ネットワークスペシャリスト 科目A受験記 〜初めてのCBTで感じた「理解して学ぶ」ことの大切さ〜
2026年10月17日(土),令和8年度前期試験の初日に,ネットワークスペシャリスト試験(NW)の科目A-1・科目A-2を受験してきました。AP・高度・SCにとって初めてのCBT試験です。結果は科目A-1が95.20点,科目A-2が80.00点で,どちらも基準点の60点を超え,科目Bへ進めることになりました。試験問題の内容には触れられませんが,受験して感じたことを,受験記として残しておきます。
結果 ― 試験直後にマイページで確認できた
日程の記事でお伝えしたとおり,科目A群の得点は試験終了後に画面に表示され,その後マイページでも確認できます。筆者のマイページの表示がこちらです。
- 科目A-1(共通知識):95.20点
- 科目A-2(専門知識):80.00点
- 合格基準は,科目A-1・A-2・B-1・B-2のすべてで満点の60%以上
得点が小数点以下まで表示されるのが,紙の試験とは違うところです。試験結果の欄はまだ「結果公開前」で,科目B-1・B-2の得点欄は空いています。科目B群は11月11日からで,筆者は初日に予約しています。
当日の流れ ― 事前の記事どおりで,戸惑いはなし
当日の段取りは,メモ用紙の記事と試験初日の記事に書いたとおりでした。本人確認書類を見せて受付,荷物はロッカーへ,入室時にメモ用紙1枚と筆記用具を受け取り,配布されたIDでログイン。メモ用紙は,9月の発表どおり実際に配られました。FEやSGをCBTで受けたことのある方なら,見慣れた流れです。
画面上の電卓・メモ,「後で見直す」「解答状況」も,操作説明のとおりに動きました。科目A-1が終わると自動で休憩に入り,10分後に科目A-2が始まる流れも,事前に知っていたので慌てずに済みました。操作説明とチュートリアルを事前に見ておくことの効果は大きいと感じます。
電卓が使えたのは,とてもありがたかった
今回のCBTで約24年ぶりに戻ってきた電卓(→申込み要領の記事)は,実際に使ってみてとても役立ちました。特に科目A-1(共通知識)は計算問題で時間がかかったのですが,筆算で桁の多い掛け算・割り算をしていたら,もっと時間を取られていたはずです。画面上の電卓は四則演算だけの普通の電卓で,マウスでボタンをクリックする操作ですが,計算ミスの不安がなくなるだけでも,気持ちの余裕が違います。
もちろん,どの式を立てるかは自分で考える必要があります。筆者は,配られたメモ用紙に式を立てて,計算は画面の電卓で行うという使い方をしました。紙に式を書くと考えが整理でき,電卓で計算すればミスもない。紙と電卓の組合せは,計算問題との相性がとてもよいと感じます。計算問題の対策としては,公式や考え方の理解に時間を使い,計算そのものは電卓に任せる,という配分でよいでしょう。電卓の仕様や位置はメモ用紙の記事にまとめていますので,これから受験される方は一度目を通しておいてください。
感じたこと ― 「過去問を覚える」ではなく「理解して学ぶ」
問題の内容には触れられませんが,受けてみて強く感じたのは,単純に過去問題を覚えるのではなく,ちゃんと理解しながら学習することが重要だということです。
科目A-1(共通知識)は応用情報レベルの広い範囲,科目A-2(専門知識)はネットワークの専門分野です。どちらも過去問演習は有効ですが,「この選択肢を見たことがある」で解ける問題ばかりではありません。用語の意味,仕組み,なぜそうなるのかを押さえていれば,見慣れない問われ方をされても判断できます。逆に,答えの記号だけを覚える学習では,少し角度を変えられただけで手が止まります。
これは,1か月前の記事で「過去5回分は最低ライン。確実に通過して科目Bにつなげるには多めに学習を」と書いたことにもつながります。過去問は,知識を確認し,理解の穴を見つけるための道具です。間違えた問題は,正解を覚えるのではなく,解説を読んで「なぜ」を理解する。その積み重ねが,科目Aの点数にも,その先の科目Bにも効いてきます。
これからの試験に向けて ― 正攻法で
来年度からは新試験制度が始まり,高度試験はプロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)へ再編されます。先日の記事で触れたとおり,共通の科目A-1は60問になり,出題分野も新しい体系に変わります。過去問の蓄積がない新しい試験ほど,「覚える」学習は通用しにくく,「理解する」学習が効きます。今回の受験で感じたことは,そのまま新試験への備えにもなると思っています。
試験は変わっても,正攻法で学ぶことの価値は変わりません。わく☆すたでも,理解を軸にした学習を支える情報を,引き続きお届けしていきます。
(余談)「高度情報技術」への改名案
少し話がそれますが,経済産業省が意見募集(パブリックコメント)中の情報処理の促進に関する法律施行規則の一部を改正する省令案を見ると,新試験の名称として「高度情報技術データ・AI試験」といった表記が見られます。プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の正式名称が「高度情報技術〜試験」に改められる案のようです。詳しい内容は,改めて記事にまとめます。
受験された方へ,これから受ける方へ
同じ日に受験された方,お疲れさまでした。科目Aを通過した方は,11月の科目Bに向けて切り替えていきましょう。惜しくも届かなかった方も,今回の学習は無駄にはなりません。来年度の新試験に向けた土台になります。
これから受験される方へ。高度・SCの科目A群は10月27日まで,APは10月28日から始まります。残りの時間は,過去問を「覚える」のではなく「理解する」ために使ってください。Nexusで演習された方は,事後アンケートにもご協力いただけるとうれしいです。
科目Bの受験記も,受験後にお届けします。
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