|

新試験のシラバス・サンプル問題が公開! 〜2027年度新試験の全体まとめ〜

新試験のシラバス・サンプル問題が公開! 〜2027年度新試験の全体まとめ〜

2027年度から始まる新試験制度について,IPAからシラバス(案)とサンプル問題が新たに公開されました。区分ごとの詳しい分析は今後の記事で順次お届けしますが,まずは「何が・どの区分で公開されたのか」という全体像を整理しておきます。

今回公開されたもの(全体像)

今回公開されたのは,大きく分けて サンプル問題シラバス(案) の2種類です。区分ごとに公開状況が異なるため,表で整理します。

今回(2026年8月31日)新たに公開されたシラバス(案)は,いずれも Ver 0.1 です。PD-S・PD-Mのシラバスはすでに Ver 0.2 が公開済みで,改訂が一歩先行しています。

区分サンプル問題シラバス(案)
IP(ITパスポート)✅ 公開✅ 公開(Ver 0.1)
FE(基本情報技術者)⏳ 未公開⏳ 未公開
SG(情報セキュリティマネジメント)⏳ 未公開⏳ 未公開
DM(データマネジメント)✅ 公開(既公開)✅ 公開(Ver 0.1)
PD-D(データ・AI)⏳ 未公開(準備中)⏳ 未公開(準備中)
PD-S(システム)✅ 公開(科目B)✅ 公開済み(Ver 0.2)
PD-M(マネジメント)✅ 公開(科目B)✅ 公開済み(Ver 0.2)
SC(情報処理安全確保支援士)✅ 公開(科目B)✅ 公開(Ver 0.1)
  • サンプル問題が公開された区分:IP・DM(既公開)・PD-S・PD-M・SC
  • シラバス(案)が公開された区分:IP・DM・SC(いずれもVer 0.1),PD-S・PD-M(Ver 0.2で既公開)
  • まだ公開されていない区分:PD-D(データ・AI),FE,SG(いずれも準備中で,今後の公開が見込まれます)

サンプル問題が公開された意義

新試験は2027年度からの実施で,これまで過去問題が一切ありませんでした。そのため受験者にとっては「どんな形式で,どのくらいの分量・難易度で出題されるのか」がまったく見えない状態が続いていました。今回のサンプル問題は,その空白を埋める最初の手がかりになります。

特に今回は,PD-S・PD-M・SCの科目B(技能を問う応用的な科目)のサンプルが公開された点が大きなポイントです。科目Bは,知識だけでなく実務的な思考力が問われるため,具体的な問題を見ておくことが対策の質を大きく左右します。

シラバス(案)が公開された意義

サンプル問題が「出題のイメージ」を伝えるものだとすれば,シラバスは「何が出題範囲なのか」を体系的に示す設計図です。今回,IP・DM・SCのシラバス(案)が新たにVer 0.1として公開され,大分類・中分類・小分類・用語例のレベルまで出題範囲が具体化されました。

シラバスを読み込むことで,現行試験からどの知識が引き継がれ,どこに新しいトピック(生成AIやデータ活用など)が加わったのかを読み取れます。学習範囲の全体像をつかみ,重点の置き所を判断するうえで欠かせない資料です。

ただし,あくまで(案)である点には注意が必要です。IPAも「変更する可能性があります」と明記しており,今後の改訂で範囲や表現が変わりうることを前提に読む必要があります。実際,PD-S・PD-MのシラバスはすでにVer 0.1からVer 0.2へと更新されており,改訂が続いています。

区分ごとの詳細は,今後の記事で

区分ごとの中身の分析は,これから順次公開していきます。

新試験制度の全体像は,新試験制度 情報まとめでも随時更新しています。

まとめ

今回の公開で,2027年度の新試験の姿が,これまでよりもずっと具体的に見えるようになりました。サンプル問題で出題のイメージをつかみ,シラバス(案)で出題範囲を確認する——この2つがそろったことで,本格的な対策を始めるための土台が整いつつあります。

一方で,PD-D(データ・AI)・FE・SGはまだ準備中で,シラバスも改訂が続いている段階です。情報は「案」であることを念頭に,今後の更新を追いかけていくことが大切です。わく☆すたでも,公開され次第,区分ごとの分析を順次お届けしていきます。

出典:IPA「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の見直しについて」内の,新試験制度のサンプル問題について新試験制度のシラバス案について(いずれも2026年8月31日更新)。シラバスは (案) であり,IPAは「変更する可能性があります」と明記しています。

わく☆すたでは,2027年度の新試験制度に向けた対策情報を,引き続き発信していきます。

この記事をシェア