株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 32/91

雑誌を読んで流れをつかむ

先日のSAセミナーの時,「昔,なんか翔泳社で,とても硬派な開発者向け雑誌があったような気がする。。。」ということを思い出しました。
雑誌名が出てこなかったのですが,さっき検索していて,それが「DDJ」だということが判明しました。
ドクター・ドブス・ジャーナル日本語版」,略してDDJは,20世紀の終わり頃に発刊されていた,プロフェッショナルのためのプログラミング技術誌です。
オブジェクト指向やJava,C++など,プログラミングに関するさまざまなことが特集されていました。
最近こういう,技術に特化した雑誌って少ないですね。
プログラミング雑誌だと,「日経ソフトウェア」があることはありますが,これはどちらかというと初心者向けですし。
C MAGAZINE」も休刊してしまいましたし,なかなか,硬派なプログラミング雑誌というのは,続かないですね。
そういえば情報処理技術者試験でも,一番上級プログラマ向けの試験だったプロダクションエンジニア試験はなくなりました。
最近は,技術だけでなく,経営もマネジメントも総合的に,というのが中心になっている気はします。
例えば,一番開発寄りの試験であるシステムアーキテクト試験に向けて読む雑誌,ということになると,「日経SYSTEMS」あたりが一番ぴったり来るとは思います。
論述系の試験は,実際の事例をいっぱい知っておいた方がいいので,こういった雑誌で,他の会社の事例を知っておくことは大切です。
#ちなみに,アーキテクトそのものについての雑誌,「ITアーキテクト」も休刊でしたね。。。
定期購読しなくても,大きな書店なら日経BPの雑誌を置いてあるところも多いです。
一度読んでみて,使えそうな雑誌を見つけていきましょう。

高度区分の過去問集

ネットワークスペシャリストの過去問について,これ以上なく詳しく解説したシリーズの平成23年度版,
 「ネスぺ23 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説と合格のコツ
が,いよいよ予約開始になりました。
私も予約しましたが,「ネスペ21」「ネスペ22 β版」と合わせて,3期分揃えると,ネットワークスペシャリストの試験勉強には,すごく役立つと思います。
高度区分のうち,ネットワークスペシャリストは過去問集がかなり充実しています。
定番のアイテックの「2012 徹底解説ネットワークスペシャリスト本試験問題」はもちろんありますし,翔泳社の「情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2012年版」も,過去問集と言っていいぐらいの,過去問解説の充実ぶりです。
全部揃えて比較してみるもよし,1冊をとことん学習するもよしです。
高度区分は,過去問演習が一番,合否のカギを握りますので,しっかり活用していきましょう。
それに対して,他の高度区分は,あんまり過去問集がないですね。
先日,システムアーキテクトのスタートアップセミナーを行った時にも話題になったのですが,システムアーキテクトの過去問集は,アイテックの「2012 徹底解説システムアーキテクト本試験問題」しかありません。
いい本がない,というより,年度ごとに過去問が載っている問題集が,ホントにこれしかない,というのは寂しい限りです。
多分,受験する人数が少ないのと,ネットワークスペシャリストほど過去問対策をきっちりやる必要がないところから,発売されないんだろうな,とは思います。
一応,章ごとにバラバラになっていますが,平成23年度の午後問題の解説は全部,「情報処理教科書 システムアーキテクト 2012年版」にもあるので,比較材料に使うのもいいかもしれません。
論文系の高度区分は,だいたいシステムアーキテクトと似たような感じで,前年度の過去問がちゃんと載っている問題集や参考書は,2冊ずつぐらいしかありません。
ITサービスマネージャの場合,「2012 徹底解説ITサービスマネージャ本試験問題」は過去3期分あります。また,「情報処理教科書 ITサービスマネージャ 2012年版」には,平成23年度の午後問題の解説は全部あるようです。
ITストラテジストの場合,情報処理教科書に新しい過去問があまり載っていない,という難点があるのですが,その代わりに,「ITストラテジスト完全教本 2012年版」があって,こちらに過去3期分の過去問解説が載っています。
これと,「2012 徹底解説ITストラテジスト本試験問題」があれば,とりあえず比較はできそうです。
。。。と思っていたら,ITストラテジストだけは,結構いろんな本が出ているのですね。
2012年版ITストラテジスト完全合格対策」にも,過去3期分の全問題解説があるようです。
ちなみに,私が去年,ITストラテジストを受験するにあたって使った問題集は,「2011 徹底解説ITストラテジスト本試験問題」の1冊のみです。
個人的には,下手に攻略法がいろいろ載っているものを読むよりも,シンプルに過去問だけ載っているものの方が好きです。
情報セキュリティスペシャリストは,数はいろいろ出ていますが,半年ごとにちゃんと更新されて,内容がしっかりしているのは,「2012春 徹底解説 情報セキュリティスペシャリスト本試験問題」ぐらいだと思ってます。2012年秋版は,アイテックのスケジュールによると,7/9販売予定だそうです。
過去問集の情報をまとめてみましたが,高度区分を受けるなら,参考書などとは別に,過去問集を1冊は勉強して臨むことは大切です。
そろそろ出揃ってきていますし,自分に合う1冊をうまく活用していきましょう。

午前と午後の違い

昨日は,「スタートアップセミナー 合格への道しるべ」システムアーキテクトを開催いたしました。
ご参加いただきました皆様,ありがとうございました。

論述系の試験に関するスタートアップセミナーはこちら1つだけだったので,いろんな論述系区分を受ける方に集まっていただいて,盛況でした。今後は,余裕ができたらいろいろ手を広げていきたいと思います。
情報処理技術者試験は,ITパスポート以外は,午前と午後の試験があります。
そして,基本情報技術者以外は,午後は記述式です。
午前では,広く浅く,知識や基礎的な理解を聞いてきます。
高度区分では,午前1と午前2に分かれますが,午前1では,広く浅く,すべてのIT分野の知識が問われます。
午後では,専門分野に特化して,深く理解しているか,実務に応用する力があるかどうかを試します。
ですので,実際の技術の応用例や,会社の事例をもとに,詳しく記述することが求められます。
高度区分では,午後2でより深く,実務的な能力を問う問題が出てきます。
午前と午後では,聞かれている内容の質が違うのです。

ですので,基本的に,午前と午後,それぞれで別の勉強が必要になります。
もちろん,共通する内容も多いですし,午前の勉強は午後にもつながります。
でも,片一方の勉強だけしていると,思わぬところで足をすくわれますので,両方を見据えることが大切です。
わく☆すたでは,今回の応用情報技術者試験対策は,今週末に開催する「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」と,毎月行う「応用情報技術者午後対策 3回コース」の2つに分けてセミナーを行います。
午前に関しては,全員共通なので,一度全体的に勉強することで,幅広い視野を身につけられると思います。
高度区分を含めて,応用情報技術者以上の場合,「午前レベルの幅広い知識」は,午後の勉強を開始する前に持っておく方がいいです。
情報処理技術者試験の高度区分は,専門分野ごとに分かれていますが,「その分野だけ知ってればOK」という試験ではないからです。
IT分野はそれぞれ,完全に独立しているわけではなく,いろんな分野が絡み合っています。
もともとあった基礎技術が発展していって,応用技術ができているので,基礎技術についてはしっかり学習しておくと,いろんな方面で役に立ちます。

もちろん,すべての分野の専門家になる必要はないのですが,すべての分野について,それなりに知っておくことは,業務をやる上でも,試験問題を解く上でも,応用が利くようになります。
ですので,一度広く浅く,午前1レベルで学んでおくことが必要なのです。
特に,情報セキュリティスペシャリストは,他の分野の知識が合否を分ける,といっても過言ではないほど,セキュリティ以外の要因が大きいです。
また,システムアーキテクトも,アプリケーションエンジニア時代よりも要素技術の比重が高いので,技術的な勉強もひととおり行っておく必要があります。
特に,高度区分を受験する方で,午前1免除でない方は,この時期にはまず,午前1の勉強をして,基礎知識をつけておくのをおすすめします。
その知識が,午前2や午後の勉強をするときにも役立ってきます。
ちなみに,高度の各区分での,午前1免除者の割合を「統計情報 得点(評価ランク)分布」から計算してみると,次のようになりました。

 SC  64.0%
 DB  65.4%
 ES  55.8%
 PM  58.9%
 AU  67.2%

基本的に,半分以上は午前1免除で,午前2から受ける方の方が多いのです。
午前1が免除でないときには,その午前1に対してしっかり対策を取ることが大切になります。
そして,そこで単なる暗記ではなく,ちゃんと理解しながら学習すると,その後の勉強にも役立つのです。
午前と午後では,求められているものが違うので,それぞれに対策を行う必要があります。
まずは午前から,合格を確実にしていきましょう。

ソフトウェア工学を勉強してみる

IT関連の技術者の中で一番多いのは,「システム開発をする人」かと思います。
ITスキル標準の職種としては,アプリケーションスペシャリストに該当する人が,「IT人材白書2012 データ編」で見ても一番多いです。
運用しつつ,小さな開発も行う,という人も含めたら,かなりの人が該当すると思います。
情報処理技術者試験で,そういったシステムを開発する人の資格としては,基本情報技術者->応用情報技術者->システムアーキテクトという流れになります。
これらの試験では,システム開発の内容として,「ソフトウェア工学」が出題されます。
ソフトウェア工学は,もともと,ソフトウェア危機に対応するため,効率的にシステム開発する手法が研究されたものです。
いまだに,「こうすればシステム開発はうまくいく!」という統一的な手法は存在しないので,ソフトウェア工学は,「こういう方法があるよ」というものの寄せ集めにはなっています。
でも,一度ちゃんと勉強してみると,「どういう風にシステム開発をすると失敗しやすいのか」,そして,「今回の開発に最適な手法はなにか」などを判断することができるようになります。
特に,小さな会社などで,開発プロセスがあまり定まっていないところなどだと,一度勉強して,それを取り入れてみると効果は大きいと思います。
私自身,学生時代には大学の先輩が作った会社でプログラマのアルバイトをしていました。
そこには,開発プロセスが存在せず,個人の力量と努力と根性がすべてでした。^^;
就職して,大規模なシステム開発に関わることで,そういった開発プロセスの重要性を知りました。
ちゃんと知識があれば,回避できるトラブル,というのも実はいろいろあります。
ソフトウェア工学の本は,学術的な本が多くて,あまり読みやすいのはなかったのですが,「ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業1」と「ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業2」の2冊は,かなり読みやすい本です。
新人研修などでよく使われる本ではありますが,経験者が読んでも気づきは大きいと思います。
進化していく分野なので,一度本を読んで終わり,というわけではありませんが,試験勉強としても,そして実務に役立てるという意味でも,一度しっかり勉強しておくのはおすすめです。

マルチスペシャリストになる

不在票が入っていて,受けとるのが遅れたのですが,無事,私の手元にもエンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格証書が届きました。
これで,新試験制度になってから,データベーススペシャリスト,情報セキュリティスペシャリストと合わせて,スペシャリスト系3つです。
あと,ネットワークスペシャリストが揃えば,新試験制度でのスペシャリストのコンプリートになります。
ネットワークは,昔のネットワークスペシャリストとテクニカルエンジニア(ネットワーク)があるので,後回しにしようかと思っていたのですが,せっかくなので秋に揃えるのもいいかなって考えています。
最近送られてきた日経SYSTEMSに同報されていた日経の折り込み広告に,情報処理技術者試験の特集がありました。
そこに,「マルチスペシャリストの道」ということで,いろんな情報処理技術者試験の午前問題が2問ずつ載っていて,チャレンジするようになっていました。
そして,「全てが解ければ未来が拓ける」ということで,複数の資格を取るメリットが書かれています。
確かに,最近のエンジニアの仕事は複雑化,多様化してきていますので,1つの分野の専門に優れるだけではなく,幅広い分野の知識を持つことが必要になってきています。
情報処理技術者試験の,スペシャリスト系の高度区分の場合,1つ1つが全然違った専門的な知識をテーマにしています。
データベーススペシャリストはデータベースの,ネットワークスペシャリストはネットワークのスペシャリストです。
この2つは,全然別の専門で,あまり重なるところはないのですが,両方知っておくと,障害の切り分けや複雑なシステムの効率など,いろんな側面で役立ちます。
そして,情報セキュリティスペシャリストでは,技術だけでなく人間的・組織的な面も考える必要があるので,広い視野が身につきます。大切なのは技術だけではない,ということを一番学べるのが,情報セキュリティという気がします。
また,エンベデッドシステムスペシャリストでは,これまた全然毛色の違う,組込系のこと,ハードウェアやOSなどについて学べます。機械を動かすことにもITが深く関わっていることを体感できますし,数学や物理などを復習することにもつながります。
優先するのは,自分のキャリアに合わせた,必要な資格だとは思います。
例えば,セキュリティの専門家になるのだったら,情報セキュリティスペシャリストだけでなく,ネットワークスペシャリストも一緒に持っておくと,活躍の場は広がると思います。
そして,システム開発を専門に行うなら,システムアーキテクトだけでなく,データベーススペシャリストや情報セキュリティスペシャリストを持っておくと,より安全で,効率のよいシステムを開発することができます。
資格だけ持っていても,と思うかもしれませんが,ただ単に必要に応じて勉強する,というだけだと,どうしても勉強しない部分が出てきて,穴が大きくなってしまいます。
必要な知識を体系化してあるのが資格試験なので,一度はその流れに沿って勉強するのはおすすめです。
あと,業務に関係ないスペシャリスト系の資格,というのは,一番視野が広がるので,余裕があれば受けてみるといいと思います。
特に,エンベデッドシステムスペシャリストは,仕事で関係がない人が多いとは思いますが,一度ちゃんと勉強することで,まったく違う知識が身につきます。避ける人が多い試験区分ですが,春に受けるものがない,という方は,一度挑戦してみるのもおすすめです。
ひとつの技術の専門家になれば一生安泰,という時代はもう終わっています。
いろんな分野の知識を身に付けて,マルチスペシャリストになっていきましょう。

アラン・チューリングの生誕100年

IPAによると,先日合格発表のあった,応用情報技術者及び高度区分の合格証書の発送は,6月22日(金)に行われたそうです。
週末は家にいないので,しばらく受け取れないのですが,今回も合格証書の署名は,枝野幸男経済産業大臣のようですね。
春試験の合格体験記,また募集はしていないのですが,すでにもう送られてきた方もいらっしゃいますし,今回も募集する予定です。
詳細が決まり次第,公開いたしますので,もう少しお待ちください。
去年は,ちょうど今の時期が,特別試験で,春の情報処理技術者試験が,今頃行われていました。
今日,6月23日は,アラン・チューリングの生誕100年です。
そのため,Googleのホームページでは,チューリングマシンが動いています。
ずっと動かしてると,2進数が1ずつ,順番に増えていきます。
なんとなく眺めてると,結構楽しいと思います。
追記:と思ってたら,今日のGoogle画面のチューリングマシンは,問題になってるみたいです。
アルゴリズム問題みたくなっていて,G,o,o,g,l,eの6問があるので,腕に覚えのある方は,挑戦してみると面白いと思います。
(ちなみに私は,全部解けました。v^^)
チューリングは,他にも,エニグマ暗号を解読したり,いろんな功績のある数学者ですが,私生活はかなり波瀾万丈だったようです。
掟 ~ブレイキング・ザ・コード~」という映画にもなっていたりします。
試験勉強の合間に,その技術を作り出した人たちに思いをはせるのも,楽しいですね。

気持ちよい環境を作る

今日,無印良品で,観葉植物(パキラ)を買ったので,パソコンの上に飾ってみました。
20120621pachira

ガラクタ捨てれば未来がひらける」で,パソコン1台に1つ植物があるとよい,と書かれていたので,ためしにやってみたのですが,仕事をしていても癒されて,いい感じです。
癒やし系といえば,以前あったAntec(PCケースのメーカー)ショールームに,癒やし系パソコンが展示されていました。
ここまでやらなくてもいいですが,コンピュータ関連の仕事は,無機質になりがちなので,適度に自然なものを取り込むのはいい感じです。
その他にも,最近のわく☆すたオフィスでは,キャンドルをつけたり,アロマをたいたりして,いろいろ気持ちよく仕事ができる環境を作っています。
模様替えして,かなりすっきりしたのですが,仕事の効率も上がっていい感じです。
ちなみに,写真に写っている,オレンジのケースは,自作PCケースです。
アビー」というメーカーの,おしゃれなPCケースのacubicシリーズの一品「acibic C10」です。
個人的には,パソコンは,性能だけでなく見た目の気持ちよさも重視してます。
その方が,毎日の仕事が快適になって,気持ちよく仕事できます。
といっても,性能もなにげにすごくて,マザーボードはASRockのZ77E-ITX。ディスクはCFDのCSSD-S6TM256NMPQ。CPUはCore i7-2600Kだったりします。
「仕事の効率に影響するものはケチらない」というのは,大切だと感じています。
何かを買う,というのでなくても,机の上からいらないものがなくなるだけでも,すごく気持ちよくなります。
「クリアデスク」というのは,セキュリティ対策でも大事ですが,気持ちよく仕事をするためにも役に立ちます。
マクドナルドやスターバックスで勉強がはかどる,という話もよく聞きます。
環境が変わるから,というだけでなく,よけいなものがなくって,きれいな場所だと気分良く勉強が進む,というのも一因かな,と感じています。
なんか最近どんよりしている,と感じている方は,少し環境を変えてみるのもおすすめです。
気持ちいい場所で,気持ちよく仕事や勉強を進めていきましょう。

国語セミナーを開催予定です

合格発表時のコメント欄で,午後の記述についての質問が多くありました。
情報処理技術者試験の午後は,知識ももちろん大切ですが,それだけでは受かりません。
問題文がきちんと読めて,解答が相手に伝わるように書けるか,といういわゆる国語力が,合否のカギを握ることも多いです。
といっても,そんなに高度なことが要求されているわけではなく,学校で習った「国語」,その中でも,「現代文」で習った内容ができていれば十分です。
ですので,高校までで国語が得意だった,という人は,あまり悩まずに試験に連続合格していくことが多いです。

情報処理技術者試験の高度区分の場合,明らかに「国語力」が原因で,受からないと感じられる人が結構います。
こういう人は,「一度しっかり国語を勉強しよう」と勉強し直すと,大きく流れが変わります。
以前から,「国語力を身に付ける」など,いろんな記事に書いていますが,どうやったらいいかわからない,という声もよく聞きます。
そこで,9月15日(土)に,「情報処理技術者試験の国語(仮)」ということで,国語に関するセミナーを開催しようと考えています。
内容は,もうちょっと煮詰める予定ですが,日程はこちらで確保していますので,ピンと来た方は,スケジュールに入れておいてください。
論文系の午後1は特に,国語力が大切な部分も大きいので,一度勉強しておくと役に立つと思います。

応用情報技術者試験の午後にも,国語力が必要な問題は数多くあります。
基本の土台がちゃんとしていないと,上に積み重ねる時の苦労が大きくなります。
一度足元を見て,基礎を固めていきましょう。

平成24年春期情報処理技術者試験の分析あれこれ

合格発表も終わり,統計情報も更新されたので,いろいろ分析してみました。
プレス発表 平成24年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)の合格発表について」によると,応用情報技術者及び高度各区分の合格率は,以下のとおりです。

  応用情報技術者            22.7%
  プロジェクトマネージャ        13.1%
  データベーススペシャリスト      16.1%
  エンベデッドシステムスペシャリスト  16.1%
  情報セキュリティスペシャリスト    13.7%
  システム監査             14.6%

比較すると,プロジェクトマネージャと情報セキュリティスペシャリストが,結構低いですね。
ただ,プロジェクトマネージャは,去年も13.3%ですし,22年は12.9%,これぐらいが平均だとは思います。
情報セキュリティスペシャリストは,21年秋には18.5%の合格率で,かなり高めだったのですが,その後どんどん下がって,直近だと,23年特別が13.9%,23年秋が13.5%と,13%台が平均という感じではあります。
個人的な感覚だと,平成23年以降は,情報セキュリティスペシャリストは少し難化していて,他の高度区分に近くなってきているのかな,とは思ってます。
受験者層の違いを意識するのには,同じ問題を使っている,応用情報技術者午前,高度共通午前1の突破率を見てみるとわかりやすいです。それぞれの試験区分の,午前または午前1の突破率を,「統計情報 得点(評価ランク)分布」より計算してみると,以下のとおりです。

  応用情報技術者            53.0%
  プロジェクトマネージャ        55.4%
  データベーススペシャリスト      66.4%
  エンベデッドシステムスペシャリスト  67.6%
  情報セキュリティスペシャリスト    57.1%
  システム監査             64.7%

こうやって見ると,合格率が低いプロマネとセキュリティが,午前1の突破率も低いです。
合格率の差は,この午前1の影響も大きいのかな,とは思います。
プロジェクトマネージャに関しては,今回分析していて,ちょっと気になったのが,午後2の「D」判定の多さです。
平成24年春期の「プロジェクトマネージャ試験 得点分布・評価ランク分布(PDF)」を見ると,午後2のD判定が627名,採点された人全体の15.3%もいます。
システム監査だと,同じ平成24年春期の「システム監査試験 得点分布・評価ランク分布(PDF)」だと71名で7.0%で,半分以下です。
論述式の試験の場合,基本的に題意に沿って体裁を整えていれば,D判定は出ないので,論文の書き方を知らずに受けている人が,プロマネだと結構多いのかなぁ,という印象を受けました。
情報処理技術者試験の場合,全体の合格率は結構低いですが,午前1,午前2,午後1,午後2と,1つ1つの区分で考えていくと,半分ぐらいは突破できます。
ですので,どこかを完璧にする,というより全部の対策をまんべんなく行っていく必要があります。
出題内容や形式をちゃんと把握して,次の試験に臨んでいきましょう。

わく☆すた勉強会1回目が無事終了しました

本日は,今期初の,わく☆すた勉強会でした。
午前の部,午後の部で分けて,「午前問題バトル」と「ネットワーク(ダンプ解析)」を実施いたしました。
両方一気にやると,結構大変でしたが,充実した1日となりました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございます。
ご要望が多かったので,ダンプ解析についてはもう1度,開催することを検討しています。
また,午前問題バトルは,今日初めてマークシートシステムを導入し,採点の自動化が無事成功しました。
今度は試験直前の午前対策と兼ねて,直前に実施したいと考えています。
合格発表も終わり,秋の試験に向けていよいよ本格始動,という感じです。
今回は,合格報告も続々といただいておりまして,うれしい限りです。
今日の勉強会では,懇親会は全員合格者,というぜいたくな合格祝賀パーティーでした。^^
6月中には,「スタートアップセミナー 合格への道しるべ」の情報セキュリティスペシャリスト(SC),システムアーキテクト(SA)も開催します。SC~6月20日(水),SA~6月27日(水)で,夜の18:30~20:30に順次開催していきます。
よろしければ,勉強を本格的に始めるきっかけに,または不合格の流れを変える起爆剤に,ご利用ください。
それでは,試験まで4ヶ月,また進んでいきましょう。

春の情報処理技術者試験の合格発表が行われました

本日正午,応用情報技術者及び高度区分の合格発表が行われました。
今回は,「合格者受験番号一覧」のページはスムーズに開きました。
なので,受験番号での合格確認は,スムーズでした。
「成績照会」はPCではなかなかつながらず,ちょっと苦戦しました。
ひょっとして,「ケータイならつながるかも?」と,試しにiPhoneでつないでみると,さくっとつながりました。
一応私の成績は,午前1が100.00点,午前2が80.00点,午後1が75点,午後2が80点で,エンベデッドシステムスペシャリスト試験,無事合格です。
合格された方,おめでとうございます。
多分,今が一番やる気があるときだと思いますので,この勢いで,次の試験や勉強を視野に入れてみましょう。
応用情報技術者に合格すると,高度区分は2年間,午前1が免除されます。
合格直後は,次の試験にも合格しやすいので,流れに乗って,高度区分も一気にとるのがおすすめです。
情報セキュリティスペシャリストに合格された方は,その流れで,ネットワークスペシャリストを勉強すると,技術に幅と深さが出てきます。
両方持っていると,ネットワークセキュリティの分野については,かなり役に立つと思います。
プロジェクトマネージャ試験に合格された方だと,ITストラテジスト試験がおすすめです。
経営者の目,というのも合わせて学習すると,視野が広がります。
データベーススペシャリスト試験に一番近いのは,システムアーキテクト試験かな,と感じています。
論述式の試験になりますが,データベース設計も含めたシステム設計は,午後1での頻出ネタですし。
もちろん,キャリアパスに合わせて,他にもいろんなパターンがあるとは思います。
次に向けて,最適なプランを立てていきましょう。
残念ながら,不合格だった方は,ここはしっかり「原因を見つめる」ことが大切です。
不合格は,理由がわからないと,繰り返すことが多いですし,ちゃんと見直すことが,次へとつながります。
特に,解答例などを確認して,自分に何が足りなかったのかを冷静に分析する,という作業は不可欠です。
情報処理技術者試験は,ちゃんと必要なスキルを身につければ受かる試験です。一部のすごい人だけ取れる試験ではないので,自分を客観視して,見つめなおしていきましょう。
いずれにしても,これで一区切りです。
結果にこだわっても,何も変わらないので,これを機会に,秋に向けて進んでいきましょう。

明日正午,合格発表です

秋向けに少しリニューアル,ということで,わく☆すたホームページの色を,変えてみました。
ホントはもっといろいろ変えたかったのですが,まず第1弾として,夏っぽくブルーに変身です。
明日6月15日はいよいよ,正午に合格発表ですね。
私は,受験票が見当たらなくってあせっていたのですが,デジタルデータとして受験番号とパスワードが保存されているのを発見しました。
とりあえず,何でもEvernoteに放り込んでおくと,こういうときに役に立つので安心です。^^;
ちなみに,受験票をなくして,パスワードがわからないときには,郵送で確認することは可能です。
成績照会用パスワードの照会」にあるとおり,パスワード調査依頼用紙などを書いて,郵送する必要があります。
調査に約1週間と,結構時間がかかるので,その間ちょっと落ち着かないですね。
基本情報技術者試験の合格発表はもう終わっていますので,全体の合格者受験番号一覧のページはもうできています。
現在の「合格者受験番号一覧」に試験区分ごとのリンクが貼られたら確認できます。
正午になったら,みんなが一斉にあくせすして,なかなかつながらないことが多いです。
この直後に頑張っていると,ストレスがたまりますので,余裕があれば,少し時間をおいてからの確認がおすすめです。
と思いつつ,私もついつい,すぐに見たくなってリロードを繰り返してしまうのですが。^^;
どんな結果にしろ,明らかになることで,一歩前に進めます。
せっかくなのでドキドキや怖さを十分味わいつつ,発表の時間を待ちましょう。

インキュベータとは?

情報処理技術者試験のシラバスが変更になって,「情報処理技術者試験 出題範囲 改訂版(PDF)」となりました。
そして,その中に加わった新しい用語に,「インキュベータ」があります。
午前の試験範囲で,分野としては,経営戦略マネジメントの経営戦略手法の1つとしてあげられています。
魔法少女まどか☆マギカ』のキュゥべえの本名が,このインキュベータなので,一部の人には有名な言葉だとは思いますが,その本来の意味を知っておかないと,試験では点数とれませんね。^^;
もともとの語源は,生物学の用語で「孵卵器」です。つまり,卵を人工的に孵化させるために,温度を一定に保つ機械になります。
この語源から,経営用語として,起業家の卵をうまく成功させるように,手助けをする事業者などを指す言葉として使われるようになりました。
起業したばかりの企業をハード面やソフト面で支援する事業を指します。
具体的な例でいうと,わく☆すたでよくセミナーに利用している,「板橋区立企業活性化センター」。
この施設では,起業しようとする人に向けて,創業セミナーなどを行ったり,スタートアップ用にオフィスを貸し出したりしています。
セミナーに来られた方は,入り口にいろいろ起業関連のパンフレットも置いてあるので,眺めてみるとイメージしやすいと思います。
ちなみに,企業のスタートアップに使える,オフィス用の貸し出し施設のことを,インキュベーターオフィスといいます。
東京都中小企業振興公社でも,「インキュベーターオフィス情報」として,いろんな施設が紹介されています。
創業3年ぐらいまでの若い会社を支援する,という風に,条件が定められているものが多いです。
多分,午前レベルなので,「会社を新たに起業する人を支援する事業者」ぐらいを知っておけば,問題は解けると思います。
ただ,せっかくなので,ちゃんと知っておくと楽しいです。
新しい用語もいろいろチェックして,さわやかに時代の波に乗っていきましょう。

思いっきり深くやってみる

先日のブログ記事「解答例を見て,春の試験を振り返る」ブログのコメント欄に,解答解説をいっぱい書いていただいています。
情報セキュリティスペシャリストを受験された方などは,よろしければご覧ください。
コメントにしておくのはもったいないぐらいの出来ですね。
情報セキュリティスペシャリストは,まともな過去問集は少ないですし,出版できれば役に立つのかな,とは思います。
個人的には,こういう「ムダに高品質」なものは大好きです。^^
勉強に限らず,なにかをマスターするときには,一度,「思いっきり深みにはまってみる」という体験は,すごく役に立ちます。

新しい環境に勉強しに行く

IPAが開催している,「セキュリティ・キャンプ中央大会2012」の参加募集期限が,7月9日(月)まで延長されました。
このキャンプは,情報セキュリティやプログラミングに関する人材の早期発掘と育成に向けて,22歳以下の学生・生徒に限定して募集する,4泊5日のセミナーです。
参加費は無料ですし,夏休み中の開催ですので,学生の方で,プログラミングやセキュリティが好きな人は,検討してみるといいと思います。
プログラミングなどは,適切な指導者に巡り会えると,飛躍的にスキルがアップしますので,教えてもらうチャンスを作ることは大切です。
私自身,18歳で大学に入るまでは,プログラミングは独学でしたので,私の時代にこんなのがあったら,ぜひ行ってみたい,というキャンプです。
大学に入って,大学の先輩が作った開発会社でアルバイトするときに,教えてもらいながらC言語を学習したのが,最初に学んだ機会でした。
といっても,PC98とK&Rを渡されて,「さあ,このBASICのプログラムをCに移植してみろ」みたいな感じの,実践ベースの勉強でしたが。^^;
自分一人で勉強していると,どうしても煮詰まってしまいがちです。
今だと,IT関連のセミナーや勉強会は,いろんな地方で開催されています。
試験を受けるから試験対策,という以外でも,AndroidやiPhoneアプリ開発の勉強会に行くなど,スキルアップに役立つことはいろいろあります。
特に,日常がループしていて,退屈してきたり,試験に受からなくて煮詰まってきた,なんて人には,新しい環境の刺激は,とても役立つと思います。
いろんなところに出かけていって,新しい学びを手に入れていきましょう。

「文章を書く」練習をする

高度区分では,午後2で論述式試験,つまり論文を書く区分があります。
秋の区分だと,ITストラテジスト,システムアーキテクト,ITサービスマネージャの3区分ですが,これらの区分を受ける場合は,論文を書くにあたっての準備が必要になります。
論述系の試験をはじめて受ける方や,一度も受かったことがない方は,早めに準備して,文章を書く基礎力を上げることが大切です。
というのは,情報処理技術者試験の午後2で論文を書くためには,次の3つが必要だからです。
 1.論理的に一貫性があり,読んで相手に伝わる文章力
 2.試験の形式に合わせて,題意に沿って文章を書く力
 3.その試験に対応した,実務経験やスキル
2については,それほど時間を書けなくてもなんとかなります。
テクニックという側面が大きいので,1がすでに備わっている場合には,コツがつかめれば,すぐにできるようになります。
文章が元々得意な人の場合,わく☆すたの「論文対策」でコツをつかんで,セミナー後の論文添削で,もう合格レベルの答案が書ける人もいます。
やり方や作法を知ることは大切ですが,それにはそんなに時間はかからず,1~2ヶ月あれば,合格論文は書けると思います。
3については,実際に仕事を経験するか,経験が足りない場合には午後1までの勉強や事例の研究などで補う形になります。
これについては,各試験区分でやり方が異なりますので,その試験に合った対策が必要です。
わく☆すたでは,システムアーキテクトについては,「スタートアップセミナー 合格への道しるべ システムアーキテクト」でご紹介する予定です。
2と3は,いわゆる試験対策ですが,1については,試験は関係ない基礎力です。
でも,この基礎力がない人が意外に多く,そして基礎力がない人の論文は,いくら書いても,なかなかうまくなりません。
ただ,適当に書き続けるのではなく,「ちゃんとした一貫性のある文章を書く」練習は,一度は必要になってきます。
実際には,このあたりの勉強は,高校までの「作文」で,ちゃんとやっているはずです。
ですので,学校で教わったことがしっかり身についていれば,それで十分です。
実家に帰って,大量に出てきた,小学生時代からの自分の「作文」を読み返してみました。
すると,今読んでも話が通じるような,一貫性のある作文で,出題の意図に沿ったものは◎(花丸),ひねくれいていて首尾一貫していなものは△(もう少しがんばりましょう)という形で,なにげに丁寧に採点されていました。
この訓練,やってるときには意味がわからなかったし,そんな勉強をしたことすら忘れていたのですが,実は後で役立つ勉強をしていたんだな,と改めて気づきました。
作文の書き方,高校生だと小論文の書き方などの本は,結構出ていますので,一度勉強してみるのもいいと思います。
樋口裕一の小論文トレーニング―書かずに解ける新方式でいつでもどこでもパワーアップ! (大学受験合格請負シリーズ)」など,高校生向けの小論文の書き方の本を見てみるのもありです。
文章力は,実は12年かけてじっくり養成していく,仕事の基本となる,大切な力です。
一朝一夕にできるようになるわけはないので,苦手な人は,一度じっくり腰を据えて勉強してみるのもおすすめです。
そうすれば,試験だけでなく,仕事のドキュメントなど,さまざまな場面で活きてくると思います。

快適な学習環境とは?

広島の実家に帰っていて,改めて感じたのは,ここの空間(自分の家)って,かなり勉強や仕事がしやすいな,ということでした。
東京の自分の家に居るときよりも,明らかにいろんな作業がスムーズです。
よく考えたら,この家で大学入試の勉強もしたし,大学院入試の時にも1ヶ月ぐらい実家に帰って勉強したし,ここには何か,勉強をはかどらせる環境が整っているのかなぁ,と思いました。
ということで,その原因を探って,自分の家もいい環境にしよう,と目論んでいます。
うちの実家には,クーラーがありません。
でも,それで暑い,ということはあまりなく,風が家の中を通り抜けるので,結構涼しかったりします。
庭に緑が多く,虫はいますが,網戸やアースノーマットで対処します。
とはいえ,東京でクーラーなしは,現実的ではなさそうです。^^;
お金を持っている人が,軽井沢の別荘などに「避暑」に行くのは,なんかわかる気がしました。
あと,「人の目」があるというのは,大きいなぁ,と感じました。
実家だと,母はまだ仕事も続けていますし,6時前には動き始めて,洗濯や朝食の支度を始めますので,ついついつられて起きます。
普段はぎりぎりまで寝てることが多いので,これだけでもいろいろ効率的です。
「早起きは三文の得」とは,よくいったものですね。
と,わかっていても,私は朝が苦手なので,できるかどうか自信ないですが。。。^^;
あと,よけいな「遊び道具」がないことも大きいかな,とも思いました。
ゲームとか,本とか,ついつい見てしまうグッズがないと,いろいろはかどります。
一人暮らしでも,家にいるよりスターバックスの方が勉強がはかどったりするのは,この理由が大きいかな,と感じています。
最後に,これって意外と重要なのかな,とも思ったのが,仏壇です。^^;
毎朝,父の遺影に手を合わせて,拝む習慣って,なんか心がシャキッとする感じがします。
宗教っていうほどではないですが,仏壇や死んだ父の写真に囲まれていると,なんか見守られている気がしてきて,安心して物事が進められます。
人間って,環境に合わせて,同じ人でもいろいろ変わるものです。
快適に,スムーズに進めるように,学習や仕事を行う空間を調整してみるのも,いいかもしれません。

解答例を見て,春の試験を振り返る

本日(6月8日),春の情報処理技術者試験(4月15日)で実施された応用情報技術者及び高度区分の午後解答例が公開されました。
私も,自分が受けた試験や解答速報で出した試験の解答例を,確認してみました。
大体合ってはいるのですが,それでも,ミスを発見したり,逆に「それでよかったんだ。。。」と拍子抜けしたり,いろいろ学びがあります。
今の時点で,改めて解答例を確認してみるのは,試験から時間がたっているので,「今さら。。。」とやらない人の方が多いとは思います。
ただ,この時期に自分の解答と試験センターの解答例を比較することは,次のような,3つの利点があるのでおすすめです。

世界を歩いて考えよう

実家が改築して,自分の部屋がなくなるので,ただいま実家がある広島県福山市に戻ってきてます。
西日本はやっぱり,雰囲気が東京と大分変わりますね。
個人的には,新幹線に乗ったり,いろんな土地に行ったりするのは大好きなので,旅行や出張は大歓迎です。
ということで,ITとは全然関係ありませんが,最近読んで,すごく面白かった本を紹介します。
社会派ちきりんの 世界を歩いて考えよう!」です。
著者であるちきりんさんが,世界中のいろいろな国にいった体験を,独特の考え方でまとめている本です。
ビルマ(今のミャンマー),ソ連(今のロシア)など,社会が変化しているいろんな国に行って実際に体験してきた,という内容は,結構衝撃です。
中でも,お金があっても物が買えない国を例にして,「お金があるより,自由がある方が大切」というのは,本当にそうだな,と感じました。
何かを知るときに,実際にその国や地方に行ってみる,というのは,すごく得がたい体験になります。
たまには,違うところに出かけて,いろんな体験をしてみましょう。

応用情報技術者試験の午後問題を,全部解いてみる

本日は,「スタートアップセミナー 合格への道しるべ」応用情報技術者を開催いたしました。
ご参加いただきました皆様,ありがとうございました。
今回は,早めの開催,ということで,合格発表前に行ったのですが,ちょっと早すぎましたね。^^;
応用情報技術者試験は,高度区分と違って,今から勉強しようという方は少ないようです。
次回からは,合格発表後の開催にしたいと考えています。
とはいえ,応用情報技術者試験は,試験範囲も広いですし,早めに勉強を始めた方が合格しやすいと思います。
秋に受験する種目を,応用情報技術者試験と決めている方は,そろそろ勉強を始めるのがおすすめです。
一番受かりやすい黄金パターンは,基本情報技術者試験に合格して,調子に乗ってその日から勉強をはじめる,というやり方です。
応用情報技術者試験の午後は,6分野選択する必要があります。
6つ以上の分野を掘り下げて学習するためには,それなりに時間がかかりますので,早めのスタートがおすすめなのです。
応用情報技術者試験の選択問題は,単に「どれを取ったら受かりやすいか」だけで選ばない方がいいです。
短期的に考えると,読解力があれば,テクノロジ系よりマネジメント系問題の方が,短期間で点数は取りやすいと思います。
でも,次につながる,という意味では,テクノロジ系の勉強の方が,役に立つ場合が多いです。
応用情報技術者試験に合格して,次に最初の高度,というときには,情報セキュリティスペシャリストやネットワークスペシャリスト,データベーススペシャリストなどのスペシャリスト系の試験を受ける方が多いです。
でも,それを受けようと思った時には,それぞれの専門分野の応用情報技術者レベルの知識は,必須です。
ですので,例えば,応用情報技術者試験の時にネットワーク問題を選ばずに,ネットワークスペシャリスト試験を受けようとした時には,基礎から振り返って勉強しないと,わけがわからなくなります。
次に受けようとしている高度区分や,自分の進みたい仕事の方向性を考えて,問題を選ぶのが王道なのです。
そして,情報処理技術者試験を全部コンプリートしよう,と考えている方は,一度,応用情報技術者試験の午後問題を,全部解いてみるといいと思います。
それぞれの問題が,それぞれの分野の基礎になっていますので,現時点での得意,不得意や自分の特性を知るのにとても役立ちます。
コンプリートしたい人以外にも,自分の適性や好きな分野が分からなくて,それを知りたい人も,全部解いてみるのはおすすめです。
今からだと,目先の「合格できればいい」というレベルでの勉強に陥らず,将来につながる学習が可能です。
早めにスタートを切って,勉強を始めていきましょう。