株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 83/91

新試験制度での過去問学習

わく☆すた,美月です。
試験対策をする時,どの種目でも「過去問3回分」をやっておくのはおすすめです。試験傾向がつかめますし,解くこと自体がすごく勉強になります。簡単な試験だと,これだけで受かることもあります。


アイテックの「徹底解説 本試験問題」シリーズは,全試験区分出版されていて,書籍としては一番解説の詳しい過去問集だと思います。私も,応用情報技術者とデータベーススペシャリストは毎回執筆させていただいていますし,書き手としては,字数制限がなくしっかり説明できるので,書いていて楽しいです。^^
値段がちょっと高めですが,高いだけの価値はあると思います。文章を読んで理解するのが得意なタイプの人には,このシリーズはおすすめです。


ただ,研修でちょっと困ったのが,「2009秋 徹底解説 情報セキュリティスペシャリスト 本試験問題」。「過去問3回分」は確かに載っているのですが,さりげなく20年秋が「情報セキュリティアドミニストレータ」の問題になってます。
春の試験を見る限り,情報セキュリティスペシャリスト試験は明らかに「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」の後継なので,過去問3回分は,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)の過去問をやった方がいいです(+αで情報セキュリティアドミニストレータもやってもいいとは思いますが)。となると,本が1冊で足りなくなり,中古で手に入れる必要が出てくるので,結構悩ましいです。


と考えてみて,そういえば,過去問がそのまま使える試験って,結構少ないな,ということに思い当たりました。特に,新試験制度で,今回から範囲が変わる試験は,注意が必要です。


試験センターの「情報処理技術者試験 新試験制度の手引き」では,最後の方の<図8 新試験と現行試験の体系図>で,変わる試験と変わらない試験を図示しています。それをもとすると,過去問を使えるか使えないかは,こんな感じになるのかな,と考えています。


<範囲は変わらないので,過去問をきっちりやればOK>
 ・ネットワークスペシャリスト
 ・データベーススペシャリスト
 ・エンベデッドシステムスペシャリスト
 ・プロジェクトマネージャ (ただし,論文の形式は変更)


<ちょっと範囲が変わる試験>
 ・情報セキュリティスペシャリスト
  情報セキュリティアドミニストレータの内容も若干入ってくるため,合わせてやる
  ほうがベスト。ただ,基本はテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)
 ・システム監査
  去年までより,「情報技術において広く深い理解を求める」とある。
  ただ,他の区分を持ってるなら問題ないレベル。
 ・システムアーキテクト
  「全体最適の観点」が加わる。なので,アプリケーションエンジニアだけでなく,
  システムアナリストの午後1も解いてみるのがベター。
 ・ITサービスマネージャ

  「ITILに沿って再編し,マネジメント面をより重視」となっている。一番変わるかも。

  ITILファンデーションの問題や,プロジェクトマネージャの午後1を解いてみると
  いいかも。
 ・ITストラテジスト
  「経営寄りの事業戦略策定,IT戦略実行管理・評価の分野を追加」となっている。
  情報処理試験から外れて,中小企業診断士やMBAの勉強を加えた方が良さそう。


<範囲を変えないこともできるけど,変えることもできる>
 ・基本情報技術者
  いままでの過去問ができれば受かる。でも,ストラテジ系,マネジメント系の問題や
  表計算を選択する場合には,他の勉強が必要。
 ・応用情報技術者

  ソフトウェア開発技術者の過去問ができれば受かる。でも,ストラテジ系,
  マネジメント系を選ぶ場合は,過去問はあまり使えない。


と考えてみると,今秋の試験の場合は,「過去問がそのまま使える」試験の方が少ないなぁ,という感じです。
2,3年すると落ち着いてくるとは思いますが,今期は,「出題の範囲を予想する」ところから,実力が問われている感じです。変化を楽しむ心構えで行けば,かなり楽しめるんじゃないかと思います。

ダンプ解析は,ネットワークの基本

わく☆すた,けんけんです。
今日のタイトルは,「ダンプ解析は,ネットワークの基本」。これは,言い換えると,「トレースは,アルゴリズムの基本」とも言えるほど,大切な基本です。
ネットワークを本業にされている方は,PacMonや,Ethereal,Snifferなどの各種パケットキャプチャツールを使い,業務を行われていると思います。
ツールを使うと,各パケットの中身がリアルタイムで表示され,トラブルシューティングなどにとても役立ちます。
しかし,ネットワークの基本が身についていないと,便利なツールも機能に振り回されて,何をしていいのかわからなくなったり,表示されているパケットの意味が理解できないなどの,不幸な結果が起きてしまうことがあります。
こうならないために,一番良い方法は,

    パケットキャプチャツールで取得したパケットを,“手”で解析することです。

自分がネットワークを勉強しはじめたときに参加した勉強会の第一回目が,「ダンプ解析」でした。ダンプ解析とは,16進数で表示された,パケットのダンプを,マスタリングTCP/IPに記載されている,各種フレームフォーマットを見ながら,解析してゆくのです。
一見,遠回りな気がいたしますが,この手で行うダンプ解析を行うとどうなるかと言えば,

             ネットワークが身体で理解できます。

身体で理解できると言うことは,身体が覚えているので,ほぼ忘れることがありません。そして,ネットワークの基礎が,身体に焼き付きます。MACアドレス,IPアドレス,ポート番号がどのように動作し,3WAYハンドシェイクの実際の中身や,暗号化しないと危険な理由などが,リアルに体験でき,身につきます。
ICMP,ARP,HTTP,POP3,SMTPなどのパケットを実際に見る事で,動作を深く理解できます。
自分がネットワークに合格したのは,平成14年の秋ですが,いまだにTCP/IPの基礎は身についていて,今年の春に情報セキュリティスペシャリストを受験するときも,大変役立ちました。
また,ネットワークのデータの流れが,身体でわかりますので,トラブルシューティングを行う際にも役立つと言うか,“勘”が働いてきたりもします。これには自分も驚きました。
ただ一つデメリットがあるとすれば,初心者が行おうとすると,“はまる”ことです。各種ソフトが公開されているので,パケットのダンプは簡単に取得できますが,綺麗なダンプにならないことが多く,また,難易度がそれなりに高いので,解析を進めるのがとても大変です。
ですので,できれば経験のある人について行うのがベストだと思います。
こんな,ちょと大変だけど,メリット沢山のダンプ解析が,なんと2,000円!で学べてしまう勉強会があります。
ただの勉強会ではありません。NW合格者の指導付き,演習ネタ(ダンプ解析)たっぷりの勉強会です。
開催は,8月8日(土),千葉県松戸市で行います。(日程と場所があわない方,ごめんなさい。)
詳細は,こちらです。
もっと勉強したいぞ!と言う方には,セミナーも用意しているので,こちらもどうぞ。
参加人数に限りがありますので,お申込はお早めにお願いします。

与えることは,人生を幸せにする

わく☆すた,けんけんです。
今日は,少し変わった話題を書きますね。
「与えることは,人生を幸せにする」 こう聞いて,どう感じるでしょうか。
たぶん,「与えたら,なくなっちゃう」「他人が幸せになって,自分は不幸になる」「与えるだけじゃ,不公平だ。その分,もらわないと」 な~んて,思う人が多いんじゃないかと思います。
それは,「与えるものは有限で,流れていくものだから」という前提があるからだと思います。では,
           “与えても減らないもの”を対象にすればいいんです。
その代表的なものが,“情報”や“知恵”だと考えています。
会社員時代は,情報システム部に所属していました。学生時代からパソコン使っていた関係で,他の人より少しわかっていたんですよね。だから,聞かれたら惜しまず教えよう,サポートしようと決めて,そのとおり実行していました。
「仕事を教えたら,自分よりできるようになって,先に出世されて,自分が取り残される」なんてことは不思議と思わず,ひたすらサポートに徹していました。時には,上司に内緒で,営業マンが必要なデータをピンポイントで表示するシステムを作ったりしてました。
そうすると何がおこったかと言うと,「感謝の嵐」です。どの部署に行っても,「いつもありがとう」「たよりにしているよ」「よくきてくれたね」と歓迎されるのです。気むずかしいと恐れていた,研究所のおばさまには,行くといつもニコニコされ,コーヒーを入れてくれるので,同期入社の友人には驚かれていました。
さらに,会社を辞めるときは,合計6カ所から,送別会を開いていただきました。(そのうちの一つは,常務取締役主催です。^^;) ただの情報システム部員の送別会としては,前代未聞として,すこし有名になりました。
そんなわけで,自分の行ってきた行動は間違っていなかったんだなと確信できたのです。
この,「与える」ことは,世の成功者と言われている人たちが,日々実践していることでもあります。自分の例で,お話ししましたが,このブログを読まれている方でも,すぐに実践できることがあります。それは,
                  「ありがとう」と言うことです。
先日読んだ本に,こんなことが書いてありました。都市部に住む人は,1日で,1~2万人に影響を与える事ができるそうです。例えば,コンビニで買い物をしたときに,レジの人に「ありがとう」と言うとします。気分がよくなったレジの人は,お店に来る人来る人に良い気分で接するでしょう。そうした,良い気分が伝搬してゆき,数万人に及ぶのだそうです。
これは,会社でも家庭でもあてはまります。
                自分が与えられることを与えてゆく。
たったこれだけで,幸せになれるのなら,いいと思いませんか?
わく☆すたでも,YouTubeで問題を公開しているように,ブログやメルマガで,みなさんにいろいろお伝えしてゆこうと思っています。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。

掃除をすると仕事も勉強もはかどる

わく☆すた,けんけんです。
昨日,ノートPCの掃除をしました。ちょっと前(かなり前から?),ノートPC本体が異様に熱く,CPU温度を測るソフトで見たら,70度以上ありました。これはまずいと,以前は,裏蓋を外してファンの部分からエアーダスターを吹きかけていたのですが,今回は,キーボードも外し,ファンが上からも下からも見えている状態にして,外側からエアーダスターを吹きかけました。
そうしたら,小さな真っ黒くろすけが山のように上下から吹き出てきました。^^;
どうも,冷却用フィンの内側にホコリが貯まっていたようです。おかげで,CPU温度は60度前後になり,文章を打っていても,手のひらが熱くならずにすむようになりました。
さて,前置きが長くなっておりますが,以前ブログで,「勉強に向いてる「場所」を見つける」と言う記事を美月さんが書いています。ノートPCを掃除しおわって,この記事がふと頭に浮かんできました。
どうして,図書館やスタバで勉強するとはかどるのか。その答えがわかったのです。
それは,「目的の物しか,そこにない」からです。
どうゆうことかと言うと,勉強しにスタバに行くとします。そうすると,勉強道具とお財布が持って行くメインの持ち物になり,コーヒーを飲むことと,(別に,「抹茶 クリーム フラペチーノ」でもいいですが。^^;) 勉強すること以外やることがなくなります。つまり,場所の雰囲気もあって,やることの流れがスムーズになるからです。
言い換えると,流れを邪魔する,“ホコリ”が無い状態だからです。
そうすると,風水とかあながち正しいんだなぁとか妙に納得できてしまいます。
今,あなたが進む流れを止めているのはなんでしょうか。
不要な物は手放して,すっきりした方がよいです。
と,ここまで書いて,この本を思い出しました。
ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門
文庫本なので,すぐに読めると思いますが,読み終わった後は,無性に掃除したくなります。^^;
と言うわけで,掃除は大事なんだなぁと改めて気づいたのでした。

問題パターンに慣れる

わく☆すた,美月です。
ネットワークスペシャリスト対策の研修で,この春応用情報技術者に受かったので受けてみる,という新人の受講生を何人か指導しました。


生まれて初めて高度試験の午後問題を見る,ってことで,「えー,こんな問題なの?」「何聞いてるかわかんないよぉ」とかなり戸惑ってる様子。
確かに,言われてみると,単純に理由などを聞いてる問題はあんまりなくって,「増加要因を二つ挙げ」とか,「どのような動作によるものか」とか,独特の質問がいっぱいです。私自身は,すっかり慣れてしまっていて,違和感も感じなくなっていたのですが,改めてみると,確かに聞き方は特殊な感じがします。
びっくりしていた反応が,新鮮で楽しかったです。これからも問題演習は続くので,きっと,試験前には,ちゃんと適切な回答ができるようにはなってるはずです。


試験の問題パターンは,その試験ごとに独特なものがあります。
「情報処理技術者試験の高度区分」というくくりで見た時には,全部の試験で共通する,独特な言い回しがあるように思います。だから,1つ高度区分に受かると,2つめが取りやすいのかな,とは感じています。


昔,大学入試の時には,「その大学の入試のカラー」に慣れることは結構大切,と言われて,赤本を買い込んだ記憶があります。大学ごとに,独特の言い回し,定番問題があるので,それに慣れると,問題は解きやすくなります。センター試験対策に,「センター試験を過去10年分くらいやるとよい」という話も聞きます。


遠い記憶なので忘れそうになっていましたが,私も最初は,試験の文章に戸惑っていたことを思い出しました。最初にネットワークスペシャリストを受けた時には,何を書けばいいのか,が全然わからなかったような気がします。再受験して,過去問5年分ぐらい繰り返しやって,やっと「聞かれていることが何なのか」がつかめるようになりました。そこで,ちゃんと「問題への答え方」を理解したおかげで,その後の試験は比較的スムーズに行きました。


過去問を解いて,問題パターンに慣れる,ってのは,結構大切です。これは単に「慣れ」の問題なので,やりさえすれば誰でも身につきますし,「解いて解説見て修正」を繰り返しているうちに,段々勘所はつかめてきます。


私は,試験を受ける前には,その区分の過去問3年分は,解いてからいきます。(簡単なのだとサボったこともありますが。。。^^;)
何が出てくるかを知るだけでも大分違いますので,過去問を見てパターンに慣れる,というのは大切だと感じています。

すっぱいぶどうの話

わく☆すた,美月です。
今日10時半頃,メールマガジン創刊号を発行いたしました。初めての発行なので,いろいろ至らない点もあるかと思いますが,気軽にお楽しみください。
登録したのに届かなかった,と言う方は,ご連絡ください。


今日は,ちょっと辛口に,「すっぱいぶどう」の話です。
「すっぱいぶどう」,これは元々イソップ童話です。


きつねさんは,木の上に,おいしそうなブドウを見つけました。でも,手が届かず,食べられない。いろいろ試しても無理だったきつねさんは,最後に捨て台詞「フン,あのブドウはすっぱいのさ!」を残して去っていく。


という,有名な話です。
「本当は価値がなかった」と思い込むことで,自分を傷つけないようにする,という,人間が現実を正しく見ない時のたとえ話だと思います。
最近,いろいろ話したり,ネットで見たりしていて,「情報処理技術者試験って,このすっぱいブドウに似ているな。」と感じることが多かったので,ちょっと書いてみます。


結構多いのが,情報処理技術者試験自体の価値をおとしめる人。


「情報処理試験なんて,実務とかけ離れてるから,取っても意味ない」とか,「あんな時代遅れな試験,受けても意味ない」とかいう意見は良く聞きます。
試験自体は,時代に合わせてどんどん新しくなっていますし,結構実際の事例と同じようなものが出題されています。情報処理技術者試験のあまり改訂されていない参考書を見ただけでの思い込みなのかなぁ,とも思います。


最近直接聞かれたすごいのは,「試験に受かる人って,みんなテクニック使ってるんでしょ?」というもの。高度情報処理技術者試験は,テクニックで受かるような試験ではありません。逆に,付け焼き刃のテクニックを使うと受からない試験です。なんかいろいろ誤解されているなぁ,と感じることはよくあります。


別に,独占業務がある資格じゃないので,試験に合格したからすべてOK,というわけにはいかないのは,確かにその通りです。でも,多分,IT系の資格の中では一番役には立つと思います。IT関連の企業への就職や転職の時には,結構効いてきますし,昇進にも関係してくるところ多いですし。


次に,ある特定の試験を,やたらと神格化したがる人。その試験に受かってない人に多いです。


「ネットワークスペシャリスト」を神格化する人は,結構多いなと感じています。この試験がスペシャリスト系の最難関といわれると,個人的には?を感じるのですが,気持ちはなんとなくわかります。最初の敷居は高いですし。落ちてる人数は,オンライン情報技術者時代から含めるとスペシャリスト系で一番多いでしょうし,ちゃんと理解してないとまず受からない,という意味でまぐれ合格はないでしょうし。
ただ,これはやっぱり「すっぱいぶどう」かな,と感じています。ちゃんと勉強しさえすれば,結構受かりやすい試験です。合格率自体は,他のスペシャリスト系と差はないので,難易度的に特に難しいことはないと思います。


昔は,「情報セキュリティアドミニストレータ」が特に難しい!と触れ回っていた人がいました。これは,国語力がないと何度でも落ちるので,思い込みが激しいなど,ある特定の特徴を持った人には特に難しかったようです。その流れで,「情報セキュリティスペシャリスト」も,必要以上に,めちゃめちゃ難しいと感じてて,そう強調する人もいます。


論文系だと,「プロジェクトマネージャ」を神格化する人が結構います。確かに,アプリケーションエンジニア(現:システムアーキテクト)よりは難しいだろうとは思いますが,他の試験より抜けて最難関というほどではありません。毛色が違うので,発想の転換が苦手な人には難しいかもしれません。


。。。というのは私の一意見です。


何が難しいと感じるかは,結構個人差は大きいと思います。
ただ,自分が取れなかったというだけで,その資格を卑下したり,必要以上に難しいものに仕立て上げたりする意見は,割り引いて聞いた方がいいのかな,とは感じています。
難易度は,実際に受かった人に聞くのがおすすめです。

セミナー・勉強会を開催します

わく☆すた,美月です。
最近は,ホームページのリニューアルも行いましたし,ちょうど試験申込期間中ということで,わく☆すたでもいろんなことをはじめています。昨日紹介した「メルマガ」は,明日午前中に創刊号発行ですので,創刊号から読みたい人は,お早めにご登録ください。


さらにもう一つ,今秋の試験に向けて,わく☆すたでは,「公開セミナー」と「勉強会」の2つを始めることにしました。


公開セミナーにつきましては,5月に「今日から勉強を始めよう」というテーマで開催し,ご好評いただきました。
「また開催してほしい」という声もいくつかいただきましたので,テーマを決めて,8,9,10月の3ヶ月で,月1回ずつ開催いたします。8月は「ネットワーク」,9月は「情報セキュリティ」,10月は「超直前ポイント」とテーマを決めて,1日びっちりと講義を行います。料金は各回ごとで10,000円です。


高度区分,特にネットワークスペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト及び応用情報技術者試験を受験される方向けの内容となっています。最終回は,論文系受験者にも役立つ,合格答案の書き方の講義を行います。初心者向けではありませんので,1から説明することはありませんが,その分,エッセンスを凝縮した,濃い内容をお伝えできると思います。


今回,全く新たに始めるのは勉強会です。
こちらは,非営利団体「わくわくスタディワールド」(株式会社はつきません。^^)が開催,ということで,講師が教えるという形ではなく,みんなで集まって学ぶ場を提供します。料金は2,000円で,会場代やコピー代などの手数料,実費のみです。こちらは基本的に私(美月)は参加せず,けんけんが中心になってナビゲートします。こちらも月1回の開催です。


勉強会を思いついたのは,私もけんけんも,高度情報処理技術者試験の勉強会の恩恵をとても受けていたからです。
「だれかに教えてもらう」というのではなく,「お互いに教え合う」ことの方がより成長しますし,合格に近づきます。また,同じ目的の仲間が身近にいると,お互い励まし合えてモチベーションがとても上がります。「こうやったら受かった」とう情報交換もとても大事です。


といっても,試験の合格者が誰もいない勉強会,仲間内だけで固まってしまって外部の人を受け入れない勉強会,という形になってしまうと,「お互いの成長,合格」という方向とはかけ離れた方向に行ってしまうこともよくあります。実際,ネットワークの勉強会ということで開催したグループが,「あれ知ってる?これ知ってる?」の「重箱の隅の知識の披露会」という方向に変わっていったという話も聞きます。ですので,その試験に実際に受かった「合格者」のナビゲートは必要だと考えています。


うち(わく☆すた)のけんけんは,さりげなく高度区分5つ持っていたりするので,ナビゲートするのにはとても適任だと思います。もちろん,他の合格者のサポート,参加は大歓迎です。ただ,ここは平等に,合格者でもそうでなくても,料金は同じとさせていただきます。(元々必要経費しかもらわないので,油断するとすぐ赤字になりますし。^^;)


一応,テーマがないと集まりにくいかな,ということで,初回はテーマをネットワークにし,「ダンプ解析」をみんなでやってみよう,と考えています。
「ダンプ解析」は,実際にネットワークを流れるパケットを解析する方法で,「マスタリングTCP/IP(入門編)」と首っ引きになりながら,パケットのダンプを解析していきます。これをやると,ネットワークを学ぶのにに必要な基礎力がしっかり身につきます。


ただ,勉強会なので,内容は臨機応変に変わっていく可能性はあります。次回以降の内容予定は,参加者の意見も聞いて,決めていきたいと考えています。


ちなみに,遠方で参加できない方のために,Skypeか何か,ネットを使った勉強会のようなサポートができないかな,と思案中です。いいアイデアや要望などがありましたら教えてください。


勉強会は,「みんなで学ぶ場」なので,ただ来るだけでは実力は身につきません。きちんと参加して,関わっていく必要があります。「教えて欲しい」方は,公開セミナーの方にお越しください。
わく☆すたでは,「公開セミナー」と「勉強会」の両輪で,皆様をサポートしていきたいと考えています。皆様にお会いできるのを,楽しみにしています。

モデルの人がいると受かりやすい

わく☆すた,美月です。
昨日,現場のシステムエンジニア(SE)の人が多い集まりで,「高度区分の情報処理技術者試験なんて全然取れそうな気がしない。取れるのなんて雲の上の人だけで,ほんの一握りなんでしょ?」という話を聞きました。


これは,全然そんなことはありません。
現場のSEとして活躍しているなら,勉強しさえすれば大体取れます。経験が少なくても,ちゃんと勉強してその区分の役割に対応する実力がつけば,大体取れます。
高度区分のどれかの合格者,っていうくくりなら,知り合いに100人以上はいますが,特殊な才能の持ち主,っていう感じはあまりしません。


普通の人が,コツコツと勉強して合格した,という感じが多いです。ただ,高度区分に合格するための勉強は仕事にも役立つので,合格後仕事の幅が広がったり,転職したりして,その後活躍するというのは良くあります。なので,プロフェッショナルな人たちの集まりに行くと,高度区分の保有者の割合は多いです。


持っている人と持っていない人の違いとして,私が一番感じているのは,「まわりに合格者がいるかどうか」というのは大きいということです。これは,合格者のモデルがあると,自分にもできそうに感じて,合格しやすいということだと思います。


昨日,「データベーススペシャリストに受かりました」と嬉しそうに報告してくれた女の人がいました。彼女は,高度区分は初めての受験だったのですが,職場の先輩がテクニカルエンジニア(データベース)(データベーススペシャリストの前身)を持っていて,時々アドバイスをもらっていたそうです。


「正規化とER図がちゃんとわかれば受かるよ,と言われて,それだけ一生懸命やりました。でも,ホントに受かるなんて思いませんでした!」ととても嬉しそうにお話されていました。これは,先輩のアドバイスを素直に聞いて努力した彼女もすごいと思いますが,まわりの環境がプラスに働いたいい例です。


まわりに合格者が誰もいない状況だと,無理だと思ってしまいがちになる傾向があるようです。逆に,先輩がいっぱい持ってる,という状況だと,入ってきた新入社員がどんどん高度を取得していく,という風に伝搬するようです。


NLPなど心理学では,「モデリング」の力は大きいと言われています。「こんな風にすれば受かる」という事例が目の前にあると,合格(ゴール)までの距離もつかみやすいですし,やり方もわかります。


ですので,まわりに合格者がいる場合には,その人を参考にしてみてください。いない場合には,勉強会などの外部の集まりに行って,合格者に会うのがおすすめです。そうすると,高度区分は決して雲の上の資格ではないことはわかると思います。

国語は体育

わく☆すた,美月です。
私は,情報処理技術者試験の午後問題は,とっても速く読めますし,文章の記述も速いです。高度試験の午後1問題だったら15~20分,午後2事例問題だったら1時間あれば大体解き終わります。


でも,最初は,時間が全然足りませんでした。ちょうど10年前に,ネットワークスペシャリスト試験の勉強をしていた頃には,「こんなの1問30分で解けるわけないよ。。。」と,すごく焦っていました。過去問を5年分ぐらい何度も解いて慣れて,やっと試験日の頃には,「時間内に全部埋める」ことがやっとできるくらいになっていました。(といっても,「最後の方は間に合わないから,とりあえず何か書いとく」レベルですが。^^;)


それから何度か高度試験を受けていくうちに,段々時間的に余裕が出てきました。私が試験を早く解けるのは,試験をずっと受け続けてきたことと,仕事で試験問題を校正したり,答案を採点したり,と試験と関わり続けていることが原因だとは思います。単純に,「慣れ」というのは大きいです。


というところで,今日は「国語は体育」というテーマでお話をします。


「文章を読んだり書いたりするのが苦手なんです」という話は良く聞きます。
これを,「自分には国語の才能がない」と勘違いしている人が多いのですが,そんなことはありません。いろんな人の事例を見る限り,苦手な原因は単純に,「練習不足」です。


体育の跳び箱や逆上がりなどは,最初できなくても,練習することでできるようになります。
バスケットボールをいきなりゴールに入れられないからと言って,「君にはバスケットの才能はないね」ということは,誰も考えないと思います。


でも,これが,「国語」だと,なぜか,「自分には向かない」で終わっていたりします。理系の人だと「高校の時は,国語は入試で使わないんで捨ててました」という人も良く聞きます。これ,実は,すごくもったいない話で,こういうところが今になって足かせになることも多いのです。


学校のカリキュラム,特に国語や算数(数学)というのは良くできていて,誰でもひととおりの基礎力を身につけられるよう,すごくよく考えて作られています。なので,下手な「革新的勉強法」をやるより,本物の実力が効率的に身につきます。ただ,それは地味なので,あんまり注目は浴びず,なぜか「ムダ」ということで切り捨てられがちになります。これはすごくもったいないです。私は理系でしたが,入試に国語の試験があったので,ひととおりちゃんと勉強しました。なので,その知識は,今とっても役立っていると感じます。小論文の練習をしたのも大きいです。


だからといって,今からだと手遅れ,ということは全然ないです。「国語力不足」に気づいて勉強し直して,試験に合格していった人は大勢います。元々知識がある人だと,国語の壁を乗り越えると,一気に高度区分2,3個取る人が多いです。


私も,高校時代は体育はとても苦手でしたが,大人になって走り方とか基本から勉強して,マラソンを走れるようになりました。勉強は,いつからはじめても遅すぎることはありません。


国語は体育と同じで,いきなりできるものではなく,練習を積み重ねていけば誰にでもできるものです。文章の読み書きは,訓練次第でとても速く,そして正確になります。全然苦手な人は,「ただ本を読む」「ただ文字を書く」という練習をするだけでも,格段に違います。


今日からウォーキングを始める,ぐらいの感覚での,「今日から国語」,おすすめです。

情報セキュリティスペシャリストは簡単?

追記(2010/01/27):

その後,出題傾向の変化を受けて,新たに「情報セキュリティスペシャリストは簡単になった」を書きました。新しい傾向は,こちらをご覧ください。

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わく☆すた,美月です。
以前,「ネットワークスペシャリストと情報セキュリティスペシャリストの違い」で,ネットワークスペシャリストを先に受験した方がいい,という話をしました。ただ,「情報セキュリティスペシャリストの方が簡単で取りやすい」という話も良く聞きますので,今日はこの件についてお話ししたいと思います。


結論から先に言うと,私は,情報セキュリティスペシャリストは,「実力があるからといって受かるとは限らない。逆に,実力がなくても運良く受かることがある」という試験だと考えています。「まぐれ合格」すること,「足元をすくわれる」ことの,両方の可能性が結構ある試験です。ですので,合格者の最低ライン,と言う意味では,簡単なのかもしれません。


ちなみに,ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストは,実力がつけばちゃんと受かりますし,実力がない人はまず受かりません。知識や理解を積み重ねていって,いろんなことがつながって「腑に落ちた」感じになると合格,という分かりやすい試験です。


情報セキュリティは,ネットワークやデータベースと違って,「技術」だけではありません。『情報セキュリティは,「技術的」なことだけやっていてはダメで,「人的」「物理的」なことも考えなければならない』というのは,セキュリティの基本的な考え方で,これは情報セキュリティスペシャリストでの最大の出題ポイントです。


でも,この最大のポイントが逆に,知識がなくても,「問題文さえきっちり読めば解ける」問題を増やしています。「人的」「物理的」な話,社内の組織や人間模様,部屋やサーバの配置などは,必ず問題文に書いてあります。ですので,問題文をきちんと読みこなしさえすれば解ける問題も多いです。特に,「情報セキュリティマネジメント」に関する問題は,この傾向が強いです。「情報セキュリティマネジメント」を中心とする問題は,午後1,午後2共に1問ずつ出てきますので,これを選ぶと,あまり技術は関係なくなります。


ですので,国語力があって,要領がいい人は,セキュリティ技術に関連する知識があまりなくても受かってしまうことがあります。元々,情報セキュリティアドミニストレータは,技術的な知識があまり問われない分,国語の試験という傾向が強い試験でした。今の情報セキュリティスペシャリストでは,もちろん技術力が問われますが,うまく簡単な問題だけに当たると技術的に高いレベルの問題は解かなくてもすみます。ですので,想定されるより低い実力の人でも,運が良ければ受かってしまうことがある試験です。


逆に,油断しているとすぐに「足元をすくわれる」のも情報セキュリティスペシャリスト試験です。「技術的なことを書けばいいんだろうな」と思って解くとマネジメントの問題だったり,さりげなく「攻撃の手法を含めて」と書いているのを見落としがちになったり,ひっかかりそうなトラップが多く,気がつくと午後2が59点で落ちていた,という危険があります。


なんとなく問題のレベルが低そうなので,「こんなもんかな」と適当に解答を書くと,実はもっと高いレベルの解答を求めていた,というのもよくあります。午後2は,一見簡単そうに見えるのですが,きちんと問題の要旨をずらさずに「正解」を書き続けて合格するのは,結構大変です。


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実際に講義で教えていると,「えっ?この人受かったの?」という人でもたまに合格します。それで受かるのは,ネットワークやセキュリティの知識は全然足りない感じだったけど,国語力があって文章の読み書きはうまい,という人です。


逆に,「どうして落ちたのかわからない。。。」というぐらい悩むレベルで落ちる人も,結構多くいます。大体,午後2が55~59点台(以前だとスコア550-595ぐらい)の人が多いです。多分,設問で聞かれていることとずれた解答,というのが重なったんだとは思います。セキュリティ関連の実務をバリバリこなしていて知識があっても,落ちる時は簡単に落ちます。


実際,セキュリティの専門家やセキュリティ対策の講師をしている人でも,「落ちると怖いから受けない」という人も多いです。私も正直,もう一回受け直して,受かるかどうかは自信はありません。(多分大丈夫だとは思いますが。。。^^;)


単純に,正攻法で普通に受かる実力,というレベルを考えると,情報セキュリティスペシャリストは,


  • セキュリティ技術

  • セキュリティマネジメント

  • ネットワーク技術(ネットワークスペシャリストほどじゃないけど,それなりに高いレベル)

  • データベース技術(これは応用情報技術者レベルでOK)

  • 開発技術(応用情報技術者程度+セキュアプログラミング)

と,様々な知識が必要なので,やることは多く,レベルは高いです。また,セキュリティ技術は,基本的にネットワーク技術の上に成り立つ技術ですので,ネットワークの理解は必須です。
ですので,せっかくネットワークの勉強をするなら,ネットワークスペシャリスト試験の勉強をやってからにした方が,効率的だとは思います。最終的にネットワークスペシャリスト試験に受からなくても,ひととおり勉強しておくと,セキュリティを学ぶ時の理解の速度が全然違います。


試験の難易度の感じ方は人それぞれだと思います。
情報セキュリティスペシャリスト試験が,「一見,易しく見える」のも事実だと思います。ネットワークスペシャリストの問題は,専門用語が多いので,初めての人が読んだらわけがわからないとは思います。逆に,情報セキュリティスペシャリストは,会話が多く,初めてでも読むことはできるはずです。
ただ,「易しく見える=易しい」わけではありませんし,簡単に受かりやすい試験ではありません。


話はちょっと変わりますが,さっき考えていて,以下の傾向に気づきました。
「ネットワークスペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト」の順で受けていて,ネットワークスペシャリスト試験に合格した人は,情報セキュリティスペシャリストを次に受験する人が多いです。結構落ちるのですが,それであきらめる人は比較的少なく,何回か受けて合格します。
逆に,「情報セキュリティスペシャリスト,ネットワークスペシャリスト」の順で受けている人は,情報セキュリティスペシャリストに受かった後,ネットワークスペシャリストの問題を見て,「こんなに難しいの,解けるわけない」とか言って,一見してあきらめる人が結構います。結果,取得できる資格は1つだけになります。


実際の難易度としては,そんなに差があるわけではありません。というより,難易度としてはネットワークの方が低いんじゃないかと思います。
一見,やたらと難しそうに見える問題,難しげに書いていてよくわからない参考書などの存在が,「ネットワークスペシャリストの方が難しい」と必要以上に思わせているのかな,と感じています。


ネットワーク系の仕事を専門に行うにあたっては,ネットワークスペシャリストと情報セキュリティスペシャリストは,ペアで持っておいた方がいい資格です。どちらか片方だけだと,ちょっと片手落ちの印象を受けます。


ですので,私は,両方取る気があるのなら,ネットワークスペシャリスト,情報セキュリティスペシャリストの順番で受けた方がいいと考えています。

ホームページ,リニューアルしました

わく☆すた,けんけんです。
昨日の晩に,弊社ホームページをリニューアルしました
前々から美月さんが,「ホームページをリニューアルしよう!」といろいろ思索を重ねていたのですが,難航しておりました。旧ホームページまで,全て1から手作りだったので,骨組みを作るのに,一苦労なのです。
そんな時に,一筋の光が・・・  そう,先日ブログの記事「楽しいものを見つける」ご紹介した,「恋のSEO!」(YouTube)の元のサイト,「賢威」のホームページでした。
美月さんが,ページを読んで,そのサイトの考え方にいたく共感し,いきなり,「賢威のテンプレートを買う!」とか言い出したのです。「ちょっと一晩考えて,それでも必要だったら購入しましょう。」と提案したのですが,それでも購入することに。
(この,「一晩おいて考える」方法は,結構使えますよ。)
そして,テンプレートのソースコードのあまりの美しさに,美月さんがとても感動し,開発者魂を揺さぶられ,「賢威」テンプレートをベースにホームページをリニューアルすることになったのでした。
自分も少しお手伝いしまして,いまどきのWeb開発を体験しました。(tableタグって,ほとんど使わないんですね。^^;)
一言で言うと,「楽です!」。「cssでベースを作ってあると,こうも違うのか!」 と自分も感動してしまいました。
ホームページを作りたい方は,この「賢威」はおすすめかもしれません。それほど高価でもないですし,バージョンアップも無料ってのも,太っ腹です。(有る程度,htmlとcssの知識が必要なので,初心者向きではないですけどね。)
システム運用をしていた経験から,ホームページ移行時にミスが無いように,「移行チェック表」を作成し,移行はスムーズに行われました。予想していた,ブログなどの外部サイトのリンク修正も終了し,リニューアルは終了しました。
しかし,とんでもない物が今朝発覚しました。それは,

               YouTubeからのリンク
です。^^;
今,約400本の動画をYouTubeで公開してまして,その詳細テキストに弊社リンクを記載しています。そのURLが変更されているので,全ての動画の詳細テキストを変更する必要があるのです。(が~ん。)
そんなわけで,今日のお仕事は,YouTubeの詳細テキスト変更です。\(^^;ヲイ
さて,話しを元にもどしまして,新ホームページは,「見やすい・役立つ・楽しい」をコンセプトに作っており,以前よりかなりバージンアップしています。ぜひ,アクセスしてくださいね。
http://www.wakuwakustudyworld.co.jp/

【告知】情報セキュリティスペシャリスト・平成21年春・過去問DVDの発売を開始しました

株式会社わくわくスタディワールドでは,情報処理技術者試験の過去問題解答解説DVDを販売しています。

このたび,今年(平成21年,2009)の春に行われた,「情報セキュリティスペシャリスト」試験の解答解説DVDを発売しました。まだ,どこからも出ていない,業界最速での発売です。

このDVDは午後問題の解説に特化し,DVD3枚組の構成になっており,収録時間は,なんと5時間22分にも及びます。周辺知識も所々散りばめながら,たっぷり解説しています。(午前問題の解説は,YouTubeで公開予定です。)

なお,平成19年春,20年春の「テクニカルエンジニア(情報セキュリティス)」試験の解答解説DVDも発売中ですので,あわせてご利用下さい。

詳しい内容は,『情報セキュリティスペシャリスト』解答解説DVDのページをご覧ください。

今回の発売をもって,平成21年(2009)秋向けの解答解説DVDがそろいました。

 ・応用情報技術者
 ・ネットワークスペシャリスト
 ・情報セキュリティスペシャリスト

また,初めて受験される方は,『合格への道標(みちしるべ)』DVDをおすすめいたします。計画の立て方,勉強法を詳しく解説しています。ご購入者限定のシークレット・ページで,おすすめ参考書,おすすめしない参考書を公開しています。AP,NW,SC試験に対応しています。

最後に,弊社DVDが,Amazon様での取扱を開始いたしました。Amazon様では,クレジットカード決済が可能です。一度,Amazon様へ納品後の発送となるため,お急ぎの方は,弊社サイトからどうぞ。

今後とも,わくわくスタディワールドをよろしくお願いします。

勉強は,実は楽しい

わく☆すた,美月です。
「勉強」って聞くと,なにかすごくイヤなもの,仕方なくやるものっていうイメージがあるようですが,実は,勉強は,とっても楽しいものです。


というと,「そんなわけない!」と言ってくる人も多いのですが,実際,勉強ができる人は大体楽しんでやってます。大学の研究なんかは,好きでないとつとまりませんし,皆さんにも「好きな勉強」は必ずあると思います。


よく,「学生時代の勉強はとってもつまらなかった」という人に詳しく話を聞いてみると,全教科の勉強がつまらなかった,という人はあまりいません。「英語はイヤだったけど,化学は面白かった」とか,好きなものも何個かはあったはずです。私は,数学や物理はパズルみたいでわくわくして好きでしたが,地理とか歴史はまるで苦手でした。(なので,センター試験では,社会は「倫理・政経」で受けるという裏技を使ってます。^^;)


これは,学校の教育が,「得意なもの,好きなものを伸ばす」ではなく,「苦手なものを減らす」ことを中心に行われているのが原因だとは感じています。でも,実は,大人の勉強では,イヤなことはやらなくてもいいのです。


子どもの頃には,すべての職業に必要な基礎力を身につけるため,嫌いなことも勉強するのはある程度しょうがないとは思います。でも,大人の場合,平均的に何でもそこそこできる人より,一芸に秀でた方が,仕事の幅は広がります。


特に,IT技術者の場合,開発もそこそこ,ネットワークもそこそこ,と中途半端にできる人よりも,「セキュリティは俺に任せろ」的な特技があった方が,まわりからも頼りにされますし,仕事の質も上がります。


情報処理技術者試験は,当たり前ですが,「情報処理技術=IT」の試験です。ですので,IT,コンピュータが好きな人が勉強するには,実はとっても楽しいはずです。コンピュータは嫌い,という場合には,別の試験を受けた方がいいと思います。


情報処理技術者試験を受けるにあたって,大事な資質としては,やっぱり,「コンピュータが好きなこと」だと感じています。試験で一番受かりやすいのは,ヒマさえあれば自宅でサーバ構築していたり,セキュリティの怪しい(?)勉強会で元気に語っていたりするような人です。
「コンピュータが好き,楽しい」という気持ちさえあれば,本質的に楽しいことの勉強の連続です。


ただ,楽しい中身の勉強でも,学校の「お勉強」という感じで,無味乾燥な参考書を1ページ目から読む,きちんと課題をこなすというだけだと,つまらなくなってきます。なので,実際にソフトを動かして試してみたり,DVDを見たり講座に参加,という風な,普段とは違う行動を取った方が,楽しく学べます。


情報処理技術者試験の勉強は,一見,苦しそうですが,やりかた次第でとっても楽しく,面白いものになります。
そして,楽しむほどに合格しやすくなります


ですので,わくわくスタディワールドでは,情報処理技術者試験を楽しむ方法を,いろいろ提案して行けたらいいな,と日々考えています。

早く申し込むと受かりやすい

わく☆すた,美月です。


本日7月13日(月)10時から情報処理技術者試験の受験申込みが始まりました
情報処理技術者試験センターの受験申込みページより申込みできますので,受験される方はお早めに申し込みください。8月19日(水)20時が締切です。


今日は,情報処理技術者試験の申込に関する,様々な噂(信憑性のあるもの)についてご紹介したいと思います。


まず,試験は「早めに申し込むと受かりやすい」というのがあります。
これは,推測の域を出ませんが,多分そうだろうな,と感じています。大体,早めに申し込む人は「今年は受かる!」と気合いが入っている人が多いですし,遅くなる人は,ホントは受けたくない,と感じている人が多いと考えられるからです。


会社員時代,私が最初に勤めていた会社は,情報処理技術者試験の受験をすごく推奨する会社でした。新人研修などをやっていると,受かる気満々の人は,「申込開始したので,早速申し込みました!」っていう感じなのですが,イヤイヤな人は,会社の事務局に催促されて締切ぎりぎりに申し込む,という感じでした。


会社の場合,団体申込なので,実際の願書提出は同時期なはずですが,やっぱり早めに願書を書いて出す人は,受かりやすい傾向にありました。何事も,早めの準備は肝心です。


次に,「願書提出が早いほど,試験会場が家の近くになる」というのがあります。
これも,経験則ですが,ある程度正しいと考えています。前述の会社の団体申込の場合,最後に出す人に合わせてまとめて提出しますので,いつも願書提出はぎりぎりでした。そうすると,家から2時間ぐらいかかるところ(祖師ヶ谷大蔵とか東京国際展示場とか)に飛ばされることはよくありました。逆に,早めに提出すると,東京の受験地で申し込んでも(うちは千葉県です),お茶の水や両国など,東京でも東の方の会場を割り当ててもらえました。一説では,郵便番号をもとに最寄りの会場を割り当てているようです。


実際,願書にも,「埼玉,千葉,柏,東京,八王子,横浜・川崎,藤沢,厚木,滋賀,京都,大阪,奈良,神戸,和歌山の各試験地で収容能力を超えた場合には,それぞれ隣接の試験地での受験となります。」とちゃんと書いてありますし,収容能力を超える前に申込をするのは大切なようです。


あと,何より,「ぎりぎりに申し込むと申し込めないこともある」ことを忘れないようにする必要があります。結構何度も聞く話として,「締切ぎりぎりで,コンビニ決済で申し込んだんだけど,期限までにお金を払い込むのを忘れてしまった」という失敗があります。コンビニ決済の場合には,「払い込むのを忘れる」というリスクがありますので,それを考慮に入れる必要があります。
私も一度コンビニ決済で払い込みを忘れたことがあるのですが,気づいたのが試験申込の期限内だったので,もう一度申込をし直してなんとか大丈夫でした。^^;


いずれにしても,早めに申し込んで問題になることはありません。
試験区分や受験地などを変更したい場合には,「申込内容の変更(申込後~8/27(木)15:00)」ができますので,とりあえず申し込んでおいた方が安心です。


ってことで,私も早速申込を行おうと思います。

英語より国語(日本語)の方がよっぽど大事

わく☆すた,美月です。


最近,結構,送られてくるメールにストレスを感じることが多いです。
別に書いてある内容が気に入らないわけではありません。内容以前に,「何を言っているのかわからない,読めない」というメールが増えてきたのです。


形式的には,機種依存文字だらけで,「?」が山のように入ってくるメールがありました。これは,内容を推測して解読するのにとても労力がいります。内容的には,論理が支離滅裂だったり,ひとりごとに終始しているように見えて,返信が必要なのかどうかが謎,というのもあります。


文章で人と意思疎通ができないと,今の日本では,試験合格以前に,仕事や日常生活に支障をきたします。ちゃんと,小中学校で「文章の書き方を学ぶ」ことはすごく意味があるんだなぁ,と改めて感じました。


最近私は,日々,日本人全体の国語力低下に,危機感を持っています。
でもなぜか,社会人が勉強するときに出てくるのは国語よりも「英語」の方が圧倒的に多いです。「英語ができればかっこよくって,人生がバラ色になる」とあまり考えずに思っている人は大勢いると思います。


実際問題として,それは「英語の幻想」です。外国語ができても,ものを考える時に頭で考える言語は母国語(日本語)ですので,思考のレベルは母国語以上には上がりません。「英語ができると有利だろう」と,子どもが小さい時から外国で暮らして,英語と日本語,両方しゃべれるようにしようとすると,「バイリンガル」ではなく,どっちも中途半端な「セミリンガル」になる危険性があります。セミリンガルになると,物事を深く考えられなくなり,逆に高校レベルではどっちの言語でも授業についていけなくなります。


鈴木秀夫氏の「日本人はなぜ英語ができないか」という本によると,日本人が英語ができないのは,ひとことで言えば「必要ない」からです。外国語を勉強するのには労力がかかりますし,人間は必要がないことはすぐ忘れますので,日本人は英語ができないのです。


実際,英語ができる人が多いのは,母国語の人口が少ない,小さな国です。去年チェコにいったとき,結構どこでも英語が通じました。自国以外と関わる必要があり,他の言語が必要な国では,話せる人は多いように感じました。


逆に,日本語は,それだけでも生きていけます。正確な数字かどうかは謎ですが,Wikipediaの「言語」の項目によると,普段話されている言語の人口順位としては,日本語は第10位で,意外に多いのです。だから,日本語の翻訳本はいっぱい出版され,日本語が読めれば,古今東西の知識を得ることができます。



なにかとりとめがなくなってしまいましたが,何かを学んだり,人とコミュニケーションをとるためには,1つの言語でいいのでちゃんと使える必要があります。その1つの言語として,一番マスターしやすいのは母国語(国語,日本語)です。


自分の思考レベルは,一番使ってる言語(日本語)でいかに深く考えられるかによって決まります。日本でコミュニケーションを取るのに必要な言語は日本語です。ですので,当たり前のことですが,人と意思疎通が取れる程度の国語力(日本語力)は身につけることは大切です。


ちゃんと意思疎通ができる国語力というのは意外にレベルが高いです。「小さい頃から使ってきたから大丈夫」と油断しないで,自分の国語力を振り返ってみてください。

英語より国語(日本語)の方がよっぽど大事

わく☆すた,美月です。


最近,結構,送られてくるメールにストレスを感じることが多いです。
別に書いてある内容が気に入らないわけではありません。内容以前に,「何を言っているのかわからない,読めない」というメールが増えてきたのです。


形式的には,機種依存文字だらけで,「?」が山のように入ってくるメールがありました。これは,内容を推測して解読するのにとても労力がいります。内容的には,論理が支離滅裂だったり,ひとりごとに終始しているように見えて,返信が必要なのかどうかが謎,というのもあります。


文章で人と意思疎通ができないと,今の日本では,試験合格以前に,仕事や日常生活に支障をきたします。ちゃんと,小中学校で「文章の書き方を学ぶ」ことはすごく意味があるんだなぁ,と改めて感じました。


最近私は,日々,日本人全体の国語力低下に,危機感を持っています。
でもなぜか,社会人が勉強するときに出てくるのは国語よりも「英語」の方が圧倒的に多いです。「英語ができればかっこよくって,人生がバラ色になる」とあまり考えずに思っている人は大勢いると思います。


実際問題として,それは「英語の幻想」です。外国語ができても,ものを考える時に頭で考える言語は母国語(日本語)ですので,思考のレベルは母国語以上には上がりません。「英語ができると有利だろう」と,子どもが小さい時から外国で暮らして,英語と日本語,両方しゃべれるようにしようとすると,「バイリンガル」ではなく,どっちも中途半端な「セミリンガル」になる危険性があります。セミリンガルになると,物事を深く考えられなくなり,逆に高校レベルではどっちの言語でも授業についていけなくなります。


鈴木秀夫氏の「日本人はなぜ英語ができないか」という本によると,日本人が英語ができないのは,ひとことで言えば「必要ない」からです。外国語を勉強するのには労力がかかりますし,人間は必要がないことはすぐ忘れますので,日本人は英語ができないのです。


実際,英語ができる人が多いのは,母国語の人口が少ない,小さな国です。去年チェコにいったとき,結構どこでも英語が通じました。自国以外と関わる必要があり,他の言語が必要な国では,話せる人は多いように感じました。


逆に,日本語は,それだけでも生きていけます。正確な数字かどうかは謎ですが,Wikipediaの「言語」の項目によると,普段話されている言語の人口順位としては,日本語は第10位で,意外に多いのです。だから,日本語の翻訳本はいっぱい出版され,日本語が読めれば,古今東西の知識を得ることができます。



なにかとりとめがなくなってしまいましたが,何かを学んだり,人とコミュニケーションをとるためには,1つの言語でいいのでちゃんと使える必要があります。その1つの言語として,一番マスターしやすいのは母国語(国語,日本語)です。


自分の思考レベルは,一番使ってる言語(日本語)でいかに深く考えられるかによって決まります。日本でコミュニケーションを取るのに必要な言語は日本語です。ですので,当たり前のことですが,人と意思疎通が取れる程度の国語力(日本語力)は身につけることは大切です。


ちゃんと意思疎通ができる国語力というのは意外にレベルが高いです。「小さい頃から使ってきたから大丈夫」と油断しないで,自分の国語力を振り返ってみてください。

ツールを使いこなす

わく☆すた,美月です。


今日,フリーソフトの「Devas」をインストールして使ってみました。このソフトは,テキストを検索して置換するだけといえばだけなのですが,複数ファイルからテキストを検索して,一括置換してくれるのでとっても便利です。Unix使ってる分にはsedやawkを適当に使えばできることですが,Windowsだとなかなか簡単にできなくって,ちょっと悩んでいたのですが,ソフトで一発解決しました。使い勝手もいいので,結構おすすめです。


というところで今日は,意外と大切な「ツールを使いこなす」という技術のお話です。


業務で使ってると当たり前のように使いこなせるようになるソフトウェアのツール。フリーウェアから有料のものまでいろいろありますが,うまく使いこなせると,効率は格段に上がります。昔,私は「viの魔術師」と呼ばれたことがあるのですが,正規表現などで高度な検索,置換がこなせると,ソースコードの修正などは「あっ」という間に終わることも多いです。(下手にやると直すのが大変ですが。^^;)


先日,知り合いでホームページを作っている方が,「ATOKの単語登録に,<HTML>とか<BR>とか登録している」というのを聞いて,さすがにそれは開発環境を使った方が早いのでは。。。とアドバイスしました。Dreamweaverまで入れなくても,Eclipseのプラグインで,タグを補完してくれるものがあります。


友人のJavaのエキスパートの方が,「ツールを使えるものはちゃんと使わないとダメ。人間がやろうとするとミスを作り込む」とよく言われます。開発ツールは,途中まで書くと補完してくれますし,間違えると赤字で教えてくれます。ツールを使うことで,昔に比べるとずいぶん開発効率や品質は向上したな,と感じています。


IT関連の業務において,ツールを適切に使いこなすことは不可欠です。


で,これだけで終わったら,「ツールは大事なんだね」で終わりなんですが,実はこれ,情報処理技術者試験に結構出てきます


先ほどの「Devas」などで検索,置換に使う「正規表現」は,午前の基礎理論分野では定番の問題ですし,使いこなしていると問題を解くのは簡単になります。


午後問題での典型的な例は,平成18年秋ソフトウェア開発技術者試験午後1問2
ソフトウェアの構成管理に関する問題で,「構成管理ツール」を使用します。構成管理ソフトとは,ソースコードのバージョン管理などを行うソフトで,ソースコードの修正を行う時に,チェックアウトしてファイルをコピーし,修正が終わったらチェックインしてファイルを更新します。


この問で出題されたのは,その「チェックアウト」「チェックイン」という用語や,構成管理ソフトを使ってできること。現場でCVSなどを使ったことがあると当たり前の知識なのですが,意外と答えられない人が多かったようです。この問題のコメントには,チェックイン,チェックアウトは「正答率が低かった」と書かれています。
そういえば,「そんなの,参考書に載ってない」と言っていた人もいましたし,「問題文に書いてないのにこんなの答えられるわけがない」と怒っていた先生もいました。こういうのを答えるためには,参考書での勉強とは別の勉強(経験も含む)が必要です。


今春の午前1問7(リンクはYouTube)でも,ソフトウェアに関して出題されています。
DNSサーバを立てるソフトはBIND,Webサーバを立てる時のソフトはApacheというのは,当たり前のような気もしますが,参考書には書いてない知識です。


ネットワークスペシャリスト試験を受ける人は,一度BINDの設定をしてみるととっても役に立ちますし,サーバを立ててみるのはとってもおすすめです。他の試験区分でも,ソフトウェアを使ってみる体験というのは,いろんな場面で役立つと思います。情報処理技術者試験は,さりげなく年々新しくなっていて,実際に使われている技術がどんどん出題されています。


いろいろやってみるのは,普通に勉強するより楽しいと思いますし,手を動かして手に入れた知識は身につけやすいです。まずは,「今の仕事をより楽にするツール」ぐらいから,試してみてください。

ツールを使いこなす

わく☆すた,美月です。


今日,フリーソフトの「Devas」をインストールして使ってみました。このソフトは,テキストを検索して置換するだけといえばだけなのですが,複数ファイルからテキストを検索して,一括置換してくれるのでとっても便利です。Unix使ってる分にはsedやawkを適当に使えばできることですが,Windowsだとなかなか簡単にできなくって,ちょっと悩んでいたのですが,ソフトで一発解決しました。使い勝手もいいので,結構おすすめです。


というところで今日は,意外と大切な「ツールを使いこなす」という技術のお話です。


業務で使ってると当たり前のように使いこなせるようになるソフトウェアのツール。フリーウェアから有料のものまでいろいろありますが,うまく使いこなせると,効率は格段に上がります。昔,私は「viの魔術師」と呼ばれたことがあるのですが,正規表現などで高度な検索,置換がこなせると,ソースコードの修正などは「あっ」という間に終わることも多いです。(下手にやると直すのが大変ですが。^^;)


先日,知り合いでホームページを作っている方が,「ATOKの単語登録に,<HTML>とか<BR>とか登録している」というのを聞いて,さすがにそれは開発環境を使った方が早いのでは。。。とアドバイスしました。Dreamweaverまで入れなくても,Eclipseのプラグインで,タグを補完してくれるものがあります。


友人のJavaのエキスパートの方が,「ツールを使えるものはちゃんと使わないとダメ。人間がやろうとするとミスを作り込む」とよく言われます。開発ツールは,途中まで書くと補完してくれますし,間違えると赤字で教えてくれます。ツールを使うことで,昔に比べるとずいぶん開発効率や品質は向上したな,と感じています。


IT関連の業務において,ツールを適切に使いこなすことは不可欠です。


で,これだけで終わったら,「ツールは大事なんだね」で終わりなんですが,実はこれ,情報処理技術者試験に結構出てきます


先ほどの「Devas」などで検索,置換に使う「正規表現」は,午前の基礎理論分野では定番の問題ですし,使いこなしていると問題を解くのは簡単になります。


午後問題での典型的な例は,平成18年秋ソフトウェア開発技術者試験午後1問2
ソフトウェアの構成管理に関する問題で,「構成管理ツール」を使用します。構成管理ソフトとは,ソースコードのバージョン管理などを行うソフトで,ソースコードの修正を行う時に,チェックアウトしてファイルをコピーし,修正が終わったらチェックインしてファイルを更新します。


この問で出題されたのは,その「チェックアウト」「チェックイン」という用語や,構成管理ソフトを使ってできること。現場でCVSなどを使ったことがあると当たり前の知識なのですが,意外と答えられない人が多かったようです。この問題のコメントには,チェックイン,チェックアウトは「正答率が低かった」と書かれています。
そういえば,「そんなの,参考書に載ってない」と言っていた人もいましたし,「問題文に書いてないのにこんなの答えられるわけがない」と怒っていた先生もいました。こういうのを答えるためには,参考書での勉強とは別の勉強(経験も含む)が必要です。


今春の午前1問7(リンクはYouTube)でも,ソフトウェアに関して出題されています。
DNSサーバを立てるソフトはBIND,Webサーバを立てる時のソフトはApacheというのは,当たり前のような気もしますが,参考書には書いてない知識です。


ネットワークスペシャリスト試験を受ける人は,一度BINDの設定をしてみるととっても役に立ちますし,サーバを立ててみるのはとってもおすすめです。他の試験区分でも,ソフトウェアを使ってみる体験というのは,いろんな場面で役立つと思います。情報処理技術者試験は,さりげなく年々新しくなっていて,実際に使われている技術がどんどん出題されています。


いろいろやってみるのは,普通に勉強するより楽しいと思いますし,手を動かして手に入れた知識は身につけやすいです。まずは,「今の仕事をより楽にするツール」ぐらいから,試してみてください。

採点講評から見る記述のポイント

わく☆すた,美月です。
今日,試験センターから,平成21年春期試験の採点講評が発表されました。自分の受験したデータベーススペシャリストを見ると,午後1で,自分の選択した問1,問3は「正答率が高かった」で,選択しなかった問2は,「正答率が低かった」と書かれていたので,有利な問題を選んだんだなぁ,と改めて感じました。午後2は,丁寧に,「ER図のここが書かれていない答案が多かった」リストが載せられていて,なるほどなぁ,ととても参考になりました。やっぱり,スーパータイプ,サブタイプの認識は大切そうです。
自分の受けた試験の採点講評は,今後の参考になりますので,見てみるのはとてもおすすめです。


今日は,採点講評からみた,記述のポイントをお話したいと思います。今回の採点好評を見る限り,記述では,以下の3点のポイントが大切です。


  1. 問題文をちゃんと読むこと

  2. その試験区分の対象者の視点に立つこと

  3. 正確な知識を持っていることをわかるように書くこと

まず,採点講評を見ていると,採点の方の「もっと問題をちゃんと読んでよぉ」という心の叫びが伝わってきます。これは,私も模擬試験の採点などをよくするので,すごく共感できます。


例えば,応用情報技術者試験の問1の経営戦略では,
「設問1の(2)は,問題文中の”B社の企業体力を考慮して”という記述から,B社の経営資源全体の解答を求めていたが,個々の経営資源や競合他社との比較について記述した解答が目立った。」
「設問4は,問題文中に記述されていない事柄を推測した解答が散見された。この設問では,B社の店舗コンセプトが”豊かな食の提供”であることに留意すれば,正答を導けるはずである。」
と,「問題文中に書いてあるのに~」という感じです。


応用情報技術者試験のストラテジ系,マネジメント系は特に,問題文をきちんと読めば答えられる,逆に言うときちんと読まないと答えられない問題が多いので,このあたりが合否に大きく影響してくるんだな,と感じました。


問題文をちゃんと読む,という観点から面白いのは,プロジェクトマネージャの午後2。
今回から,午後2の論文の記述方法が若干変わったのですが,これに従わない人も結構いたようです。
「答案用紙の解答欄が設問ごとに指定されていたが,これに従わずに,設問イの論述に続けて設問ウの解答を論述したり,解答字数の指定を守らなかったりした論述も見られた。問題冊子の注意事項,設問の要求事項をよく理解して解答してほしい」
と,しっかり書かれていました。
以前からの思い込みで答案を作成すると,とんでもない間違いをするという一例です。今年から,午後1が2問選択になったり,細かいところでいろいろ変わっていますので,ちゃんと問題冊子の注意事項などの説明は読むようにしましょう。


次に,その試験区分に合わせた,「視点」というのもポイントになります。
特にプロジェクトマネージャ,システム監査などの論述試験に関しては,試験対策講座では必ず言われる「視点」の大切さについての記述が多いです。前述のプロジェクトマネージャの午後2では,
「問2,3においては,設問イ,ウでは開発者の視点からの論述が見られた。求められているのは,プロジェクトに関するプロジェクトマネージャの視点からの論述であることをしっかり認識してほしい。」
と書かれています。
プロジェクトマネージャ,システム監査の午後2の採点講評は,これ以外にも,「こんな風に書いてはいけない」という悪い具体例のオンパレードですので,一度読んでみると,とっても参考になります。


最後に,ちゃんと「正確な知識を持っていること」が分かるように書く,というのも大事なポイントです。
例えば,情報セキュリティスペシャリスト午後1問2には,こんな記述があります。
「設問2は,正答率が低かった。特に(2)は正答率が著しく低く,その中でも,”クエリストリングは暗号化されない”という誤った解答が目立った。」
クエリストリングは,HTTPヘッダに含まれる情報ですので,SSLを使えば暗号化はされます。ただ,クエリストリングはURLの一部なので,復号した後に


  • Webサーバのアクセスログ (リンク先のRefererなども含む)

  • ファイアウォールログ

  • プロキシサーバのキャッシュやログ

  • ブラウザのキャッシュや履歴

などに残ってしまうので漏れやすいのです。このあたりを踏まえて,「Webサーバのアクセスログにクエリストリングが記録されるので,ログから入力データが読み取られるおそれがある。」という風に書くと正解になります。


知識を「なんとなく」理解していると,こういった類の記述がとても甘くなります。スペシャリスト系の試験は,ポイントになるところは深くつっこんで出題され,これが結構合否を分けます。ですので,きちんと理解しながら,正確に学習しておき,問われた時にその知識が前面に出るように記述しましょう。


記述って,なんとなく書けてる気がしてしまいがちですが,実は採点官に伝わらない書き方をしていることが多いです。午後1でも午後2でも,「ちゃんと伝わるか」「問題文の見落としがないか」など,いろいろチェックしながら答案練習をしてみましょう。

自分なりの気分転換の方法を見つける

わく☆すた,美月です。
先日,IPAのイベントで東京ドームシティまで行った時,すぐ近くの遊園地がとても魅力的でした。
で,ずっと「久しぶりにジェットコースター乗りたいなぁ」と感じていたので,おととい7日,仕事は無理矢理休みにして,東京ドームの遊園地に行ってきました。
ジェットコースターや観覧車は,とっても楽しくて,久しぶりにリフレッシュできました。併設の温泉LaQuaも,いろいろそろっていて手ぶらで使えて,気持ちよかったです。
こういうところで仕事帰りに軽く遊んでいく,ってのは,普段の息抜きにもいいなぁ,と感じました。
というところで,今日は「気分転換の方法」についてのお話です。
試験に落ちて落ち込んだ時,会社でイヤなことがあったとき,苦手な仕事の締め切りが迫ってる時,どんよりした気分のままでいると,何もできなくなってしまいます。余裕があるときには,「暗い気分をじっくり味わってみる」というのも悪くないですが,忙しい世の中,なかなかそうもいってられません。
気分を変えるには,行動を変えるのが一番簡単です。
心の中は,やってる行動と連動しますので,思いっきり笑いながら暗い気分になる,ってのは難しいのです。ということで,いくつか,気分転換の方法を紹介したいと思います。
1.好きなものを食べに行く
おいしい食事は,とっても幸せになります。私は,刺身とか寿司とか,お魚系が大好きなので,おいしい和食の店は,それだけでとっても幸せな気分になります。
気分転換という意味だと,喫茶店にいってパフェを食べる,というのも甘さが幸せを呼んでくる感じです。
2.入浴剤を入れて,お風呂に入る
最近は,入浴グッズは,デパートでとっても充実しています。花の香り,ケーキの香り,森の香り・・・等,好きな香り,楽しそうな香りを選んで入浴すると,結構リフレッシュできます。
自分の家のお風呂がせまい,という場合には,スーパー銭湯やスパなどの入浴施設も楽しいです。
3.お気に入りの本を読む
小説やマンガなどで,元気が出るものを読む,ってのは気分転換の王道です。
知的生活の方法 (講談社現代新書 436)」の渡部昇一先生は捕物帖シリーズを読むのが一番,と書かれていましたし,自分の定番の本,ってのがあると,簡単に幸せな気分になります。
私は,落ち込んだ時は,なぜかマンガ「ヒカルの碁」が定番になってます。^^;
4.お気に入りのDVDを見る
本と一緒ですが,DVDの方がよりリラックスしやすいような気がします。
ハッピーエンドの幸せになるDVDやビデオを見ると,見終わる時にはなんとなく人生の感じ方が違います。ちなみに,私のお気に入りのDVDは,「三丁目の夕日」です。
5.散歩に出る
なるべく自然の多いところを散歩すると,よりリフレッシュ効果が高いです。
気分転換なときには,ウォーキングって感じでしゃきしゃき歩くよりも,適当に寄り道しながら自然とたわむれる方が,いい感じです。
6.ひとり日帰り旅に出る
1日余裕がある時,やってみると楽しいのが,「ぶらり一人旅」です。中山庸子さんの「「ひとり時間」のススメ 」でも紹介されていましたが,自分1人で行きたいところにいく,というのは,リフレッシュには最高です。
こういうときには,新幹線や飛行機など速い交通機関よりも,鈍行列車でのんびり,ってのが楽しいと思います。
7.美術館や博物館に行く
自分好みの絵や展示を見に行くのは,とっても楽しいと思います。
いろんなものを見に行くのも楽しいですが,ひとつお気に入りを決めて,そこに通うというのもおすすめです。
私は,国立西洋美術館の,いつもやってる常設展で,モネの睡蓮をひたすら眺める,ってのが地味に気に入ってます。
他にもいろいろあると思います。
なんでもいいので,何か「楽しいな」と感じられることをやってみる,というのはおすすめです。