株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 15/91

当たり前だけど,大切な専門知識

情報処理技術者試験に限らず,経験者向けの試験というのは,その分野の知識や技能を試すものです。
ですので,試験では,次の図のようなイメージで,試験問題に対して,自分の専門知識やスキル,経験をもとに考えて,解答を導くことになります。

試験の基本

昨日のブログでは,「問題を読まずに自分で勝手に問題を作って解答を書く」という人に対して,ちゃんと問題文を読みましょうという話をしました。
別に,「問題文を読めば答えが全部書いてある」というわけではありません。

当たり前なのですが,問題文が読めても,専門知識がなければ,試験には合格できません。
問題文をちゃんと読むことと,試験に必要なレベルの専門スキルを身につけることの両方が必要なのです。

問題文にない条件は加えない

ある講座での受講生の方が質問で,問題文と全然関係のないツッコミを始めたので,「それは本文に書いてないですよね」と言ったら,

「本文に書いてないことは自由に考えていいんじゃないですか!」

と言われてしまいました。
それに対し,「問題文に従うのが基本です」という話をしたら,

「それはあなたの見解ですよね!IPAはそんなこと言ってないですよ!」

と切れられてしまいました。
その場は話が通じなさそうだったのでそれでやめたのですが,疑問に感じたのでせっかくなので公式見解を探してみました。

すると,結構いっぱいありますね。
採点講評に,IPAの方の心の叫びのような,「本文を読んでほしい」という声が。

なるべく直近の過去問を解く

最近,試験問題の出題傾向を整理していて,改めて感じたのですが,昔と今とでは出題の傾向が,結構変わってるのです。

例えば,応用情報技術者試験のデータ構造では,ソフトウェア開発技術者時代には定番だった,二分木やB木など,「木」に関することは出てきていません。
多分,難易度が高いからだとは思いますが,その代わり,「リスト」問題が頻出です。

平成21年度の改訂以前の問題からは,大分傾向が変わってきていますので,旧試験の過去問だと,今とは違う可能性が高いのです。
普通に過去問集を解いている時には,年1回の試験区分でも過去4期分の過去問があるので,そんなに大量にやる人は少ないとは思います。ただ,問題集などでは,たまに平気で10年ぐらい前の過去問を載せていることがあるので,そういった場合には注意が必要です。

「勉強しない」方が精神的にきつい

おかげさまで,「最後の悪あがき2013年秋 記述式60点突破作戦」は定員いっぱいのお申し込みをいただき,現在キャンセル待ちとなっております。
会場の変更等で定員を増やせないかは検討中ですが,参加ご希望の方は「お問い合わせフォーム」でご連絡ください。

試験まであと26日,もう1か月を切ってます。
こんな時,まだ勉強していない人は特に,「大変だ~,やらなきゃ~」と焦りがちになると思います。
でも,勉強っていうのは習慣になっていないと,始めるのにすごくエネルギーがいるので,ついついやらずに日々を過ごす。。。ということになりがちです。

紙の方がいい本,電子書籍がいい本

先日,「改訂新版 基礎Ruby on Rails」のKindle版を買って,Railsの勉強をしていたのですが,3章ぐらいで耐えきれなくなって本屋に走って,紙の本を手に入れてきました。

基礎Rails

こういう,「プログラミングスキルを身につける」といった時には,紙じゃないとすごく扱いにくいですね。
特に,実際に打ち込んで覚えるタイプのものは,見開きで見えないと一覧性が悪いです。
それに,途中で文法を忘れたときなどに前に素早く戻って確認,というのがやりづらくなります。

ということで,本自体はとても良かったので,紙の本で改めて学習を続けています。
電子書籍にも向き不向きがあるなぁ,と改めて感じました。

直前セミナー「最後の悪あがき2013年秋 記述式60点突破作戦」を開催します

最近,試験テクニックについて,心が揺らいでいる美月です。

試験テクニックは即効性はありますし,研修などでのウケもとてもいいです。
特に,企業研修では,基本的な技術よりもテクニックの方が喜ばれますし,講師も合格率で判断されることが多いので,ついテクニックを進化させてしまいます。
10年以上講師をやってると,だいたいどの辺が試験の勘所かはわかってきますし,どうすれば合格答案になるのかも見えてきます。

ただ,これが,長期的に見ていいことなのかどうかは,正直疑問に感じています。
合格者の質を下げることにもつながっている気がしますし,それが試験全体の評価を下げて,回り回って関係者全体の首を絞めている気もします。
できる限り,テクニックではなく,正攻法で合格する方がいいのは間違いないです。

本質的にスキルを身につけるには,結構長い期間が必要です。
私の講師経験による感覚では,高度区分を受ける人が問題を解けないのは,ほとんどの場合はその試験内容よりも,基本的なIT知識や国語力などの基礎力不足が原因です。
ですので,高度区分の勉強前に,ITパスポート~応用情報技術者レベルまでの基礎をしっかり固めておくことが大切です。
ただ,最近はこの基礎力の勉強を付け焼き刃で終わらせている人が増えているため,高度区分の勉強までたどり着けない人が増えていると感じています。

そのため,基礎から学べる仕組み作りはとても大切だと考えていて,これをいま準備中です。
ただ,まだ作成中ですし,できたとしても学習するのにも時間がかかります。
秋試験までに間に合うものではないですし,実力をつけるのには長い目で見る必要があります。

でも,だからといって,「それじゃあ,今回秋試験を受ける人はあきらめてください」というのは,また違うと考えています。
今回の試験に向けて努力をしてきた人は多いですし,そこでテクニックを禁じ手にして,あえて不合格になるというリスクを取りたい人は少ないと思います。
会社で取らなければならないと切羽詰まっている人も多いでしょうし,合格に向けて実力プラスアルファで安全に受かりたい人もいると感じています。

そこで,直前セミナーとして,「最後の悪あがき2013年秋 記述式60点突破作戦」を開催します。

今秋の試験で出てくる新しい内容

昨日,秋葉原のアトレで,高級鉛筆削りが安売りされていたので,思わず買ってしまいました。
こんな感じの,机の上に置いておくと映える感じのものです。

鉛筆削り

これを買った目的は,もちろん,試験日の試験会場への持参です。
「鉛筆削り」は机上に置くことが可能ですので,これをドーンと机に置いておくと,なんか試験が楽しくなりそうです。
特に,論述式の試験は鉛筆の減りが激しいので,軽く削れるというのは心強いです。

というところで,今日は今回の秋試験に新しく試験範囲になったことで出てきそうな,新しい内容について少し紹介します。

情報処理技術者試験の受験者減少と今後

本日,IPA(情報処理推進機構)より,「「平成25年度秋期情報処理技術者試験」の応募者数について」が公表されました。

見事に,全区分で受験者が減ってますね。
全体で,前年同期比 95.3%の201,150人だそうですけど,だいたいどの区分も,同じぐらいの減少です。
特にどの区分が人気,という流行の傾向もない感じで,安定して落ちている感じですね。

こうなると,少子化などの人口全体の話だけでなく,単純に「情報処理技術者試験の人気が低下」していることが伺えます。
このところ,いろんなところで話を聞いたりしていたのですが,大きな流れとして,情報処理技術者試験の人気が低下していることの原因には,次の3つのようなことがあるのでは,と考えています。

1.情報処理技術者試験合格者の質の低下
2.情報処理教育,特に初級レベルの教育の質が低いこと
3.資格至上主義の終焉

論理的な関係をつかんで問題を解く

情報処理技術者試験の試験問題は,論理的な文章でできています。
論理的な文章というのは,言葉が次の3つの関係でつながっていて,文章の意味が1つに決まる文章のことです。

・イコールの関係(等価関係)
・対立関係
・因果関係

そのため,この論理関係をちゃんと把握できれば,試験問題を解くのはとても楽になります。

プロフェッショナルに触れて点火する

さっき,ニコニコ動画で「【初投稿】ぼくとわたしとニコニコ動画を夏感満載で歌ってみた【幸子】」を見て,見事なプロの犯行に感動しました。
いろんなことがあっても,他の人の歌を歌っても,やっぱり歌が本当にうまい人はうまいんだなぁ,と改めて聞き入っていました。

今日,企業が主催するあるセミナーに参加して,生でRubyの開発者であるまつもとゆきひろさんのお話を聞いてきました。
今後の未来を予測する話や,それだけでなくって実際にmRubyの開発など,その未来に向けて動いている話を聞けて,とっても刺激になりました。

マスタリングTCP/IP情報セキュリティ編

先日,「マスタリングTCP/IP 情報セキュリティ編」という本が発売されました。
マスタリングTCPIP情報セキュリティ編
Amazonだと,なかなか届かないようだったので書店で手に入れて読んでみたのですが,この本,初心者向けにはかなりよいと感じています。
今まで,ありそうでなかった,「セキュリティ全般を,基礎から広く学ぶ」教科書です。

ITパスポートの特徴

初音ミククリアファイルのためのITパスポート受験第2弾,ということで,早速9月分のクリアファイルを受けとってきました。

初音ミク9月

一応ちゃんと,試験も真面目に受けてます。
今回は総合940点(追記:ストラテジ系885点,マネジメント系1,000点,テクノロジ系930点),今までの最高点ではあるのですが,分野別の満点はマネジメント系しかなかったので,まだ改善の余地はありそうです。

Iパスと基本と応用と高度の違い

情報処理技術者試験のうち,初心者から中級者レベルまでの試験は,試験の対象となる範囲はほぼ同じです。
具体的には,レベル1のITパスポート,レベル2の基本情報技術者,レベル3の応用情報技術者の3試験は,順にステップアップすることを想定していて,試験範囲としてはだいたい同じになります。
そして,レベル4の高度区分では,試験としては最高難度となりますが,それぞれの専門分野に特化します。

じゃあ,レベル1~レベル4って,実際にどんな風に違うのでしょうか。
あらためてシラバスを見比べると,ちゃんとわかりやすく書いてありました。

「徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 平成26年度」が発売されます

8月ももうすぐ終わりですね。
学生さんだと,夏休みの最後の輝き(宿題追い込み)の頃でしょうか。
私も,本の最終入稿に向けて,また秋向けの研修に向けて,いろいろ追い込みをかけております。^^;

ということで,Amazonでも予約が開始されましたので,多分もう大丈夫だと思いますのでお知らせです。
徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 平成26年度」が,無事来年向けの参考書として,発売されます。
発行日は,9月24日の予定です。
Impress Japanの直販サイトからも予約可能です。
来年向けからはやっと,他の参考書も含めて,電子書籍版も発行予定です。

セキュリティを学ぶ前にネットワークを学ぶ

今日,情報セキュリティスペシャリスト試験対策の研修を行っていて,改めて感じたのが,「ネットワークがわかってないと,セキュリティは学びづらい」ということでした。
システムエンジニア向けの研修だと,システム開発などは良いのですが,ネットワークが苦手という人は結構多いです。

もちろん,ネットワークスペシャリスト試験レベルまでやる必要はないのですが,例えばOSI基本参照モデルやTCP/IPプロトコル群,HTTPやSMTPのシーケンスなど,知っておく必要があることは結構あります。
特に,平成24年以降ぐらいの問題は,前提知識としてのネットワークを求められる問題が多いです。

記述式の解答は「覚える」のではなく「納得する」

何度もお伝えしていますが,秋の情報処理技術者試験の申込締め切りは,本日8月23日20時です。
受けようと考えていて,まだ申し込まれていない方は,急いで受験申込みを行いましょう。

最近,仕事でよく,答案の採点をしています。
模擬試験などで,解答がわかっていない場合の採点では,単純に解答を読んだらわかっているのかどうかが判断できます。
でも,企業研修などで,「過去問」を解いてもらった答案を採点すると,悩ましい答案によく直面します。

例えば,解答例と結構似たことが書いてあるはずなのに,微妙に的外れな答案はよくあります。
多分,一度解いて,解答を「覚えた」んだろうな,と推測できる答案です。
ただ,微妙に「解答とは似て非なる答案」になっていることが多く,なんとなく単語は覚えたけど,読むと意味が変わってしまっている,という場合が多々あります。
この場合には,「解いて解答は一度覚えたけど,理解はしていない」ということが読み取れます。

才能は「遺伝」よりも「行動」で決まる

人の才能って生まれつきのものだと考えがちですし,できる人をみるとつい,もともとの才能が違うから,と思ってしまいがちですが,実際に才能がある人に聞いてみると,その才能に見合った行動はしているものです。
わかりやすい例だと,プログラミングが得意な人は例外なく,プログラミングそのものを行うことに時間をかけています。それを苦痛と感じず,ゲームのように面白いと感じられるから,長時間の練習が苦にならないだけです。

要領よく,付け焼き刃で身につけたものは,後であまり役に立たないことが多いです。
繰り返し時間をかけて行ったことは,「体で覚える」と感じられるほど,自分に染み込むスキルとなります。

最近読んで感銘を受けた本に,「才能を伸ばすシンプルな本」があります。
この本には,地味ですが科学的で本質的な,才能を伸ばす方法がいろいろ詰め込まれています。

失敗は成功のもと

人間,成功することばっかりやろう,と思っていると,たいてい何もできなくなります。
成功するためには,物事をはじめてみる必要がありますし,そうすればどうしても,失敗することもあるからです。

努力で,勝率を上げることはできるかもしれませんが,100%にすることはできません。
失敗と成功は,結構バランスよく誰にでも訪れますし,ノーリスクハイリターンは幻想です。

試験に合格するためには,当たり前ですが,試験を受ける必要があります。
そして,試験を受ければ,不合格になるリスクは必ずあります。
情報処理技術者試験の高度区分は,合格率は10%台ですし,基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも20%台です。
普通に考えて,落ちる人の方が多い試験なので,失敗はつきものなのです。