株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 35/91

やることを絞る

試験のちょうど1週間前ですが,仕事も佳境に入っている,わく☆すた,美月です。
新人研修も続いていますし,4月は毎年,こんな感じではあるのですが,やっぱり余裕のなさを感じます。
そこで,最近は思い切って,「やるべき」と思っていたことを,全部手放してみました。
ヨガに行くこととか,週3回ぐらいは走る,ということとか,付き合いで行っていたセミナーや飲み会とか。
そうやって,スケジュールに空白ができると,精神的に余裕ができて,意外と仕事や勉強に集中できます。
忙しい時には優先度を考えて,今できることに集中して,それ以外は完全に手放すのも,一つの手です。
そして残り1週間のこの時期に大切なのは,何でもやるのではなく,「やることを絞る」ことです。
勉強というのは,「やればいい」というものではなく,やると逆効果なことも結構あります。
特に今の時期,何を差し置いても一番大事なのは,「体調管理」です。
情報処理技術者試験,特に応用情報技術者試験以上は,長い文章を読んで答える,記述式の試験です。
1日フルで頭と手を使いまくります。
ですので,当日最後までやり切れる体力があることが大切です。
そのためには,睡眠時間も確保し,体にいいものを適度に食べて,無理なく過ごす,ということが大切です。
勉強して知識を詰め込むのはその後です。
睡眠時間を削ったり,無理して勉強するのは,特に超直前は禁物です。
そして,直前にやらない方がいい勉強としては,「出題可能性の低いもの,目新しいものに飛びつくこと」です。
例えば,セキュリティの最新技術を追いかけたり,データベースのDBMSをいっぱい勉強したり,というのは,あんまり得策ではないと思います。
今から新しい参考書を買って勉強する,というのも,逆にやりきれなくて精神的に追い込まれることになるのでおすすめしません。
やった方がいいのは,繰り返しになりますが,過去問をちゃんと復習すること。特に,過去3回分が解けてない人は,少なくともそれだけは解き切ることです。
そうすると,試験日に頭が試験問題に慣れていて,スムーズに考えられると思います。
試験までの時間は限られています。
試験後に悔いのないよう,今の一瞬を大切にしていきましょう。

●お知らせ
昨日からfacebookの「シェア」ボタンをつけてみました。シェアすると自分のコメントを含めて,タイムラインに投稿できます。一度,お試し下さい。

わく☆すた超直前勉強会(午前問題バトル+午後2演習)を開催しました

本日,「わく☆すた超直前勉強会」が無事,開催されました。
お越しいただいた皆様,ありがとうございました。

今日の午前中は,初の試みで,「午前問題バトル」を開催しました。
いつも,午前は時間があまるので,2時間半,本気で解き続けたら,どんな風になるのか,っていうのをやってみたかったのです。
応用情報技術者試験や,高度各区分の午前2などを織り交ぜながら150分,真剣勝負で解いていきました。
#私(美月)もバトルには参加しませんでしたが,一緒にきっちり解いてました。^^
いつもの試験問題(80問:100点満点)が終わっても,どんどん続きがあります。
っていうことで,時間が終わるまで,途中退出される方もなく,どんどんみなさん,解いていかれました。
結果,200点越えをされるかたが4人もいて,最高点は280.75点でした。
2時間半,頭を動かし続けるとかなり疲れましたが,結構,「やった~」って感じの充実感はありました。
この午前問題バトル,結構面白くって勉強になる感じなので,またブラッシュアップして開催したいな,って考えてます。
午後からは,午後2を2時間時間を取ってしっかり解く,ということを趣旨に行いました。
そして,その後は,お互いに採点&議論です。
プロジェクトマネージャは,お互いに論文を読み合って採点してもらう,というところまでやりました。
議論が一番白熱していたのは情報セキュリティスペシャリストです。
やっぱり,「これが正解になるのか」「なぜこれではダメなのか」は,しっかり考えないとわからないところが多いのです。
解答例の趣旨を深く理解する,という意味でも,採点&議論というのは,面白くて効果が高いなぁ,と感じました。
というところで,泣いても笑っても,あと1週間,というところまできました。
今の時期は,インプットだけでなく,「アウトプットに慣れておく」というのが,とても大切です。
私も一緒に,午後2はエンベデッドシステムスペシャリストの過去問を解いていたのですが,その試験区分の独特の思考法やアウトプットがあるなぁ,と改めて感じました。
普段教えている他のスペシャリスト系,データベーススペシャリストや情報セキュリティスペシャリストなどとは,考え方やアウトプットの仕方が違う感じなのです。
あと一週間は,「受験する試験区分に,自分を合わせる」ということをやると,試験日にはその試験区分の人になり切って,適切な答案を書くことがやりやすくなります。
そのためにも,過去問題などを解いてアウトプットしていくことが大切です。
あとちょっと,マラソンに例えるなら40km地点ぐらいです。
焦らず,でも気を抜かず,進んでいきましょう。

困った時の神頼み

今年初め,神田明神に初詣にいきました。
そこで,なんか他力本願なお願いがしてみたくなって,自分が頑張っても無理なことを,お願いしてみました。
それは,実は,「リトバス,アニメ化」だったのです。^^;
私の一番大好きなゲーム,リトルバスターズが,アニメになってくれるといいなぁ,と何年もずっと願ってきました。
で,つい最近,ホントにアニメ化が決まったので,驚きと喜びでいっぱいなのです。^^
新人研修や本の執筆の追い込みなどで,全然休んでないですが,こういうニュースにパワーをもらってる今日この頃です。
というところで,試験まであと1週間とちょい,真面目な人だと,精神的に追い込まれがちな方も入ると思います。
そんなときに,意外と効果があるのが,「困った時の神頼み」です。
行き詰まったと感じるとき,近所の神社にいってお参りしてみる,というのは,意外と心が落ち着きます。
ちょっとお賽銭を入れて,静かにお願いしてみると,素直に前に進める感じになります。
全部自分で背負わずに,神様にお任せする,という感じです。
もちろん,願ったから,すべて願いを叶えてくれる,というわけではありません。
ただ,そこに行って落ち着いて,自分の中を見つめるだけで,冷静さは取り戻せると思います。
そして,落ち着いたら,静かに今できる勉強を行っていきます。
そうすれば,少しずつ,合格の可能性は上がります。
日本国内って,意外と,日本中どこにいっても,近くに神社があります。
有名な神社,とか,パワースポット巡りをする必要はありません。
ちょっとした散歩は脳の刺激にもなりますし,気分転換に行ける範囲で行くのがおすすめです。
だんだん暖かくなってきました。
外の空気も楽しみつつ,最後の総仕上げをしていきましょう。

あと10日

おかげさまで,4/7(土)に開催予定の超直前勉強会は,応用情報技術者,情報セキュリティスペシャリスト,データベーススペシャリスト,プロジェクトマネージャの4区分すべてで,複数人の申込がありました。
全部の区分で,ディスカッション&採点し合いができる予定です。
あと,午前問題バトルだけ,午後の午後2演習だけの参加もOKです。
個人的には,午前問題バトルは「100点以上の点数が取れる,上限のないテスト」という初の試みですので,どこまでやれるか楽しみにしてます。
明日まで募集中ですので,よろしければご検討ください。

あと,皆様,受験票はちゃんと届いていますでしょうか。
試験センターの「受験票に関する注意事項など(平成24年度春期)」によると,今日までに届いてない方は,何か問題があったと考えられますので,電話で問い合わせましょう。
ついでに言うと,受験票に貼る写真は,早めに撮っておきましょう。
私は,前回撮った証明写真がまだ残って。。。ますが,ちゃんと撮ります。^^;
まだ撮ってない自分が言うのもなんですが,準備は早めの方が焦らなくっていいと思います。
今日は4月5日,試験まであと10日です。
10日,って短いようでいて,それだけあったら,結構いろんなことができます。
10日間の海外旅行,とかだったら,かなりいろいろな体験ができますし。
翔泳社の「10日で覚えるシリーズ」とかだったら,10日間でObjective-CJavaScriptが使えるようになる・・・かもしれません。^^;
情報セキュリティスペシャリスト試験を受ける方で,一発を狙うなら,JavaScriptを勉強するのは悪くないと思います。新試験範囲のECMAScriptは,出る可能性高そうですし。
新しいことを始めても,10日あったら,一応終わらせることができると思います。
例えば,高度区分で過去問3回分をこなす,というのも,選択問題を絞っていけば可能です。
何より,この時期は,締切効果で学習の効率が上がります。
10日だけなら,息切れする前に,終わると思います。
1日1日を大切に,過ごしていきましょう。

代替シナリオを作っておく

全国的に暴風雨の様子ですが,皆様,無事に帰宅できましたでしょうか。
試験日には無事,穏やかな天候になるといいですね。
個人的にはこんな日には,ちょうど10月の試験日に台風が来て,プレハブ校舎で震えながら試験を受けたことを思い出します。
寒くて手がかじかんだから,ネットワークスペシャリスト試験に落ちたんだ,と天気のせいにしたいところだったのですが,単なる自分の実力不足でした。^^;
試験に受かるコツとして大切なのは,実力以外で落ちる要因を,極力排除していくことです。
そのためには,通常時の行動としての通常シナリオだけでなく,非常時の代替シナリオを作っておくことがおすすめです。
試験に向けての事業継続計画(BCP)を立てておくのです。
例えば,先ほどの手がかじかんで試験で寒かった,という場合には,「暖かくするためのグッズを用意しておく」ことで対応できます。
私は最近はホッカイロを常備していますし,簡単に脱ぎ着できる上着を用意するのもおすすめです。
近頃は,ひざかけにも上着にもなる暖かいスカーフがあるので,重宝しています。
特に,受験票が来たときにやっておくといいのは,鉄道路線の代替シナリオです。
私自身,松戸に住んでいたときに,試験当日に常磐線が動かなくなって焦ったことがあります。とりあえず,北総線に乗るために矢切までタクシー飛ばして行って,なんとかなりましたが,そういった代替シナリオを設定しておくことは大切です。
個人的には,今回の会場は白金高輪なので,京浜東北線か山手線が走っていれば,品川から歩けばなんとかなるかな,って考えてます。
歩く,タクシーを使う,といった方法を組み合わせると,首都圏では意外な,いろいろなルートが見えてきます。
天候が悪く,電車が止まるリスクが高い場合には,前日に会場の近くに泊まる,という手もあります。
私も講義など,行けないと多くの人に迷惑がかかる場合には,そういった前泊を利用しています。
基本的には,自分の身が試験会場にたどり着いて,受験票さえあればなんとかなります。
筆記用具を忘れたり,写真を取り忘れたり,といった忘れ物があった場合には,お金さえあれば現地調達可能です。
とはいえ,こういった手は,都心だと大丈夫ですが,会場の場所によっては,苦労することもあります。
以前,祖師ヶ谷大蔵あたりの会場で,昼ご飯を買おうとして,店が見つけられなかったことがあります。
まわりをうろうろしても,休日が休みの店ばかりで,食べ物を売っている店がどうしても見つからなかったのです。
昼休憩の時間がなくなってきたので,あきらめて自動販売機で,甘くてカロリーの高そうな飲み物を飲んで,飢えをしのいだことがあります。^^;
第一種情報処理技術者(今の応用情報技術者)の試験でしたので,午後3時半で終了,ということでなんとかなりましたが,あれ以来,昼食は必ず自分で持参することにしています。
試験内容でも,代替シナリオを用意しておく,という手が使えます。
例えば,応用情報技術者試験の午後では,通常の問題レベルだったら問2,4,5,6,8,9を取る,と決めていたとします。でも,問9の情報セキュリティがとても難しかった,という場合には,代替として問10のプロジェクトマネジメントを取る,と決めておくと,難しいときでも焦らずにすみます。
そして,軽くプロジェクトマネジメントについての事前準備もしておくと,問題の選択の幅が広がります。
論述式試験の時には,「問題内容がはまったときに素晴らしい論文が書けるネタ」の他に,「どうにかとりつくろってギリギリ論文合格にできそうな,汎用性があるネタ」を用意しておくと,一応安心です。
スペシャリスト系試験の午後2では,2問とも難しそうで解けなさそう,っていう時には,解答欄の多い方を選んで,部分点狙いで書きまくる,ということを決めておくと,迷いが少なくなります。
試験当日には,何が起こるかわかりません。
それも人生の楽しみではあるのですが,なるべくあわてないために,事前に準備できることはやっておきましょう。

応用情報技術者 午後解答速報を作成します

試験センターのホームページによると,春試験の受験票は,3月31日(土)に発送されたようです。
本日4月2日(月),うちにも受験票が届きました。
今年は緑色ですね。
今回の私の会場は,白金高輪の東海大学高輪キャンパスです。
申込開始日に申し込んだ割には予想よりもちょっと遠いのですが,やっぱりエンベデッドシステムスペシャリストの会場は少ないんでしょうね。
ちなみにけんけんが応用情報技術者試験を受けるのですが,その会場が錦糸町の立志舎で,去年私が,間違えて入ってしまった
まさにその会場でした。^^;
今回も,応用情報技術者の解答速報を行います。
せっかくなので,私の著書「徹底攻略 応用情報技術者教科書」のサポートを兼ねて,「応用情報技術者教科書 サポートページ」をリニューアルして,こちらに速報を載せていこうと考えています。
いつも通り,コメント,質問は大歓迎です。
みんなで共有するのが目的なので,個別のメールなどでの質問にはお答えできませんが,コメントの質問には,順次お答えしたいと考えています。
前回は公開が少し遅れましたが,今回はけんけんが応用情報技術者試験の問題用紙を持ち帰ってくれますので,試験が終わり次第解いて,順次公開していく予定です。
当日18時ぐらいまでには第1弾を,そして,21時ぐらいまでには12問ひととおりアップできればいいな,って考えています。
一緒に解答速報を作ってくれる仲間がいましたら,ぜひご連絡ください。
解答速報がアップし終わり次第,お疲れ様の打ち上げもやりたいな,って考えてます。
あと,他の種目の解答速報を作って公開したい,という方もいらっしゃいましたら,ご連絡ください。
ブログ中でリンクを貼ったり,Facebookページで紹介したいと思います。
ちなみに,「解答速報を書こう」と考えていると,事前の勉強にも熱が入ります。
解答速報を書いて,見られて恥ずかしくないレベルの解答例がアップできる,という状態になっていれば,ほぼ間違いなく合格できます。
実際,解答速報を作成,というイベントに参加される方の合格率は,とても高いです。
受験票も発送されて,いよいよ試験も近づいてきました。
あと少し,まずは試験を無事,いいコンディションで受けられるよう,試験日に意識を向けていきましょう。

目の前のことをただやるだけ,疲れたら休めばいい

先日,けんけんがtwitterで,「目の前の事をただやるだけ。疲れたら休めばいい。」とつぶやいているのを見て,確かにそうだなぁ,と感じました。
試験前など,忙しいときにはつい焦って,いろいろやろうとするのですが,できることは「目の前のこと」だけです。
勉強しなきゃいけない内容が山ほどあったり,仕事が山積みになっていたりすると,ついついウルトラC的な裏技を探してみたくなりますが,基本的には,「ただ順番にやる」ということが一番の解決策になります。
そして,疲れた時に無理すると,あとが続きません。
勉強は特に,やり過ぎて疲れてしまうと,次の気力が湧かなくなってしまうことがよくあります。
ですので,疲れたな,と思ったら,無理せず休みましょう。
そして,勉強を始めるときには,「疲れたら休めばいい」ぐらいの気軽な気分で始めるのがおすすめです。
こないだ,寝る前に,「エンベデッドの午後1,一問解こう。でも,疲れたら,途中やめでもいい」と思って,解き始めました。
結局,解くところまでは終わったのですが,解答を見たところで,解説を読んで確認,と言う前に力尽きました。
ってことで,答え合わせは次の日回しにしました。
そんな感じでやってると,意外と勉強が進みます。
目の前のことを,気合いも入れず,イヤだなといちいち思わず,ただやっていく,その積み重ねが,実力アップにつながります。
本当に力がつくときには,地道な毎日の積み重ねがあります。
本当に効果的な勉強法,というのは,基本的に地味なものばかりです。
参考書をひととおり読んで,その後,過去問集などの問題集を少しずつ解いていって1冊仕上げる,というのが資格試験合格の王道だとは思います。
過去問を3回分しっかり解く,というのも,情報処理技術者試験の王道です。
難しすぎると感じる時には段階の飛び越しをやっていることがほとんどなので,基本に立ち返って順番にやっていくことも大切です。
地道にコツコツ積み重ねていって,ちゃんと理解して過去問を解ききることができれば合格レベルの力はつきます。
でも意外と,それがきちんとできている人は,少なかったりします。
逆に言うと,それがちゃんとできさえすれば,,合格の可能性は格段にアップします。
奇をてらった勉強をする必要は,特にありません。
あと2週間,焦らず,目の前のことを1つずつ片付けていきましょう。

残り2週間で最低限やること

最初に,わく☆すたからのお知らせです。
高度午前1・応用情報技術者午前対策として,先週行ったセミナーのDVDおよび動画配信での発売を開始しました。
動画配信はYouTubeの限定配信で行いますが,今回初の企画,ということで動画配信記念価格の5,000円で発売しております。
直前の高度区分午前1や応用情報技術者試験の対策に,よろしければお役立て下さい。
あと,4月7日(土)の超直前勉強会も引き続き募集しております。
現在,応用情報技術者,情報セキュリティスペシャリスト,データベーススペシャリスト,及びプロジェクトマネージャ試験の直前対策を開催予定です。
一緒に直前の総仕上げをしたい,という方は,よろしければお越しください。
今日は,競馬の国際的な祭典,ドバイワールドカップが開かれているので,さっきからグリーンチャンネルを見ています。
(今日は無料放送の日です。^^)
で,最初のレース,スタートしてわくわくしながら見ていたのですが,故障馬が倒れて動かなくなったので,レース自体が中止になってしまいました。:_:
こんなことは,今まで見ていた中で,はじめてです。
改めて延期してスタートする感じですが,レースって,必ずゴールするわけじゃないんだなぁ,と感じました。
そういえば去年は,必ず開催されると信じていた情報処理技術者試験が,初の延期になりました。
今年は今のところ大丈夫ですが,去年のことがあるので,開催されればありがたい,という気分にもなりますね。
ちなみに,春試験の受験票は,試験センターのホームページによると,本日3月31日(土)に,発送予定です。
いつもの感じだと,関西近郊から発送されるようですので,首都圏の到着は,4月2日(月)か3日(火)ぐらいかとは思います。
というところで,試験まであと15日となりました。
遅ればせながら,私も,エンベデッドシステム試験に向けて,先週から過去問演習を行ってます。
改めて解いてみると,結構勘がにぶってて,答えに苦しむ設問も多いです。
あと2週間で,過去問3年分はきっちり解いて,本番に臨みたいと思います。
残り2週間,勉強やってないよぉ,と焦っている方も,最低限やった方がいいのは,過去問演習です。
特に高度区分の午前2は,過去の再出題率が高いので,過去3年分を解いておくと,合格ライン突破が楽になります。
そして,過去問を解いていないでいきなり本番だと,実力があってもなかなか解けません。
慣れておくためにも,とりあえず過去問を3回分解く,ということは,最低限の勉強として,大切になります。
特に,再受験の方で,今回勉強していない方や,実務で試験内容と同じような業務をこなしている方は,過去問を解いているだけで,合格できることも多いです。
軽くでもいいので,とりあえず問題演習を行ってからいくと,大分違いますので,最低限の過去問は解いておきましょう。
私自身,試験当時に一番実務が近かった,今はなきプロダクションエンジニアは,やったことは過去問演習だけです。
しかも,過去問3年分は一応やったのですが,解ける問題だけしか解いていません。
データベーススペシャリストなどは,自分が解く予定の問題,例えば基礎理論と設計だけ,という感じで解いておくだけでも大丈夫です。
エンベデッドシステムスペシャリストの場合も,ハードかソフトか,どちらかに絞って問題を解いておけばいいと思います。
情報セキュリティスペシャリストの場合は,セキュアプログラミングの問題は,飛ばしても大丈夫です。
もちろん,全部解いた方がベターでもありますし,過去問以外の勉強もできればそれがベストです。
ただ,あと15日で一番大切なのは,過去問をひととおり解いておくことになります。
現状をちゃんと見て,現実的にできることを,淡々とこなしていきましょう。

強気で,「自分はできる」つもりで書く

最近,論文を読んでいて,「自分はこんな経験してないんです,ごめんなさい」っていうのがにじみ出ている答案,というのが時々あります。
直接書いてなくても,行間に,うそっぽさというか,現実離れしたことが書いてあって,話の信憑性に疑問符がつくという感じで書かれているのです。
技術者の方は,正直な人が多いんだな,とは感じますが,多分そんなに,自分を卑下しなくっても大丈夫です。
論文に書いているそのものの経験がなくっても,「いざその役割になったときには,ちゃんとこなせる」ことが示せれば合格なのです。
平成21年度に試験制度が変わってから,試験問題の聞き方も,「あなたの経験に基づいて」から,「あなたの経験と考えに基づいて」に変わっています。
別に本当のことを書くことは求められていませんし,あくまで「問題文で問われていることに対して,どう行動したらベストか」ということを書く,論述式の試験なのです。
ですので,どちらかというと,根拠がなくっても,強気でいった方がうまくいきます。
「自分はできる」と暗示をかけてもいいですし,その場でだけ,プロフェッショナルになりきれればOKです。
先日,ITストラテジストの試験を受けたとき,ピシッとスーツを着込んでいたり,おしゃれに着飾っている人を何人か見かけました。
「その試験の役割になり切る」という意味なら,そうやって服装から入っていくのもありだと思います。
論述式試験に限らず,すべての高度区分での合否のカギは,「いかに試験区分に,そして,『問題文』に合わせることができるか」です。
あんまり自己主張の強い,オレオレ流の技術者は求められてなくって,「必要なことを,必要なだけ書く」ことが大切なのです。
そのため,豊富な経験も,圧倒的な知識も,実は必要ありません。
「自分はできる」と信じて,問題文で問われていることに合わせて,素直に自分の経験や知識を織り交ぜて書くだけです。
自信がない方は特に,強気で書き切っていきましょう。
最近,ひょっとしたら,技術者には「はったりを効かせる」能力も大事なのかなぁ,とも感じています。^^;
客先で,相手に「できる」と思わせて,信用してもらうためには,必要な力です。
そんな感じで,穴のないようにはったりを効かせる,というのも,ありだと思います。
こう書くと,実力がないのに無理して背伸びする,という風に感じるかもしれません。
でも,個人的な感じだと,論述式の試験に関しては,経験がある人でも,「自分の経験では足りない」と,卑下している人が多い気がします。
多分,それなりに近い経験があれば,十分合格するには足りる経験なのです。
自分のやってきたことを一つ一つ数えながら,それを自信に変えていきましょう。

4択問題で点数をとる方法

今日,最近お気に入りの,「ココハナ」という雑誌で,東村アキコさんの「かくかくしかじか」というお話を読んでいました。
今回は,美大受験のためにセンター試験を受ける,というお話だったのですが,そこで出てきたのが,正攻法ではなく,マークシート試験を突破する方法。
邪道と言えば邪道なのですが,どうしても切羽詰まった時には,この方法もありかな,とは思いました。
というか,正攻法でやれるだけやって,最後のわからない問題で使う,というぐらいの意識なら,特に問題はないのかな,とは思います。
例えば,「4択のうちの1つを選ぶ時に,出題者の心理を読んで答える」という方法があります。
出題者は,まぎらわしい「ひっかけ」を作るので,それを見抜けば正解できる,という方法です。
これは実際,作問をするときに,よく使う手口だとは思います。
私自身,時々午前問題は作りますし,4択問題の「不正解の3つの選択肢」を作るのは,意外と難しいのです。
簡単に答えがわかっても困りますし,わざと「まぎらわしい」選択肢を作ります。
そして,「ちゃんと勉強してる人は正解できて,勉強しない人には正解がわからない」問題をうまく作るのが,出題者の腕の見せ所です。
ですので,実際の勉強の時には,その「まぎらわしい」ところに重点を置いて勉強すると,出題される確率は高くなります。
例えば,応用情報技術者や高度区分の午前問題でとても良く出題されるのは,「フェールセーフ」と「フェールソフト」です。こういう,ちゃんと理解していないとまぎらわしい,という言葉は,勉強したかどうかを測るのにうってつけなので,良く出題されます。
「ライトスルー」と「ライトバック」,「フォルスポジティブ」と「フォルスネガティブ」,「SNMP」と「SMTP」,「RFP」と「RFI」など,いろいろあると思います。
こういう用語は,意識して両方合わせて,押さえておくのがおすすめです。
あと,4択なので,4種類で1組,みたいなのは出題されやすいです。
例えば,ACID特性が出題されるときには,4択一つ一つが,原子性,一貫性,独立性,耐久性のそれぞれに対応していることが多いです。CMMIなどでは,4択で,レベル2,3,4,5が出てくることが多いです。こういったものも,まとめて違いを押さえておくことが肝心です。
ITパスポートと応用情報方技術者の午前は,試験に出てくる範囲は,実はまったく同じです。
同じ分野の中で,難易度を変えて出題されます。
そのときに,難易度を変えるおもな原因が,「他の選択肢」になります。
特に,用語問題は,他の選択肢が「ありえない」と感じられれば,正答率が上がり,難易度が低くなります。
実際,ITパスポートの問題などは,ネットワークの問題なのに他の選択肢がデータベース,ぐらいの幅で,差が大きいので,正解を選びやすくなります。
逆に,応用情報技術者の問題は,まぎらわしいところを突いてきます。
なので,その「まぎらわしいところ」がまさに,「出題ポイント」となるのです。
そして,4拓で迷ったとき,センター試験の必勝法などでは,「必ず」とか「すべて」とか,言い切る表現があったら消し,というのがありました。
多分,文系系の試験だとそういうこともあるかもしれませんが,基本,情報処理技術者試験では逆のことも多いです。
「必ず」と言い切ってもいいところが,あえて出題されることもあります。
例えば,候補キーが一意に決まれば,必ずその他の列も一意に決まります。テクノロジ系では特に,理論的に明らかなことが,言い切って出題されることも多いです。
個人的には,4択問題で迷ったら,まずは,「ありえない」選択肢を抜いていきます。
それは,他の分野に出てくる単語だったり,理論的におかしいことだったりします。そうすると,大体2択ぐらいにはなるので,その中でよりもっともらしい選択肢を選びます。
あとは,用語の問題だったら,知らないカタカナ語は英語の意味を推測して答えます。
これはストラテジ系に多いですが,意外と簡単に正解に辿りつけます。
本番になってから迷ったら,あとは直感に頼るだけ,という事態にもなりますし,それはそれでいいと思います。
ただ,その前に勉強する時間があるなら,「本番で点数が取れるように」勉強するというのも手です。
情報処理技術者試験の場合,過去問の再出題が半分以上なので,それをきちんと押さえておくことが,一番肝心です。
そしてその上で,よく出てくるまぎらわしい用語については,しっかり押さえておくと,類題にも対応できます。
正直,4択問題は,正確に用語を覚えなくても,うろ覚えでも何とかなることが多いです。
ですので,「うろ覚えでもいいので,全分野目を通す」ということが大切になってきます。
直前で点数アップが一番見込めるのが午前です。
悔いの残らないよう,確実に対策していきましょう。

●わく☆すたからのお知らせ
公開セミナー「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」DVDを発売いたしました。この教材は,YouTube版も販売しています。動画配信記念価格&先着50名限定なので,ご購入はお早めに!

高度技術者に,なりきりっこ

今日,研修をしていて,午後2を解説している時,頭のなかに突然,
「ミンキーステッキで,なりきりっこ~」という声が聞こえてきました。\(^^;ヲイ

高度区分の午後2では,その立場に,いかになり切るかが大切です。

魔法のステッキを振って,Y主任やT氏になりきって,その勢いで問題を解く,ってやると,題意に沿った解答が書けると思います。^^
情報セキュリティスペシャリストでは,小説に感情移入するように,試験問題の状況を想像していきましょう。
P部長にむかついて,Fさんに頼もしさを感じて,Y主任に同情する,そんな感じになれれば,合格は近いです。
その会社に合わせる,という,情報セキュリティスペシャリスト午後2の最大のポイントも,なりきっちゃえば簡単にクリアできると思います。

データベーススペシャリストでは,バリバリのDB設計技術者になりきっていきましょう。
「正規化できないものはない」「オレはモデリングの天才」ぐらいに信じ切って問題を解くと,ホントに解けると思います。
理論がはっきりして,答えは一意なので,その答えを見つければ大丈夫です。

エンベデッドシステムスペシャリストは,出てくる機械を想像していきましょう。
電子血圧計とか,電気自動車とか,実際の機械が実例なので,動きをイメージすると解きやすいです。
人間ではなく,機械になり切って,その機械の気持ちを感じる,というのも楽しいと思います。
そして,論文系の午後2では,本気で,「その立場の人になり切る」ことができるかどうかが,合否を分けます。

プロジェクトマネージャは,プロジェクトマネージャの生き様がにじみ出ます。
試験当日だけでもいいので,「オレはできるプロマネ」って感じで,なりきって過ごしてみましょう。
意味もなく試験会場で休憩時間にパソコンを立ち上げて,Microsoft Projectに向かって真剣に進捗管理してるふりをしてもいいかもしれません。^^;

システム監査も,監査的な考え方,というか,外からの視点,というのをイメージすることが大切です。
まわりの関係ない人に頭の中で,第三者的な視点のアドバイスを考えるというのもありです。
勝手に指摘事項を指摘して,改善勧告までしちゃうといいかもしれません。^^;

高度区分の9区分は,違うからこそ意味があります。
その「違う立場」を意識しつつ,学習を進めていきましょう。

4月7日(土)に,直前勉強会を開催します

超直前ですが,試験1週間前の4月7日(土)に直前勉強会を開ことにしました。
公開セミナー受講生の方のフォローアップを兼ねて,直前に実際に問題を解いて,実践力をつけるような内容で考えてます。
午前中は,以前からやりたかった,「午前試験バトル」。^^
応用情報技術者の本試験と同じ2時間半で,ただ80問解くのではなく,できる限り多くの午前問題を解いていきます。
レベル4の問題もふんだんに含めて,「バカとテストと召喚獣」っぽく,問題を解いてるとどんどん難しくなっていく感じです。
で,優勝者には賞品,って感じで,やっていければ楽しいかな,って思ってます。
午後は,「午後2を2時間できっちり解く」ということと,「受講生同士で議論して,採点する」ことをやる予定です。
実際に問題を解いて,解答用紙を埋めるだけでなく,人のものを採点したり,採点されたりすることで,別の視点を手に入れることができます。
採点官がどう考えるかがわかると,自分が答案を書く時の助けになります。
グループだからこそできることをやっていけたらいいな,って考えてます。
今のところ,種目としては,応用情報技術者,データベーススペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト,プロジェクトマネージャの4種目で考えています。
相手がいないと議論になりませんし,全部開催できるかは未定ですが,私たち(美月&けんけん)も人数が少ないところに入って一緒に議論する予定です。

お申込みページはこちらです。
種目ごとの人数を確認したいので,お申込みされるときに,備考欄に受験種目のご記入をお願いいたします。
それでは,試験に向けて,一緒に楽しみましょう。

情報処理技術者試験に必要な数学のレベル

本日,わく☆すた公開セミナー「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」が無事終了しました。
予定よりも少し延長して,7時間半にもわたる長丁場になりました。
ご参加いただいた皆様,お疲れ様でした。そして,ありがとうございました。
撮影は無事終わりましたので,これからDVDの制作&YouTubeの限定公開に向けて,作業を進めていきます。
試験前ですし,なるべく急いで作成していきますので,遠方の方&参加できなかった方は,もう少々お待ちください。
今日改めて感じたのですが,午前試験の最初に出てくる「基礎理論」の分野は,理解するためにはある程度,数学を知っていることが求められます。
対数(log)や数列の和(Σ)なども出てきますし,高校2年(理系)レベルぐらいの数学は出てきます。
個人的には,基礎理論の分野は以前に比べると,簡単になったようには感じています。
ソフトウェア開発技術者時代には,微分や確率・統計など,高校3年(理系)レベルぐらいまでは出てきていましたし,それに比べたら易しくなったとは感じています。
ただ,かといって,今の応用情報技術者や高度午前1の基礎理論分野が簡単か,といえば,そんなことはないと思います。
数学を学んでいて,順を追って解いていけば,確実に解ける問題ではあるのですが,前提のレベルはあるとおもいます。
個人的には,一度しっかり学習して理解する,というのができればベストだとは感じています。
基礎理論,というだけあって,ちゃんと知っていれば,情報関連のいろんな技術を理解するために役立ちます。
例えば,セキュリティの暗号化理論や,データベースの正規化理論は,数学の理論が前提です。
ネットワークの誤り制御や,組み込み制御の理論など,応用の範囲はすごく幅広いです。
本質的に理解すれば,すごく幅が広がると思いますし,本気で実力を伸ばしたい人の基礎力としては大切です。
しかしながら現実的に,試験直前でどうにかして受かりたい,というときには,見切ってもいい分野だとも感じます。
情報処理技術者試験の午前で,「数学」というレベルが必須なのは,この基礎理論分野だけですし。
高度区分は,午前2以降で,数学が求められる種目は特にありません。
基本的には,過去問題の再出題が半分以上ですので,過去問に出てくるレベルを覚えていればなんとかなります。
以前ほど基礎理論が合否を分けるわけではないので,適度に力を抜いて対策してもOKです。
何より,数学にこだわりすぎて,他の分野の勉強がおそろかになってしまうと,午前で足切りされるので,元も子もなくなってしまいます。
自分の現状を客観的に見ながら,できる範囲でやれることをやっていきましょう。

ちょっと高負荷をかけてみる

今日,仕事を終わった後,久しぶりに皇居を2周してきました。
フルマラソン(完走できずでしたが^^;)の後だと,10kmぐらいだと結構平気な感じです。
一度大きく負荷をかけると,後が楽になるなぁ,と改めて感じました。
情報処理技術者試験も,一度高度区分を受験してみると,応用情報技術者試験って,すごく楽に感じます。
もちろん,範囲が広いので別の意味の難しさはあるのですが,応用情報技術者試験の午後問題は,高度区分の午後1や午後2に比べると,足慣らし,という感じなのです。
勉強は,基本的には,基礎から順番にレベルアップしていくのが王道です。
情報処理技術者試験でいうと,ITパスポート,基本情報技術者,応用情報技術者,そして高度区分,という風にステップアップしていくと,比較的楽に取得できると思います。
ただ,順番にやっていって,どこかでつまずいている人は,一度順番を飛び越して負荷をかけるのもありだと思います。
例えば,一度ネットワークスペシャリスト試験を受験してみると,応用情報技術者試験の午後ネットワークは,確実な得点源になります。
このとき,勉強はする必要はありますが,合格する必要はありません。^^;
もちろんまわり道なので,やらなくてもいいとは思いますが,現状を打破するときの起爆剤にはなると思います。
受けなくても,高度午前1の問題を解いてみるのもおすすめです。
高度区分の勉強の時でも,あえて「めちゃくちゃ難しい」問題をやってみる,というのは使えます。
個人的な感覚だと,平成21年度以降の現行の試験問題より前の方が,全体的に難しいと思います。
もちろん,難しい問題も易しい問題もあるのですが,過去にいっぱいさかのぼってると,「こんなの解けるか!」ぐらいに難しく感じる問題もあると思います。
そういうのを経験しておくと,本番は結構,簡単に感じると思います。
確実に合格するなら,それくらいやってもいいかな,とは感じています。
個人的には,最初にアプリケーションエンジニア(今のシステムアーキテクト)を受験するとき,あえてプロジェクトマネージャの論文も書いてました。
「論文は,その試験が求めている人の立場で書けるようになることが大切」と聞いていたので,立場によって論文を書き分けることができるようになりたかったからです。
これは,その時の試験に合格するためだけでなく,その後,論述式試験に連続合格するのにも役立ちました。
もちろんできる範囲で,無理はする必要ありません。
ただ,ちょっと違うことをしてみる,と考える時,あえてきつい方法を選ぶのもありかな,とは感じています。

●わく☆すたからのお知らせ
明日開催の,「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」はセミナー参加者の方へのフォローアップとして,セミナーの後に作成されるDVD教材の映像をYouTubeの限定公開で動画配信いたします。
今後はDVD以外にも動画配信のコースを今回を皮切りに公開してゆこうと考えています。詳細が決まりましたら,Web更新情報やこのブログでお知らせいたします。

常識のウソ

最近聞いたのですが,走るときに「速く走るよりもゆっくり走った方が楽」というのはウソらしいです。
自分の走っている体感からしても,適当に走って快適だと感じるよりも遅い速度で走ると,逆に体のいろんなところに力が入って疲れてきます。
もちろん,無理して速くすると大変にはなるのですが,最適速度より遅いのは,ゴールするまでの時間も長くなりますので,それも大変です。
自分にちょうどいい速度を保つ,というのが,実は一番楽なんじゃないかな,って感じてます。
勉強についても,同じことが言えるように感じています。
勉強しないのって楽,って思っていても,「やらなきゃ」と思ってたり,「やらないのはダメな自分」とか思ってたりすると逆に疲れてしまいます。
無理して頑張りすぎると後が続かないのでNGですが,やらなさすぎるのも,心理的負担が大きくって大変です。
適度に,「もういいかな」と感じられるぐらいまで勉強すると,一番気持ち良く学習が進みます。
そして,勉強系の常識で意外と根強いのが,「長い時間勉強したほうが実力がつく」というもの。
睡眠時間を削ってでも勉強をした方が身になる,というのは,少なくともウソです。
1日10時間以上勉強をすると,最後の方は頭に入らなくなります。
30分でも,いい感じで勉強できれば,その方がずっと実力がつくことは良くあります。
眠い目をこすりながら夜中まで勉強,というのは,暗記系の科目ならありですが,数学系の科目ではタブーです。
情報処理技術者試験は,ちゃんと勉強すると,暗記するよりも考える方が多くなると思います。
そんなときには,ちょっとの時間でも,ちゃんと考えながらやった方が効果的です。
もう1つ,今壊した方がいいかな,と感じている常識は,「ぎりぎりになって勉強を始めても受からない」というもの。
残り3週間あれば,状況次第では,合格するだけの実力を身につけることは可能です。
直前の時期って,ついつい付け焼き刃の知識を身につけて,受かろうとしてしまいがちです。
でも,そんな感じのやり方だと,受からないのが試験です。
情報処理技術者試験は,知識が合格の最大ポイントではないので,逆に「知識だけある」ことはマイナスに働くこともあります。
情報処理技術者試験の高度区分は,大切なことは,その試験特有の「考え方」になります。
その試験区分の仕事をするために必要な「本質的なこと」が,わかっているかどうかを問われる試験です。
なので,そこさえわかってしまえば,意外と簡単に受かります。
そして,それは,試験勉強でなくても,日々の業務に真剣に向かい合っていれば,すでに身についていることも多いのです。
論述式の試験だと,その本質的な考え方さえできているのが伝われば,細かい記述は拙くても合格できます。
スペシャリスト系の午後2だと,記述式の答案に「わかってる」ことが見える解答が書ければ合格です。
私もそうですが,人間ってついつい,思い込みでいろいろ決めつけてしまいます。
ちょっと視点を変えて,本当はどうなんだろう,と見直してみると,いろんな気づきもあります。
あと3週間,あまり常識にはとらわれず,できることをやっていきましょう。

●わく☆すた更新情報
次のDVD教材の発売を開始いたしました。
公開セミナー「情報セキュリティスペシャリスト対策 3回コース」3回目DVD
平成23年秋期・応用情報技術者(テクノロジ編)解答解説DVD
平成23年秋期・情報セキュリティスペシャリスト試験・解答解説DVD

2012年版 10大脅威

そろそろ出るかな,と思っていたのですが,IPAセキュリティセンターが毎年発表している「10大脅威」シリーズが今日,公開されました。

プレス発表
「2012年版 10大脅威 変化・増大する脅威!」を公開
~危惧されていた脅威が被害として顕在化、影響の範囲や深刻度に応じたセキュリティ対策の見直しを~

ということで,「「2012年版 10大脅威 変化・増大する脅威!」を公開」で,2012年度版の10大脅威が掲載されています。

この10大脅威ネタは,情報セキュリティスペシャリストの試験に,とてもよく出てくるので,ひととおりチェックしておくのはおすすめです。

今年の1位は,標的型の攻撃でした。
アイテックの模擬試験もAPT(Advanced Persistent Threat:先進的で執拗な脅威)を題材にしていましたし,そろそろ標的型が,情報セキュリティスペシャリスト試験に出る可能性も高いんじゃないかな,とは感じています。

2位は,予測不能の災害です。
東日本大震災は,いろんなところに影響がありましたし,BCPがらみは今回も出そうです。
情報セキュリティスペシャリストの試験だと,前回の平成23年午後2問1(医療情報システム)でもBCPが出ていましたし,過去問をチェックしつつ,基本を押さえておくことは大切だと思います。

3位の,「共通思想集団による攻撃」は,確かに最近はいっぱい起こってますね。

4位以下は,今までと同じような感じですね。
といっても,5位のWebサーバを狙った攻撃は,確実に出題されるでしょうし,6位のスマートフォンも,そろそろ出そうです。
新しい脅威も,以前から言われている脅威も織り交ぜて,バランス良くいろいろ掲載されています。

「勉強して覚えよう」という感じじゃなく,楽しく読み物を読むぐらいの感じで確認しておくと,面白いと思います。
時事ネタも押さえつつ,楽しく学習していきましょう。

広く浅く,穴のないように勉強する

お問い合わせがあったので,ちょっとわく☆すたからのお知らせです。
今週末3月25日に予定しております,わく☆すた公開セミナー「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」は,他のセミナーのように,セミナー参加者への終了後のDVD配布は行いません。
代わりに,YouTubeの動画配信で,限定公開する予定です。
10月頃までは見られるようにしますので,秋試験の受験をメインに考えられている方も,よろしければご検討ください。

あと,このセミナーは,他のセミナーと違い,時間を1時間延長して,17:50まで開催します。
徹底解説 応用情報技術者教科書」をテキストに,1日みっちり午前分野全部を学習します。
先日,「午前の勉強をしっかりやる」でも書きましたが,応用情報技術者試験は,午前をしっかり理解しながら学習することで,午後にもある程度対応できるようになります。
弱点をつぶして,全体的な実力のベースアップをはかるのにもおすすめです。

応用情報技術者試験は,「専門的な深い知識」を問うための試験ではありません。
IT分野全般についてひととおり知っていて,一人で業務をこなせる,というレベルの試験です。
イメージとしては,入社3年程度の社員で,専門家になるための駆け出しの人,という感じです。
午後の試験で出てくる登場人物を見ると,だいたいのイメージがつかめると思います。
例えば,応用情報技術者平成23年秋午後問5のネットワークの問題では,システムエンジニアのC君と,若手社員のD君が出てきます。
このC君が応用情報技術者レベル,D君が基本情報技術者レベルぐらいかと思います。
D君が作ったありえないネットワークについて突っ込みを入れて,適切なネットワークに修正していく,そんな感じの役割がC君です。
ネットワークについてちゃんとわかっている必要はありますが,かといってそんなに難しいことをやるわけではありません。問題では,社員10人のSOHOオフィスでネットワーク設計し,基本的なルータの設定を行っているだけです。
それぞれの分野について深く知っているに越したことはありませんが,だからといって,1分野だけ深い知識がある,ということだとかえって合格は遠くなります。
午後では6分野選択する必要がありますし,午前ではまんべんなく,すべての分野が出てきます。
なるべく穴をなくすよう,広く浅く学習することが,合格のためには大切になります。
ストラテジ系やマネジメント系は,基本情報技術者やITパスポートと,それほどレベルは変わらないので,順番にステップアップしていると比較的楽だと思います。
テクノロジ系は難しくはなっていますが,数学的なことは全部わかっていなくても大丈夫です。
特に,最初の基礎理論の分野は,午後のプログラミングに対応しますが,それほど深く学習しなくても大丈夫です。
昔のソフトウェア開発技術者の試験に比べて,確実に易しくなっている分野ですし,アルゴリズムを極める必要はあまりありません。
苦手意識がある人も多い分野だと思いますが,ある程度やったら,手放して他の分野もやった方が賢明です。
応用情報技術者試験の一番大変な点は,「範囲が広い」点だと感じています。
最初の方の分野はやったけど,最後の方の分野は手つかず,ということのないよう,まんべんなく学習していきましょう。

●ちょっと補足です。
わく☆すた公開セミナー「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」は,「徹底解説 応用情報技術者教科書」を約12%割引で購入できる,「書籍付きセット」もありますので,まだ本を購入していない方はご検討下さい。

過去問題を納得いくまで考える

ちょっとわく☆すたからのお知らせです。
開催を検討しておりました,公開セミナー「情報セキュリティスペシャリスト過去問解説 平成23年春(特別)」のコースについては,日程的に厳しいこともあり,今期の開催を見送ることになりました。
代わりとして,「情報セキュリティスペシャリスト過去問解説DVD 平成23年秋」は発売いたします。公開セミナーの抜粋ですが,今週末頃には発売できる予定です。
また,午後2の演習としては,4月7日(土)に会場が確保できましたので,セミナー&勉強会としての開催を考えています。このあたりは,また正式に決まりましたらお知らせいたします。
最近気づいたのですが,情報セキュリティスペシャリスト試験は,直近本試験問題の解答解説の出版が,他の区分に比べて格段に少ないです。
多分,平成23年秋の過去問解説でちゃんと詳しく書いてあるのは,アイテックの「徹底解説 情報セキュリティスペシャリスト本試験問題〈2012春〉」ぐらいだと思います。
他の高度区分だと,情報処理教科書にも解説があることが多いのですが,情報セキュリティは,過去問ではなく模擬試験が掲載されています。
年2回ですし,去年の秋試験の前には2012年度が発売されていたので,仕方ないのかな,とは思いますが,比較対象がないのは,ちょっと残念です。
他の参考書や問題集に載っているのも,大体平成23年春までの過去問です。
個人的な感覚では,平成23年秋の問題は,他の年度に比べても若干難易度が高く,演習しておくとかなり勉強になると感じています。最後の模擬試験的な感じででも,解いてみるのはおすすめです。
基本的に,高度区分の勉強では,過去問3回分は確実に理解することが大切です。
特に,情報セキュリティスペシャリストは,単に答えを見て「そうか」と思うだけでなく,「なぜその答えが導き出せるのか」をしっかり考えて理解することが必要です。
それが理解できると,本番での新しい問題にも対応できるようになります。
過去問を納得いくまでしっかり考えて,確かな実力をつけていきましょう。

午前の勉強をしっかりやる

応用情報技術者試験は,午前と午後の両方で60点以上をとると合格できます。
そして,午前は選択式,午後は記述式ですし,午後の方が深い内容を問われて,難易度は高いです。
でも,だからといって,「午後ができれば合格する」かというと,そうでもありません。
特に,実務経験のある方は,午後は実務に近い問題を選べば解きやすいと思いますし,午前の方が難しいと感じる人も多いと思います。
午前は試験範囲が広く,全問必須です。
そして,試験に出てくる分野全般を,広く浅く,でも基本情報技術者試験よりは少し深く,学習する必要があります。
きちんと勉強しさえすれば受かりますが,逆に,全然勉強しないと突破できないのが午前です。
突破率,ということを考えても,午前は意外と難関です。
年度,期によって違いますが,午前の方が突破率が低く,多くの人が午前で足切りにあう,という時も良くあるのです。
ちなみに,応用情報技術者試験の過去4回分の突破率を,午前,午後別に求めると,以下のようになります。

突破率  午前  午後
22年春 38.5% 53.1%
22年秋 37.4% 61.7%
23年春 51.0% 40.7%
23年秋 51.6% 46.1%

突破率の高い去年でも,午前で半分近く,足切りにあっています。
油断していると簡単に足元をすくわれるのが午前です。
それに,午前をちゃんと勉強していると,その知識で解ける午後問題も多いです。
午後は,午前で出てくるような分野のうちから1つを選んで,理解しているかどうかを深く問う,という形態をとります。
ですので,午前の知識があると,問題は解きやすいですし,ちゃんと理解しながら知識をつけていると,午後問題にも対応できます。
午前と午後の勉強は,全然別ではないのです。
平成20年度以前のソフトウェア開発技術者試験の時には,合否を分けるのは午後(午後1,午後2)という傾向が強かったのですが,応用情報技術者試験はそれほどではありません。
むしろ,午前の範囲が広くなった分,難易度が上がって,午前突破が難しくなっています。
逆に,午後は1つにまとまって,好きな問題を選択できるようになった分,突破しやすくなっています。
高度区分の場合は,明らかに午後が合否を分けるので,今の時期は午後対策中心にするのが王道です。
でも,応用情報技術者試験の場合には,午前に力を入れて勉強することは,状況次第では午後対策より大切なことがあります。
午後の問題を解いてみて,ある程度解けそうなら,知識を補うことで午後の点数アップも見込めます。
ただ,そのためには,ちゃんと理解しながら知識を身につけることが大切です。
単に丸暗記するだけでは,午後にはつながらないと思います。
午前問題を解くときには,用語の暗記だけでなく背景を理解し,周辺知識も身につけておく,というぐらいの姿勢で臨むと,確実に実力がついてきます。
午前の勉強は,単純なようでいて実は結構奥が深いです。
全体的にベースアップするためにも,午前の勉強もしっかりおこなっていきましょう。

模擬試験の使い方

先週はiTEC,今日は資格の学校TACで模擬試験の会場受験が行われました。
模擬試験を会場受験する一番の効用は,「時間をきっちり計って問題を解ける」ことだと感じてます。
自宅で勉強していると,なかなか時間を計ってその通りに勉強,というのはやりづらいです。
午前や午後1まではできるとは思いますが,午後2の問題をきっちり解く,というのは,なかなか大変だと思います。
特に,高度区分の午後2を2時間集中して解く,という体験は,一度やっておくと役立ちます。
情報セキュリティスペシャリストの場合は,2時間では時間が余ることが多く,でも見直しをして最後まで粘ると点数が上がる,ということを体験するのは有効です。
データベーススペシャリストの場合は,「2時間では普通解けない」ことを身をもって体験するいい機会になります。
論文系は,2時間で論文を「書き切る」難しさも体験できます。
ですので,模擬試験を受けなかった方は,この「午後2を時間通り解く」という機会だけでも,作ってみることがおすすめです。
近所の図書館や会議室を借りて,過去問を使って「一人模擬試験」をやってみてもいいと思います。
あと,模擬試験は,過去の傾向や最近の技術傾向を見て,今年出そうだと予想されたものが出題されます。
ですので,出てきた問題のうち,自分が手薄だった分野があった時には,それを復習するのは効果的です。
基本的には,過去の出題傾向からよく出てくる内容が,出題形式や事例を変えて出題されます。
ですので,知らないことが出てきた時には,そこが盲点だった,と気づける効果があります。
最新技術の問題は,当たらないこともよくありますが,押さえておくと意外と出てきます。
ベストは,模擬試験を受けるまでに,過去問演習をひととおり行っておいて,「過去問と違う要素」を見つけることです。
過去問に出てくること+出たことないけど出そうなこと,の両方を押さえれば,合格の可能性はかなり高くなります。
情報処理技術者試験の模擬試験は,大学入試などと違って,点数や判定を見て一喜一憂するものではありません。
午前ぐらいは目安になると思いますが,基本的に,模擬試験でできていなくても本番で点数をとることは可能です。
受けた模擬試験はしっかり復習して,いろいろ役立てていきましょう。