株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

わく☆すたブログ ページ 53/91

「のび太」という生き方

今日は,久しぶりに,これは紹介したいな,という本に出会ったので,紹介したいと思います。
タイトルは,「「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。」。
7年前の本なのですが,中学生が書いた「読書感想文」が話題を呼んで,再度注目されているらしいです。
最近,今の時代の,21世紀型のリーダーシップってどんな感じかな,っていうのをよく考えてました。
頑張ってみんなを引っ張って,パワフルに先頭を切って動くのは,なんか20世紀型の古い感じがして,あんまりそういうのはやりたくないな,って感じていました。
のび太は,一見,なにもかもうまくいっていない子,という印象なのですが,実は,想像以上に人生を上手に歩んでいる,というのが,この本の主旨です。
実際,のび太は結局,しずかちゃんと結婚して,幸せな将来を手に入れています。
そんな,「のび太が夢を叶えられる理由」を「のび太メソッド」として紹介しているのがこの本です。
例えば,夢の叶え方,のび太メソッドに,「心配なことは,考えない」というのがあります。
のび太は先を見越して考えないので,とりあえずやってよく失敗します。でも,失敗もするけれど,繰り返しやってるうちに成功することもあります。
のび太は,先のことをあまり考えないで,今やっていることに全力を尽くしています。ですので,結果的には,失敗を繰り返しながらも前に進むことができます。
これを「ああしたら,こうなるかも」と心配しすぎて行動できなくなる,というのが私たちにありがちな失敗なんじゃないかと思います。心配しすぎて,自分で自分の手足を縛ってしまうと,何の行動もできなくって,夢を実現することができない,ということになります。
時には,のび太みたいに,失敗してもいいから行動する,というのも大切なんだな,と改めて感じました。
自分がちゃんとできないとか,ダメなやつって思ってしまいがちな人には,この本は特におすすめです。
頑張るだけが道じゃないんだな,と肩の荷が下りると思います。
ぐうたら三昧を続けながら,幸せに生きる道もあります。
のび太はのび太らしく,あなたはあなたらしく,楽しく生きていきましょう。

経済的なことを考えて問題を解く

今日,ある企業の情報セキュリティスペシャリストの講義で,面白い質問(というかつっこみ)がありました。
ある問題の解答例に,「PCとL2SWの間に,ファイアウォールを設置し」というのがあったのですが,その答えに対して,「新しい機器を買ってもいいんですか?」という質問でした。
(ちなみに,元ネタは,平成22年春午後1問4設問4(1)です)
言われてみれば,なるほど,機器を買わないで済ます方が現実では良くあるな,と感じました。
お金を使わないで,新しい機器は買わないでなんとかする,というのも,ちょっと腕の見せ所だったりします。
私の推測ですが多分,この問題の舞台のK社には,余ってる昔のファイアウォールがあったのでしょう。一時的な対策なので,多分その辺にあるものを使ったんだと思います。
私だったら,一時的に止める用途だったら,余ってるルータとかファイアウォールとか,使える機器があれば,それでとりあえずフィルタリングします。
他の区分でもそうですが,情報セキュリティスペシャリストは特に,「経済的なこと」を考える必要がある問題,って結構出てきます。ネットワークスペシャリストとかだと大企業が題材になっていることが多いからか,それほど値段の話はでてこないですが,情報セキュリティスペシャリストでは,中小企業が舞台なので,お金の話が結構多いです。
「コストの問題で,ログサーバは買えても,追記型記憶装置は買えない」とか,「広域イーサネットは高いから,インターネットVPNで済ませよう」とか,「CAを使うと高いから,自営CAにしよう」とか,問題文中のコストネタも結構多いです。
情報セキュリティスペシャリスト試験の場合,実際の現場に結構似たような状況に置かれてる感じですので,「なるべくお金をかけずに何とかする」ことを考えて,現実的な答えを書くことは大切です。
特に,「新しい機器の導入」とか,「高価なシステムを入れる」的なことは,よっぽどのことがないと書かない方が無難です。
情報セキュリティスペシャリスト試験の問題は,現実の縮図です。経済的なことなど,現実を創造しながら,問題をイメージして解いていきましょう。

基本を忘れずに押さえる

情報処理技術者試験というのは,別に知識の量を競う試験ではありません。
試験に出てくる単語をすべて覚えている必要はありませんし,マニアックな知識は,あんまり出てきません。
逆に,「この試験区分なら,ちゃんとこの辺は押さえていて欲しいよね」という,良く出てくる基本,というのはあります。
例えば,データベーススペシャリスト試験では,正規化・ER図については,これでもか,というぐらいに出てきます。ですので,この2つの基本はしっかり学習しておく必要があります。
逆に,DBMSの細かい知識などはほとんど出てきませんし,出てきても問題文に書いてあります。
情報セキュリティスペシャリストでは,ISMS・情報セキュリティマネジメントの考え方や暗号化・認証の仕組みについてはとても良く出てきます。
逆に,高度なセキュリティ技術などについてはほとんど出てきませんし,たまに出てきてもその問題を外せばすみます。
プロジェクトマネージャでは,「プロマネとはどんな人であるべきか」的な話は結構いっぱいでてきますし,その立場を深く理解しておく必要はあります。逆に,PMBOKの細かい知識などはあまり必要がありません。
システム監査も同様に,「監査人とはかくあるべし」的なことはいっぱい出てきますが,監査手法などの細かい知識はあまり出てきません。
応用情報技術者試験の午後で出てくることは,基本的に午前の延長です。ですので,まず午前に出てくる知識をひととおり押さえる必要があります。その上で,午後で選ぶ6分野について勉強できればベストです。最悪,午後の勉強ができなくっても,午前できちんと基本を身につけていれば,その場で対応できることも多いです。
情報処理技術者試験は,思っている以上に基本的なことが多く出てくる試験です。
マニアックな知識,応用的なスキルを身につけるのも悪くはないですが,まずは基本を忘れずに押さえていきましょう。

試験勉強を開始するのに限界の時期

情報処理技術者試験の申し込みの締切は,2月22日(火)20:00です。
申し込みを忘れていた方,お金を払い込むのを忘れていた方は,急いで申し込みをすませましょう。
昔,すっかり申し込んだつもりでいて,コンビニ払いでコンビニに払込に行くのを忘れていたことがあります。
ちゃんと,受付完了のメールが来ているか,確認しておきましょう。
すでに申し込まれている方も,今ぐらいが勉強を開始する時の限界です。もう2ヶ月を切っていますし,「明日から勉強しよう」を繰り返していると,だんだん時間がなくなって,勉強が間に合わなくなってしまいます。
そして,普段勉強していないと,いきなり長時間勉強しても集中力が続きません。徐々に勉強をはじめて,慣らしていく時間も必要です。
試験に合格するための最低限の勉強量が一番多いのは,応用情報技術者試験です。
試験範囲が一番広いですし,ひととおり午前分野の勉強をするだけでも,2ヶ月近くはかかると感じています。ですので,追い込んで勉強をする,というのが前提でも,今ぐらいから始めないと間に合わないと思います。
情報セキュリティスペシャリスト,エンベデッドシステムスペシャリスト,データベーススペシャリストなどのスペシャリスト系は,知識の量や深く理解するために必要な勉強量が結構多いので,こちらも時間がかかります。
今からだと参考書をやっていても間に合わないと思いますので,過去問演習に早く取りかかるのがおすすめです。
プロジェクトマネージャ,システム監査などの論文系は,知識的には十分間に合うとは思います。ただ,論文試験が初めての場合,「論文が書けるようになる」までにある程度の練習とコツをつかむ必要がありますので,2ヶ月というのはぎりぎりです。他の論文系の区分に合格されているなら,あとはその試験特有の知識と論文の書き方を身につければいいので,今からでも大丈夫だとは思います。
基本情報技術者,ITパスポートは,個人差がとても大きいです。
全くの初心者なら,今からだと全然間に合わないと思います。でも,IT系の仕事についていたり,情報系の大学や専門学校に行っているなら,基本情報技術者レベルのことはある程度やっているはずなので,今からやれば合格レベルに持っていくことは可能です。特に,プログラミングができてアルゴリズムの問題がわかるようなら,1ヶ月ぐらいの勉強でも間に合うと思います。
私自身,第二種情報処理技術者試験(今の基本情報技術者試験)の受験時には,1ヶ月ぐらいしか勉強しませんでした。学生時代に受けたのですが,アルバイトや研究でプログラミングをやっていて,C言語でプログラミングができたので,午後の勉強がほとんど必要なかったからです。
でも,その調子で第一種情報処理技術者試験(今の応用情報技術者試験)を受けようとしたら,過去問に全然歯が立たなかったので,4ヶ月ぐらいきっちり勉強して,試験に臨みました。
今から勉強する,というのは,普通に考えると,ちょっと難しい時期です。
ただ,絶対無理,というほど切羽詰まっている時期ではありませんので,現在の知識レベルや今後の勉強次第では,合格可能だと思います。
せっかく,試験に申し込まれたのでしたら,あきらめず,できる限りのことはやっていきましょう。

好きなモノにお金をかける

今日,やっとPanasonic の Let's Noteの新製品,Let's Note J10 プレミアムエディションの予約申込が始まったので,早速申し込みました。
去年からいろいろMacとかiPadとか試していましたが,結局Let's Noteが一番使いやすく,普段のノートパソコンはそれに落ち着いています。ですので,新しいモデルが出たら買おうと思っていたので,なんか待ちに待った,っていう感じです。
新しいインテルのチップセットの不具合も解消されたみたいですし,新しいCore i7を試してみるのも楽しそうです。
個人的には,仕事道具ですし会社の備品ですし,買ってもいいかな,とは思いますが,やっぱり新しいパソコンを買うときは,すごくドキドキします。
やっぱり,私はコンピュータが大好きなんだな,と買いながらすごく感じました。
今まで,いろんなものを買ってきましたが,好きじゃないモノは,買っても楽しくないし,ワクワクしないことに気づきました。
以前は,洋服とかスーツにもお金をかけていましたが,このあたりのモノは買っても全然ワクワクしないし,高い買い物をするとなんか嫌な気分になります。ですので,必要以上のお金をかけるのはやめにしました。
逆に,セミナーに行ったりとか,本を買ったり,パソコン関連のものには結構お金をかけています。やっていて楽しいですし,自分にスキルや知識が身につく過程がとっても面白いです。
何にでもお金をかける,というのではなく,緩急つけて,どこにどれだけ使うか,というのを考えて使うことは大切です。
「何にお金をかけるか」ということには,その人の価値観や生き方が表れていますし,嫌いなモノではなく好きなモノにお金をかけると,日々の生活はとっても楽しくなってきます。
特に,パソコンなど日々触れるモノは,その影響は大きいと思います。
自分の好きなモノにお金をかけて,毎日を楽しく過ごしていきましょう。

大好きなものに囲まれて働く・学ぶ

本日から,わく☆すた社内での初のセミナー,「ライフワークスクール 第1ステージ」を開催しています。
このセミナーは,大好きなことをやって幸せに豊かに生きるためのセミナーで,今回は,2日間かけて,自分の大好きを発見してライフワークを生きることがテーマです。
こういったセミナーは,普段の生活や仕事の仕方を見せる,ということも大切なので,事務所兼自宅である,わく☆すた秋葉原オフィスで開催することにしました。

引っ越し前後からの半年以上かけた断捨離の成果で,わく☆すたオフィスは,楽しいモノはいっぱいですが,不要なものはあまりありません。
具体的には,パソコンやiPad,サーバ,ネットワーク機器など,IT関連のものと,アニメとかマンガとか,自分たちの好きなモノはたくさんありますが,企業特有の書類の山とか灰色の事務机はありません。
わく☆すたのコンセプトは,「楽しく本質的なことを学ぶ」ですので,なるべく仕事中も楽しく働けるように,という風に考えています。これは,昔見た,Adobeの社内がモデルになっていて,プログラマの机の周りは,その人の好きなモノを飾る,というのがとっても楽しくっていいな,と感じたので,自分が会社作ったらそうしようと思っていました。
ということで,社内の初のセミナーでしたが,受講生さんたちに引かれたらイヤだな,と思っていた,ゲームのキャラクターのタペストリーやフィギュアも結構ウケてて,ちょっとホッとしています。^^;
ちなみに,「わくわく弁当で学ぶデータベース技術」で使っている,わく☆すた学校のミニチュアの実物は,なにげに好評でした。
わく☆すたオフィスでセミナーを行うのは初めてなのですが,今までにないぐらいアットホームで楽しい雰囲気で,すごくいい感じです。
仕事だって勉強だって,同じことをするにも,大好きな場所で,大好きなものに囲まれながら行った方が,イヤな場所で行うよりもはかどります。
可能な限り,大好きなものに囲まれるような,楽しい環境作りを行うのはおすすめです。
大好きなものに囲まれて楽しく人生を過ごしていきましょう。

イケてない自分を認める

ここ数日,うまく行かないことが続いて,ちょっとへこんでました。
ついついきついメールを送ってしまったり,計画していた勉強が進まなかったり,なんかイケてない自分をすごく感じて,こんなんじゃダメだと思っていました。
でも,そんな風に自分を責めてばっかりいると,空回りもひどくなるし,どんどんうまく行かないことが増えてしまいます。
ですので,ちょっと立ち止まって,「イケてない自分」というのを,しっかり見つめて,認めてみることにしました。
まずは,今のままの自分を,等身大でちゃんと認めます。
そして,それを認めてから,じっくりいけてる部分もいけてない部分も感じてみました。
そうすると,大分気分が楽になりました。
現時点の自分から,前に進むきっかけをつかむことができました。
なにかうまくいかないとき,「このままじゃダメだ」と,がむしゃらに頑張ってしまっても,余計に苦しくなってしまうことが多いです。
ですので,まずは等身大に自分を見つめて,今の自分をちゃんと認めていきましょう。
その上で行動すると,変な力も抜けて,スムーズに前に進めます。
どんな自分でも,持って生まれた,大切な自分です。
等身大の自分をちゃんと認めて,できることをやっていきましょう。

試験まであと2ヶ月です/平成23年度春期試験のインターネット受付締切り迫る!

先ほど,IPAのメールマガジンで,「情報処理技術者試験情報/平成23年度春期試験のインターネット受付締切り迫る!」と届きました。
インターネットじゃない受付はもう終了していますし,インターネット受付は, 2月22日火曜日20時までです。
ホントにぎりぎりで申し込むと,申し込みそびれたりすることがよくあります。
実際,ぎりぎりでコンビニ払いで申し込んで,その後コンビニの払込期限を過ぎてしまって申し込めなかった,という友人もいます。
申し込まないと絶対合格出来ませんので,とりあえずでも,申し込んじゃいましょう。
その後,試験区分を変更したり,といったことは,今月末までできますし。
あと,申し込まれた方も,試験まであとちょうど2ヶ月です。
しかも,2月は28日しかありませんので,日数でいうとあと59日しかありません。
勉強,進んでいますか?
まだ,ラストスパート,という時期ではありませんが,情報処理技術者試験は一夜漬けで勉強できる分量ではありませんので,日々の積み重ねが合否を分けます。
時期的には,通常のパターンの勉強では,基礎的な学習が終わって,過去問演習を行う時期が,今頃です。
遅れてる人は,いきなり過去問もありだと思いますし,特に高度スペシャリスト系の問題演習は,今頃からやり始めていないと,間に合わないと思います。
試験日を見据えて,着実に勉強を積み重ねていきましょう。

データベーススペシャリスト合格へのアンチパターン

先日,「情報セキュリティスペシャリスト合格へのアンチパターン」を書いたとき,データベーススペシャリスト試験に関するご要望がありました。
データベーススペシャリスト試験の場合,「この試験を受けよう!」と決める時点で,結構敷居が高いのか,あんまり問題がありそうな人は見かけません。
流行りの資格,というわけではありませんし,問題を見ただけで難しそうなのはわかるため,初心者が受ける,という勘違いはまずありませんし。
ですので,データベーススペシャリスト関連の研修は,受講生の方もレベルが高い方が多く,高度な話題でも盛り上がれて,結構楽しいのです。
ただ,それでも,「万年受験生」になってる人もそれなりにいて,「これじゃ確かに合格出来ないなぁ」と感じることはあります。
ということで,データベーススペシャリスト試験の典型的なアンチパターンを紹介します。
1.自分の業務に固執する
データベーススペシャリストで,学べない人の筆頭が,「うちの業務ではこんなことしません。」っていう人です。ひどい人になると,「正規化なんてしたら遅くなるし,しないのが当たり前」とか,平気で言ってきます。
データベースの設計は,下手にやってもなんとか動いたりするので,業務でできているからと言って,それがいいとは限りません。
「業務をよりよい方向に改善させるための方法」として,データベースの基礎理論の考え方を取り入れてみてください。
2.概念を正確に理解していない
データベーススペシャリスト試験は,究極的には,「候補キー」が正確に選べるようになって正規化が確実にできて,「カーディナリティ(数の関係)」が正確に識別にできるようになってER図が正確に書けるようになればたいがい受かります。
この辺の理解をいいかげんにして,適当に考えて問題を解いていても,あんまり身につきません。
候補キーの考え方とER図のリレーションシップのはり方を中心に,基礎理論とデータベース設計は,確実に理解していきましょう。
3.答えやパターン,テクニックを覚える
過去問題の演習は大切ですが,過去問題の答えを全部暗記しても,試験には受かりません。
これは,どの試験区分でもそうですが,データベースは,以前の答えを覚えていても全然意味がありません。
毎回題材は違いますし,解答テクニックで解こうとしてもあてはまらないことも多々あります。
特に,最近は,同じことを聞いてるんだけど「何々と聞かれたら何々と答える」的なパターンをあえて外した聞き方をしてくることも多いです。
表面的な解き方ではなく,背景にある理論と考え方を理解していきましょう。
データベーススペシャリスト試験は,情報セキュリティスペシャリスト試験とは違って,「自分の頭でしっかり考える」ことがとても大切になります。
基礎理論を理解したら,あとはその原理を応用して,実際の問題に理論的にあてはめていくのです。このとき,考えが浅いと,解答がうまく導けません。
自分で考えるのが苦手な人は,この試験は受けない方がいいかな,とも思います。
じっくり考えて答えを出す練習を行って,すべてが線でつながって,答えが一意に見えてくると,とても気持ちいいです。
そんな楽しさを味わいながら,じっくり考えて,試験対策を行っていきましょう。

受験種目を考え直すのもあり

春の情報処理技術者試験の申し込みは,団体受付や郵送の受付は今日が締切です。
インターネット受付は,来週2月22日(火)までですが,申し込んでない方は,早めに申し込みましょう。
ぎりぎりでやろうと思っていると,ついうっかりの申し込み忘れの可能性があります。
あと,申込内容の変更は,2月28日(月)までです。
試験区分や受験地を変更されたい方は,早めに行いましょう。
今のうちなら,受験種目の軌道修正も,いいと思います。
個人的には,無理に難しい試験に挑戦するより,受かりそうな試験区分に変更するのはおすすめです。
あと2ヶ月ですし,そろそろ先が見えてきたことだと思います。
特に,段階を飛び越して高度区分に挑戦している人は,基本情報技術者や応用情報技術者試験に変更する,というのが回り道に見えて結局は近道なことが多いです。
最近いろんなところで研修をしていて,一番その必要を感じることが多いのは,情報セキュリティスペシャリスト試験の受験者です。
結構,「はじめての情報処理技術者試験」で,情報セキュリティスペシャリストを受験する人が多いのを,不思議に感じています。
応用情報技術者試験合格。。。が必須とまでは言いませんが,基本情報技術者試験レベルの基礎知識がないと,勉強しても全然頭に残らないと思います。
セキュリティは応用技術なので,先にネットワークやシステム開発などの基礎的な知識は必須です。セキュリティだけ勉強すれば受かるわけではありません。
算数の基礎がなくって数学をやるようなものなので,試験を受けないにしても基礎知識は身につけてから勉強してください。
私自身も,20代の頃は結構焦ってて,「早くすごい資格を取ろう!」と,いきなりシステムアナリスト(今のITストラテジスト)やシステム監査に挑戦したことがありました。でも,全然歯が立たなくて,結局その年の受験はムダ,という感じになったこともあります。
地に足をつけて,スペシャリスト系を取ってから,アプリケーションエンジニア(今のシステムアーキテクト),プロジェクトマネージャ,と順番に取っていったら,それほど無理なくシステムアナリストも取れました。
難しい資格に挑戦して玉砕する,というのは,自分の実力を見なくてすむ,という意味ではいいのですが,後には何も残りません。
ちょっと地に足をつけて,「ホントにこの資格で大丈夫かな」というのは考えてみましょう。
情報処理技術者試験は,年に2回ありますし,着実にステップアップしていけば,3,4年あれば自分の進路に必要な資格は普通取れると思います。
無理のない範囲で着実に一歩一歩,前に進んでいきましょう。

公開セミナーが終了しました&勉強会のお知らせ

本日,わく☆すた公開セミナー「データベーススペシャリスト対策 4回コース」の3回目が無事終了しました。
今回は,テーマを「午後2の概念データモデル設計」だけに絞って,ひたすらデータモデリングを行いました。
質疑応答も活発にでて,とても盛り上がり,楽しい時間を過ごすことができました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
今回の講座の収録は無事終わりましたので,編集が終わり次第,3回目の講座DVDも発送いたします。
DVDの講座をお申込みの方は,もうしばらくお待ちください。
次回4回目は,もういちど午後2で,データモデリングの復習をしつつ,その他の午後2(システム開発,DBMSなど)についての学習を行います。
午後2の勉強で行き詰まっていたり,過去問の解き方やデータベース設計の考え方を知りたい方は,ぜひご参加ください。

あと,データベーススペシャリスト試験に関しては,今期は「勉強会」も開催しています。
次回は,「午後2のデータモデリング」に特化して,演習や議論中心の勉強会を行います。
データベースは,理論が分かっても,「できる」ようになるには演習が必要です。
基本的にわく☆すた公開セミナー受講生のための勉強会ですが,その他の方の参加も受け付けておりますので,ご都合が合えば,ご参加ください。
それでは,あと2ヶ月,楽しく学習していきましょう。

古い過去問を勉強に使う方法

データベーススペシャリスト試験は,10年前でもあまり変化がないので,直近の過去問をやり尽くしてしまった場合には,古い過去問をやるのも有効です。

本家の試験センターに,平成16年度からの分は全部,解答例と共に公開されています。
http://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_hani_sukil.html

発売されている参考書や問題集は,大体過去3~5年分ぐらいしか解説が掲載されていないので,この3~5年分をしっかり勉強した後に,それより古い問題を力試しに使う,というのはおすすめです。

問題と公開されている解答例だけを頼りに,自分でその解答の根拠を理解できるようになれば一人前です。
過去問をしっかり活用して,合格のための実力を身につけていきましょう。

深く知ると好きになる

本日は,翔泳社のオープン講座で,応用情報技術者試験対策の講座を行ってきました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございます。
こちらの講座は,3回コースですが,1回目が午前対策,2,3回目が午後対策となっています。
応用情報技術者試験の午後対策を行いたい方は,まだ空きはありますので,よろしければご参加ください。
わく☆すたの公開セミナーは,基本的に高度区分に特化して行っています。
2月13日には,「データベーススペシャリスト対策 4回コース」の3回目を行います。3,4回目は午後2に特化した内容になっております。まだ空きはありますので,午後2だけしっかり勉強したい,という方は,よろしければご参加ください。
今日,応用情報技術者試験対策で,午前の全範囲を教えていて,改めて私は,IT関連の分野は,全部好きだなぁ,と感じました。
基礎理論はものすごく理論的で面白いですし,技術要素はそれぞれ奥深い面白さがあります。システム開発やプログラミングはやっててすごくワクワクしますし,組込系も面白いです。マネジメントには人間的な面白さがありますし,最近のマイブームは経営戦略だったりします。
自分の好きな分野,向いている分野,というのはあるとは思いますが,実はどんな分野でも,「知る」というのは好きになるきっかけになるのかな,って最近感じています。
それぞれの分野について,軽く勉強するだけでなく,奥深くやればやるほど,その分野を面白く感じて,好きになっていきます。
以前,「「苦手」なものを正面から克服する」でも書きましたが,私は,昔はネットワークが苦手でした。
でも,ネットワークスペシャリストを受験するときに,ネットワークを徹底的に勉強したら,とっても大好きになりました。
昔は,マネジメント系なんて苦手,と思っていたのですが,プロジェクトマネジメントや情報セキュリティマネジメントの勉強をしていくうちに,その考え方や,人間的な泥臭さに魅力を感じるようになりました。
最近は,診断士の勉強で企業経営理論や財務会計を勉強しているのですが,深く知ると,こういった経営系の勉強も,とても面白く感じるようになってきました。
人間でも,あんまりよく知らない家は苦手でも,深く知ると好きになる,ということはよくあります。
特に,普段人当たりがあんまり良くなくって取っつきにくい人が,話して人となりをすると,意外と気があって面白い,ということはよくあります。
私の感覚だと,ネットワークなんかは,最初は取っつきにくいけど実は気の優しいお兄さん,みたいな感じです。
データベースは,なかなか納得してくれない頑固なおじいさんだけど,一度仲良くなるとすごく強い味方になる,みたいなイメージです。
なんとなく苦手,みたいな分野がある場合でも,一度深く勉強してみると,新しい魅力に目覚めることも多いです。
「ホントはとっても面白いものを隠し持ってる」と信じて,目の前の勉強したい分野と関わっていきましょう。

ネットワークスペシャリスト合格体験記:すぎなみSさん

合格体験記シリーズ,今回は,ネットワークスペシャリスト試験に合格された,すぎなみSさんです。
【受験者情報】
氏名:すぎなみS
年齢:33歳
ネットワークスペシャリスト受験:2回目
点数:
午前1 免除
午前2 88点
午後1 92点(問1と問3を選択)
午後2 71点(問2を選択)
【試験に向けて,勉強した内容】
1.午前2
精選予想500題(東京電機大学出版局)の午前2部分を2周しました。
いま思えば,午前対策に時間をかけすぎで,もっと午後対策に費やすべきだったと思います。
午前1に通過したときも同書を利用しました。午前はこの1冊で十分と思います。
2.午後1,午後2
予想問題集(アイテック情報技術教育研究部)の午後部分を2周しました。
内容が歯ごたえ抜群です。その分,この1冊だけで午後に対応できる実力を身につけられると思います。しかし,こと試験対策としてはプラスアルファで過去問演習もこなすべきです。
【当日の試験の感想】
今回は,会議や講演などに使われるイベントスペースが会場だったので助かりました。前回受験時は某D大学で,テニスの試合の歓声がやかましく,事務局に文句を言ったくらいでした。試験当日はスポーツの秋真っ只中の日曜日なので,テニスに限らず試合の開催は止められないでしょうから,この会場変更は大歓迎です。たぶん,会場使用料は割高でしょうけど。
1.午前2
総じて「ぬるい」問題ばかりでした。合格者は80点以上取れているのではないでしょうか。
2.午後1
落ちるならここと思い,集中力最大で臨みました。
ざっと問題に目を通し,組み易しと判断した問1と問3を選択。片方に時間をとられすぎるということも無く,比較的順調に解けました。
まずまず歯ごたえのある問題で,ネットワークスペシャリスト試験として当然の難易度と思います。
3.午後2
午後1に比べれば何とかなるだろう少々楽観視していたのですが,問題に目を通して,まったくもって組み難しのように思えて愕然としました。気を取り直し試験対策で勉強したテーマが多そうな問2を選択。しかし難易度はやはり相当なもので,途中で幾度と無く動揺し,残り1時間のところで選択替えも頭をよぎりました。
設問2までで90分近くを消費し,さらに動揺しましたが,焦る気持ちを抑えつつ,こうなったら以降は全問部分点狙いだと開き直り,とにかく各設問に歯向かいました。解答を書くための根拠や前提条件を問題文中から見つけられない設問は,試験対策で培った勘と経験でそれらを想像して解答を書きました。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
・紙に書く
頭の中で思いつくことと,それを紙に書いて表現できることの間には,結構隔たりがあります。勉強を始めて,多くの方が実感する隔たりだと思います。しかし,練習を積めば乗り越えられる隔たりだとも思います。
・記述式で使える語彙を習得する
言いたいことを紙に書いて表現できても,字数オーバーでは元も子もありません。同じことをより少ない字数で表現できる語彙のストックを,普段の問題演習などから積み重ねましょう。例えば,ルーティングテーブルのことを経路表と表現すれば,字数をぐんと削減できます。
・まずは時間内で解く
普段の問題演習時から,まずは決めた時間内で解いてみることで,制限時間を意識しながら(つまり,難しい設問は後回しにして,時間内に最も多く点数を取ることを考えながら)問題を解く感覚を養いましょう。本試験では制限時間がありますから,この感覚は必須だと思います。例えば午後1なら1問で40分以内が目安でしょうか。もちろん,時間になっても答案が出来上がらなかったら,出来るまでそのまま続行です。
・まずは問題の難易度を見極める
普段の記述式問題の演習時から,解き始める前に問題にざっと目を通し,本試験でこれが出たら選択するか?を見極める練習を行いましょう。私は4段階(ぜひ選択したい,どちらかと言えば選択したい,どちらかと言えば選択したくない,選択したくない)で分類しています。そして私の判断基準は,問題文でストーリーをざっと追った後に設問を見て,瞬時に解答の方針が想像できた設問がどれだけあるか,です。本試験でも解く前に問題選択を迫られるわけですから,難易度を短時間で正確に判断できる力は重要です。
・とにかく書く
前項の3でも触れたとおり,何でもいいからとにかく書くことは重要だと思います。何か書けば部分点の1点でももらえるチャンスがありますが,白紙ではノーチャンスです。

「手」と「頭」の両方を動かして問題を解く

先日のわく☆すたTVでお答えしきれなかった質問の1つに,「データベーススペシャリストの午後対策は、とにかく手を動かして練習でしょうか」というものがありました。
データベーススペシャリスト試験の午後問題の中心となるデータベース設計は,「手を動かして練習」がとても大切です。
データベース設計で出てくる正規化,ER図などは,「わかる」と「できる」の間に結構大きな壁があります。
問題集の解答解説などを読んで,「なるほど」と理解はできても,それを実際に導き出せるとは限りません。自分で問題を解くためには,きちんと自分の頭の中に,考え方のフレームワークができあがっている必要があります。
ですので,参考書や問題集の解答を見て納得する,というだけでなく,自分の手で,実際に書いてみる,という作業が必要になってきます。
特に,候補キーを選ぶ作業と,ER図を書く作業,あと,SQLを手書きで書く作業,というのは,問題を解いて,自分の手で書いてみることで,どこができていないかが明らかになりますし,実力も身についていきます。
私も最初にデータベーススペシャリスト試験に落ちた時には,理解はできているはずなのにうまく問題が解けない,という状態でした。
ER図などは,わかってるはずなのについ線を逆に引いたり,関連に気づかず見落とし,ということもよくやりました。
ですので,2年目は,とにかく「実際に手を動かして過去問を解いてみる」ことを行いました。
といっても,分量としては過去問4年分ぐらいですが,午後2を中心に,自分で考えて問題を解いて図を書いて,それを解答例と見比べて,違ってる部分を納得するまで考える,ということを繰り返しました。
このとき,注意しなければいけないのは,ただ「手を動かす」というだけではなく,一緒に「頭を使う」ことです。
暗記系の科目だと,手を動かすことだけで手が覚える,ということはあるかもしれませんが,データベースは解答を写しても,あまり意味はありません。
自分なりに答えを書いてみて,それを手で表現することで,間違えてもそこで実力がついていきます。
データベーススペシャリストの過去問集だと正直,解答解説に納得いかないものも結構あるとは思いますが,そういうのに悩みながら,自分の頭で納得いくまで考えることには意味があります。
過去問集にケチがつけられるようになれれば,一人前です。
データベーススペシャリストのデータベース設計だけでなく,応用情報技術者試験のアルゴリズムやデータベースなども,こういった勉強の仕方が向いていると思います。
実際に,「自分の頭で考えながら手を使う」ことが,最も効率的に,学習できる手段です。
読んで理解するだけ,というのは,一見楽に見えて,あまり身につかないので,逆に遠回りになります。
「手」と「頭」の両方を動かして問題を解いていきましょう。

午前2で使える過去問

昨日は,第1回,わく☆すたTVのUstream配信を行いました。
ご覧いただいた皆様,ご質問をお寄せいただいた皆様,ありがとうございました。
質問については,twitterでいただいた質問で,当日チェックしきれなかったものもありましたので,順次ブログや次回のわく☆すたTVでお答えしていきたいと思います。
今後もブログ&Ustreamの連携で,いろんな情報をお伝えしていければ,と考えていますので,楽しみにしてください。
昨日の質問があって,ちょっと伝え切れてなかったな,と感じるところで,午前2の勉強法,というのがあります。
データベーススペシャリストやエンベデッドシステムスペシャリスト,情報セキュリティスペシャリストなどのスペシャリスト系は,基本的に過去問題をテクニカルエンジニア時代までさかのぼって学習することで,大体クリアできると思います。
ただ,プロジェクトマネージャとシステム監査,あと秋だとシステムアーキテクト,ITストラテジストというあたりは,実は試験制度が変わって,午前2の試験範囲がかなり変更されています。
ですので,昔の過去問をそのまま使っても,解けない問題が多くなってしまいます。
ですので,わく☆すたTVの中では,プロマネと監査の勉強に,「ITストラテジストの午前2の過去問」を使うことをおすすめしました。ITストラテジストの午前2は,25問全部,ストラテジ系ですので,他の試験区分の勉強をするときでも,「ストラテジ系の分野に絞った勉強」をするのに最適です。問題は,かなり難しめですが,これが解けるようになると,他の区分のストラテジ系は楽勝,という感じになると思います。
システム開発分野の補完には,システムアーキテクトの午前2もおすすめです。
私も去年受けて焦りましたが,かなり開発分野が中心の手強い問題が出てきます。過去2年分しか過去問はありませんが,こちらもやっておくとプロマネや監査でも役に立つと思います。
あと,システム監査の分野は,昔はネットワークやデータベースなどのテクノロジ系は全然出題されていなかったのですが,試験制度が変わって,午前2でテクノロジ系が結構出てきます。
これは多分,「技術を知らない人が監査する」ことへの批判から来たのだとは思いますが,システム監査をする上で,システムの技術的な知識を知っておく,というのは確かに大切なことだと思います。
といっても,レベルは応用情報技術者程度ですので,難しく感じる方は,応用情報技術者試験の過去問や参考書などで,午前2で出てくる分野だけでも補強するのはおすすめです。
他の試験区分を受けるにしても,応用情報技術者試験の時に勉強したことを忘れている人は,午前2に出てくる分野だけでも,復習をしてみる必要はあると思います。
午前2で出てくる分野,というのは,結構午後でも出てきます。直接でなくても,基礎知識が必要,という分野もあります。午後の勉強のベースになりますので,あまり手を抜かずひととおりやる方が,後の効率が良くなります。
高度区分は,情報セキュリティスペシャリストを除くと,今の試験制度で試験がはじまってから,やっと3回目です。ですので,同じ試験区分の過去問だけだと,足りない部分も結構あります。
必要な補強を行いながら,過去問演習を行っていきましょう。

継続するための環境を作る

本日,2月7日(月)21:00から,第1回「わく☆すたTV」をUstreamでお送りします。
内容としては,15分~30分ぐらいで,試験に向けてのポイントと,Q&Aを行います。
今回は初回ですし,ちょうど試験申し込み期間中ですので,今の時期からの効果的な勉強法,についてお話しする予定です。
わくすたTVのURLはこちらです。
http://www.ustream.tv/channel/wakusuta-tv
ゆるゆるとお話しますので,夜のテレビの代わりに,お気軽にご覧ください。
ただ,配信の環境の都合により,iPhoneからだと見えないかもしれません。
ちなみに,2回目以降は,3月7日(月),4月4日(月)と,毎週第1月曜日に配信の予定です。
単発にしないで,少しずつでも継続することで,皆様が継続して勉強することの助けになればな,と考えています。
私事ですが,昨日,磯子で行われたハーフマラソン大会(神奈川マラソン)に参加してきました。
去年の終わり頃から,毎月1回以上,ハーフマラソン以上の大会を走るようにスケジューリングしてきて,今回で3回目になります。
おかげで,2時間47分と,タイムは遅いのですが,最後まで走って,歩かず完走できるようにはなりました。
継続することって,大事だな,と今すごく感じています。
ちなみに,次の大会は,2月27日の東京マラソンに出場します。
テレビとか,沿道で見かけたら,応援よろしくお願いします。
継続するためには,意志の力だけだと,ついつい先延ばしになったり,やめたりしがちになります。
ですので,勉強会に参加したり,大会に出たり,試験を受けたり,といった,きっかけとなるイベントは,とっても有効です。
特に,継続して続けられる環境があると,勉強を続けることも習慣付きやすくなります。
わく☆すたTVも,そんなきっかけになれればな,と考えています。
春の情報処理技術者試験まであと2ヶ月とちょっとです。
ゴールを目指してスパートする,というにはちょっと先すぎる感じなので,なにかをきっかけに,継続して勉強を行っていきましょう。

公開セミナーが終了しました&Ustream「わく☆すたTV」のお知らせ

本日,わく☆すた公開セミナー「情報セキュリティスペシャリスト対策 1日集中セミナー」無事終了しました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。

今回の講座の収録は無事終わりましたので,編集が終わり次第DVDを発売いたします。1週間後ぐらいの発売予定ですので,遠方の方,講座に来られなかったけどDVDで学習したい,という方は,もうしばらくお待ちください。
あと,先日,「わく☆すたTVのUstream配信を行います」でもお伝えしましたが,あさって2月7日(月)21:00から,「わく☆すたTV」をUstreamでお送りします。
内容としては,15分~30分ぐらいで,試験に向けてのポイントと,Q&Aを行います。
今回は初回ですし,ちょうど試験申し込み期間中ですので,今の時期からの効果的な勉強法,についてお話しょうかな,って考えています。
Q&Aの質問は,事前にメールでも,当日のtwitterでもお受けします。
ただ,事前の質問の方が,確実にお答えできると思います。
それでは,いろんな質問をお待ちしています。

IPv4アドレス空間の枯渇

昨日2月3日,節分の日に,マイアミで式典が行われ,最後のIPアドレス(IPv4アドレス)の分配が行われました。
Yahooニュース他より)
ずーっと,「なくなるから大変」と言われ続けていたIPv4アドレス,このまま行くと今年中には本当に枯渇してしまう見込みです。
こうなると,IPv6アドレスへの移行は,今のところ唯一の長期的な解決策ですので,普及せざるを得ない方向で進んで行くのだとは思います。
ただ,既存のIPv4アドレスとの共存をどうするのか,プロバイダがどのように対応するのか,など,まだ不透明な部分も多いです。
このあたり,今年のネットワークスペシャリスト試験には,まず出そうな分野ですね。
IPv4とIPv6で相互に通信できるような互換性を持たせる方法,なんかはいかにも出そうです。
技術革新というものは,突然やってくることが多いです。
マスタリングTCP/IP入門編第4版」にもありましたが,少しずつIPv6へ移行するのではなく,ある瞬間を境にして,急速にIPv6へ移行する流れが始まる可能性があります。
今年は,本当にIPv4アドレス空間の枯渇が近づいてきました。こういうときに,人々はあわてて,移行作業を考えるものです。
突然の変化に対応するためには,基礎技術を身につけておくことは大切です。
IPv4とIPv6の動作原理をよく理解しておけば,新たな技術が出てきても,すぐに理解できると思います。
時代の変化に対応するためにも,いろんなアンテナを張りつつも,基礎技術をしっかり学習しておきましょう。

情報セキュリティスペシャリストという試験の位置づけ

ちょうど10年前,平成13年に,情報処理技術者試験に新しく「セキュリティ」の資格ができる,ということで盛り上がりました。
その名も,「情報セキュリティアドミニストレータ」。
初回は,試行錯誤で,「どんな内容が出るんだろう?」「ハッカーが受ける試験かな?」「どんなに難しいんだろう?」と,ドキドキしながら試験対策をし,受けに行きました。
試験は予想外に,どろどろした人間模様が出てきて,「私の部下は30人もいて,いちいち見ていられない。」と文句を言うF課長とか,利害関係の対立をうまくまとめるW主任とかが出てきて,とても生々しい,面白い問題でした。
高度なセキュリティ技術などの勉強していった内容はほとんど役には立ちませんでしたが,題意を読み取って問題文に合わせて答えていくと,何とか解けて,合格できました。
それから8年ぐらい行われた,情報セキュリティアドミニストレータという試験は,技術よりもそういった人間的な「マネジメント能力」を問う問題が多くでてくるものでした。企業で一番不足しているのは,「それぞれの企業でセキュリティ管理を行うことができる人材」であって,セキュリティ技術に詳しい人ではなかったからだと思います。
具体的な専門知識よりも,全体を見通せたり,人の話を聞ける(問題文から題意がちゃんと読める)人材かどうか,という適性的な部分を試していた感じがしています。
その後,平成18年にできて,3回しか試験が行われなかった「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」の試験は,そういったアドミニストレータ的なところではなく,セキュリティ技術の専門家のために新設された試験でした。
この試験では,セキュリティ技術の専門的なところはもちろん聞かれたのですが,やはりそれだけではなく,セキュリティマネジメント的な要素や,会社全体を見通したセキュリティ,というのも聞かれました。
そして,2つが合わさってできたのが,「情報セキュリティスペシャリスト」という試験です。
名前の通り「スペシャリスト」なので,情報セキュリティの専門家,という位置づけではあります。でも,マネジメント的な要素もかなり問われていて,以前は情報セキュリティアドミニストレータ試験で問われていた内容も,かなり含まれています。
情報セキュリティという技術の性質上,技術だけだと本質を見失う,という部分が大きいからだと考えています。そして,技術的な難易度は,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)に比べると下がっています。
そんな歴史的な流れと,今の問題を見ていると,私は,情報セキュリティスペシャリスト試験というのは,「情報セキュリティの管理をできる資質を持っている」ことを試しているんじゃないかな,と感じています。
具体的なセキュリティの脅威や攻撃は,それほど深くは聞かれません。
それは,実際に問題が起こったときに調べればいいですし,どんどん新しくなりますので,ただ知っていることに意味がないからだと思われます。
逆に,システム開発のことや,ネットワークやデータベース,監査など,セキュリティ以外の部分は広く浅く聞かれます。
セキュリティの問題,というのは,セキュリティ技術単独で終わることは少なく,いろんなことが複雑にからんでくることが多いからだと考えられます。
そして何より,「全体が見えて,人の話が聞けること」は,すごく重視して聞かれていると感じています。
ペーパーテスト,という限界の中で,具体的な会社の状況や人間模様を描いて,その情景から全体を大局的に見て,適切な判断を下す,という能力を,最大限に聞こうとしている試験だと思います。
ですので,知識を詰め込んでも,過去問を全部覚えても,あんまり合格には直結しません。
逆に,全体像を見ることができて,問題文がきちんと読めて,周辺分野の広く浅い知識があれば,それほど多くの内容を勉強しなくても,合格出来ます。
そしてその力は,意外と,現場でセキュリティ管理が適切にできる能力と一致します。
単なる試験,ではあるのですが,現場で必要な知識や適性が,合否に大きく影響を与えています。
そういった意味も含めて,情報セキュリティスペシャリストという試験は,個人が取って活用する,というよりも「会社がとらせたい」試験です。
この試験に受かるような人を管理者に置けば,会社で適切なセキュリティ管理ができる可能性が高いです。
官公庁などの仕事では,情報セキュリティスペシャリストを持っている人をメンバーに入れることを要求されることもあります。
システム開発の現場では,こういった人がプロジェクトに1人いれば安心です。
こんな感じの試験なので,情報セキュリティスペシャリスト試験の受験は,万人におすすめできるものではありません。
適性的な向き不向きの部分も結構大きいですし,知識を身につければ合格出来る,という類の試験ではありません。
資格試験としての評価も,他のスペシャリスト系に比べると微妙なので,単独だと弱い感じです。
セキュリティ技術の専門家,というのを示すためでしたら,ネットワークスペシャリストと共に取得することをおすすめします。
ただ,それなりの適性があって,応用情報技術者試験からのステップアップであれば,最初の高度区分として受けてみるのはいいと思います。
過去問を解いてみたりして,自分がどう感じるか,で判断してみてください。
自分の資質や現在の状況を見極めて,受ける試験を決めていくのをおすすめします。