RFIDで利用者を識別したり,なにげに高性能なベッドで面白かったです。
聞かれているのはオーソドックスなタスク管理で,いろいろ頭は使いますが解きやすい問題でした。
まだ全部の試験区分を見切れているわけではないですが,これからまた,徐々にチェックしていこうかな,って思ってます。
あと,今回の試験で,自分が受けた感じや人に聞いた感じで思うのが,試験会場ごとのばらつきが大きくなっているな,ということです。
情報処理技術者試験センターも「お詫び」で,一部受験会場で問題冊子が回収されるという事態があったそうです。
私も,問題冊子は回収されませんでしたが,いつものように座席票を持ち帰ろうとしたら,「ダメです」と言われて回収されました。
他にもいつもと違う感じが大きかったので,今までのようにマニュアルが統一されていなかった感じがしてます。
特に問題がある,というほどではなかったので別にいいのですが,なんとなく,いつもと違うなぁ,という感じでした。
試験も終わって,解答例や合格発表の日程も発表されました。
午後の解答例は6/8(金)正午,応用情報技術者及び高度各区分の合格発表は6/15(金)正午の予定です。
ここからは,いくら振り返っても点数は変わりません。
気が済むかで復習したら,試験はしばらく手放して,ゆっくり休みましょう。

いよいよ、試験日です

いよいよ、今日は春の情報処理技術者試験の日ですね。
去年は、延期だったので、無事この日を迎えられて良かったな、って感じてます。
私は午前1から受験なので、ただいま、都営浅草線で泉岳寺まで向かってます。
なにかあっても慌てず、今できることをやっていきましょう。

試験会場に行こう

いよいよ明日,試験ですね。
わく☆すたでは,明日は応用情報技術者試験の解答速報を,公開予定です。
前回と同様,Facebookページでの公開を予定しています。
リンクはこちらのブログから公開しますので,参考になれば幸いです。
今回の解答速報に協力してくれるメンバーが複数,情報セキュリティスペシャリストを受験することもあり,解答速報と並行して,情報セキュリティスペシャリスト試験の答え合わせ会&議論も行う予定です。
一緒に参加されたい方がいらっしゃいましたら,わく☆すた事務局までご連絡ください。
皆様,試験の準備はできましたでしょうか。
私はさっき,受験票に写真を貼りました。^^;
体調も準備も,万全ではない感じはしますが,とにかく行って,今できるベストは尽くそうかな,って思ってます。
試験に申し込んだから,といって,十分に準備ができて,体調も万全,という方ばかりではないと思います。
正直,行きたくないなぁ,と感じている方も多いと思います。
実際,情報処理技術者試験は,申込者数に対する受験者数の割合も6割ぐらいですし,受けに行かない,という人も結構多いです。
でも,私の意見としては,行くことが可能なら,行くことをおすすめします。
もちろん,仕事と重なったとか,体調が悪くて行けない,という時には,無理する必要はないと思います。
ただ,「行けるのに行かない」ということをやると,精神衛生上も良くないですし,かえって疲れます。
個人的にも,申し込んで試験に行かない,ということは何度かやりましたが,これやると,すごく後味が悪いのです。
イヤな感じが後を引いてしまい,その次の試験も受けに行かない,という悪循環に陥りがちになります。
逆に,受けに行くだけ行って,現実を見てくると,次につながります。
運が良ければ,そのまま合格することもあります。
本試験は,すごく高い品質の模擬試験としても役に立ちますし,今の実力を客観的に知るには最適です。
そして,受験する予定の皆さんには,「終わるまではあきらめないこと」と,そして,「終わったら手放すこと」の両方をおすすめします。
試験途中,「もうダメかも・・・」と思うことは,何度かあるかもしれません。
午前で6割いかなかったかも,とか,午後1で全然出来が悪かった,となると,心が折れそうになるかもしれません。
こんなときには,あきらめないで,気持ちを切り換えていきましょう。
ダメだとおもっても,それは手放して,次の試験に集中することが大切です。
結構多いのが,「午後1で落ちた~」と思ってしまってやる気をなくして,実際には午後2で落ちてる,というパターンです。
きっと,午後2でちゃんと粘ってれば,受かり切れたんじゃないかなと思います。
午前1,午前2,午後1,午後2。
いっぱい試験はありますが,目の前の試験に1つ1つ集中して,1つ1つで60%の出来が確保できれば,合格できます。
いよいよ試験本番です。
試験会場に行って,最後までベストを尽くしていきましょう。

ピークを本番の午後にもってくる

いよいよあと2日,試験も間近にせまってきました。
ここまできたら,勉強する内容よりもなによりも,当日のコンディションが大切です。
情報処理技術者試験,特に応用情報技術者試験以上は,暗記力を試すのが中心の試験ではありません。
ちゃんと問題文を理解し,頭を使って考えることが大切なのです。
そのためには,肝心なときに頭がフル回転できるように,ピークを合わせていくことが大切になります。
長文を読解して,適切な解答を導くには,かなりの集中力が必要ですし,ピークがうまくはまると,調子良く問題も解けると思います。
「午前が危なそう」という人ではないかぎり,合否を分けるのは午後です。
ですので,なるべく午前中は,適当に気を抜きながら,体力を温存していきましょう。
午後1で調子が出てきて,午後2がピーク,となれば最高です。
コンディションによって,差が出やすい分野と,差が出にくい分野があります。
例えば応用情報技術者試験の午後では,プログラミングやデータベースなどの頭を使う分野や,経営戦略やプロジェクトマネジメント,ITサービスマネジメントなどの,長文を読んで長文で答える問題は,結構差が出ます。
問題文の意図を正確に把握しないと解けない問題は,集中力が鍵を握るのです。
逆に,比較的知識問題が多く,あまり状況に左右されないのは,ネットワークと情報セキュリティかと思います。
知らないとどうしようもないものは,調子が悪くても,知っていれば解けるはずです。
試験区分でいうと,データベーススペシャリストは,かなり体力を消耗しますので,特にコンディションが大切です。
頭と手を最大限に使って問題を解くためにも,午後2がピークになるよう,スロースタートでいきましょう。
そして,プロジェクトマネージャとシステム監査は,論述式の午後2を書き切れるかどうかが,合否のカギです。
最後の2時間は手が痛くなるのは必至ですので,それまではちょっと手の力を抜いていきましょう。^^
そして,情報セキュリティスペシャリストとエンベデッドシステムスペシャリスト。
最近エンベの午後2の勉強中なので,あえてこの2つをまとめてみますが,この2つの試験区分の午後2は,上の高度3区分とは,ちょっと毛色が違う感じがします。
多分,時間的にはどちらも,普通に解いていれば余るんじゃないかと思います。
そして,だからといって,簡単で受かりやすい,というわけではないのです。
データベースの問題が,必死で量をこなしていく感じなのに対して,セキュリティとエンベデッドは,問題文の意向を正確に把握するところが中心になります。
量が少ない割に問題文にあいまいなところが多いので,丁寧に読んでいって,意図をしっかり読み取ることが大切です。
そのために必要なのは,体力というよりも冷静さ,落ち着き,という感じです。
あまり気負わず,心を静かにして,問題文の流れに身を任せることが大事なのです。
個人的には,午後2の前は特に,呼吸を整えたりして,意識して精神統一を図ってます。
そしてそこに力を温存するため,午前1や午前2では,ゆるゆると,終わったら昼寝をしたりしてます。^^;
ハンカチは机の上に置くことが可能なので,分厚めのタオルハンカチを持っていって,それを枕にして余った時間は寝ます。
最近は,午前1も午前2も,退出可能時間がないので,そうやって暇つぶしする,という意図もあります。
試験区分によって,ベストな状態は結構違うと思いますが,それは,「その試験区分の人になり切る」ことでも対応できると思います。
きっと,有能な情報セキュリティスペシャリストは,何かトラブルがあってもあわてたりせず,冷静に全体を見て,問題解決できる人です。
あともう少し。
今持っている自分のベストが尽くせるよう,心と体を整えていきましょう。

割り切る

最近,改めてすごく感じるのは,「完全に鵜呑みにする」とか,「完璧にしようとする」って危険だなぁ,ということです。
本に書いてあることだから,偉い人が言っていることだから大丈夫・・・ということは,実はありません。
「どんな人でも間違うこともある」ということを頭において,割り切ってできる限りのことをする,というのも大切なのです。
最近,新人研修で応用情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験対策の質問に答えていると,結構多いのが,「参考書や問題文の間違い」です。
私の本にも誤植はあるので,そんなに偉そうなことは言えませんが,情報処理技術者試験関連の参考書は,大学入試系の参考書に比べると,格段に誤植や間違いは多いと思います。
これは,出版される部数の違いによる,チェック工程の労力の差が大きいのかな,とは感じています。
ある本では,IEEE802.11aとIEEE802.11bの説明が逆だったりしました。
別の本では,解答例自体が,試験センター発表のものと違っていて,その誤った解答を根拠に解説が書かれていました。
これを,「先生の解説,参考書と違っていて間違っています!」と来られると,やっぱり微妙にカチンときます。^^;
最近は幸い,「試験センターの解答例」自体がネットで公開されているので,見せて納得してもらいましたが,あやしいと思ったら,一次情報(公式発表の情報)を確認してみるのも大切です。
多分,情報処理技術者試験関連の資料で,一番校正が行き届いていて,誤りが少ないのは「過去問題」そのものだと思います。
ですので,直前の勉強には,一番ストレスが少ない,過去問での学習がおすすめです。
もちろん,過去問も完璧ではないので,ある程度割り切ることも大切です。
現実問題として,「試験問題自体にケチをつける」クセがあると,受かりにくくなります。
特に,「実務とは違う」「こんな問題はおかしい」というのは,本番ではいちいち考えなくてもいいと思います。
こだわりがちな人は,「試験問題だから」と割り切って解くと,それほどストレスはなくなると思います。
試験まであと3日,もうやることは限られてます。
やればいいことの全部はできないので,ある程度割り切って,今できることをやっていきましょう。

直前には午前対策を忘れない

最近は,新人研修が続くので,通勤電車の中で問題を解いています。
午前問題は,立ったままでも解けるので,本試験問題集を開きながら,ちょっとずつ解いてます。
エンベデッドシステムスペシャリストの午前2問題は,独特の問題が多いので,かなり悩ましいです。
過去3回分解いて,やっと勘を取り戻した感じです。
応用情報技術者以上は,普通は午後が合否の分かれ目です。
でも,午前は大丈夫,とたかをくくっていると,意外と足元をすくわれることはあります。
感覚的には,同じ専門分野でも,午前2は知識,午後は理解が問われている感じで,問われ方の角度や内容が違うのです。
例えばデータベーススペシャリストだったら,午後は正規化を理解できていてER図が書けることがメインですが,午前はSQLやDBMSなどの知識の方が良く出題されます。
情報セキュリティスペシャリストだったら,午後は問題文の状況を理解することがメインですが,午前は攻撃の種類やセキュリティ用語について出題されます。
プロジェクトマネージャやシステム監査などの論文系も,午後ではあんまり知識は問われませんが,午前ではPMBOKやシステム監査基準の用語が細かく聞かれたりします。
そして,エンベデッドシステムスペシャリストでは,午後だと避けて通れるハードウェアの知識が,結構いっぱい出てきます。回路図読んだり,モータやMPUの仕組みなんかの知識が細かく聞かれるので,ちゃんと覚えておく必要があります。
応用情報技術者の場合も,午後ばっかりに特化してると,意外と選択しない分野の午前知識を忘れていたりするので,確認が必要です。
こういった知識系のものは,早くからやっていても忘れるので,直前に復習し直すのがおすすめです。
午後の勉強をやってから改めて午前をやると,単なる暗記ではなく,理解が伴って頭に入ると思います。
あと,高度区分で午前1から受ける方は,確実に午前1を突破できるように勉強することが大切です。
午前1で足切りにあうと,他は採点されませんので,最悪午前1だけは突破する,というところを決めると,次にもつながります。
ちょっとだけ宣伝すると,先日行った「2012春 高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」は,DVDだけでなくYouTube版も販売してます。
超直前に,午前1の知識を全般的に身につけたい方,応用情報技術者午前を確実にしたい方には,お役に立てると思います。
いずれにしても,直前に午前をしっかりやっておくと,知識が必要な問題の正答率は上がります。
午後の穴埋めや知識問題などの対策にも,役に立つと思います。
あと少し,今からなら,忘れる前に試験が来ます。
頭に入れられるだけ,知識を入れておきましょう。

マークシート記入の極意

ブログのコメント欄で,風太さんに紹介していただいた「スキャネットシート」で,早速,マークシート用紙を1,000枚,買ってみました。v^^

20120410marksheet

これでまた,バージョンアップした「午前試験バトル」が開催できそうです。
次は,自動採点で,「第5位 ○○さん」「第4位 ~」みたいな感じで,カウントダウンしたいと思います。
と,ムダなことにばかり情熱を注いじゃってますが,改めてマークシートを見て,「試験が近いんだなぁ」ということを実感しています。
ちなみに,情報処理技術者試験のマークシートは,写真のマークシートみたいな,細長い丸を塗りつぶすタイプです。
アイテックの模擬試験みたいな,直線を引いて四角くマークするタイプじゃありません。
ですので,マークするときには,定規は役に立ちませんし,塗る面積が結構あるので,ちょっと太めに削った鉛筆やシャープペンシルがあると楽です。
1.3mm マークシートシャープセット」などがあると,効率は格段に上がります。
個人的には,鉛筆の方が好きなので,鉛筆を常に2種類用意しておいて,あまりとがってない鉛筆でマークして,普通の鉛筆で問題文に書き込みをする,という形で使い分けてます。
そして,戦略的に考えたいのは,「どの問題から解くか」と「何問書いたらマークするか」ということです。
最近,「午前問題,最初の方が苦手なので,後ろから解いてます」という方や,「計算問題は時間を取るので,飛ばして後で解きます」という話を聞きました。
これは別に,個人の好みなので,どう解いてもいいと思います。
ただ,この解き方には落とし穴があって,「飛ばした問題」の分,マークがずれる,というリスクがあるのです。
というより,私はやらかしたことがあります。^^;
途中の問をとばしたのに,とばしたことを忘れて順に記述してしまって,最後までマークしたはずなのに,なぜか問79!
ずれている部分を探してそこから消しゴムで消して,50問ぐらい泣きそうになりながら塗り直したことがあります。
ですので,途中を飛ばす場合には,「この問題はとばしてるぞ」ということがわかるマーク(斜線など)を軽く書いておくのがおすすめです。
ちなみに,私はいろんなミスをやらかしやすくって怖いので,問1から順番に,愚直に解くことにしています。
去年の基本情報技術者では,愚直に納得がいくまで解きすぎて,時間が足りなくなりそうで焦りましたので,すぐに解けなかったら適当にマークして次に進む,ということも大切です。
そして何より大切なのは,受験番号を間違えずにマークすること。
これを間違えたり,忘れるととても悲しいです。
受けたはずなのに,午前の採点結果にいきなり,「採点結果はありません」と書かれるのです。。。
#経験者は語る。^^;
試験が開始の合図があったら,いの一番に受験番号マークはやっておきましょう。
あと,マークシートの記入は,間違えても0点になるだけなので,時間が足りなくなったら,とりあえず最後までマークしておくといいと思います。
4択なので,ランダムでも4つに1つは当たります。(多分)
「わかんないところ,時間がないところはとりあえず「ウ」をつける」というのを決めておくのも,ありだと思います。
別に,ウでなくても,好きな文字でいいのですが,あらかじめ決めておくと,いざというときに焦らずにすみます。
ある程度事前に考えて用意しておいて,でも心配しすぎない,というぐらいで,試験に向けて準備していきましょう。

情報処理技術者試験 豆知識

試験前,事務的な手続など,試験内容以外で合格できないのは悲しいですよね。
試験センターの「受験票に関する注意事項など(平成24年度春期)」によると,受験票が到着しない場合や,紛失した場合,受験票が破損している場合の問合せは,明日4月10日(火)までです。
「あれ?まだ受験票届いてない・・・」という方や,「受験票が破れている」という方がいらっしゃいましたら,試験センターに急いで連絡しましょう。
ここのところ,セミナーや勉強会で,情報処理技術者試験を受けるのがはじめて,という方から質問を受けて,改めて当たり前だと思っていたことが,当たり前じゃないんだな,と感じることがありました。
ということで,情報処理技術者試験に対する暗黙知,というか豆知識みたいなものを,ここでまとめてみたいと思います。
まず最初に,受験会場について。
これは,受験票を見ればちゃんと書いてあるのですが,情報処理技術者試験はいろいろな会場であるので,会場ごとに特別な特徴というのがあります。
例えば,「土足厳禁」で上履きが必要な場合。
忘れても受験はできますが,足が冷たいです。^^;
そして,「複数の受験会場に分かれている」場合。
私も去年間違えて痛い目を見ましたが,受験票に複数の会場が書いてある場合があるので,自分の会場がどちらなのか,必ず確認しておきましょう。
そして,退場させられる違反行為について。
携帯電話は,音を鳴らすと本当に退場させられます。
試験中だけは,必ず電源を切っておいてください。最近は,携帯電話を複数持っている方も多いと思いますが,全部切っておく必要がありますので要注意です。
遅刻で30分以上過ぎると,本当に受験させてもらえません。例外はなしです。
基本的に遅刻しないように,万が一遅刻しても,30分以内には教室に入れるように,急ぎましょう。
受験票を忘れたり,写真を貼ってなかったりするのもNGです。
特例で受験させてもらえる,ということはまずありません。
このあたりは,事情も考慮されませんので,ある意味大学入試などよりも厳しいです。
ただ,こういった形式的なことをきちんと押さえておきさえすれば,その枠の中では自由です。
受験票に写真を貼って持っていき,時間までに会場に着いていて携帯を鳴らさない,ということさえちゃんとやっていれば,試験は受けられます。
あと,答案を書く時の豆知識。
字数制限は,「○文字以内」というだけなので,特に下限はありません。
ですので,少なすぎるから減点,ということはないです。
ただ,少なすぎる,ということは内容も足りない可能性は高いので,できれば埋めておいた方が無難ではあります。
論文も,「800字以上1600字以内」など指定があると思いますので,その字数を守れば,形式はOKです。
別に,上限ギリギリまで書いたから受かりやすくなる,というわけではありません。
基本的には,800字以上が制限だったら,その字数に到達していれば,その後は内容だけです。
字数が多い答案は,よけいなことを書いている場合も多いので,適当な字数で終わらせましょう。
そして,「,」や「。」は,書けなかったら書かなくてもかまいません。
20字以内の問題のときに,20字ギリギリになって,最後「。」が入らなかったら,書かなくてもOKです。
ですので,形式はそれほど気にせず,書けるように書きましょう。そんなことよりも,必要な内容がちゃんと書かれているかどうかの方が大切です。
あと,答案を書くときの注意事項について。
論述式試験を受ける人は特に,冊子型なので,順番に論文を書いていると,結構裏移りします。
力を込めて書きすぎると,裏の文字が読めないぐらいになりますので,適度に力を抜くか,1枚1枚机につけて書くのがおすすめです。
その他の試験の時でも,固すぎる鉛筆だと消えにくいので,適度にやわらかい鉛筆(シャープペンシル)の方が,消しゴムがスムーズです。
そして,結構どの試験区分でも,「図示せよ」の問題は出てくることがあるので,定規があると便利です。
特にデータベーススペシャリストでは必須といえます。
他の区分でも,情報セキュリティスペシャリストでUML(ユースケース図)を書いたり,ということもありますので,あると安心です。
多分,試験慣れしていると気づかないぐらいのことでも,初めての試験や,初めての試験区分の人は不安な点があると思います。
こういったことは,受けたことがある会社の先輩などに聞いても,簡単に答えてくれると思いますので,身近にそういう人がいる場合には,聞いてみるのがおすすめです。
できるだけ事前に情報を集めて,安心して受験に臨みましょう。