株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

わく☆すたブログ ページ 36/91

思い込みを外す

本日は,わく☆すた公開セミナー「情報セキュリティスペシャリスト対策」3回コースの3回目,最終回を開催しました。
雨の中,参加していただいた皆様,ありがとうございました。

今日は,午後2の演習を中心に行いました。
情報セキュリティスペシャリストの午後2は,他の試験区分に比べても独特で,「何を聞かれているか」をつかむことが大切です。
そして,午後2で聞かれているのは,「セキュリティの知識をいっぱい知っているか」ではありません。
試験問題で登場している会社で,「その会社に最適なセキュリティ対策は何か」を考えるところが大切なのです。
例えば,今日取り上げた,SC平成23年午後2問2では,A社情報システム部のY主任が基本設計を担当します。
でも,Y主任は,十分な経験と知識がないと判断され,SIベンダE社のT氏に助言を受けながら設計を行うのです。
そのY主任は,問題文の中で,T氏の案に反抗して,「ネットワークフォレンジックと呼ばれる案もあるのではないか」と主張します。
でも,その案は実は,A社の状況では使えないのです。。。
この問題では,なぜその案が使えないのか,というのが設問になっています。
単に新しい技術を入れればいい,というわけではなく,その技術を会社の状況に合わせて取捨選択することが大切なのです。
午後2で出てくる会社は,毎回変わります。
ですので,「こういう時はこういう技術」という固定概念を持っていると,それが解答を作る時の邪魔になります。
思い込みを外して,なるべく真っ白な状態で,問題文の状況を受け入れることが大切です。
それができれば,逆にそれほど知識がなくても,情報セキュリティスペシャリストの試験は突破できます。
知っていることよりも,考え方がわかっていて,臨機応変に対応できることの方が重要な試験です。
試験問題を解くとき,なるべく問題文に先入観を持たず,まっさらな状態から解いてみることを意識してみてください。
その,思い込みを外すコツがつかめれば,合格は近いです。

●わく☆すたWebページ更新情報
公開セミナー「応用情報技術者対策 3回コース」3回目DVDを発売いたしました。
公開セミナー「情報セキュリティスペシャリスト対策 3回コース」3回目DVDのご予約を開始いたしました。
「データベーススペシャリスト 平成23年春期・解答解説」DVDを発売いたしました。
現在発売中のセミナーDVDはこちらです。(APSC

平成24年度春期情報処理技術者試験の応募者数

さっき気づいて驚いたのですが,最近また,経済産業省の「セキュリーナ通信」が新しく発行されてます。
セキュリーナ通信9号は2010年発行だったのですが,10号は今年2月,最新11号は3月9日の発行です。
なにげにテーマも,スマートフォンのセキュリティだったりして新しいです。
経済産業省が作ったセキュリティアイドル「セキュリーナ」。
せっかくならもっとメジャーになって,セキュリティ対策の重要性を日本全国に広げて欲しいかな,って思います。
ということで,話は変わりますが,本日,プレス発表「「平成24年度春期情報処理技術者試験」の応募者数について」が発表されました。
全体的に,去年の春に比べて,大分減っているようです。
去年の秋に比べても,基本情報技術者と応用情報技術者は応募者数が減ってますし,大きく減少している感じはします。
個人的な感覚だと,プレスの理由にある「新卒採用者の減少」は結構大きいかな,って感じてます。
「採用がないので新人研修もない」という企業も増えましたし,IT関連企業の採用数は,確かに減っているようです。
単純に少子化で,10代,20代の人数は減っていますし,今後も受験者減は避けられないのかな,とも思います。
ちなみに,統計資料の平均年齢を見ると,各試験の平均年齢はほとんど変わっていません。
ということは,平均年齢が若い基本情報技術者や応用情報技術者の方が,人数減少の影響が大きいんだな,ということがわかります。
情報処理技術者試験は,競争するための試験ではありません。
ですので,大学入試みたいに,受験者が減ったから受かりやすくなる,ということは残念ながらありません。
いいこととしては多分,試験会場が足りなくって,とんでもないところに飛ばされる,という可能性は,今回は少ないんじゃないかな,ということぐらいです。
応募者数も発表されて,春の試験がいよいよ近づいてきました。
統計資料の合格者の人数を見て,「この中の1人は,自分(^^)」と言えるように,しっかり勉強していきましょう。

想像力をもって問題を読む

今日は3月15日,ちょうど試験まで1ヶ月です。
あと1ヶ月で一番大切なのは,過去問演習。どの試験区分でもそうですが,過去問を演習することで,その試験に求められていることが明確に見えてきます。
数をこなすよりも,1つ1つの問題をより深く理解する事が大切です。
丁寧に問題を解きながら,必要な周辺知識も一緒に身につけていくと,効率良く実力をアップできます。
そして,今日すごく感じたのですが,情報セキュリティスペシャリストの試験は,「想像力」というか,「試験問題をイメージする力」って,結構重要です。
情報セキュリティスペシャリストの試験,特に午後2は,会社の状況によって答えが変わります。
例えば,守るべきデータに,お金が絡んでいるときと,命が絡んでいるときでは,対応の仕方が違います。
同じ個人情報でも,投資会社の個人の取引データは,他に見せてはいけませんが,患者の電子カルテは,非常時には見せないと命にかかわります。
状況に合わせて,最適な解,というのは異なるのです。
機密性を守るために暗号化する,といっても,かえって暗号化したために状況が悪くなることもあります。
ハードディスクを暗号化していて復元できなくなった,暗号化していたため情報漏えいを見逃してしまった,など,暗号化による弊害も考えられます。
時と場合によって,最適な解は変わってくるのです。
午後2問題を読むときには,出てくる企業をイメージしながら問題を読んでいくことが大切です。
1社だけでなく2社,3社と出てくることも多いので,それぞれの会社を整理して読むことも大切です。
メーカのX社に,その開発委託先のY社,そして監査を行うZ社,という風に,何社も出てきた時には,それらの会社の関係性も,問題を解くときに意識する必要があります。
具体的な会社名が浮かべば,それがベストですが,浮かばなくても,イメージだけでもできればいいと思います。
いろいろ想像を働かせて,問題の場面をイメージしながら,試験問題を解いていきましょう。

午後2を意識して勉強する

情報処理技術者試験の高度区分では,大体の場合,合否を分けるのは「午後2」になります。
午前1,午前2,午後1は,午後2で採点してもらうための「足切り」です。
もちろん,午前1は幅広い基礎知識が必要ですし,それぞれの時間区分で,求められていることは異なりますが,最終的に一番難易度が高く,合否に影響するのは午後2になります。
ですので,合格を意識したときに,一番力を入れて勉強するところは,午後2になります。
論文系の高度区分は,だいたい皆さん,そんな認識だと思います。
最大の難関で,合否のポイントとなるのは午後2の論述式で,ちゃんと論文が書けるかどうかです。
午後1は,問題演習を行いながら,「その試験で求められていること」を試験問題から汲み取るためには大切ですが,それがメインではありません。
準備論文を書いたり,ネタを用意したりして,午後2を中心に準備をしておきましょう。
そして,スペシャリスト系の場合も,合否を分けるポイントは午後2です。
たまに,「午後2はできるけど午後1の方が難しくて足を切られる」と思ってる方もいらっしゃいますが,それは午後2の難しさを知らないだけだと感じています。
スペシャリスト系の午後2で必要な知識は,午後1とほとんど同じだと思います。
でも,それを理解して実際に応用する力は,午後1とは違って,かなり深く要求されています。
データベーススペシャリストの午後2は,午後1とは全然難易度が違います。
データモデリングをひたすら行い,ほとんど白紙のER図を仕上げていくためには,理解しているだけでなく,体で覚えている必要があります。
そのためにも,なるべく数多くの問題を解いて演習しておく必要があるのです。
情報セキュリティスペシャリストの午後2は,一見,難しそうに見えないところが,足元をすくわれる原因にもなっていると思います。
問題文も長くなく,さらっと一般的な解答を書いても,それでOKな気がしてしまうところが怖いところです。
実際には,ちゃんと読み込んで解答を書くと,答えが一意になるように,大体できています。
適当に答えていても,50点台の点数は取れますが,60点を超えて合格することは難しいです。
このあたりは,実は,ちゃんと問題演習を行うことで,コツをつかむことができます。
単なる知識の暗記ではなく,「情報セキュリティマネジメントとはこういう風にやるんだ」とか,「セキュリティ技術はこう使うんだ」というのを,午後2の事例解析を通じて学んでいくのです。
そこで,1つ1つ納得しながら,午後2の解答を書いていくようにすると,本番でも対応できるようになります。
エンベデッドシステムスペシャリストも同様に,午後2の演習を事前にちゃんと行っているかどうかが,本番に大きく影響していきます。
問題のパターン,というか,試験特有の考え方があるので,それに慣れておくことは重要です。
試験に向けての勉強,というのを考えた時,午後2を意識して勉強すると,全体的な力が身についてきます。
なるべく早めに,午後2を中心とした学習に切りかえていきましょう。

今やれることをやる

今日,おやつにさつまいものホットケーキを作っていて,ついうっかり,フライパンに手を当ててしまいました。
おかげで,左手の薬指に,やけどの水ぶくれができてしまい,かなり不便です。
10本指のブラインドタッチに慣れていると,1本足りないだけでも,影響が大きいですね。
。。。ということで,こんな失敗ばっかりしている私(美月)ですが,問題がある,ということは,逆にいいこともあるのです。
なにかができない,と明確にわかることで,その制約を受け入れた上で,「できること」もいっぱいあるからです。
例えば,今回ケガをしたのは,左手の人差し指ですので,右手は問題なく使えます。
ですので,論文の採点や,問題の校正作業など,赤ペンを使う仕事は,問題なくやれます。
でも,包丁を使って料理する,など,両手を使うことはできなくなります。
こういうことは,人にお願いする,ということができれば一番です。^^
現状に合わせて,臨機応変にやることを変えていく,というのも大切ですね。
試験勉強も,状況に合わせて,やることを変えていく必要があります。
試験1ヶ月前の今,勉強が間に合っていないと感じている方に一番必要なのは,「やることの絞り込み」です。
試験勉強の場合,やった方がいいことが全部やれればそれがベストですが,そうもいかないことも多いです。
その場合,「なにをやって,どれを捨てるか」という取捨選択はとても大切です。
もちろん,絞ることによって不合格になるリスクもありますが,そのリスクを最小限にすることは可能です。
例えば,データベーススペシャリストの場合,SQLを捨てる,というのはありだと思います。
情報セキュリティスペシャリストの場合は,セキュアプログラミングは手をつけない,もありです。
応用情報技術者試験の場合は,午後の勉強をする分野を,4つか5つに絞って,あとは出たとこ勝負,という方法でもいいと思います。
時間的制約があるときの方が,取捨選択ができて,重要はところに絞って勉強できます。
あと1ヶ月,残り時間を考えながら,今やれることをやっていきましょう。

公開セミナー「応用情報技術者対策3回コース」が無事終了しました

公開セミナー「応用情報技術者対策3回コース」の最終回,3回目が無事終了しました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
今日は,テクノロジ系の4分野,ネットワーク,セキュリティ,システムアーキテクチャ,及び組込みシステム開発について講義を行いました。
改めて感じたのですが,応用情報技術者試験の午後問題は,各分野のポイントとなるエッセンスが詰まっています。
ネットワークもセキュリティも,実際によくある題材をもとに,あまりマニアックになりすぎることもなく,大切なポイントを聞いてきます。
高度区分を受験される方も,一度演習してみると勉強になると思います。
応用情報技術者試験の場合,午後でどの問題を選択するのか,そして選択問題を決めてどこまで深く勉強できるかが合否の分かれ目です。
一度,「この分野はダメ」という先入観なしに,試しに問題を解いてみる,というのはおすすめです。
実際やってみると,案外よく出来たり,自分の適性を感じられたりする分野もあると思います。
例えば,組込みシステムの問題は,向き不向きはありますが,身近なシステムが題材ですし,やってみると意外に楽しいと感じる人も多いです。
食わず嫌いせず,ためしにやってみると,可能性は広がると感じています。
そして,選択問題をある程度決めた後は,しっかりその分野の知識を深めていくことが大切です。
午前に要求される知識と,午後に要求される知識は,同じようでいてその深さが違います。
応用情報技術者試験は,選択の幅が広く,自分の適性に合ったやり方をすることで,合格が近づきます。
自分が「面白い!」と感じる分野を中心に,勉強することを選択していきましょう。

今のレベルに合ったことをやる

勉強する時に,やるととっても危険なことに,「段階の飛び越し」があります。
これをやってしまうと,頑張っても頑張っても結果が出ない,という悪循環に陥ってしまいます。
参考書を見て,難しいことが書いてあってよくわからない。
「でも,これができなきゃ合格できないんだ」と思って,一生懸命頑張って,その参考書を読み通したとします。
その勉強は,残念ながらほとんど身に付かないのです。
逆にやり遂げてしまうと,「あんなに頑張ったのに,できるようにならなかった」ということで,自信を失うきっかけになりがちです。
そうすると,自分の能力も信用できなくなり,「自分はどうせ才能ないから。。。」と勉強しなくなる,という悪循環に陥ってしまいます。
実は,学校の勉強でできなくなるパターンには,これが多いのです。
小学校,中学校,高校。。。と,どの段階かは人によりますが,ある一時期につまづいてしまうと,そこから伸びが止まることになります。
実際,中学生の時に,盲腸の手術で1週間入院している間に授業についていけなくなって,そこから勉強ができなくなった,という人がいました。
特に,数学などの積み重ねがものをいう科目では,どこか1ヶ所でつまづいてしまうと,後々まで尾を引きます。
そして,学校に限らず,どんな試験でも,基本は同じです。
「今のレベルで理解できる,今よりもちょっとレベルが上のこと」をやっているとき,人間は一番学びます。
情報処理技術者試験は,国家試験だけあって,かなりカリキュラムが考えられています。
ですので,ITパスポート,基本情報技術者,応用情報技術者と順に学んでいくと,IT全般についての基礎知識が身につけらやすいようにできてます。
途中の段階は,決してムダではないのです。
ですので,「基本情報技術者,応用情報技術者は受けても意味ないから,いきなり高度を受ける」というのは,かなり危険な行為なのです。
実際,ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリスト試験では,受け続けて,そして不合格を続けて10数年,という方が何人もいらっしゃいます。
これをやっていると大変なのは,「自分はできない」ということが自分の体に刷り込まれてしまうので,すっかり自信がなくなってしまうことです。
こういう時には,一度,ITパスポート,基本情報技術者,応用情報技術者のステップを踏んで高度に戻ってくるというのが,実は遠回りに見えて早道なのです。
今の高度区分は,昔に比べて受かりやすくなっていますので,一度戻って復習すると,案外あっさり突破できたりします。
実際,昔情報処理技術者試験を受けていて,途中であきらめていた人が,最近また基本情報技術者試験から受け始めて,3連勝で情報セキュリティスペシャリストまで受かった,という例もあります。
無理に挑戦し続けるよりも,今のレベルにあった,ちょうどいいところからやり直す方が勉強も楽しくなります。
丸暗記しても,理解出来なければ,情報処理技術者試験には受かりません。
急がば回れ,ということで,今の身の丈に合ったところから,進んでいきましょう。

しばらく勉強をやめてみる

試験まであと1ヶ月と少し,皆さん,勉強ははかどってますか?
「全然やってないよぉ;_;」という方は,今からすぐやりましょう。
今からなら,がっつり勉強を始めても,飽きる前に試験日が来ます。
間に合うかどうかは微妙な時ですが,今始めるならまだ可能性はあります。
「順調にはかどってるよ。」という方は,その調子で進んでいきましょう。
基本的に,試験はやることをやって,試験に必要な内容をしっかり理解出来ていれば受かります。
過去問をベースに,試験に求められていることをつかみながら,必要な学習をしていってください。
「前はやっていたけど,今ははかどっていない」
「最近どうもやる気が出なくて。。。」
という方は,一度,立ち止まってみるという選択肢もありだと思います。
勉強というのは煮詰まってくると,なかなか頭に入らない時期もあります。
いつも調子いいときばかりじゃなく,スランプに陥るときもあります。
そんなときは,頑張り続けていると,かえって危ないのです。
よけいに消耗して,勉強しても実力が伸びないという,悪循環に陥る危険もあります。
空回りしているように感じたら,ちょっと離れてみましょう。
勉強が進まないときには,その勉強が,今の自分に合っていないのです。
少し休んだり,息を抜いたりしながら,進む方向を見直してみるのもおすすめです。
やり過ぎて疲れていたり,方向の外れた勉強の仕方をしているときには,体は「イヤだ」というサインを出して,知らせてくれます。
体調が悪い,というのも,休むための大事なサインです。
試験直前の時期だから,ここで休むのは勇気がいると思います。
もちろん必要なければ,別に休む時期ではないのですが,体や心がSOSサインを出しているときには,しばらく休むことは大切です。
そして,実際には,そういった時期には,頑張るよりも休んだ方が,実力が上がることが多いのです。
特に,データベースのER図や正規化,アルゴリズム,オブジェクト指向技術などは,休んでいる間に勝手に実力が上がることがよくあります。
休んでいる間に,脳が勝手に整理してくれて,いままでの知識がつながっていくのです。
残り約5週間,1週間休んでも,残り4週間あれば取り返しはききます。
今の状態を見極めながら,最適な状態を選んでいきましょう。

新しい版の書籍を買う理由

うちには,「マスタリングTCP/IP入門編」が,第2版,第3版,第4版,そして最近発売された第5版の4種類があります。
新しい版だけ残しておけばいいかな~,とも思うのですが,使いすぎて愛着がわきすぎてて,捨てられません。
他の人のと間違えないように,ハンコで「瀬戸」って押してあるのもありますし。^^;
最新版はやっぱり,内容が新しくなっていて,時代の変化に対応しています。
ネットワークの分野は進化が早いですし,情報がどんどん入れ替わっています。
本質的な部分は変わっていないので,旧版を持っている人は買い換えなきゃいけない,というほどではないです。
ただ,新たにネットワークスペシャリスト受験のために活用する,仕事で使うなど,がっつり使う予定がある人は,最新版の方が網羅率は高いとは思います。
IT系の本は,段々版が新しくなるので,毎回買うかどうか迷いますよね。
新版暗号技術入門 秘密の国のアリス」とか,「世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント」「図解入門 よくわかる最新情報セキュリティの基本と仕組み―基礎から学ぶセキュリティリテラシー」などもいい本ですが,毎回買いかえるかどうか迷います。
ベストエフォートで,買いたければ買う,という感じでいいのかな,とも感じています。
一般的には,旧版よりも新版の方が,
 1.内容が新しくなってる
 2.誤字・誤植が少なく,ストレスなく読める
 3.旧版にはない新しい工夫がみられる
というメリットがあります。
たとえば,「マスタリングTCP/IP入門編」の第5版のメリットは,なんといっても表紙裏。
こんな感じで,表紙の裏に,パケットフォーマットがまとまっているのです。

20120307photo

これは,ダンプ解析の時に,めちゃめちゃ重宝しそうです。
個人的には,電子書籍アプリのアップロード,って感じで,版が新しくなったり誤植が修正できたりしたらいいのになぁ,とは思います。
新しい版を買い直す,というのは必須ではありませんが,気分もリニューアルできる,という意味でもおすすめです。

いつもと違うことをしてみる

わく☆すたの事務担当,美月です。
昨日から5日間,けんけんが休みを取って旅行に出かけてるので,今週は,執筆の合間に,私が発送を担当しております。
不器用なので,冊子作りや封筒詰めが,微妙に美しくない感じがするのですが,一生懸命やっておりますし,レアものと言うことで,ご了承ください。\(^^;ヲイ
慣れないことをすると,視点が変わって新鮮ですし,新たな気づきも多いです。
勉強も,いつもと違うことをしてみると,気分が変わって新鮮で良いです。
私が良くやるのは,外で午後問題を解いてみること。
意外と集中できて,はかどるのです。
先日,人と待ち合わせで,駅構内にあるパン屋のイートインコーナーでパンを食べてました。
退屈だったのでちょうど持っていたプロマネの午後1問題を解いていると,意外と面白くって,熱中してしまいました。
待ち合わせ相手が30分ぐらい遅れたこともあって,しっかりその間に,問題を1問,解き終わってました。v^^
個人的には,タリーズコーヒーでロイヤルミルクティーを飲みながら,優雅にDB午後2を解くのも好きです。
なんとなく,午後2とカフェって,相性がいいような気がしてます。
自宅で勉強するより,集中力が長く続くのです。
あと,やったことない人は,一度ためしてみるといいこととしては,「最初からやらない」ことです。
例えば,午後1問題を解くとき,設問1から3まであったら,設問3から解いてみるとかやってみると,かなり新鮮です。
実際には,普通に設問1から解いていった方が,順にヒントになっているので解きやすいのですが,それが実感できるだけでも意味があると思います。
そして,この時期に参考書を読むときには,「途中の章から」やってみると,抜けが少なくなります。
実際,試験勉強って前からやる人が多いので,参考書の前の方は理解出来てるけど,後ろは手つかず,と言う人はかなりいます。
応用情報技術者試験の場合,ストラテジ系,マネジメント系を先にやってからテクノロジ系,という風にやると,気分も変わりますし,抜けも少なくなると思います。
なんといっても,ストラテジ系の方が,読む人を選ばない,というか,誰が読んでもある程度わかる範囲ですし,とっつきやすくはあります。
同じことをやっていると,何となく煮詰まって,飽きてくることもあります。
いつもと違うことをやってみて,勉強に刺激を入れてみましょう。

体が喜ぶことをする

最近,月に1回ぐらい,友人が開催してるヨガ教室で,ヨガをやったりしてます。
私は体がめちゃめちゃ硬く,しょっちゅう肩こりに悩まされているのですが,ヨガで体を伸ばした後は,スッキリします。
40歳を越えて,つくづく思うのは,この仕事,体が資本だなぁ,ということです。
体調を崩してしまうと,仕事にも支障がでますし,治りも遅くなってきた気がします。
昔は,開発で徹夜,とか普通にやってましたし,40度の熱が出ても気合いで講義をする,というのもできてました。
でも,だんだん,そんな無理が効かなくなってきてます。
ですので,最近気にしているのは,体を大事にすることです。
といっても,ただ休む,ということだけでなく,「体が喜ぶことをする」ことを心がけています。
たとえば,おいしくて体にいい食事をつくること。
料理を作る時間が惜しくて,外食ばかりになると,体調が悪くなるのが感じられます。
ちゃんと,野菜たっぷりのスープとか,玄米ご飯とか,食べていて元気が出るようなものをつくると,その後調子がいいのです。
あとは,眠くなったら寝ること。
仕事も勉強も,眠いときにはガクンと調子が落ちます。
ちょっと寝てからの方が,調子良く物事が進むことが多いので,眠くなったら少し横になることができればベストです。
ここは,自営業の特権で,私は,原稿を書いたりなど,家で仕事しているときには,眠くなったら昼間でも寝ることがあります。
その分,夜遅くなることもありますが,頭がすっきりして続けられることを大事にしてます。
外に講義などで行く時には,さすがにできませんが,試験の時などは,昼休憩は30分ぐらい,昼寝してます。
そして最後に,適度に体を動かすこと。
最近,これが一番,大切なんじゃないかな,と感じてます。
ずっとパソコンの前に座っていると,体が固まって,あちこち痛くなってきます。
じっとしているから楽,というわけではなく,体は,じっとしている方がつらいのです。
可能な限り,姿勢を変えたり,少し歩き回ったりして,仕事中でも動くと,少し楽です。
ランニングやウォーキングは,私はこの「体を動かす」の一環でやっています。
適度に運動することで,体がバランスをとってくれてるように感じます。
あんまり速く走れるようにはなってないのですが,持久力だけはつきました。
長い目で見ると,目の前の仕事や勉強を頑張りすぎて,体を動かさないと,あとで支障がでてきます。
適度に体を動かして,体を大切にしていきましょう。

試験合格で得られること

今日,多摩に行く途中,京王線に乗りました。
すると,目の前の吊り広告に,なんだか見たことのあるキャラクターが。^^

20120304s

いつもの,「その手に,国が認めるIT力を」のキャラクターたちの,ITパスポートの宣伝でした。
一瞬,「情報処理試験って,申込締め切ったんじゃなかったっけ?」と思ってしまいましたが,ITパスポートはCBTになったから,いつでも受けられるんでしたね。^^;
ちなみに,ITパスポートに限らず,情報処理技術者試験に合格することで得られることは,このキャッチコピーに出ている
 ・就職に活用
 ・自分に自信
 ・仕事に活きる
の3点が代表的なものなんだろうなぁ,と改めて感じました。
就職に活用は,大手のIT系会社だと,資格を重視するところは,今も結構多いと思います。
私も毎年,新人研修で情報処理技術者試験対策を行っていますが,「基本情報技術者に合格していたから採用された」という新人は,結構多いです。
そして,自分に自信,というのは,意外と効用としては侮れないです。
きちんと勉強して,合格することで,「努力する自分」に対する自信がつきます。
自分がやれる,と感じられると,勉強以外のことにも,プラスの効果が大きいです。
「オレ,試験に受かったから転職するんだ」といって,より良い条件で転職,という人も,結構いっぱい見てきましたし,人生を変えるきっかけにもなると思います。
仕事に活きる,というのは,試験に受かった後の方が,実感される方が多いようです。
情報処理技術者試験の場合,一見,仕事と関係なさそうな,理論的な話が多いので,あんまり役立たなさそうに見えるかもしれません。
でも,ひととおり勉強すると,視野が広がりますし,大枠での大局観みたいなものが身に付きます。
そうすると,仕事で問題が発生したときの,問題の切り分けも行いやすくなりますし,解決方法も推測しやすくなります。
仕事のスキルを上げるときの基礎になって,よりレベルアップしやすくなる,という感じです。
ただ,この「仕事に活きる」は,実は試験に合格するかどうかには関係ないのかもしれません。
時々,「ネットワークスペシャリストには合格できなかったけど,ネットワークの勉強をしたおかげで,仕事上のトラブルが解決できた」という話も聞きます。
ゴールよりも,その過程が重要なのだとも感じています。
資格試験は,あくまで試験ですし,受かれば安泰,というわけにはいきません。
でも,試験勉強の過程で得られるものは,数多くあります。
あと1ヶ月半,残り6週間です。
試験を見据えて,できる限り力をつけていきましょう。

公開セミナー「データベーススペシャリスト対策5回コース」の5回目が無事終了しました

わく☆すた,けんけんです。
本日,わく☆すた公開セミナー「データベーススペシャリスト対策 5回コース」の5回目午後2対策(2)が,無事終了しました。
長かった5回コースも今回が最終回でした。セミナーに参加された皆様,お疲れ様でした。
講義内容のDVDは,編集が終わり次第,発売の予定です。
講座にご参加いただいた皆様にもお送りいたしますので,繰り返し学習にセミナーDVDをご活用ください。
今回は,平成23年午後2問2の問題を中心に,午後2対策を行いました。
この問題は,設問が「設問」しか存在しない,モデリングに特化した問題です。なので,かなり頭を使い,ER図と,関係スキーマを導いてゆくので,参加された皆さんは,とてもお疲れだったのではないかと思います。
とは言っても,問題文が長く難解な午後2試験であっても,基本はボトムアップアプローチの,

 ・属性の洗い出し
 ・正規化
 ・ER図の作成

の繰り返しです。+トップダウンアプローチの考えが入ってきます。
なので,常日頃からモデリングの演習を重ねてゆくことをおすすめします。モデリングの演習は,至る所で目にする帳票類を正規化してゆきます。
身近な例だと,買い物した時にもらう“レシート”です。このレシートを見て10秒以内に主キーがどの項目か見極められるようになると,演習の成果が出ていると思います。
その他,仕事で使う「納品書」「請求書」「出荷表」などの伝票類なども,良い練習材料です。
実際,以前開催した勉強会では,レシートのモデリングを体験していただきました。
あと試験まで一ヶ月ちょっとです。今はできなくてもOKです。試験当日にどれだけ実力を上げて合格ラインに持って行けるかが大切です。
花粉も沢山飛んでいるようですし,お身体にはお気をつけて下さい。

今日はこの辺で。

手を抜くところときっちり押さえるところを見極める

情報処理技術者試験に限らず,大体の試験には,その合否を分ける「勘所」が存在します。
そこを押さえないと合格できないけど,そこさえ押さえれば合格にぐっと近づく,そんなポイントです。
試験には本来,その目的があって,そこがポイントになります。
「試験範囲を全部,完璧に覚えていること」なんて試験は,めったにありません。
小学校の漢字書き取りとか九九のテストぐらいの,全部知っておかないとその後の人生に支障があるようなものぐらいです。
例えば,データベーススペシャリスト試験の場合,試験の目的などは,試験センターの「データベーススペシャリスト試験(DB)」にあります。
そして,試験問題を見る限り,データベーススペシャリスト試験で一番合否を分けるポイントは,3.期待する技術水準(3)にある,

 「データモデリング技法を理解し、利用者の要求に基づいてデータ分析を行い、
  正確な概念データモデルを作成できる。」

ことだと感じています。
これは,できないけど合格した,と言う人は聞いたことがありませんし,一番の難関である午後2で,メインで出題されるポイントです。
そして,その概念データモデル作成でも,「重要なポイントとなる線(リレーションシップ)」というのが存在します。
そういうのは,大体採点講評に書いてありますので,見てみると,「これが大事なんだ」ということが分かります。
例えば,概念データモデルだけで作成されたDB平成23年午後2問2採点講評には,
「“発送”を参照するリレーションシップ,“出庫”のサブタイプと“入庫”のサブタイプ間の一対一対応のリレーションシップ」と,はっきり特定のリレーションシップが取り上げられています。
実際に問題を解いてみても,この線は大切な線で,そこにちゃんと気づけるかどうか,というあたりが,合否ラインを分けるポイントになると思います。
逆に言うと,それ以外の細かい線や,難易度が高すぎて容易には引けない線などは,書けてなくても合格できる可能性は高いです。
また,概念データモデル(ER図)がちゃんと書けていれば,関係スキーマは属性が不十分な点が多くても,合格しやすい感じがしています。
よく,合格者の方から,「全部は書き切れなかったけど,ポイントだと思うとこだけはしっかり書いた」といわれるのを聞きます。
そのポイントを見極められるレベルになっていることが,一番大切ですね。
逆に,全部やり切れないんだったら,ポイントではない部分は,少し手を抜く,というのはありだと考えています。
データベーススペシャリストの場合は,SQLとDBMSは,午前2が突破できるぐらい勉強しておけば,それほど力を入れる必要はないのかな,と感じています。
あと,手を抜くと問題があるところとして,高度区分共通に言えるのは,高度共通午前1です。
ここは,「これくらいで大丈夫だろう」と,適当にすませると,結構痛い目にみることが多いのです。
「午前1,17/30で落ちた・・・」という声は,かなりよく聞きます。
30問ですが,元の試験範囲が広いので,受ける人は一度しっかり学習しておくことが大切です。
逆に,そんなに意識してやらなくてもいいのかな,と感じているのは,午前2です。
特に,情報セキュリティスペシャリストやネットワークスペシャリストの午前2は,午後が突破できる実力があれば,普通は大丈夫です。
先日,情報セキュリティスペシャリストの講義で,「午前1免除なんですけど,午前問題集を買って勉強する必要がありますか?」と聞かれました。
そこまでやる必要は特にないですし,過去問演習ぐらいで十分です。そのヒマがあったら,午後問題の演習をして,その過程で知識を身につけた方が,合格に近づくと思います。
いずれの高度区分でも,合否を分けるのは午後試験であり,特に,午後2がちゃんと解ける,または論文が書けるようになることが一番の合格へのハードルです。
きっちり押さえるところは押さえて,合格に近づいていきましょう。

午後2の合格のカギは「アウトプット」

本日,第2回わく☆すた勉強会「データベース ER図」が開催され,無事終了しました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
今日は私(美月)はサポートで入っていました。

後ろから見ていて感じたのは,グループ演習で,人をリードして,アウトプットしている人ほど,実力がアップしているということです。
わく☆すたの勉強会では,基本的に,講師が教える,ということはやりません。
ですので,分からない人がいた場合には,分かる人が教えたり,議論して結論を出していきます。

その時に,自分なりの考えをちゃんと説明したり,知識をまわりの人に分かち合う人ほど,伸びは速いです。
1回目と2回目の勉強会の間だけでも,大分実力アップしているなぁ,と感じられる人もいましたし。

かといって,ただ,「議論に参加して,自分の意見を主張する」というだけでは,あんまり意味がありません。
重要なのは相手に役立つようなことを,アウトプットすることです。

そのためには,大前提として,基本的な勉強は事前に行っておく必要があります。
ER図の場合には,最低限,基本的な書き方やルールは知っておくのが前提です。
その上で,実際に過去問題を解いてみたり,モデリングをして議論をすることで,大きく実力アップできるのです。

そして,一人で勉強する場合にも,大切なことはアウトプットです。
データベースの場合,正規化の手法,ER図の書き方など,知らなければいけない知識はそれほど多くありません。

知識を身につけた後は,過去問題を解いたり,実際の業務をモデリングしたりして,ER図を実際に,自分の手で書いてみる必要があります。
その時,ER図の一本一本のリレーションシップについて,「なぜ引いたのか」「なぜカーディナリティ(数の関係)がこうなるのか」について,きちんと自分で説明できるようになることが大切です。

ER図の線にはムダなものは1つもなく,1つ1つが必要だから引かれている線なのです。
ただ単に解説を読んだり,解答を書き写したりしているだけでは,合格レベルには行きません。

最初のうちに,考え方に慣れるためにまねることはありだと思いますが,最終的には,アウトプットすることがとても大切になります。
あと1ヶ月半,なるべく多くアウトプットして,確実に実力をつけていきましょう。

同じ失敗を繰り返さない

「負け試合の苦さは,もう二度とごめんだ,と思うまで味わっとくもんだ!」
 (by 「どろんこアドバンテージ」)
。。。ということで,負け試合の苦さを,じっくり味わって3日ほど落ち込んでた,わく☆すた美月です。
ちなみに,「どろんこアドバンテージ」は,私が小学生の時,「りぼん」に連載されていた,スポ根系のテニス漫画です。
情報処理技術者試験も,前回不合格だった人は,その現実をしっかり味わって,正面から見つめることが,次へとつながります。
改めて数えてみると,私自身,不合格が6回,敵前逃亡(申し込んで受験せず)が1回,不戦敗(ダメだと思って申込もせず)が2回もありました。
不合格だった場合には,単に「勉強不足だった」という言い訳にせず,もう少し細かく分析してみると役に立ちます。
私自身,2回不合格で3回目にやっと合格したのが,今回受けるエンベデッドシステムスペシャリストの前身,テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)です。
1回目は,あんまり勉強せず臨んで,あえなく敗退しました。
でも,「勉強しない割に,なんとなく解けた」という感触をつかんだおかげで,大きな誤解をしてしまいました。
「とりあえず,解いたら解けるんだから,過去問演習すればなんとかなるだろ」という甘い勉強計画を,2回目は立ててしまったのです。
確かに,テクニカルエンジニアの午後1や午後2は,読めば解ける部分も多いので,読めさえすればなんとなく格好がつきます。
でも,そもそも,「組込システム」を動かしたこともなく,イメージがつかめていない状態だと,ある程度は解けても,合格点までは届きません。
結局,解けたような気がしていたのに午後1で540点。今考えると,完全に実力不足でした。
ということで3回目は,その反省を活かし,「ちゃんとエンベデッドシステム(組み込みシステム)についてしっかり理解する」ことをメインにしました。
セミナーに参加し,実際にプログラムを組んで動かして,机上だけではない勉強を行いました。
その上で再度,過去問演習をやると,前年の自分は,全然わかってなくって表面だけで解いていたことがよくわかりました。
過去問で,理解出来ないところがないぐらいに演習して,本番に臨みました。
結果は見事合格。
改めて,情報処理技術者試験は,ちゃんとわかってないと合格できない,ということをすごく感じました。
試験対策を指導していて,はがゆく思うのが,「最小の努力で合格」を目指して,何回も失敗している人です。
勉強量が足りなくて不合格だったのなら,増やしてみないと合格しません。
毎回同じように,軽く用語暗記して,軽く過去問演習をする,というだけだと,何回やっても同じ結果だと思います。
薄い参考書で合格できないなら,別の分厚い参考書にしてみる。
過去問演習だけで合格できないなら,一度,基礎を振り返って勉強し直してみる。
経験不足で合格できないなら,疑似体験でもいいので経験を積んでみる。
そんな形で,前回とは違う対策を行ってみることが大切です。
実は,失敗する,ということは,そこに膨大な経験が眠っています。
うまく活用すれば,次の成功につながりますが,見ないで放っておくと,同じ失敗を繰り返してしまいます。
同じ失敗を繰り返さないためにも,今一度,自分の状況を見直してみましょう。

高度午前1の勉強方法

わく☆すた,美月です。
私事ですが,今日,東京マラソンを走ってきました。

完走は無理かもなぁ。。。とは思っていたのですが,結果はまさかの10km関門でのタイムオーバー。;_;
けんけんには,「午前1で足切りされたみたいだね」と言われました。
確かに準備不足,返す言葉もありません。。。

ちゃんと練習しさえすれば,10kmぐらいは普通は走れるようになります。
そして同様に,ちゃんと勉強しさえすれば,午前1は確実に突破できるようになります。
ただ,その方法には,少しコツがあります。

マスタリングTCP/IP第5版発売!

本日,わく☆すた公開セミナー「分野別徹底学習 プロジェクトマネジメント」が開催されました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
撮影は無事終わりましたので,編集が終わり次第,DVDとしても発売いたします。
レベル的には応用情報技術者午後からプロジェクトマネージャ午後1のレベルですので,試験勉強にもお役立てください。
分野別徹底学習シリーズ」としては,久しぶりの開催で,これが7分野目です。
今後も,新たな分野の開催&既存分野のリニューアルを予定しています。

ということで,今日はプロマネネタを用意していたのですが,待ちに待った本が帰りのヨドバシカメラでゲットできたので,今日はこれを紹介します。
以前,「ネットワークスペシャリスト試験のバイブル」などでも紹介した,マスタリングTCP/IPのニューバージョン,「マスタリングTCP/IP入門編第5版」が,本日発売されました。
第3版が平成14年2月25日,第4版が平成19年2月25日の発売ですので,ちょうど5年ごとの改訂です。
私自身が受験の時に最初に使ったのは第2版なので,時の流れをすごく感じます。
ということでこの第5版,内容はかなり新しいところまでカバーしています。
WiMAXもZigBeeもありますし,新たに第9章「セキュリティ」もできました。古い記述もところどころ残っていますが,全体的に余分な部分はなくなって,すっきりまとまっています。
IPv6は,新技術としてではなく,IPプロトコルの1つとしてまとまっています。
ちなみに,オーム社開発部の記事「『マスタリングTCP/IP 入門編 第5版』出来!(と改訂のポイント)」に,改訂のポイントがまとまっています。
表紙の裏にヘッダフォーマットがまとまっていますし,教科書としての使い勝手も,確かに向上しているように感じます。
今年のネットワークスペシャリストを受験する方には,必須の1冊です。
今の時期から勉強するなら特に,まずはこの1冊を確実に読みこなすのがおすすめです。
ネットワークはどんどん進化していますので,せっかくなら,新しく出た本で勉強すると,楽しく学べると思います。
じっくり学べる本で,着実に実力をつけていきましょう。

午前2問題の勉強方法

情報処理技術者試験の高度区分で,午前2がある目的は基本的に,「足切り」だと私は考えています。
午後の記述式は採点するのが大変ですし,あらかじめ合格の見込みのない人を足切りしておくことで,採点する数を減らせます。
実際,合格する人が,「午前2が難関だった」ということは,あんまりありません。
午後に比べて,知識問題が多いので,知識的なところで苦手意識がある人は厳しく感じるかもしれません。
ただ,合格する実力があれば,午前1はともかく,午前2は8割ぐらい取れるのが普通です。
高度区分のうち,特に,情報セキュリティスペシャリスト,ネットワークスペシャリストあたりは,午前2の知識が午後の基礎になります。ですので,午前2の勉強をしながら,午後でも出てくる用語の意味や考え方を学習する,という方法が有効です。
データベーススペシャリストは,重なってくる部分もありますが,午後に比べてDBMSやSQLの比重が大きいので,午後を基礎理論やDB設計で突破しようとしている人だと,少し毛色が違います。
一度,午前2に向けての勉強もしっかり行っておくことが無難です。
論文系の午前2は,あんまり午後に直結しないように見えることも多いです。
ただ,「その分野で知っておくべき知識」が,午前2として出題されていますし,論文ネタとしても使えますので,ひととおり押さえておく必要はあると思います。
そして,午前2の場合,基本的な学習方法としては過去問で十分です。
だいたいどの試験区分でも,半分以上は過去問で,それを含めて8割ぐらいは過去問の類題です。ですので,過去問に出てくる用語の意味をしっかり理解して押さえておけば,たいがいの問題は対応できると思います。
昔から言われているのですが,午前で最低限やるべきことは,「過去問3回分」です。
これを完璧に理解出来ていれば,午前の合格ラインは突破できると思います。今だと,午前2の過去問はどの試験区分でも3回分出揃っていますし,これを押さえておくことは大切です。
余裕をもって確実にするには,5回分ぐらい押さえておくといいと思います。
平成20年以前の方が,午前の問題数も多いですし,その分,出題数も多めです。
特に,データベーススペシャリスト,エンベデッドシステムスペシャリストあたりは,テクニカルエンジニア時代の過去問も押さえておくと,見たことにある問題ばかりになると思います。
個人的な話だと,私は,午前2の100点は2回(データベーススペシャリストと情報セキュリティスペシャリスト)取っていますが,午前用にやった勉強は過去問演習だけです。
勉強したと言うより,セミナーで解説したり,YouTubeで動画解説したりしているので,それが勉強になっている,という感じです。
最初にセキュリティを教え始めたのは,情報セキュリティアドミニストレータができた次の年ですので,多分,情報セキュリティアドミニストレータ,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)および情報セキュリティスペシャリストのすべての午前問題を1度は解いています。
これだけやると,多分誰でも突破できます。^^;
平成23年特別試験だと,ぱっと見,6割ぐらいが見覚えのある問題です。類題も入れると,8割は越えると思います。
ということで,午前2に限っては,過去問演習がおすすめです。
過去問が載っている問題集でもどちらでもかまいませんが,過去問はやる年数が時間次第でコントロールできるので,範囲を網羅しやすいです。
過去問集で3回分やって,その後,必要に応じて過去にさかのぼると,徐々に自信も出てくると思います。
私の知る限り,「十分勉強したけど,午前が突破できなかった」というのは,マークミス以外ではありません。
やれば必ずできる部分ですので,着実に学習していきましょう。

情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:瀬戸美月

合格体験記シリーズも終わったなぁ・・・と何となく考えていたのですが,そういえば,自分の合格体験についてシェアしていないことにさっき気づきました。
ですので,平成23年特別試験で合格した時の,情報セキュリティスペシャリストの合格体験記として,ここにまとめたいと思います。
情報セキュリティスペシャリスト試験の場合,知識ももちろんですが,「どんな試験か」を知っていることが大きく合否を左右します。
仕事柄,試験に関係ないセキュリティ技術に関する知識は勉強していますが,今回は,合格に役だった,という点に絞ってご紹介します。
以下,合格体験記です。
*******
【基本情報】
氏名: 瀬戸美月
年齢: 39歳 (特別試験受験当時)
情報セキュリティスペシャリスト受験: 1回目
 (情報セキュリティアドミニストレータ 1回 (平成13年秋合格)
  テクニカルエンジニア(情報セキュリティ) 1回 (平成18年春合格)
 の受験もあります)